(ZOOM)8月のオンライン労働問題研究会開催

企業経営委員会(島田領委員長)主催の8月のオンライン労働問題月例会は、2022年8月24日午後4時から530分まで65人が参加して開催、司会はRicardo Sasaki副委員長が務めた。

初めに Souto Correa AdvogadosCLARISSA YOKOMIZO パートナーはテーマ『企業における優れたガバナンス慣行の利点』“Os benefícios de boas práticas de governança nas empresas”について、  TozziniFreire AdvogadosGABRIELA LIMA ARANTES パートナーとMARIANA FIOROTTO PEREIRA 弁護士はテーマ『国境を越えたテレワーク – デジタルノマド』 “Teletrabalho transnacional – Nômades digitais”についてそれぞれ講演した。

PDF anexos:
1. “Os benefícios de boas práticas de governança nas empresas”
2. “Teletrabalho transnacional – Nômades digitais”

Licks Advogadosのロベルト・カラペット弁護士が訪問

写真左から平田事務局長、Licks Advogadosのロベルト・カラペット弁護士

Licks Advogadosのロベルト・カラペット弁護士が2022年8月23日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と10月の大統領選挙動向や選挙選挙後のブラジル経済の方向性、日伯EPAや各種日伯合同会議の組織体制など多岐に亘って意見交換を行った。

(ZOOM)オンライン運輸サービス部会懇談会開催

今年4回目の運輸サービス部会(大胡俊武部会長)は、2022824日午前9時から10時まで17人が参加してオンライン形式で懇談会開催、 831日開催の第3フォーラム発表資料作成で意見交換を行った。

部会長フォーラムでの発表資料作成では、ドラフト資料を基に参加者がテーマ:「部会による2022年度上期回顧と今後の展望」について、海運、航空貨物、その他の物流及び旅行 ホテル 航空旅客、レンタカー部門では、コンテナの輸出入数量、自動車専用船船舶の状況、ドライバルク貨物、中国のロックダウン対応、オミクロン株蔓延、ウクライナ危機による供給問題、税関の順法闘争、DU-IMP導入の先送り、ビラコッポス及びグアルーリョス空港の貨物量推移、ジェット燃料・原油価格の推移、日本の水際対策、航空運賃並びに海上運賃の高騰、空港ターミナル混雑、フライトキャンセル、ストライキなどが挙げられた。

今年の展望では、大統領の結果次第では輸入税、その他の税率の下方修正への期待、トラッカーストライキ懸念、消費者マインドの動向、自動車需要の回復及び完成車輸送需要の増加、米国を中心とした景気減速、海運業界の脱炭素化への取組、北米の港湾労使交渉の影響、米国西海岸労使交渉推移、原油高による航空運賃の上昇、日本の依然として厳しい外国人旅行客に対する入国制限や水際対策などが挙げられた。

日本政府は、COVID-19パンデミック対策として1日2万人の入国許可の緩和策を打ち出したが、7月の入国者は1ヶ月間で僅か7900人と依然として厳しく煩雑な入国手続きでタイなどに観光客が流れており、円安の為替は、観光立国を目指す日本にとってはまたとない追い風となるにも関わらず、中国及び北朝鮮並み鎖国政策の早急な解除要請が強かった。また日本旅行の規制に対する中国や韓国の水際対策の現状や7月から8月にかけてヨーロッパ域内の相次いだ航空便キャンセルの原因についても質問があった。

平田事務局長は、719日に商工会議所を訪問した近々就任予定のコルテス(Octávio Henrique Dias Garcia Côrtes)大使に対して、ブラジル政府は20196月から日本人に観光ビザを免除しているが、 相互協定に基づいたブラジル国民に対する短期滞在観光ビザフリーの適用・要請。また8月にもキン・カタギリ下院議員にもビザフリーを要請。平田事務局長は、2011年からビザフリー問題に取り組んできたが、僅か商用マルチビザが1年から3年に延長。またブラジルの大手資源会社役員が日伯の経済関連会議出席するためのビザ取得でも相談を受けているが、日伯交流の懸け橋となる人材を失いかけない懸念があるために、大使館や総領事館からも日本政府に対して強く働きかけてほしいと要請した。

参加者は大胡新部会長 (MOL)、野口副部会長 (HIS) 、湯原氏 (NYK)、谷口氏 (IDL)、行徳氏(K-LINE) 、今安(日航)、井上氏(WTB Travel)、宮本次長(ジェトロサンパウロ事務所)、古木調査部長(ジェトロサンパウロ事務所)、久森参事官(日本大使館)、小宮一等書記官(日本大使館)、宍戸領事 (在サンパウロ総領事館)、渡邉副領事(在サンパウロ総領事館)、平田事務局長、日下野総務担当、梶原アシスタント、大角編集担当

