政策対話委が開発商工省商業サービス局(MDIC/SCS)主催の官民合同会合へ参加

 政策対話委員会は、2015年6月22日、ブラジリアの開発商工省商業サービス局(MDIC/SCS)主催の「MDIC/SCSと各国商工会議所によるサービス業会の海外市場とアジェンダの設立」と題する会合に招待され、村田俊典会頭(三菱東京UFJ銀行)、平田藤義事務局長、吉田章則調査員、そして大使館から下司剛生二等書記官、ラファエルファリア調査員が出席した。この官民合同会合は、MDIC/SCSのマルセロ・マイア局長、エジナ理事、レナタ国際担当調査員の司会により、アメリカ、カナダ、フランス、メルコスール、アラブ、アフリカ、中国等の会議所の代表が参加して行なわれた。

 マルセロ局長は、ブラジル商業サービス業界は、ブラジルGDP比の69.8%(2014年)を占めているが、商業サービスの貿易GDP比は5.59%であり、世界におけるGDP比の12.1%より少くなっている。ブラジル政府は、この業界の貿易増加を目標に掲げるものの知見や経験もなく、各国のカマラの皆様を招待し官民合同の対話の場を持つことが重要であるとし、参加者へ感謝の意を評した。レナタ調査員は、2012年8月より集められたSiscoservの統計データが5月よりMDICサイトにて公開されることで、研究や分析に活用でき、今後の国家輸出計画における優先国や産業の選択、そして貿易の障壁となっている課題等の整理をすることができるようになると述べた。民間企業の意見を聞き対話を保ちながら、今後の国家輸出計画に盛り込んでいきたいと語った。

 各国会議所との意見交換の場で、村田会頭は、経済情報や企業支援における在日ブラジル大使館の役割の強化を言及、また平田事務局長は、ブラジルは産業保護主義がいまだ残っており、日本との二国間協定もなかなか出来ないことが課題だと述べた。また、インフラや業務のワンストップサービスの整ったZPEをサンパウロ付近できちんと機能させることが、ブラジル経済の発展に貢献すると語った。また、サービス産業の国家輸出計画の取り組むのには、各国商工会議所からのアンケート調査が有効であると指摘、参加者の賛同を得た。

 また、貿易への障害として、APEXや SECOMの役割の強化、ビザ発給手続きの改善、2重課税を回避するための二国間協定締結など、具体的な貿易障壁についての意見交換も行なわれた。ブラジルでビジネスを行なうには課題が多く、海外投資を阻害している。また太平洋同盟に見られるように、南米諸国は外国投資を呼ぶために積極的に二国間協定や自由貿易協定を結んでいく中、ブラジルは遅れを取っているとの意見が飛び交った。

 マルセロ局長は、このような民間からの意見は重要であるとし、今後もこのような対話の場を持つことが重要であるとした。また、他省庁に関わる課題もあり、政府内で調整していく努力をすると述べた。

 平田藤義事務局長がAPEXと意見交換

APEX訪問の前、平田事務局長は、InvestSPに提出したZPEに関する提言書をMDIC/SCSに手渡した。

平田藤義事務局長、吉田章則調査員は2015年6月22日、ブラジリアのAPEX事務所を訪ね、今後のAPEX関係強化やZPEなどについての意見交換を行った。APEXからは、Andre Faveroダイレクター、Rafael Pradoマネージャー、Clara Santos担当員に同席を頂いた。平田事務局長からは、ブラジルの産業保護主義で会社を閉めなければならない企業があり、インフラや業務のワンストップサービスの整ったZPEをサンパウロ付近に作るべきであると語った。Andreダイレクターは、ブラジル企業の輸出を促進する事業で、Isetanでの出展を支援しているが、その他にも一緒に交流活動やビジネスマッチングなどを行ないたいと話した。

平田藤義事務局長がブラジリアの農務省を訪問

平田藤義事務局長、吉田章則調査員は2015年6月22日、ブラジリアの農務省を訪ね、農務省のClaudia Yukari Asazu書記官とRui Samarco Loraアドバイザーとの意見交換を行なった。まずは、Claudia書記官より、先日サンパウロにて行なわれたカチア・アブレウ農務大臣の講演会に農務大臣講演会のカマラの支援を感謝し、有意義な講演会が開かれたと話した。平田事務局長は、何か必要なことがあれば、いつでも協力してくことが約束された。

Pdf国家輸出振興計画 (MDICリンク)

