2023年第2四半期の業務・会計監査開催

2023年第2四半期の業務・会計監査は2023年8月9日午前11時から開催。監事会から二宮正人監事会議長 (Advocacia Masato Ninomiya)はリモート参加、天野ウーゴ監事 (BDO Brazil)、財務委員会から木阪明彦委員長(Banco MUFG Brasil S.A.) 、石川裕巳副委員長(丸紅ブラジル)が対面参加、事務局から2023年第2四半期及び通年の現金預金並びに有形固定資産、収入、支出などの財務諸表とその詳細、入会・退会状況、会費延滞状況などについて説明。それに対する監事会側からの質問やアドバイスなど受けた。最後に監事会は、「2023年第2四半期の会議所の業務遂行と会計処理は適正であったこと」を承認した。

業務・会計監査は慣例に従い各四半期を締めた後3ヶ月おきに開催され、事務局からは村田俊典事務局長、日下野成次総務担当、上田エレーナ会計担当、久場アレッシャンドレ会計担当補佐が対面参加した。

日伯交流・地場企業推進委員会の三原フェルナンド副委員長が、鹿児島県人会行事に参加

日伯交流・地場企業推進委員会の三原フェルナンド副委員長は、2023年8月6日に文協講堂で開催されたブラジル鹿児島県人会主催の、「鹿児島県人ブラジル移住115周年およびブラジル鹿児島県人会創立110周年記念式典に参加、日本から鹿児島県の塩田知事、松里県議会議長、慶祝団も来伯、当所から三原副委員長が参加して日伯関係者との交流を行った。

ハイブリッド形式電機情報通信部会開催

電機情報通信部会(水守信介部会長)はハイブリッド形式部会懇談会を2023年8月4日午後5時から開催、初めに水守信介部会長は理事会報告として、今年の電機情報通信部会の中間報告、9月5日に貿易部会並びに生活産業部会との共催による部会長フォーラムの発表資料作成のためのアンケート結果、市場概況、トピックスなどについて意見交換を行った。

 

化学品部会はハイブリッド形式懇談会開催

化学品部会(古賀貴部会長)は、9月6日に機械金属部会との共催の部会長フォーラム発表資料作成のために、2023年8月3日に18人が参加してハイブリッド形式懇談会を開催した。

テーマ:2023年度上期の振り返り並びに今後の展望 副題:ブラジル・中南米における今後の事業展開~ルーラ新政権の経済政策・外交政策を踏まえて~に対して、上期の回顧では、為替変動及びインフレ上昇、過剰な原材料・製品在庫、代理店契約による拡販、デリバリー需要、原油価格の下落、自動車生産台数の増加、建築需要の増加、穀物価格の下落、新規受注の減少などが挙げられた。

下期の展望では、景気回復、市場活況、インフレ及び金利低下で消費活性化、コストダウンによる増益、輸入価格の安定化、顕著な建築需要、流通在庫問題の継続、エルニーニョ現象の影響、競合との差別化、新規顧客と新市場開拓などが挙げられた。

対面形式による機械金属部会の現地メンバーの会合開催

機械金属部会(三好康敦部会長)は2023年8月3日に部会員現地メンバー15人の参加で対面形式のポルトガル語での懇談会を開催した。現地メンバーは初対面にて各社の概要紹介と自己紹介を通じて活発な意見交換を行った。業界一般情報交換に加えてグリーン水素、脱炭素と化石燃料の代替えや税務複雑さ等々があげられた。

現地スタッフの会合は新しい試みとして初開催でしたが参加者には好評で今後も定期的に会合開催をする事とした。

参加者リスト

1 Hitachi South America Yasutoshi Miyoshi
2 Amada do Brasil Ltda. Ramires Bourguignon Ferreira
3 Kawasaki do Brasil Indústria e Comércio Sérgio Kazuo Morino
4 Yokogawa América do Sul Ltda Marco A. G. Figueira
5 Metal One do Brasil Hugo Mizutani
6 JFE Steel do Brasil Ltda Koichiro Watanabe
7 Kyocera do Brasil Alexandre José de Oliveira
8 Kyocera do Brasil Paulo Miguel Silva Junior
9 Mayekawa do Brasil Equipamentos LTDA Sílvio Guglielmoni
10 CBD João Ueda
11 CBD Fabio Ueda
12 Tadano America Adriano Battazza
13 Tadano do Brasil Anilton Leite
14 Yushiro do Brasil Paulo Choji Kochi
15 Yushiro do Brasil Antonio Carlos Correia

JICA技術協力プロジェクト説明会開催

JICAブラジル事務所(江口雅之所長)及びイノベーション・中小企業委員会共催のJICA技術協力プロジェクト「アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」のハイブリッド説明会は、2023年8月2日午後3時から4時30分まで80人が参加して開催した。

「アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」は、日本とブラジルでデジタル農業を共創するための技術協力プロジェクトで、2026年3月までの約3年間実施される。ブラジルおよび本邦企業との協力に基づいて穀物生産、畜産、アグロフォレストリー分野での実証事業を実施予定。本プロジェクトの専門家は6月上旬よりブラジルに赴任し、活動を開始している。