相互啓発委員会(南 誠委員長)主催の第56回カマラゴルフ大会開催

相互啓発委員会(南 誠委員長)主催の第56回カマラゴルフ大会は、2022年8月21日(日)、サンパウロPLゴルフクラブで42名が参加して盛大に開催。

優勝はKAMEOKA様(Toyo Ink Brasil)様。2位にはTANOGUCHI様(Yokogawa America do Sul)。3位はAMANO様(KPMG)。ベストグロス賞はTANOGUCHI 様(同上)が獲得。

8月の懇親昼食会開催

商工会議所の懇親昼食会は、2022819日正午から2時過ぎまでイースタンプラザホテルに約90人が参加して開催、司会は平田事務局長が務め、初めに特別参加者紹介として、Prospectivaコンサルタント会社創業者のリカルド・セネス 政治学者、桑名良輔 在サンパウロ日本国総領事、文協のRoberto Yoshihiro Nishio副会頭、援協のSergio Kiyoshi Okamoto会頭、アリアンサのCarlos Hideaki Fujinaga会頭、県連のToshio Ichikawa会頭が紹介された。

講師歓迎の辞で村田会頭は、ブラジル駐在24年間の間に4回の大統領選挙を見てきたが、今回は最も拮抗した大統領選挙になると思う。どちらが当選しても来年以降のブラジル経済は大きな転換期を迎える。講師のリカルド・セネス氏は、20199月にもテーマ「政治シナリオ及び経済インパクト」と題して講演して頂いており、メディアで報道されない水面下の情報を聞けるチャンスと紹介した。

村田会頭

リカルド・セネス氏はテーマ: 2022 年ブラジル選挙 - その見通しとインパクト」と題して、10月の大統領選挙は、中道左派の元大統領のルーラ候補と現職のボルソナロ候補の一騎打ちの様相で、第3勢力のシロ・ゴメス候補及びシモーニ・テべテ候補の支持率は合わせても二桁台に達していない。国会を実質的支配する中道勢力(Centrao)は引き続き勢力を維持すると予想されている。労働者党(PT)のルーラ候補を支持しているのはPSOL党、Verde党、PSB党、PCdoB党、REDE党、AVANTE党と多くの党の連立支持を得いている一方で、自由党(PL)のボルソナロ候補は、Progressistas党及び Repblicanos党に留まっている。ブラジル民主運動党(MDB)のシモーニ・テべテ候補はPSDB党、Cidadania党、Podemos党の支持を取り付けているが、民主労働党(PDT)のシロ・ゴメス候補の支持政党はなし。

現在の国会は中道右派及び右派の下院議員が過半数を占めており、現職の下院議員の再選の確率が高い。左派政党の下院議員は議席を失う可能性が高いにも関わらず、PT党は議席を増やす可能性が高い。また大統領及び副大統領に次ぐ権力を擁する下院議長は、現職のアルツール・リラ下院議長の再選が有力で権力維持が見込まれており、ルーラ候補が大統領になっても難しいかじ取りを強いられる。

第一次選挙のルーラ候補の支持率は44%、ボルソナロ候補は37%、ゴメス候補6.0%、シモーニ候補は4.0%、第二次決選投票ではルーラ候補は52%、ボルソナロ候補は38%が見込まれている。また不支持率調査では、ルーラ候補の40%~45%に対して、ボルソナロ候補は50%~55%と非常に高い。ゴメス候補は45%~50%に対して、シモーニ候補の不支持率は20%~25%と非常に低いことなどを説明した。

質疑応答では誰が当選すると予想しているか? 第3候補の支持率が低い理由は? ルーラ候補が当選したらどの様な有力な支持者が続くのか?などが挙げられた。平田事務局長は、誰が当選しても労働法の後戻りはしてほしくない。誰が税制改革をしてくれるのかとコメント、村田会頭から講演を終えたリカルド氏に記念プレートが贈呈された。

リカルド・セネス氏

桑名良輔総領事は、日本人移民先駆者-上塚周平と平野運平 ノロエステ地方:プロミッソン市カ フェランジア市(平野植民地)と題して、ブラジルでは1888年まで奴隷制度が存在したが、廃止共にイタリア移民が流入、サンパウロ州の人口4000万人のうち2000万人はイタリア系で、日系は200万人。1908年の笠戸丸からコロノの契約農民として移住開始。1,915年頃から日本移民植民地は誕生。プロミッソンには1917年に監督官として笠戸丸できた上氏が日本移民植民地を創設。平野運平氏の呼びかけで建設されたカフェランジアの平野植民地は、移民者による最初の自作農集団地であったが、低湿地での米作りでマラリアで多くの命が失われたが、苦闘の精神で今では日系の子孫が高等教育を受けて大いに活躍していると説明した。