Pdf国家輸出計画-イヴァン・ラマーリョ副大臣プレゼン(日本語)(2015上期の業種別部会長シンポジウム基調講演)

6月の日伯法律委員会に50人以上が参加して開催

6月の日伯法律委員会(松下理一委員長)は、2015年6月18日午後4時から6時まで50人以上が参加して開催、Gaia, Silva, Gaede & Associados Advogadosのマウリシオ・バーロス弁護士は、PIS/COFINS(社会統合基金/社会保険融資納付金)-号令8426/2015号のポイントとその違憲性について、Honda Estevão Advogadosのマリア・フェルナンダ・シルヴァ弁護士は87/2015号における憲法改正 -E-コマースにおけるICMSの変更点について、TozziniFreire Advogadosのオルランド・ダルシン弁護士は87/2015号における憲法改正 -E-コマースにおけるICMSの変更点について、Mattos Filho, Veiga Filho, Marrey Jr. e Quiroga Advogadosのマリア・イザベル・ブエノ弁護士はストックオプションと株式に基づく配当金 -法令12973/2014号条項33のもたらす影響についてそれぞれ講演した。 

PdfGaia, Silva, Gaede & Associados Advogadosのマウリシオ・バーロス弁護士 PIS/COFINS(社会統合基金/社会保険融資納付金)-号令8426/2015号のポイントとその違憲性

PdfHonda Estevão Advogadosのマリア・フェルナンダ・シルヴァ弁護士 87/2015号における憲法改正 -E-コマースにおけるICMSの変更点

PdfTozziniFreire Advogadosのオルランド・ダルシン弁護士 87/2015号における憲法改正 -E-コマースにおけるICMSの変更点

PdfMattos Filho, Veiga Filho, Marrey Jr. e Quiroga Advogadosのマリア・イザベル・ブエノ弁護士 ストックオプションと株式に基づく配当金 -法令12973/2014号条項33のもたらす影響

Alessandro Amadeu da Fonseca (Mattos Filho), Maria Fernanda Cavalcanti Silva (Honda Estevão Advogados), Orlando Frutuoso Dalcin (TozziniFreire Advogados) e José de Carvalho Jr. (Deloitte Touche Tohmatsu)

 

Maurício Barros (Gaia, Silva, Gaede & Associados Advogados)

 

先駆者慰霊ミサに平田事務局長が出席

2015年6月18日、ブラジル日本移民107周年記念行事の一環である先駆者慰霊ミサ(ブラジル日本文化福祉協会主催)がサン・ゴ ンサーロ教会で行われ日系諸団体や在サンパウロ総領事館などから多数が出席、会議所から平田藤義事務局長が出席し、共同祈願を行った。

以下平田事務局長音読祈願文 『我々の尊敬する日本移民先駆者らの御冥福を心から祈ります。 彼らがブラジル国になされた偉大な寄与、それは農業及び工業の発展に尽くされました。 更にその子弟たちの教育には多大なる投資がなされ今日のブラジル社会に大きく貢献出来ているこの事実に感謝の祈りを捧げて主に祈ります。

