3月の懇親昼食会は2015年3月13日正午から午後2時までインターコンチネンタルホテルに150人が参加して開催、進行役は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストとして、藤村 修 元野田内閣官房長官/あしなが育英会副会長、佐野 浩明 在サンパウロ日本国首席領事、柳瀬和夫 あしなが育英会国際課長、室澤 智史/ JICAブラジル事務所、木多 喜八郎/ブラジル日本文化福祉協会 会長、本橋 幹久/県連 会長、後藤 隆/ブラジル日本商工会議所第8代会頭、貞方 賢彦/ブラジル日本商工会議所第13代会頭、田中 信/ブラジル日本商工会議所第15代会頭、二宮 正人/ CIATE理事長、CAMILA STUCK /JCI ブラジル青年会議所がそれぞれ紹介された。
機能強化委員会の天谷浩之アドバイザーは昨年10月から70人のメンバーは取り組んできた5ワーキンググループの最終案を常任理事会で承認されたビジネス障害の改善のための48項目をブラジル政府に訴えると説明、課税ワーキンググループ(篠原一宇グループ長)並びに労働ワーキンググループ(松澤巧グループ長)、インフラWG(室澤智史グループ長)、通関ワーキンググループ(石嶋勇グループ長)、産業競争力強化・中小企業育成ワーキンググループ(竹内パウログループ長)で取り上げた項目について説明した。
3分間スピーチではLicks法律事務所の東京支社代表のロベルト・カラペット氏はリオに本店があり、知的財産権がメインで政府への手続きや訴訟代理を行っており、1月から東京で活動を開始、技術移転、ロイヤリティ、イノベーションの知財権を担当していると説明した。
国際交流基金日本文化センターの深沢 陽会長は、国際交流基金日本文化センターのイベントについて、文化交流を通して相互理解を深めるために日本文化の紹介するために工芸品を集めて2月21日から3月22日まで文化福祉協会9階で[ARTESANATO DO JAPAO]を開催、また3月14日午後7時からヴィラ・マダレーナのSala Crisantempoで[O BUTO DE YUKO KASEKI]を開催すると案内した。
サンパウロ総領事館の坪井俊宣領事は、3年2か月間サンパウロ市に勤務して感謝の気持ちでいっぱいであり、メディカル分科会ではANVISA長官が日本を訪問して法改正ができて進展、平田事務局長から仕事は結果を出さなければならないと説明されて励みになった。3人の子供が野球をやっているが、日系団体が礼儀作法をブラジル人に教えてブラジルをよくしようと活動しており、今後は世界の舞台で活躍してゆきたいと述べ、平田事務局長は坪井領事は日伯社会協定の立役者であり、どれだけコストダウンに結びついたか計り知れないほど坪井領事の功績は大きいと説明した。
帰国挨拶ではTOKIO MARINE SEGURADORA S.A.の酒井 浩一郎社長は2013年1月に来伯、2年3か月勤務して有意義な駐在員生活ができたと述べ、後任の石丸 正剛 社長は酒井社長を跡をついで頑張りたいと述べ、MITSUI CHEMICALS DO BRASIL COMÉRCIO LTDAの岡部 雅行社長は5年間勤務、自動車用のプラスティックや農薬に投資、日本では研究所勤務であると説明、後任の田中 慶太郎社長は多くの人と知り合いになりオールジャパンで協力したいと述べ、MITUTOYO SUL-AMERICANA LTDAの)水谷 隆社長は2005年に着任、10年間勤務、4月に本社勤務になると説明、後任の井上 正志 社長は結果を出すために頑張りますと宣言、PANASONIC DO BRASIL LIMITADAの村上 廣高社長は3年前に来伯、法律委員長や電気電子部会長を務め、また白物家電の工場を立ち上げたが、わが社の洗濯機や冷蔵庫を餞別の意味で買ってくださいと述べ、後任の松下 理一 社長はブラジルは規制が多く驚いているが、2016年のリオのオリンピックは微力ながら協力したいと述べ、YASUDA MARÍTIMA SEGUROS S.A.の奥村 幹夫社長は1年で帰国するが後任はブラジルでの経験が長い安田 篤 社長ですと紹介、後任の安田 篤 社長4回目のブラジル駐在、日系コミュニティに積極的に参加したいと述べた。
藤村 修 元野田内閣官房長官/あしなが育英会副会長は35回目の訪伯であり、交流協会25年間で750人をインターンシップでブラジルに送り出した、1981年に50代になっている鈴木君、美馬君、奥村君、小渕君が活躍して結果を出して活躍している。親を失った人に奨学金を出しており、9万5000人の学生に協力、日本国民が1000億円の募金運動に協力、奨学金を受けた人が恩返しの意味でアフリカの貧困地域の飢餓を救うことや貧困家庭の子供に教育を受けさせるために募金活動をしており、アフリカのポルトガル語圏のアンゴラやモザンビークからブラジルの大学で勉強したい学生が存在するので協力を依頼した。