初めにこのプロジェクトのバックグラウンド、目的、第一次フェーズ及び第二次フェーズのスケジュール、ターゲット地域としてアグロフロレスト対象のベレン市、Embrapa Instrumentalのサン・カルロス市、穀物対象のクイアバ市、Embrapa Degital Agricultureのカンピーナス市。イノベーションエコシステムによるデジタル農業プラットフォームの改善。実験農場の概要、WebAPIサービスの詳細、アグロフロレスト、穀物及び牧畜に関するECGレポート及び認証などについて説明した。

PDF「アグリフードチェーンにおけるイノベーション・エコシステム及び持続可能性強化のための精密・デジタル農業共創プロジェクト」 20230802

 

日伯交流・地場企業推進委員会の佐々木リカルド副委員長が、ブラジル岐阜県人会主催行事に参加

日伯交流・地場企業推進委員会の佐々木リカルド副委員長が、2023年7月30日に愛知県人会館で開催された、ブラジル岐阜県人会主催の、「ブラジル岐阜県人会創立85周年・岐阜県人ブラジル移住110周年記念式典」に参加。

ブラジル岐阜県人会が記念式典を主催し、日本から岐阜県の河合副知事、田中県議会副議長、慶祝団体一行も参加。当所から佐々木副委員長が参加して日系団体との交流を行った。

第1回女性ビジネスグループ会合開催

ブラジル日本商工会議所の女性ビジネスグループの第1回会合は、2023年7月26日午前に商工会議所大会議室に50人以上の女性が参加して開催、このグループは商工会議所に関連する企業で働く女性間の交流促進を趣旨としている。

バンコ・シティバンクのグローバル子会社グループ、GSG日本デスクの責任者カレン・ピント氏がコーディネートし、50名以上の参加者を集めたこの会議には、日伯交流・地場企業推進委員会のマルコス・ハニウ副委員長も出席した。

写真左からKaren Pinto e Marcos Haniu

マガジン・ルイーザ経営審議会会長を迎えて7月の懇親昼食会開催

2023年7月の懇親昼食会は、2023年7月21日正午から午後2時過ぎまでブルーツリーモルンビーホテルに150人以上が参加して開催、司会は村田俊典事務局長が務めた。

初めに特別参加者紹介として、 Luiza Helena Trajano Magazine Luiza経営審議会会長|ブラジル女性グループ会長、桑名良輔 在サンパウロ日本国総領事、日系主要団体から援護協会のパウロ佐々木会長他が紹介された。

小寺 勇輝会頭は会頭挨拶として、7月5日から6日まで開催の第24回日伯経済合同会議の要人出席、世界経済情勢、グローバルチェーン、脱炭素化、INDUST4.0などのテーマを説明。7月7日から9日まで開催の日本祭りでは裏方としてボランティア活動に参加。今日のルイーザさんとのディスカッションは打合せなしの本番の話が聞けると説明した。

小寺 勇輝会頭

総領事館からの案内では、桑名良輔総領事は7月7日から9日の3日間に亘ってサンパウロ・エクスポ・エキシビジョン&コンベンションセンターで開催された第24回サンパウロ日本祭りは、県人会(市川利雄会長)を中心に50を数える団体が各県人会自慢の郷土食を販売、「郷土食広場」のどの県人会ブースにも長蛇の列ができ、18万5000人以上の入場者を記録、7月13日から16日までアニェンビー会場で盛大に開催されたアニメ・フレンズフェスティバルについて説明した。

桑名良輔総領事

講師歓迎の辞では、Chieko Aoki ブルーツリー・ホテルズ&リゾーツ会長兼最高経営責任者は、Luiza Helena Trajano Magazine Luiza経営審議会会長|ブラジル女性グループ会長の国内外で比類希な影響力を持つ女性実業家で、ブラジルで女性の地位向上に努めていると紹介、また討論会のモデレーターを務めた。また小寺会頭は流暢なポルトガル語でルイーザ・トラジャノさんの知恵や経験を学びたい。質の高い社員育成の秘訣を知りたいと紹介した。

Chieko Aoki ブルーツリー・ホテルズ&リゾーツ会長兼最高経営責任者

Luiza Helena Trajano Magazine Luiza経営審議会会長|ブラジル女性グループ会長は、マガジンルイーザの発祥地はサンパウロ州奥地でミナス州に隣接しているフランカ市であったが、あの当時はブラジルでも女性が間口が狭いところで細々と商売をできる条件は限られていたが、叔母と母親の独立精神の影響を受けた。12歳の時から小売業での運転資金調達について学び、他人に雇われることは考えなく、アイデアを出して店舗が拡大することにやりがいを感じていたと説明した。

マガル―の愛称で呼ばれるようになるまでマガジンルイーザを大きくするには幾多の危機を乗り越えてきた。ルイーザ氏は勤勉で実直な日本移民に敬意を称しており、また商売では三方両得をモットーに「商いは、自らの利益のみならず、顧客や社会にとっても満足度が高いものであるべきだ」で顧客満足度の高いステータスを得ている。

