大聖市圏での殺人はこのところ急増しており、先週末の死者は3日で31人に及んだ。また、これら一連の事件に関わっていると見られる州都第一コマンド(PCC)の勢力が拡大していることも指摘されている。10~12日付伯字紙が報じている。
10日付フォーリャ紙は、大聖市圏では10月26日~11月9日の15日間に142人の死者が出たと報じていたが、12日付同紙によると、先週末(9日夜~11日夕方)までの3日間で新たに31人の死者が出たという。先々週末が12人、先週末が20人だったことからも、その急増ぶりがうかがえる。
9~11日に犠牲になった31人の殺人事件の大半は犯人が判明していないが、中には聖市東部のサンマテウス公園で10日に起こった自動車強盗や11日午前4時にサントアンドレで起こった押し込み強盗のように、軍警との銃撃戦による死者も含まれている。サントアンドレでは、8日夜から9日朝にかけて8人の死者が出た。
また、殺人事件の急増とともに目立つのが、バスの放火事件も相次いでいることだ。先週も8日夜に聖州南部のグラジャウーで放火事件が起き、車掌が体表面積の30%に及ぶやけどを負ったほか、10日未明には聖市東部イタケーラ、11日には聖市北部と隣接するグアルーリョス市で各1台ずつ放火など、連日の事件発生で市民のあいだの不安や不都合が拡大している。
一方、12日付エスタード紙によると、金融活動管理審議会(Coaf)は、PCCに関連する経済活動に加わった人物は約4千人にのぼることを確認している。これは、軍警察とPCCの衝突が近年で最も悪化していた2005年11月~06年11月に確認された人数1485人の約3倍の数字となっている。CoafではPCC絡みの経済活動に関する報告書を60件以上作成している。Coaf職員は、国税庁や連邦警察の職員とともに、連邦政府と州政府が6日に開設を決めた情報収集機関にも参加する。
PCCは2008年以降、パラグアイやボリビアにも勢力を拡大させている。PCCはコカインや大麻を一大産地である両国から仕入れており、伯国の麻薬市場の大半を独占しているという。
ジェラウド・アウキミン聖州知事は11日、犯罪撲滅対策に関する合意書を12日にジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ法務相と交し、連邦政府と協力して対策に取り組むことを改めて示した。








