去る3月11日 文協大講堂で開催された「東日本大震災犠牲者一周忌追悼法要並びに復興祈願」とその前日 サンゴンサーロ教会で行われた慰霊ミサについての報告を兼ねた最終会合が 2012年3月30日12時30分から、ブラジル日本文化福祉協会会議室にて行われた。日系主要団体(文協、援協、県連、会議所)の代表者が当日発生した費用等について話し合った。会議所からは天野一郎日系社会委員長、石嶋勇同副委員長並びに日下野成次事務局総務補佐が出席した。
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去る3月11日 文協大講堂で開催された「東日本大震災犠牲者一周忌追悼法要並びに復興祈願」とその前日 サンゴンサーロ教会で行われた慰霊ミサについての報告を兼ねた最終会合が 2012年3月30日12時30分から、ブラジル日本文化福祉協会会議室にて行われた。日系主要団体(文協、援協、県連、会議所)の代表者が当日発生した費用等について話し合った。会議所からは天野一郎日系社会委員長、石嶋勇同副委員長並びに日下野成次事務局総務補佐が出席した。
2012年3月27日在サンパウロ日本国総領事館の坪井俊宣領事が会議所を訪問、今年3月1日より施行された日伯社会保障協定に関する案内が取り纏められた総領事館サイトページの紹介を平田事務局長へ行った。協定詳細については以下在サンパウロ日本国総領事館サイトを参照。
(サイトリンク: http://www.sp.br.emb-japan.go.jp/jp/jnot_12_2_kouseisho_jp.htm)
また日本人を対象に本協定についてのセミナー開催を予定(コンサルタント部会主催)していることについて、坪井領事と簡単な打ち合わせも併せて行われた。セミナーについては開催要領が決定後、会議所会員へ案内予定。
2012年3月26日、在サンパウロ日本国総領事公邸でABMON(Associação dos bolsistas do Governo japonês – Monbukagakusho) 関係者との懇談会が開催され、会議所から近藤正樹会頭と石嶋勇日系社会委員会副委員長が出席した。
企業経営委員会(上野秀雄委員長)の労働問題研究会が2012年3月22日午後4時から6時まで58人が参加して開催され、司会はマルコス・ハニュウ副委員長が務めた。
Ueno Profit Assessoria em Controladoria事務所のマミ・ウエノ取締役は、「 財務管理 -税制及び労働問題回避のための注意点 」と題して、不要なリスクを回避するための従業員に関する労働条件の注意点として、従業員採用時の契約書の作成、従業員のベネフィットのコントロール、従業員の出張手当てや経費の精算、法人クレジットカードの使用、ボーナスや従業員利益分配金(PLR)の支払い、残業代の支払い並びに規制、同一価値の労働に対する同一報酬、従業員の労働時間内のインターネット使用条件、アウトソーシング契約時の注意点などリスク回避について説明した。
平田藤義事務局長は、会議所では過去2年間を除いて、年1回「外国人労働者-ブラジル入国管理政策の現状」 セミナーを開催、加えて今般「出稼ぎ者(リターン)のブラジルでの雇用」などに関するセミナーの開催を検討中であることを説明、また日伯社会保障協定の発効や3年間マルチビザ取得など一歩前進したが、ビジネス環境の一層の整備のために、ビザフリーをはじめ、就労ビザ、技術ビザや研修ビザなど今後も解決していかねばならない事が多くある事も含めて、今回アンケート調査を実施した経緯を説明、 参加者に配布したアンケート用紙への回答の協力を呼びかけた。