強力な物流ネットワークを擁するオンライン小売りプラットフォームを運営するマガジン・ルイーザ社は、積極的にいろいろな分野のEコマースサイト運営会社を買収、美容分野の情報プラットフォームのスチール・ザ・ルック、食品Eコマースのビップコマースや食品デリバリーのトノルクロ、グランドチーフ・イ・プラス・デリバリー。その他、人工知能(AI)を用いてユーザーの効率的な商品検索を可能にする技術を持つスマートヒントの買収により、クラウド型のカード決済システムも導入した。マガジン・ルイーザは国内デジタルサービスの統合と充実したサービス提供の強化を進めている。

またコロナワクチン接種促進のキャンペーンも行い、国内外の女性9万5000人が参加、公共政策や性の平等、雇用、治安、質の高い保健医療などに取り組む、ムリェ―レス・ド・ブラジルというグループのリーダーも務めている。また人種間による社会的格差縮小のための活動も積極的に行っており、名実ともにブラジル実業界の女性のトップリーダーの素晴らしい講演に万雷の拍手が送られた。

Luiza Helena Trajano Magazine Luiza経営審議会会長

小寺会頭は、マガル―は誰でも知っているが、先日初めて店舗に入ったが、広いスペースに家具や家電がきれいに展示されており、販売員が生き生きと仕事をしている。サイトには各店舗の販売員の名前と写真が掲載されている。ルイーザさんには質の高い社員を育てる秘訣を聞きたい。社員のエンゲージメントを高めるためにどのようなことを実施しているのか尋ねた。ルイーザさんは従業員のモチベーションを高めることを常に考えて行動していると回答した。

異業種交流員会の長野昌幸副委員長は、どんな困難でも乗り越えるチャレンジで何時も学ぶところがあると説明されたが、顧客や従業員の行動で感動したことをたずねると、ルイーザさんは顧客の立場に立って考えると回答した。

質疑応答では、女性従業員をリクルートするうえでのコンセプト。マガル―の従業員の満足度が高い環境を作る秘訣。女性従業員だけの職場に男性従業員を雇用するメリット・デメリット。経営者がリタイヤする時の後任に適するキャラクターなどについて挙げられた。

写真左からChieko Aoki ブルーツリー・ホテルズ&リゾーツ会長兼最高経営責任者。小寺 勇輝会頭。Luiza Helena Trajano Magazine Luiza経営審議会会長。異業種交流員会の長野昌幸副委員長

代表者交代挨拶では、YKK社のTeppei Ohashi氏は、海外駐在はニューヨーク、上海、スペインに勤務。ブラジルYKKは50年間い亘ってファスナーを主に生産、また所有する農場ではコーヒー栽培を行っていると紹介した。

着任挨拶では、Mitsui & Co. (Brasil) S.A.社の  Shigeo Yanai氏は5月に着任、モビリティ部門のGM。南米勤務は初めてで、先日訪れた移民史料館では日本移民の苦労が理解できた。ブラジルの経済発展に微力ながら貢献したいと説明した。

3分間スピーチでは、Personal Tax社ジャヤパンデスクのDANIEL KIATAQUI責任者は、主な業務は外資系企業向けの税務コンサルティング、日本語、英語及びポルトガル語で対応、主要顧客30社のうち日系企業は5社、user-friendlyテクノロジー活用を説明した。

Personal Tax社のDaniel Kiataqui氏及びRoberto Terra氏は、顧客対応はポルトガル語、英語、日本語で日系企業も多数顧客、きめ細かい対応で喜ばれていると説明した。

Beyond HR社の Marcos Haniu氏は23年間在籍後8年間のブランク後に再入会、地場企業副委員長を拝命したと説明。社長のCamila Tsibana氏はイノベーションに力を入れており、20人の女性ばかりの従業員の平均年齢は24年。顧客の半数は商工会議所会員と説明した。

 

 

7月の労働問題研究会開催

企業経営委員会(島田領委員長)の労働問題研究会は、2023年7月19日午後4時から5時30分まで81人が参加して開催、進行役はリカルド佐々木副委員長が務めた。

初めにd Stüssi-Neves Advogadosの三原フェルナンドData Protection Officer (DPO) は、テーマ国家データ保護局(ANPD)による検査、違反、管理手続き、罰金およびその他の制裁の適用』“Fiscalizações, infrações, processos administrativos e aplicação de multas e outras sanções pela Autoridade Nacional de Proteção de Dados – ANPD” 。続いてMachado Meyer Advogadosの労働法担当の のDANIEL ALVES DOS SANTOSぱーとなーは、テーマ『法律 14.611/23 ~ 男女同一賃金と報酬基準を保証するための新しいメカニズム~』“A Lei 14.611/23 e os novos mecanismos para garantia da igualdade salarial e critérios remuneratórios entre mulheres e homens”についてそれぞれ講演した。

PDF anexos:
1. “Fiscalizações, infrações, processos administrativos e aplicação de multas e outras sanções pela Autoridade Nacional de Proteção de Dados – ANPD”
2. “Lei 14.611/2023 – Igualdade salarial e de critérios remuneratórios entre mulheres e homens”