ブラジル農務省大臣による講演会に出席

 ブラジル農務省のカティア・アブレウ大臣による日本企業向けの「今後のブラジル農業政策、農業インフラ開発の重点について」と題する講演会が6月16日にブラジル農務省サンパウロ州支部にて開催された。アブレウ大臣の講演会には、梅田邦夫在ブラジル日本国大使、中前隆博在サンパウロ日本国総領事、ブラジル日本商工会議所村田俊典会頭、平田藤義事務局長をはじめ、食品関連、農業関連、総合商社や金融機関等31社50名が参加して行なわれた。
 トカンチンス出身のアブレウ大臣は、JICA支援などの長年に渡る日本のブラジル農業への協力事業に親しみを持ちながら育ってきており、何とかそのお返しをしたいと語った。また、今後の農業政策、農業インフラ事業に関し、日伯両国が一緒に出来ることがあるとし、このような場を設け、日本企業の参集が可能となったことへの感謝を述べた。アブレウ大臣は、近々実施されるジルマ大統領のアメリカ訪問に同行した後、帰国せずに直接日本を訪問予定、農業分野における更なる日伯協力が必要だと話した。
 梅田大使は、多くの企業の参加に感謝を述べ、アブレウ大臣のMATOPIBA地区のセラード農業開発の解説や日本のビジネスとどのように関連していけるか、大臣から直接お話を伺える良い機会になると語った。
 アブレウ大臣は、ブラジル農業のマクロ統計は解説するまではないと思うが喜ばしいデータもあり是非説明させてほしいと前置きした後で、ブラジル農産業は、GDPの22.5%、輸出の43%、ここ10数年輸出入のプラスバランスを保っていると説明した。また、砂糖、コーヒー、オレンジジュース等、世界生産・輸出が一位である農産物が多く存在し、農産業の発展は土地の開拓によるものではなく、生産性の向上や技術革新によるものであると述べた。また、今後の計画として、MATOPIBA地区のセラード開発、森林業や酪農業の輸出計画に力を注いでいるとしてその計画の詳細を説明した。ブラジル農産物は生産効率や技術力が高く国際競争力がある一方でロジスティクスコストが競争力を下げている一つの原因であり、政府が農業インフラ投資に力を入れていると強調した。農業インフラ開発は、ブラジルの農業の競争力を高めるのみならず、その裾野産業への開発にも貢献が出来るとして、道路、鉄道、港湾、空港のコンセッションを紹介、大きな3つの鉄道計画、Norte-Sul鉄道、Lucas do Rio Verde-Miritituba鉄道、中国が興味を示しているBioceania鉄道等の説明が行なわれた。
 最後の質疑応答では、商工会議所で取り組んでいるブラジル政府との政策対話や昼食会での講演依頼、そして、環境問題の法令、牛肉の輸出入規制、外国金融機関の参入、肥料産業の中小企業支援に関する質問が交わされた。

 

 

 

 

 

Fotos: Antenor Ferreira

第4回渉外広報委員会を開催

2015年6月15日、第4回渉外広報委員会を開催し、会議所パンフレットの改定にむけてデザインおよび印刷業者へのオリエンテーションを行った。会合の中で、パンフレット改定にあたっての改定ポイントや納期、予算などについて説明が行われ、質疑応答ののち、次回会合で各社が改定案をプレゼンする予定を説明し終わりとなった。

出席者は、近藤委員長(トヨタ自動車)、井上副委員長(ジェトロサンパウロ)、岐部副委員長(UBIK)、東副委員長(トヨタ自動車)、佐藤氏(トヨタ自動車)、チアゴ氏(ADK)、石川氏(ニッケイ新聞)、福井氏(ポンチプロンタ)、ルイーズ氏(PRINTER PRESS)、事務局から平田事務局長、日下野総務担当、近藤事務局職員。

 

梅田大使バイーア州公式訪問に会頭が同行

2015年6月15日、梅田邦夫 在ブラジル日本国特命全権大使のバイーア州公式訪問に、会議所から村田 俊典会頭が同行し、Rui Costa州知事をはじめとした州政府幹部との会合に出席、またバイーア州に関心のある日系会員企業も同行した。

バイーア州政府からは、州知事のほかBruno Dauster (文官長)、Paulo Guimaraes(経済開発局経済開発担当次長)、Jorge Portugal (文化局長)、Cristiane Gouveia (国際局コーディネーター)等が出席、日伯修好120周年記念行事のひとつでもある7月下旬の日系移民祭りや日系企業への支援、投資促進への引き続きのサポートなどに触れた梅田大使の挨拶に始まり、会議所村田会頭が政策対話委員会が提言する「AGIR案」などについて説明、また同行した日系企業から関心事項が説明された。

Costa州知事からはバイーア州が得意とする分野として①オイル&ガス②農業③エネルギー(風力&太陽光)④自動車産業⑤造船⑥鉱業⑦IT(Ilheus にセンターあり)などが挙げられ、今後特に注力してゆく分野として鉄道インフラ、港湾インフラ、空港インフラ、都市交通インフラなどと説明した。またPAULO経済開発局次長から対バイーア州投資などについても具体的に説明され、会議所昼食会で州のポテンシャルについて講演を行うことも提案された。

 

6月の懇親昼食会に満員御礼の180人が参加して開催

6月の懇親昼食会は、2015年6月12日正午から午後2時までインターコンチネンタルホテルに180人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務めた。

