2月の正規雇用は20万9,425人で記録更新

就労・失業者管理センター(Caged)の統計によると、2月の労働手帳に登録された正規雇用は2008年に記録した20万4,963人を上回る20万9,425人と2月の月間記録を更新した。

2月の正規雇用の記録更新でカルロス・ルピ労働・雇用相は3月も2008年の20万7,000人の雇用を上回ると予想、今年は200万人の雇用創出を達成すると見込んでいる。

今年2カ月間の正規雇用は39万844人と同期間でも記録を更新したが、世界金融危機直後の昨年同期は9万2,569人に留まっていた。

サービス業、製造業、建設業が雇用を牽引、サービス業の雇用は8万5,600人、製造業6万3,000人、建設業は3万4,700人であった。

鉱工業部門では12セクターのうち7セクターで記録を更新、製鉄セクター、履物、繊維、化学、輸送機械、木材・家具並びに非鉄金属セクターの雇用は記録更新となった。

例年2月の北東地域ではサトウキビ生産が端境期になるために失業者が雇用を上回ったが、バイア州の雇用が大幅に増加して雇用が失業者を上回った。

また建設セクターは連邦政府の大衆住宅建設の”私の家、私の暮らし”プロジェクトの開始で雇用が大幅に増加、南部地域の雇用は4万9,500人、北部1万1,100人、人口の最も多い南東地域は12万500人、特にサンパウロ州は8万700人の雇用増加となった。(2010年3月18日付けエスタード紙)
                        

 

ヴォトランチングループの純益は47億レアルまで回復

昨年のヴォトランチングループの純益は金融危機で大幅に落ち込んだ2008年の1,400万レアルから47億レアルに回復して、2007年の48億レアルのレベルまで達している。

今年の同グループの純益はコモディティ商品価格の回復、企業の利益水準指標となる税引き前利益に支払い利息と減価償却費を加算したEbitdaの改善などで大幅な増加が見込まれている。

昨年のグループの売り上げは前年比18%減少の286億レアルであったが、純益は大幅に増加、投資は年頭の44億レアルを大幅に上回る55億レアルでアラクルース社の買収、水力発電所への投資、パルプ工場、2セメント工場並びに製鉄所を建設した。

今年の投資は45億レアルを見込んでおり、特にパルプ、セメント並びに鉄鋼生産に投資を集中して行う予定であり、過去3カ月間でセメント部門のアルゼンチンのAvellaneda社並びにウルグアイの Artiga社を買収、カマルゴ・コレア社と共同でポルトガルの Cimpor社の最大の株主となった。

Cimpor社は新興国の中国、インドやトルコなど世界10カ国で事業を展開しているために、海外でのセメント事業拡大の足掛かりをつくった。

エネルギー部門は長年に亘って事業を展開しているが、アンドラーデ・グッチエレス社と共同で世界3位の発電能力を擁するベロ・モンテ水力発電所の入札に参加する。(2010年3月18日付けエスタード紙)


 

OSXはIPOでの資金調達は33億レアルに留まった

世界8位の資産家で実業家のエイケ・バチスタ氏は昨日、サンパウロ証券取引所(Bovespa)で造船会社OSX社を新規株式公開(IPO)したが、調達資金は予定の1/3に相当する33億レアルに留まると見込まれている。

IPOによる資金調達が予想を大幅に下回った要因として実際に操業していない上に、これから造船会社を立ち上げるために非常にリスクが大きく、また株価を1,000レアルから1,333,33レアルを見込んでいたが、需要が低いために800レアルまで下げざるをえなかった。

EBXグループ傘下の鉄鉱石生産のMMX社は2006年にIPOで11億レアルを調達、エネルギー関連MPX社は2007年に20億レアル、石油開発のOGX社は67億レアルを調達していた。

OSX社のIPOでの資金調達は目標を大幅に下回ったが、ブラジル石油監督庁(ANP)が石油関連リグなど70%以上を国内企業からの調達を義務付けているために、傘下のOGX社のプラットフォームを発注するためにIPOでの資金調達を余儀なくされた。(2010年3月18日付けエスタード紙)


 