KPMG のアドリアナ・ロッジ労働問題・社会保障部門共営者は、「 日伯社会保障協定 」について、今年3月1日から発効して間もないために、色々な疑問や社会保障院(INSS)の不明確な回答があることを述べ、駐在員の二重加入防止、ブラジルの制度の免除の条件、一時派遣の延長、協定発効前から引き続き派遣が継続される場合などについて説明した。
日・ブラジル社会保障協定の概要では、社会保障協定の主旨並び保険料の掛け捨て防止、日本並びにブラジルでの二重加入の防止のための手続/適用証明書の交付手続き/年金請求の手続き/協定による日本・ブラジルの年金請求の手続きについて説明した。
二重加入の防止では、日本・ブラジルの年金制度のうち、いずれか一方に加入や一時派遣の延長として、総派遣期間が5年以内であれば適用の継続は可能、 しかし3年を超える延長は認められない。また協定発効前から引き続き派遣が継続される場合は、発効日から5年以内に派遣が終了する見込みであれば、ブラジルの制度が免除される。
日本の老齢年金を受け取るためには、原則として25年の年金加入期間を必要とし、日本の年金加入期間 だけで25年を満たすことができない場合は、ブラジルの年金制度の年金加入期間を足し合わせて計算することが可能、ブラジルの老齢年金を受け取るためには、 原則として15年の年金加入期間が必要、ブラジルの年金加入期間だけで15年を満たすことができない場合は、日本の年金加入期間を足し合わせて計算することができることなどを説明した。
左から山内正直副委員長/KPMG のアドリアナ・ロッジ労働問題・社会保障部門共営者/Ueno Profit Assessoria em Controladoria事務所のマミ・ウエノ取締役/ワシントン・ヒラセ副委員長/マルコス・ハニュウ副委員長/ジュン・オヌマ氏
会場一杯の58人の参加者
熱心に講演に聞き入る参加者
2012年3月23日盛和塾ブラジル(板垣勝秀代表世話人)が「第2回盛和塾ブラジル公開講座」を開催、稲盛和夫塾長の経営哲学を学ぼうと文協小講堂に塾生など約100名が集まった。会議所からも異業種交流委員会メンバーなど多数が参加。公開講座でははじめに、日本記者クラブで日本航空(JAL)再建への取り組みについて同氏が語った映像が上映され、その後パネルディスカッション形式で意見交換を交えた勉強会が行われた。
公開講座の様子 (FOTO: SR.ITAGAKI)
3月の懇親昼食会は、2012年3月16日12時15分からインターコンチネンタルホテルに130人が参加して開催され、平田事務局長が司会を務めた。
初めに、特別参加者のタルシーゾ・フレイタスTarcisio Freitas DNIT(輸送インフラ局)エグゼクティブ・ディレクター、クラウデニール・デ・ブリットDNIT監査役、大部一秋在サンパウロ日本国総領事/ブラジル日本商工会議所名誉顧問、アンセルモ中谷日伯文化連盟(アリアンサ)会長が紹介された。
インターコンチネンタルホテルのダヴィデ・プレスレール・マーティング&セールスディレクターは、ブラジルにおける同ホテル網の紹介、日本食の朝食サービス、日本茶や和菓子のサービス、お茶漬け並びに日本食の弁当サービス、ホリディインマナウスホテルやクラウン・プラザ・クリチーバホテルの和食サービス、日本のテレビ番組放送サービスなどを紹介した。
2月14日に行われた部会長シンポジウム基調講演の中で、田中直毅CIPPS(国際公共政策研究センター)理事長が、同センターが企画しているブラジル経済調査(景気動向)への協力を商工会議所の会員企業に要請していた経緯があり、連絡事項で平田事務局長は、再度、ブラジルの景気動向を把握し景気判断に役立つために、アンケート調査への参加登録の協力を出席者へ要請した。
