ケチャップで有名なハインツ社と、米国の食品大手のクラフト・フーズ社が合併して2015年に誕生したクラフト・ハインツ社は、ブラジル系食品会社Hemmer社の買収で合意した。
Kraft Heinzは、1915年にサンタ・カタリーナ州で創業されたHemmer社の買収で、ケチャップ、マヨネーズ、オリーブの実、ヤシの芯やキュウリなどの瓶詰などポートフォーリオ拡大が見込まれている。
23日米国食品大手のKraft Heinz社は、Hemmer社の買収を足掛かりに新興国でのマーケットシェア拡大を図るが、 日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)の承認を得なければならない。
創業106年でサンタ・カタリーナ州ブルメナウ市に本社を置くHemmer社の従業員数は700人、昨年の売上はCOVID-19パンデミックにも拘らず、3億⒎000万レアルを記録、Heinz社の製品価格帯はプレミアム級の一方でHemmer社の製品価格帯は中級程度、傘下のQueroブランドの価格帯は低価格帯となっている。
Hemmer社の製品を取扱う店舗数は2万店舗に過ぎないが、Kraft Heinz社による買収で、配送や配給センター、Kraft Heinz社と取引のあるレストランやバーへの拡販が見込まれている。
Kraft Heinz社によるHemmer社の買収は、特にHemmer社の地盤であるブラジル南部地域でのマーケットシェア拡大及び製品が競合するケチャップ、からしなどの製品で、シナジー効果が期待できるとFood Consulting社のSérgio Molinari共営者は説明している。