ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM)によると、2021年12月の鉱工業部門生産は前月比2.9%増加を記録、11月の鉱工業部門生産の0.0%から一転して大幅な増加に転じている。
昨年の鉱工業部門生産が前月比でプラスを記録したのは、1月の0.2%増加、5月の1.2%増加に次いで、12月は3回目の増加であったが、6月はマイナス0.5%、7月マイナス1.6%、8月マイナス0.2%、9月マイナス0.6%、10月マイナス0.5%、11月は前月並みと6ヶ月間連続で低調に推移していた経緯があった。
昨年6月から10月迄の鉱工業部門の累計生産はマイナス3.3%を記録、昨年12月の前年同月比ではマイナス5.0%を記録。2019年の鉱工業部門生産はマイナス1.1%、2020年のマイナス4.5%と2年連続で前年割れを記録していたが、昨年1年間の鉱工業部門生産は、一転して3.9%の大幅増加を記録している。
昨年12月の鉱工業部門生産は前月比2.9%増加したが、調査対象の4部門のうち全ての部門でプラスを記録、また調査対象の26セクターのうち20セクターでもプラスを記録している。
2021年12月の鉱工業部門生産は前月比2.9%増加、前年同月比マイナス5.0%、昨年1年間では3.9%増加を記録、前期同様に資本財部門は4.4%増加、5.8%増加、28.3%増加。また中間財部門は1.2%増加、マイナス3.9%、3.3%増加を記録している。
消費財部門は3.1%増加、マイナス9.4%、0.0%、そのうち耐久消費財部門は6.9%増加、マイナス16.8%、1.9%増加、非耐久消費財部門は1.5%増加、マイナス7.4%、マイナス0.5%を記録していた。
昨年12月の鉱工業部門生産を牽引したのは、自動車・トラック・輸送機器セクターで12.2%増加、食品セクター2.9%増加、情報機器・電気製品・光学機器セクター12.0%増加を記録している。
また金属セクター3.8%増加、鉱業セクター1.6%増加、非鉄金属セクター2.0%増加、機械・装置セクター1.3%増加、紙・パルプセクター1.7%増加、皮革・履物・旅行用品セクターは4.5%増加を記録している。
しかし昨年12月の鉱工業部門生産でマイナスを記録したのは、調査対象の26セクターのうち5セクターがマイナスを記録、特に医薬品・医療化学セクターは、マイナス6.9%の大幅な落込みを記録していた。