帰国挨拶では、丸紅の前田一郎南米総支配人はブラジルに5年間勤務、ブラジル勤務は通算で13年と長く第2の故郷と説明、会議所活動では日系社会委員長としてマルチビザ取得に協力し、手前味噌になるものの日伯ビジネスの拡大に役立ったのでは、また特に平田事務局長にはお世話になったと強調した。平田事務局長は、ビザフリーをはじめ、就労ビザ、技術ビザや研修ビザなど今後も解決していかねばならないとしつつも、マルチビザ取得の功労者である前田支配人に再度の拍手を出席者に求め労をねぎらった。
日本経済新聞の壇上誠サンパウロ支局長は、ブラジルに4年7カ月勤務して、メキシコからチリまで中南米を担当、ブラジル経済が世界から注目されているよい環境下で仕事ができて満足している、また次女がブラジル生まれで縁があるので、またブラジル勤務をしたいと述べた。
着任挨拶では、パナソニック社の村上廣高社長は2月にタイから赴任、ブラジル勤務はカナダ並びに英国、タイに次いで4カ国目の海外勤務、単身赴任は9年であり、会議所活動に少しでも貢献したいと挨拶した。MURATA DO BRASIL COMÉRCIO E REPRESENTAÇÃO DE MÁQUINAS LTDA.の伊藤輝久社長は、同社は1970年代にブラジルに進出したが、50年間駐在員は不在であった、また海外勤務は、ダラス並びにドバイに次いでブラジル勤務で3回目になると挨拶した。ジャイカ・ブラジル事務所の室澤智史所長は、メキシコから昨年11月にブラジリアに赴任、ジェトロと協力して現地の中小企業の強化に力を入れる、ビジネスチャンス拡大のサポートを行うので、どしどし相談して欲しいと述べた。
新入会員紹介では、STARTS BRASIL IMOBILIÁRIA社の森口信義社長は、今年1月から営業活動を開始、自社の業務として進出企業の支援サービスとしてテナント物件や駐在員向けのアパート提供、不動産ネットワークのフランチャイズ加盟による居住用・事業用・投資用不動産の賃貸・売買仲介業務と運用提案などを説明した。
TOKYO SOFT SERVIÇOS DE INFORMÁTICA LTDAの上野陽子社長は5年間上海に勤務、ブラジルセンターでは、データーエントリー業務、データ処理・画像処理、また日本との時差を最大限に利用して、短納期のデータ入力処理や夜間体制が必要な業務を効率よく処理することなどを説明した。
3分間スピーチでは、3月にサンパウロ市名誉市民賞を受賞した日伯文化連盟の中谷アンセルモ会長は、日伯文化連盟セミナー開催について説明。同連盟の教室では3,000人の生徒が日本語を受講、受講生の75%は大卒で非常に優秀であり、日本進出企業の駐在員は、ブラジルの文化や習慣の違い、ポルトガル語の習得に時間がかかるために現地化を進める必要があり、それら生徒をただ単なる通訳としての採用ではなく、ポルトガル語並びに日本語、英語が話せることを活かし、幹部として雇用してほしい、5月に開催するセミナーに日本進出企業の経営者に参加してもらい、企業の生の要望を聞きたいと説明した。
近藤正樹会頭は、続く講演会の前に講師歓迎の辞を述べ、タルシーゾ・フレイタスDNIT(輸送インフラ局)エグゼクティブ・ディレクターは、テーマを「ブラジルの輸送インフラ」とし、初めに輸送インフラ局の組織について説明、ブラジルのインフラ部門への投資は遅れており、パラナグア港に向かうトラックの停滞や貧弱な道路のインフラ整備がブラジルコストに繋がって価格競争力を失っている事や遅れている港湾整備などについても説明した。
2005年の道路輸送比率は全体の58%であるが2025年には33%まで低下、輸送コストの低い鉄道輸送は、25%から32%並びに水上輸送は、13%から29%とそれぞれ大幅に改善されると説明、ブラジルの道路輸送比率は、全体の58%とメキシコの55%を下回っているが、米国の32%やロシアの8.0%を大幅に上回っていると説明した。
ブラジルの鉄道輸送の比率は、全体の25%とロシアの81%、オーストラリアや米国の43%を大幅に下回っており、コストが最も低い水上輸送比率は、全体の17%とメキシコの34%、一方で米国の25%を下回っていると説明した。