桑名良輔総領事

渡邊聡太副領事は離任挨拶で官民人事交流で赴任、私が着任して総領事館との距離が縮まったと言っていただいた。官民が力を合わせた時は大きな影響力になると感じた。どんな些細なことでもビジネス障害になっていることがあれば腹を割って相談してほしい。当地での4年間勤務は忘れえぬ期間で、心からお礼を述べた。

渡邊聡太副領事

EYの矢萩信行氏は、笹澤の後任として7月に着任、海外は米国、ブラジル、スペインそして再度ブラジル勤務、日系企業を積極的に支援したいと述べた。テルモの赤松泰社長は、昨年サンパウロに2回目の赴任したが、コロナでも営業活動を積極的に展開、後任の矢野社長に託すと説明。矢野氏は8月着任、ドイツ3年、フランス4年の海外勤務、会社の発展に全力を注ぐと説明した。

EYの矢萩信行氏

テルモの赤松泰社長

後任の矢野社長

3分間スピーチでは、ブラジル青年会議所の村上パトリシア元会頭及びNECのエレン・バチスタマネージャーは、「飢餓をなくすための連携」キャンペーンを説明、会員企業の資金協力を要請した。また県連の市川利雄会長は、715日から17日迄開催された第23回日本祭りの参加者は182000人、そのうち非日系人は58.5%、来年の日本祭り参加アンケートでは95%が参加を希望しており、非常に好評を博している。来年の日本祭りへの支援を要請した。

ブラジル青年会議所の村上パトリシア元会頭 NECのエレン・バチスタマネージャー

県連の市川利雄会長

平田事務局長は、7月の理事会で個人会員として入会を承認され、今後は積極的に商工会議所のみこしを担ぎたいと強調。また今後は私に替わって懇親昼食会の司会交代を要請した。

平田事務局長

(Teams)オンライン自動車部会懇談会開催

自動車部会(秋山ロベルト部会長)懇談会は、2022年8月18日午後4時から5時まで18人が参加して開催、進行役は平林氏が務めた。

2022年上期の振り返り及び今後の展望では、ドラフト資料を投影して四輪(中古車・新車)・二輪の販売台数推移、月間販売推移、生産台数や輸出台数の推移、自動車価格の推移、ブランド別シェアの推移、2022年のブラジル市場・輸出・生産について説明した。

自動車業界の短期展望では、半導体の回復のタイミング、不透明な政治経済動向、中長期展望では税制、環境規制、カーボンニュートラルと自動車の電動化の問題点などが挙げられた。

コメントでは渡邉副領事は、日本メルコスールEPAについて、7月の日伯賢人会議やコルテス大使への要請、今後の日伯経済会議での継続した要請を説明した。平田事務局長は、ブラジルの自動車業界は熾烈な競争を迫られている中で、日系自動車メーカーのランクアップはうれしい。半導体供給不足問題の長期化を憂慮している。日メルコスール締結は、EPAが進んでいる韓国やカナダに劣後しないように、日本政府への要請フォローを強調した。

参加者は、秋山氏(ホンダサウスアメリカ)、小郷氏(Denso do Brasil Ltda.)、大崎氏(Denso do Brasil Ltda.)、長田氏(Aishin Automotive)、増岡氏(ブラジルトヨタ)、平林氏(ブラジルトヨタ)、佐々木氏(ホンダサウスアメリカ)、出野氏(ホンダサウスアメリカ)、吉岡氏(TRBR)、木内氏(出光)、内田氏(出光)、出岡氏(NGK)、宮本次長(ジェトロサンパウロ事務所)、渡邉副領事(サンパウロ総領事館)、吉田副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長、日下野総務担当、大角編集担当

(ZOOM)8月の法律委員会月例会開催 

日伯法律委員会(岩尾 玄委員長)主催のオンライン月例会は、2022年8月17日午後4時から530分まで70人が参加して開催、司会はCláudio Augusto Vaz副委員長が務めた。

初めにDeloitte Touche Tohmatsu のJULLY SILVA弁護士とDANIEL KIATAQUI 弁護士は、テーマ『Nomad Visa』“Nomad Visa” について、続いてGaia, Silva, Gaede Advogados のHEITOR CESAR RIBEIRO パートナーは、テーマ② 『租税総合調整理事会(Cosit)対策協議第22号(Solução de Consulta nº 20)および日本の居住者へのロイヤルティおよびサービスの支払いに対する源泉徴収所得税(IRRF)』“A Solução de Consulta Cosit nº 20/2022 e a tributação do IRRF nos pagamentos de royalties e serviços a residentes no Japão”ついてそれぞれ講演した。