所信演説をする村田俊典新会頭

藤村 修 元野田内閣官房長官/あしなが育英会副会長


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懇親昼食会を前に第65回定期総会が開催され、2014年度事業・収支決算報告書、2015年度事業・収支予算計画書の報告が村田俊典新会頭並びに内山元雄財務委員長により行われ、また2014年度監事意見書が中村敏幸元監事会議長から報告され、最後に村田俊典新会頭が挙手による承認を確認、村田俊典新会頭は所信演説を下記のように発表した。(総会資料:2014年度事業報告書 )
藤井会頭のご指名により会頭を努めさせていただくことになりました村田でございます。
日伯修好120周年という大切な節目の年に大役を仰せつかり身の引き締まる思いでございます。
どうぞ、皆様よろしくお願い申し上げます。
ご存知の方も多いと思いますが、私はブラジル駐在通算18年となり、商工会議所の活動においても常任理事の年月は通算7年となります。この経験から現在の商工会議所を見ますと、年毎に活動が活発化しており、オールジャパンの観点での活動もますます顕在化していることが分かります。ひとえに、これまでの商工会議所の皆様のご努力の成果であると思います。本当に嬉しく思います。
私が会頭を努める期間、私が力を入れて行きたい事を皆様にお伝えしたいと思います。もちろん、会議所のモットーにのっとり進めてゆきたいと思いますが、より開かれた会議所にするにはどうすれば良いのか、チャレンジする会議所にするには、何をしてゆくのか、そして、魅力あふれる全員参加の会議所にしてゆきたいと思います。
さて、私が力を入れたいと思っているのは、第一に各委員会、部会の活動をより活発にして行きたいと思います。昨年立ち上がった機能強化委員会をはじめ、各委員会が活発に活動しております。この活動は、会議所の代表者だけではなく、会社全体で参加してゆくことに大きなベネフィットがあると思います。昼食会では各委員会の活動をお伝えするコーナーを設け、会員企業の多くの皆さんに参加していただくよう工夫します。
特に、昨年改選された理事会社30社は商工会議所活動の骨格を担う代表です。積極的に委員会、部会活動に参加していただけるよう私からもお願いしてゆきたいと思います。
また、月に一度開かれている常任理事会、各委員会活動や部会活動などの活動をいかに会員の皆さんにお伝えしてゆくか、今は昼食会、商工会議所のサイトとメールが主なツールですが、その他のツールを含めて検討してゆきたいと思います。有益な活動をより多くの会員に感じてもらい、その結果参加者が増え、ベネフィット感が増してゆく。そのような努力をしてまいります。
実は、現在の会員の約4割弱がブラジル企業です。会議所の運営もブラジル企業の方々の声を取り入れながら推進してゆく必要があります。今回は専任理事の一人にブラジル企業の代表の方を任命いたしました。ご紹介したいと思います。Authentのマルコスハニウ氏です。マルコス氏には企業経営委員会を担当してもらいますが、もう一つのアサインメントとして、ブラジル企業の声を代表していただきたいと思います。ブラジル企業の皆さん、ご要望、ご提案がございましたら、是非マルコス氏にご相談いただけたらと思います。
もう一つチャレンジがございます。会員をどの様にして増やすかです。私は、会員数は会員が受けるベネフィットに比例すると思っております。その為には現在取り組んでいる活動を強化したり、昼食会のコンテンツを充実させたりする必要があると思います。また、遠隔地の企業の方にも入ってもらうためにはどうしたら良いかを考える必要があります。皆様のアイデアがございましたら、是非ともお寄せ下さい。
さらに、私どもはブラジル日本商工会議所なのですが活動の中心および会員はサンパウロです。従って、リオデジャネイロ、マナウスをはじめとする、ブラジル各地にある地方の商工会議所のリード役である必要がございます。各地の商工会議所との連携を深めブラジル全国ベースで役に立つ商工会議所になる必要があると思います。その為にはどのような活動をしてゆけばよいかについても理事会でよく話し合い推進してゆきたいと思います。
ブラジルの政治経済の先行きが不透明になっている今こそ、会員企業の英知を結集して皆様のベネフィットになる活動にしてゆきたいと思います。どうか、皆様のご支援を頂きますようよろしくお願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。

左から中村敏幸元幹事会議長/内山元雄財務委員長/村田俊典新会頭


Fotos: Rubens Ito / CCIJB







