5月の懇親昼食会に170人以上が参加して開催

5月の懇親昼食会は、2015年5月8日正午から2時過ぎまでチボリホテルに170人以上が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストとしてブラデスコ銀行のチーフエコノミストのオタビオ・バーロス取締役、佐野 浩明 在サンパウロ日本国首席領事、在ブラジル日本大使館の小林和昭参事官が紹介され、安田 篤相互啓発委員長はジェトロ・サンパウロ事務所並びに相互啓発委員会共催によるパラ州ビジネスミッションについて、5月27日から3日間のミッションには20社の30人が参加を予定、ベレン、トメアス、アルブラス社/ブンゲ社やテクノパークを訪問が予定されており、今年下半期には中南米の視察旅行を予定していると案内した。

異業種交流委員会の江上知剛委員長は5月22日午後7時から9時まで盛和塾ブラジル代表世話人の関 秀貴氏が 京セラ(株)稲盛名誉会長の基に集まった経営者達の勉強会「盛和塾」について、その活動と考え方を説明するので参加を呼びかけた。

カロリーナ・坂間監事会議長は、2015年第1四半期の業務・会計監査が2015年4月27日正午から午後1時30分まで監事会からカロリーナ・サカマ監事会議長(PwC)、二宮正人監 事 (二宮正人法律事務所)、ウーゴ・アマノ監事(BDO RCS)、財務委員会から内山 元雄委員長(丸紅ブラジル)、大渕 彰規副委員長(丸紅ブラジル)が参加して開催、初めに平田藤義事務局長から会計事務所が作成し提出した貸借対照表、損益それに事務局が準備して常任理事会によって承認された月別会計種目別収支明 細書、実績対比表、会費滞納現況表並びに2015年第1四半期の各委員会や部会の 予算と実績について説明、それに対する監事側からの質問など相互間で活発な討議が行なわれて審議された結果、監事会は「2015年の第1四半期の会議所の 業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を承認、事務局からは平田藤義事務局長、エレーナ・ウエダ会計担当、日下野成次総務担当が参加したことを説明した。

二宮 正人 サンタ・クルース病院評議員会長は、サンタ・クルース病院チェックアップについて、同病院では人間ドックをすでに20年間にわたって行っており、日本語で対応しているために駐在員の家族、特に女性に利用してほしい。日本語のサービスや個室も用意しており、最新X線装置も導入したことなどを説明した。

山下譲二文協副会長は、商工会議所から会長職を3期歴任した木多 喜八郎氏に大いにサポートしてもらって感謝しているが、新会長に就任した呉屋 新城 晴美氏に対しても同様の支援をお願いしますと挨拶、新会長に就任した呉屋 新城 晴美氏は4月25日に就任、女性初の会長となるが、商工会議所からの支援を依頼した。

アンセルモ 中谷前会長は、アリアンサ日伯文化連盟の新体制について、大城 幸夫新会長の略歴を紹介して同様の支援を依頼、大城 幸夫新会長はアリアンサはブラジルの雇用創出に貢献しており、また日本企業の支援がブラジルの全身に貢献していると説明した。

4月に着任した小林 信弥 東山農産加工社長は1975年からキリンが参加、日伯修好120周年記念ラベル「KIRIN ICHIBAN」の紹介では2015年3月から出荷を開始、「KIRIN ICHIBAN」は2014年3月から生産開始、3000店の日本食レストランなどで販売、120周年記念ラベルは6種類あると説明した。

帰国挨拶ではAJINOMOTO DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDA.の西井 孝明 社長は会議所活動として食品部会長を務め、2年間の就任中に同社の業績は伸びたが、前の人が種をまいて水を与えてくれたために今があり、一つのことを達成するには時間がかかると実感した。後任は藤江社長でナイスガイデあり、私が指名したので立派なブラジル味の素の社長になることを約束、ブラジルの底力は失われておらず、今はブラジルに投資するチャンスだととらえていると説明、平田事務局長はブラジルから本社の社長就任は初めてであり、ブラジルに投資してほしいと説明した。