国家輸送プログラムの目標、ブラジルの地域別穀物生産マップ、経済成長加速プログラム(PAC)の輸送インフラ関連投資、各港湾の特徴や貨物扱い量の比較、今年の主なインフラ関連投資案件、2013年から2014年にかけて終了する輸送関連投資、道路の舗装や複線化計画、メンテナンス計画などについて説明した。
懇親昼食会に先立って開催された第62回定期総会では、初めに、参加者全員で東日本大震災犠牲者に対して1分間の黙祷を行った。近藤正樹会頭は、2011年度事業報告並びに2012年度事業方針を説明、村田俊典財務委員長は、2011年度収支決算報告並びに2012年度収支予算計画を説明、藤井敏晴監事は、監事会意見として、ブラジル日本商工会議所の2011年度の事業報告書並びに貸借対照表、収支決算書、財産目録を検査したところ、適性であると認めたと報告した。近藤会頭は、出席者に挙手による承認を求め、賛成多数で承認された。
講演中のタルシーゾ・フレイタス DNIT(輸送インフラ局)エグゼクティブ・ディレクター
講演者歓迎の辞を述べる近藤正樹会頭
左からタルシーゾ・フレイタス DNIT(輸送インフラ局)エグゼクティブ・ディレクター/近藤正樹会頭/大部一秋在サンパウロ日本国総領事
タルシーゾ・フレイタス DNIT(輸送インフラ局)エグゼクティブ・ディレクターを囲んで記念撮影
左から3人目は記念プレートを掲げるタルシーゾ・フレイタス DNIT(輸送インフラ局)エグゼクティブ・ディレクター/4人目はクラウデニール・デ・ニットDNIT監査役
2012年3月14日、東日本大震災発生から1年を迎えるにあたり、ブラジル及び日系社会で震災地支援に貢献した企業・個人を招待する『東日本大震災追悼・復興レセプション』が在サンパウロ日本国総領事館の主催で行われ、会議所から平田藤義事務局長が出席した。被災県の県人会長や日系団体代表者などブラジル社会から200人を超える出席者が総領事館公邸に参集、哀悼の意を捧げた。
2012年3月11日、日系6団体及び被災6県人会共催の東日本大震災犠牲者一周忌追悼法要並びに復興祈願に近藤正樹会頭が出席した。ブラジル日本文化福祉協会、ブラジル仏教連合会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、ブラジル日本商工会議所、日伯文化連盟、及び宮城、岩手、福島、茨城、青森、千葉の6被災県人会共催で、ブラジル日本文化福祉協会(文協)で午後2時より行われた。
2012年3月10日、日系6団体及び被災6県人会共催の東日本大震災犠牲者一周忌慰霊ミサ並びに復興祈願に平田藤義事務局長が出席した。ブラジル日本文化福祉協会、日伯司牧教会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、ブラジル日本商工会議所、日伯文化連盟、及び宮城、岩手、福島、茨城、青森、千葉の6被災県人会共催で、サン・ゴンサーロ教会で午前9時より行われた。
サン・ゴンサーロ教会で行われた東日本大震災犠牲者一周忌慰霊ミサ並びに復興祈願(Foto: Kenia Gomes)
左からサンパウロ日伯援護協会の菊池義治会長/大部一秋総領事ご夫妻/三輪昭大使(Foto: Kenia Gomes)
アリアンサ日伯文化連盟会長であるアンセルモ中谷氏がサンパウロ市名誉市民賞を受賞、2012年3月8日アンシエッタ宮でサンパウロ市議会により行なわれた受賞式典に、会議所から近藤正樹会頭と平田藤義事務局長が参加した。
受賞式典に参加した アンセルモ中谷氏ファミリー(Foto: RenattodSousa)
式典の様子 (FOTO:CESAR BONFIM FOTOGRAFO)
(FOTO:CESAR BONFIM FOTOGRAFO)