PDF anexos:
1. “Nômade digital – Questões imigratórias e fiscais”
2. “Solução de consulta COSIT nº 20/2022 – Tributação do IRRF nos pagamentos de royalties e serviços a residentes no Japão”

(Teams)オンライン機械金属部会懇談会開催

ハイブリッド形式の機械金属部会(山田佳宏 部会長)懇談会開催は、2022817日午後3時から430分まで25人が参加して開催、830日開催のフォーラムでの発表資料作成のために、参加者は、テーマ2022年上期の回顧と今後の展望について発表した。

上期の回顧では、半導体供給不足による自動車減産、鉄鋼製品価格の上昇、ロシアによるウクライナ侵攻による原材料価格の上昇及び原材料価格の供給問題、住宅建設の受注減、鉱山向け機械の顕著な受注、Selic金利及びインフレ指数の高止まり、新車不足による中古車市場の活況、製造コスト上昇も難しい価格転嫁、インフラ部門の民営化、駐在員の減少、在宅勤務体制の移行などが挙げられた。

下期の展望では、米国のリセッション入りの可能性、バイオマス向け設備投資拡大、米国金利の動向、ブラジルへの投資先の見直し、カーボンニュートラル、Eコマース向けオンラインプロモーション、グリーン水素需要の拡大などが挙げられた。また支払を渋っている顧客に対する対応についての相談があった。

総領事館の吉田調査員は、1013日予定のピラシカーバ市のエタノール工場見学を案内。43か月の任期を終えて帰国する渡邊副領事は、商工会議所の積極的な部会参加、国費留学制度による日伯両国の懸け橋人材の育成。敷居ゼロ戦減の林大使や桑名総領事にどんな些細なことでもビジネス障害になっている事を気軽に相談してほしいと説明した。 

参加者

MITSUBISHI IND. PESADAS     山田

HITACHI SOUTH AMERICA           三好

NIPPON STEEL AMÉRICA DO SUL     秋山

METAL ONE                       加藤

CBC                        石井

CBC                         永松

KOMATSU BRASIL                  中川

KOMATSU BRASIL                圓道

TADANO BRAIL                    平野

AMADA                         ラミレス  

EBARA BOMBAS AMERICA DO SUL     小野澤

YOKOGAWA AM. SUL               
田野口

TMEIC G2                        二本松

KYOCERA DO BRASIL               中土居

IDEMITSU LUBE                   木内

NSK BRASIL                      片岩

NTN DO BRASIL                   中野

在サンパウロ日本総領事館       渡邊副領事

在サンパウロ日本総領事館         吉田副領事

JETROサンパウロ                                   松平次長

JETROサンパウロ               宮本次長

JETROサンパウロ                             古木調査部長

ブラジル日本商工会              平田事務局長

ブラジル日本商工会             大角編集担当

ブラジル日本商工会             梶原アシスタント

渡邊副領事が帰朝挨拶

写真左から平田事務局長、渡邊聡太副領事、村田会頭

在サンパウロ総領事館在勤4年の任務を終えた渡邊聡太副領事が17日に会議所を訪問、村田会頭と平田事務局長に帰国挨拶を行った。

キャノンからの出向者であった同副領事は、歴代領事の中でも会員企業との接触が最も多くブラジルでの経営の難しさを肌で感じ、業種別部会懇談会や各種セミナーに数多く出席、アドバイスを含め会議所の諸活動に貢献、将来的にはブラジルでの経験を活かし中南米とのかかわりのある業務に就きたいと抱負を語った。

以下について率直に意見交換を行った。
ブラジル人の特質、日伯の架け橋となりサステイナブルな戦略的友好関係を構築のための日系人やブラジル人留学生の有効活用、相互協定に基づくビザフリー、進出日本企業とドイツ系企業による現地化の差、米中覇権争いの中ウクライナ危機や日・台・中の緊張増等々による国際情勢の劇的な変化、日・メルコスールEPA締結に向けたボールが19年以降から日本政府側にある認識、25年間以上続いた日本のデフレと国力(経済成長)増強政策、大企業による顕著な内部留保増大の功罪、岸田政権の内閣改造が及ぼす今後の日伯関係等々。

 

EY一行が訪問

写真左から平田事務局長、EYの西口阿弥パートナー、矢萩信行パートナー

EYの西口阿弥パートナー及び矢萩信行パートナーが2022年8月16日に商工会議所を訪問した。

矢萩氏は大手コンサルタント、会計監査法人を経て先月EYのチームにジョインしたブラジルを含む国際経験豊富なベテラン。平田事務局長及び日下野総務担当への挨拶を兼ねて直近のブラジル経済の動向、M&A、SDGs/ESGなど多岐に亘って意見交換した。