着任挨拶ではPILOT PEN DO BRASIL S.A. INDÚSTRIA E COMÉRCIOの村松  正美社長はブラジルには1954年に進出、2012年にジュンジャイ工場を建設、低価格で高品質のボールペンを市場に提供すると説明、KUMON INSTITUTO DE EDUCAÇÃO LTDAの古田  正美社長は4月に赴任、南米全体では6か国に1500教室で17万人の生徒を抱えており、質の向上を続けることが私の任務であり、算数・数学は日本と同じ教材を使用していると説明、在サンパウロ日本国総領事館の藍原 健 副領事は遠藤副領事の後任であり、農林水産省の北海道の林野庁に勤務、 林業・防災・土木に従事、経験を活かしてサポートしたいと説明、JICAブラジル事務所の那須 隆一 所長 は5月5日に室澤所長の後任として赴任、ホンジュラスやモザンビーク、エルサルバドルで勤務、モザンビークではナカラ回廊の開発調査をしていたと説明した。

代表者交代挨拶ではCBC INDÚSTRIAS PESADAS S.A.の木村 学前社長は2912年6月に赴任、ブラジル経済はよくなかったが、ブラジルのポテンシャルを感じており、ブラジル人は陽気であり、ブラキチになってしまったと説明、後任の牧野 和道社長は三菱・日立パワーシステム出身であり、ブラジル勤務前はインドで勤務、ゴルフ・テニス・卓球・ジョギングで皆さんと一緒にスポートをしたいので誘ってくださいと挨拶、UNITIKA DO BRASIL INDÚSTRIA TÊXTIL LTDAの岡田幸平前社長は45年間のサラリーマン生活を終えるが、ブラジルの想定外の経験は残りの人生の参考になり、陶器つくりを始めたいと説明、後任の豊田 明生社長はトヨタの社長と同じ名前ではあるが親戚ではない。ブラジル赴任前は上海に勤務していたと説明、BANCO MIZUHO DO BRASIL S.A.の加藤 清已前社長は2013年1月に着任、外銀の買収を行い、会議所では金融部会長を務めたと説明、後任の深井 泰雄社長はブラジルには通算6年8か月勤務、ブラジルのポテンシャルを感じており、会議所では金融部会長を務めると説明した。

オタビオ・デ・バーロス 取締役 兼 チーフエコノミストは、ブラジル経済は難しい局面を迎えており、この危機を迎えるためにいろいろしなければならないが、デルフィン・ネット元財務大臣はその時の危機を乗り越えるモデルはないと説明、ジョアキン・レヴィ財務大臣がブラジル経済のかじを取っており、今後2年間の投資対象国ではブラジルがトップとなっている反面、リスクでもトップでもあると説明した。

ブラジルのイメージはペトロブラス石油公社関連の汚職などで地に落ちているが、レヴィ財務大臣の経済政策はブラジルのイメージ回復に役立っており、痛みを伴う経済政策ではあるが、国内総生産を引き上げるには実行しなければならない経済政策であり、ブラジルの企業経営者の考え方を変える必要がある。

ドル高の為替、高い税金、高金利など経済のかじ取りは非常に難しく、若者の失業保険取得が最も多いのは間違っており、石油利権の変更、公社の経営陣の更新、インフラ整備プロジェクトの収益率の変更、生産性を引き上げる必要性、ブラジルも今後少子高齢化になるために準備が必要であり、2015年の一人当たりのGDP伸び率はマイナスになり、ファイナンスリスクが高い。

製造業は厳しい立場にあり、早急な税制改革が必要であり、今年の投資はマイナス8.0%、レヴィ財務大臣は公共料金を実質料金にするためにインフレになるなど今までの経済政策の過ちを解消するには痛みを伴う経済政策の採用が不可欠であることなどを説明、村田俊典会頭から記念プレートが贈呈された。

Pdfブラジル経済と第2次ルセフ政権 オタビオ・デ・バーロス 取締役 兼 チーフエコノミスト

講演中のオタビオ・デ・バーロス 取締役 兼 チーフエコノミスト

オタビオ・デ・バーロス 取締役 兼 チーフエコノミスト/村田俊典会頭

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

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