10日発表のブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートによると、2022年のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の5.74%から5.71%に下方修正している。
また2023年のIPCA指数は前回同様5.00%に据置いたが、2024年のIPCA指数は前回予想の3.50%から3.47%に下方修正している。
今年末の政策導入金利(Selic)は13.75%、2023年末は11.25%、2024年末のSelic金利は8.00%にそれぞれ据え置いている。
先月の中銀の通貨政策委員会(Copom)では、Selic金利を前回同様の13.75%に据え置いて、切り上げサイクルに終止符を打ったが、依然として1999年以降では最高の金利を維持しているが、インフレ圧力が上昇すれば躊躇することなくSelic金利引き上げを通貨政策委員会(Copom)では示唆している。次回のは今月25日及び26日が予定されている。
今年のIPCAの中央目標値は3.50%、許容上限値は5.00%に設定されているものの3年連続で許容上限値突破すると予想されている。また2023年のIPCAの中央目標値は3.25%、許容範囲は1.75%~4.75%、2024年及び2025年のIPCAの中央目標値3.00%、許容範囲は1.5%~4.5%となっている。
今年のGDP伸び率は前回同様に2.70%に据え置かれたが、2023年のGDP伸び率は0.53%から0.54%に微増、2024年のGDP伸び率は前回同様1.70%に据え置かれている。
9月初めにブラジル地理統計院(IBGE)から発表された今年第2四半期のGDP伸び率は、1.2%増加と予想の0.9%増加を上回った。今年第3四半期のGDP伸び率は12月1日発表が予定されている。
今年末のレアル通貨に対するドルの為替はR$5.20 、2023年末は前回同様R$5.20%に据え置かれたが、2024年末はR$5.10からR$5.11%に微調整されている。
的中率が最も高いトップ5の今年のIPCA指数は、前回同様5.80%に据え置かれた。また2023年は5.42%、2024年のIPCA指数は3.50%それぞれ据え置かれている。また今年末のドルの為替はR$5.00 ,2023年及び2024年もR$5.00 に据え置かれている。