初めに村田俊典会頭より、現在行なわれている活動を広く知ってもらうことを目的に簡単に会議所活動内容を説明する時間を設け、4点のポイントを説明。一つ目に機能強化委員会より改名された政策対話委員会の活動について述べた。42項目にまとめられたAGIR提案書は優先順位をつけてからブラジル政府との政策対話に挑むことになり、5月18日に開催された賢人会議の場では、会頭自らAGIR活動について説明し、日本商工会議所の三村会頭からも励ましの声をもらったと語った。またWGの活動に興味があれば、今からの参加も可能だと会員に参加を呼びかけた。次に、日伯修好120周年記念行事への寄付に関して、目標金額達成までもう少しと会員に協力をお願いした。また、筑波大学との協定覚書を締結し、日伯の人材育成の活用に寄与することに関し、常任理事会でも議論されていることを説明、最後に、遠距離会員でも会議所の活動に参加できるように企画されたビデオコンファレンスについての説明が行なわれた。NTTの協力で金融部会が主催、これまでに4回約20社が参加してライブでのマーケット情報を届けるトライアルサービスが実施され、初めはテクニカルの課題も見られたが会合を重ねるたびに改善が見られ、来月の常任理事会で今後のプログラムの方向性が決まると語った。会頭挨拶を終え、本日の昼食会 兼 歓迎会の主役でもある次のスピーカー、中前隆博新総領事を紹介した。

中前隆博在サンパウロ日本国総領事/会議所名誉顧問は、メキシコ、アルゼンチンに滞在経験があり、一昨年9月からブラジル大使館で公使として務めてきたと述べた。ブラジリアでは現場に触れる機会が少なかったが、サンパウロでは日系企業や日系コロニアとの交流を深めるように努めていくと話した。日伯関係は、去年のワールドカップや安倍首相訪伯などで勢いがあり、今年は日伯修好120周年や在サンパウロ総領事館100周年など節目の年で、今年後半には、ジルマ大統領の訪日や皇族の訪伯等要人の往来も計画されていると説明。また、サンパウロにおけるジャパンハウスの設立にも力を注いでおり、日本を知らないブラジル人に向けに日本をきちんと知ってもらい、その精神や文化を知ってもらい信頼関係を築いていく場であると語った。このアイデアをいかに中身のある内容にするのかはチャレンジであるが、企業の皆様の知恵もかりながら、ジャパンハウスを一緒になって成功させたいと述べた。最後に、修好120周年記念行事の実行委員長である梅田大使より預かったメッセージを読み上げ、花火大会、JICAの展覧会、日本館改修事業の実現に向けた200万レアルの寄付までもう少しで、皆様の協力をお願いするとした。

そして食事に入る前に、平田事務局長は、この修好条約がなければ移民も始まらず我々もここにはいなかったと話した。修好120周年記念行事を是非成功させる為にも、また修好120周年の大切さと伝える為にも、是非従業員の皆さんに声をかけていただき、もう少しの寄付に協力してもらいたいと呼びかけた。

続いて定例行事移り、初めの連絡事項でメディカル分科会藤田誠委員長は、2013年10月に設立されたメディカル分科会の現在の取り組みについての説明を行なった。医療機器や医薬品企業が中心になり24社32名のメンバーで成り立ち、総領事館、JETRO、JICAにもオブザーバー参加をしてもらっており、医療関連企業が困っている点を取り上げ、カマラの組織として官民が一体となって問題解決に向けた活動を行なうことを目的としていると説明した。特にANVISAの審査登録に時間が掛かり日本医療の新しい技術が導入できないという問題等は、昨年8月の安倍首相の医療セミナーの参加や、ANVISA長官との会合などの活動を重ね、審査期間の短縮や法改正の進捗が見られると述べた。ブラジルは医師の技術は高いが、医療産業はまだまだ発展途上であり、ブラジル国民の健康への貢献していく活動していきたいと話した。

続いて3分間スピーチで、インターコンチネンタルホテルのレナト・オリべーラ氏は、同ホテルにおいて修好120周年記念の行事として、横浜の有名シェフに訪伯してもらい、日本食フェスティバルを企画していると発表した。

2つ目の3分間スピーチでは、レイコ・マツバラ・モレイラサンパウロ大学教授は、国際語としての「日本語」国際シンポジウムについての説明を行なった。シンポジウムは、中南米で開催される日本研究・日本語教育研究関連の国際会議では最大規模で、日本、アメリカ、メキシコ、ロシア等海外から発表者を奨励し、参加者は総勢200名を見込んでいると述べた。また、日本語を学ぶ日系人と非日系人の生徒数の推移をグラフにして、日系人が減り非日系人が増えてきている状況を説明、日本語が日本列島のみならず外国で話される国際語として認識してもらうためのシンポジウムだと語った。

