論評【労働の変化】

セルソ・ミンギ

オートメーションとアプリケーションがビジネスモデルを変え、その変化がさらに、雇用関係を変化させている。

新しい産業革命が進行中だ。だがそれ以上に、これは、労働関係を劇的に変化させるものだ。これほど多くの変化と急激な転換を考慮しないなら、ブラジルで議論されている労働法の改革は、全く無意味なものになるに違いない。

最初の産業革命は、17世紀、蒸気機関の発明と、物流によって生み出された大規模な変革を特徴とする。第2の産業革命は、電化と大量生産の延長だった。第3の産業革命はインターネットとITに特徴づけられた。第4の産業革命は、アプリケーションの主役的な使用と、ソーシャルネットワーク、そして人工知能(AI)を通じた、人々の大規模なつながりとして特徴づけられる。

言ることは、これらの産業革命は、爆発的な速度で波及し、破壊し、新たなビジネスの扉を開けるということだ。こうして、あるところで雇用が失われ、そして新たな雇用が生まれる。

様々な専門職が、文学の世界だけのものとなり、時には、街路の名称として残されるばかりになっている。例えば、樽桶職人、糸車職人、鍛冶屋、炭配達人、街灯ランタンの火入れ人、電話交換手などがそれだ。今日になって新たに登場している名前すらない職業も、恐らくは、数年内に忘れ去られているだろう。

かろうじて、ビッグデータと大規模デジタル・データバンクの時代だとか、ビットコインの時代、グリーン・エネルギーの時代、スマートフォンの時代などと理解されている。オープンスペースはすべて、グーグルアースの人工衛星によって捕捉されてしまった。そして今、屋内やプライベートな部分は、ポケモンGOのようなデジタルの策略によって干渉を受けている。これらの技術はすべて、雇用を埋葬し、そして新たに創出している。

設立からわずか7年で、ユーバーは、世界最大の人員輸送ネットワークになった。タクシー運転手にとって害を与えるものだと誰もが理解している。だがそれは、ユーバーのドライバーにとっても痛みを伴うものだ。なぜなら、今後はドライバー不要の自動車を生み出すことが目的に掲げられているからだ。電子商取引は端緒についたばかりだが、それでも、業業部門の多数の雇用に冷や水を浴びせている。国内の宿泊施設のマッチングを提供するアプリケーションのエアビーアンドビー、さらにオンライン旅行会社(OTA)が、ホテル事業や宿泊事業で生計を立てている人のビジネスを変えている。固定電話は重要性を失った。携帯電話が、自営業者の生活を一変させた。

一部の事業、とりわけ受託業務を展開する企業の場合、人事部は、有能な専門家ほどより多くの顧客に対応しようとしており恒常的な雇用関係よりも自由な関係を好むということを理解している。

こうした状況では、既に、従来のような最小労働時間も、有給休暇規定も、そして残業規定も同様に意味をなさない。アウトソーシングは雇用関係と労働者の権利を不安定化するような手段のように受け止めるべきではない。これは、生産における近代的関係のニーズなのだ。そして年金制度の財源確保は、測り知れないリスクに直面する。

最終的に、我々は新しい世界、絶え間ない変転に直面しているのだ。ここで、あるいは世界のどこであろうと、労働法の改正や年金改革について議論するにあたってこうした問題を無視することは、少なくとも、次世代の未来に打撃を与えるはずだ。

確認しよう:グラフは連邦政府の歳入の進捗を示した。

急減

歳入は下落し続けている。連邦政府の2016年7月の歳入は、インフレ修正を加えて比較した場合、2015年7月を5.8%下回った。年明け以降の7か月間で見ると落ち込みは7.11%に達している。連邦収税局研究センターのクラウデミル・マラキアス課長は、8月19日、歳入の回復にはGDPが成長するだけでは不十分だという見解を示した。GDP成長に、国民の所得が歩調を合わせる必要がある。するとそのためには、国民1人当たりの所得を引き上げ、雇用を拡大する必要があるということだ。(2016年8月19日付けエスタード紙)


 

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