最後にブラジル・ニッポン移住者協会小山昭郎会長は、「日伯・友情の森」・2015プロジェクトの説明を行なった。2008年に「100周年の森」プロジェクトで10万本の植樹事業同様、サンパウロ州政府やサンパウロ市と提携し、州立チエテ・エコロジー公園内に植樹をするプロジェクトで、今年は2万本の植樹を行う準備が開始されたと説明した。

着任挨拶でAJINOMOTO DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE ALIMENTOS LTDA.の藤江太郎社長が、今回初めてのブラジル赴任で伝統のあるカマラの一員になり嬉しく思うと語り、日本では人事・労務部を20年経験し、また海外は中国に7年とフィリピンに4年の駐在経験があると話した。代表者交代挨拶ではKURASHIKI DO BRASIL TÊXTIL LTDA.の上野秀雄社長が、ブラジルには15年前に4年間、今回の6年間とトータル10年勤務し、会議所の活動には4年間の理事職、その内企業経営委員会を2年、また総務委員長を2年勤めたと述べた。ブラジルと日本では距離はあるが、友情は近い国であるとし、今後の日系企業や日系団体の発展を祈願した。後任の青山高明社長は、岡山県出身で、5年間のインドネシア駐在経験はあるが、ブラジル赴任は初めてであると説明し、会員活動や皆様との交流を楽しみにしていると語った。

帰国挨拶で在サンパウロ日本国佐野浩明首席領事は、ジャパンハウスは7月末までに企画書を仕上げ、他国に比べてサンパウロがトップで走り続けられるように努めると述べた。MIMAKI BRASIL COMÉRCIO E IMPORTAÇÃO LTDA.の鳴神正氏は、1990年からトータルで17年勤務してきたブラジルについて、92年のハイパーインフレ、94年のレアルプランの時代の思い出を語り、帰国後は定年を迎え和歌山に帰る予定であると話した。NHKの中島昇氏も帰国挨拶を行い、マスコミ関係では異例の2年間サンパウロの勤務したことになった。ワールドカップでは、ブラジル全土を回り、日系社会とも溶け込めたことが思い出になり、帰国後は、ブラジルの日系企業そして日系社会を日本国民に知ってもらうよう努めると語った。

続いて特別行事として法律用語集の出版発表の場が設けられ、坂間カロリーナ氏と二宮正人氏は、120周年を記念して作成された法律用語集の出版発表を行なった。これは国と社会のリーダーシップを目指すPWCと、二宮正人弁護事務所の翻訳チームによる協力により、約1年かけての作業で完成され、作業に携わった愛知県弁護士会の大嶽弁護士は、日本の弁護士の立場で、また日本もブラジルも法律は常に変わっていく中、どのように言葉を選ぶかも注意しながら用語集を仕上げていったと述べた。

続く講演を始める前に講師歓迎の辞で栗田秀一メディカル分科会副部会長は、日本ではがんが死亡原因で一番多く、ブラジルでは心筋梗塞であるとしたうえで、サンタクルース病院の心臓内科医/技術部長である山野正一ジュリオ医師を紹介し、「急性心筋梗塞について~予防と死亡率の低減~」の講演が開始された。一般的に知られる心臓発作又は急性心筋梗塞は、心臓の血流の低下または中断が原因と考えられ、酸素および栄養素の欠乏による心筋の死につながると説明した。日本での急性心筋梗塞の発生率は低い一方でブラジルでは死亡原因のトップが心臓疾患で毎年約10万人の死亡原因になっていると述べた。男性の場合は45歳以上で、女性の場合は55歳以上でリスクが増加し、家族のメンバーによる病歴にも関わるとした。

ライフスタイルや食生活の改善や定期検査(人間ドック)を受けることでリスクを軽減して症状の出る前の早期診断を行なうのがベストの予防で、最も重要な典型的な症状は痛み、又は胸骨不快感であって多くの場合には圧迫、重み、胸焼けを感じ、首、あご、上肢、背中にも感じる場合があり、だいたい20分以上の症状が(痛み)持続することがあると説明した。吐き気、嘔吐、発汗、顔面蒼白を伴うこともあり、糖尿病、高齢患者及び女性の場合は非定型の痛みや不快感(異なる特性と強度)の症状が出ることがあると語った。最も簡単な検査でその場でわかる心電図の変化による診断ができるとし、心電図の変化についての画像による詳しい解説が行なわれた。

心筋梗塞の約50から60%の死亡は殆どの場合、最初の1時間おき(主に心室細動が原因)に心肺停止状態になり、その為、できるだけ早く病院到着前の救急車或いは救急バイクでかけつけ治療し始めるのが重要(ブラジルでは SAMU)で、心室除細動の場合病院及び救急車にある自動電気除細動器又はポータブルAutomatic Electric Defibrillator (AED)での治療(電気ショック)の説明も行われた。医師を必要とせず、訓練を受けた熟練者による使用可能できる治療方法として、ポータブル(AED)の映像による簡単な使用方法などが行なわれ、心停止の生存率が停止および電気的除細動の間の遅延で毎分 7〜10% 減少するため、早急に対応することが重要であるとの説明が行われた。また、人が集まる場所、銀行、学校、会議所などに設置してあることが多いと話した。講演を終え最後に、村田俊典会頭から記念プレートが贈呈された。

挨拶を行う中前 隆博 在サンパウロ日本国総領事

講演を行うサンタクルース病院の心臓内科医/技術部長 山野正一ジュリオ医師

記念プレートを贈呈する村田会頭

ブルーツリーホテル 青木氏と佐野 浩明 在サンパウロ総領事館首席領事

ブルーツリーホテル 青木氏、中前総領事、法律用語集出版を発表したPWC坂間カロリーナ氏、平田事務局長( fotos:: Rubens Ito/ CCIJB)

大部一秋 元在サンパウロ総領事を偲ぶ会に出席

2015年6月12日、日系団体共催で行われた大部 一秋 元在サンパウロ日本国総領事を偲ぶ会に、会議所から村田 俊典会頭と平田 藤義事務局長が出席した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日系主要5団体代表者から偲ぶ会にあたってのメッセージが読まれ、村田会頭は以下弔辞を述べた。

『弔辞

大部元サンパウロ総領事を偲ぶ会におきまして、日本商工会議所を代表しまして弔辞を述べさせていただきます。ご逝去の折はウルグアイ大使としてご活躍されていましたが、我々には総領事のほうがなじみがありますので、今日は総領事と呼ばせて下さい。

大部総領事。総領事は天からお聞きだと思いますが、特に今日は日本からこられた奥様やご子息に大部さんがどれだけ素晴らしかったかをお聞き頂きたいと思います。

プロフェッショナルとしてこれまで誰も出来なかったことを成就するということは並大抵のことではありません。そこには、やり遂げたいという強い意志があったと確信します。

3年半在任中に管轄州域内にある一〇六の市へ合計一六四回に及ぶ訪問をされたのは歴史上初めてのことでした。コロニアへの歩み寄りに先頭を立ってご尽力されたのは、日本とブラジルの関係強化の大きな地盤は一〇〇年を越す歴史を持ち、一六〇万人とも言われる日系人であると信じておられたからです。今、私たち日本企業や日本人また日系人がブラジルで胸を張って仕事が出来るのはこの歴史の積み重ねのおかげです。大部総領事にはその事実を私たちに行動力を持って示していただきました。ありがとうございます。

次は官民の協力です。一言で官民の協力といってもあまりイメージが沸かないかもしれません。でも、私たち民間のものからすると大部さんのようなお人柄でいつもニコニコされていて物腰の柔らかな姿勢を見せて貰ったら協力の半分以上は進んだような気持ちになるものです。

その様な流れの中で、二〇一〇年からは商工会議所の初代の名誉顧問として積極的に我々の活動の支援をしていただきました。二〇一二年にはサンパウロ名誉市民賞も受賞されました。インフラ整備にかかる日伯間技術協定の実現や商用マルチビザの延長実現など数々の実績は、大部総領事の心が皆を動かしたのだと思います。その様な心の力を持った方だったと、奥様が持ってこられた遺影を前にしてしみじみと思い出します。

ユダヤの諺に「最高のインテリジェンスは謙遜である」と言うものがあります。大部総領事はそれをまさに日々実行され、プロフェッショナルとして大きな功績を残されました。私たちは、大部総領事のご遺志を確りと受け継ぎ、日伯の益々の関係強化、ブラジルにおける日本のⅮNAを持つすべての人々の幸せと繁栄のため頑張ってゆきたいと思います。

ブラジル日本商工会議所

会頭 村田俊典』

( foto: Jiro Produções)