(2010年3月17日)大阪商業大学総合経営学部の古沢昌之教授と安室憲一教諭が表敬訪問

大阪商業大学総合経営学部の古沢昌之教授と安室憲一教授が2010年3月17日に商工会議所を表敬訪問、平田藤義事務局長とコンサルタント部会の都築慎一部会長が応対した。

左から大阪商業大学総合経営学部の古沢昌之教授/安室憲一教授/都築慎一部会長/平田藤義事務局長(foto Rubens Ito/CCIBJ)

 

「金融危機後の米国、メキシコの政治・経済・マーケットに関する勉強会」に30人が参加して開催

JETRO サンパウロ(佐々木光センター所長)とコンサルタント部会(都築慎一部会長)共催の「金融危機後の米国、メキシコの政治・経済・マーケットに関する勉強会」に30人が参加して開催、初めにジェトロ・ニューヨークの梶尾朗調査次長が「米国経済の現状と見通し」について、米国のGDPは14.4兆ドルと2位の日本の4.9兆ドルを圧倒的に上回って世界トップ、人口は中国、インドについて3位、面積はブラジルを上回る937万平方キロメートルで4位と大国で、ヒスパニック系の人口が増加して24.4%を占めてラテン化が進んでいると説明した。

世界金融危機の影響で昨年のGDPはマイナス2.4%に落ち込んだが、今年の潜在成長率は人口増加などで2.8%前後の増加が予想、経済回復は住宅市場と輸出に依存、今年下半期からの官需から民需へのバトンタッチがカギとなる。

実質個人所得、実質総売上並びに鉱工業生産は底を打ったが、雇用の増加が進んでいないために、今後の経済回復は雇用なき回復となる可能性が残されているが、昨年9月にはパーナキンFRB議長が「技術的に景気後退は終了した可能性が強い」と述べている。

鉱工業生産・稼働率の持ち直し、景況感指数は50を超えて耐久消費財・コア資本財受注は緩やかに回復しているが、在庫は横ばいとなっている。

ドル安の為替は輸出に追い風となって特に機械・装置、電気・電子、航空機、医療装置、医薬品が輸出を牽引、しかし対ユーロではギリシアの財政悪化でドル高の為替になっていると説明した。

米国では1985年ぐらいまでは家計貯蓄率が10%で推移、しかし90年代のバブルで消費が大幅に増加して貯蓄率が5.0%前後まで減少、しかし金融危機後は再び上昇に転じている。

不良債権を抱えている銀行が多くて与信の厳しさが継続して、中小企業を中心に貸し渋りが一向に改善されておらず、今後2年間はこの状態が続くと予想されている。

2010年の中間選挙までのオバマ政権は雇用対策が最優先され、ライフワークとしているライフケア改革は未だにまとまっていないが、雇用対策に次ぐ優先順位であり、金融規制改革並びに気候変動対策まで手が回らないと予想されている。

米国の対ブラジル対策として中南米は地政学的に裏庭的存在であり、ブラジルを同地域の仲介役として期待、米国とはWTOドーハラウンドで敵対しているにも関わらず、過去数年間の二国間関係は深化してきており、オバマ大統領のルーラ大統領の手腕を認めて大統領就任後は早期にルーラ大統領を招聘、今後さらに二国間の関係は重要さを増していくと予想されている。

「米国経済の現状と見通し」ジェトロ・ニューヨークの梶尾朗調査次長

続いてジェトロ・メキシコの経済交流促進担当の中畑貴雄ディレクターが「メキシコの最新経済、産業・市場動向」と題して、カルデロン政権の国内改革課題として、税収がGDP比8.2%と中南米諸国の平均15%、ブラジルの40%を大幅に下回るためにインフラ投資ができないと説明した。

エネルギー改革ではPEMEX石油公社が市場を独占、しかしメキシコ湾の深海油田開発の技術が不足しているために、増産が必ずしも進んでいない。

2008年までの6年間のメキシコの主要マクロ経済指標として、GDP平均3.0%、一人当たりのGDPは2008年には1万ドルを上回ったが、昨年は為替の下落で8000ドル近くまで低下してブラジルと同レベルになり、消費者物価指数は4.0前後で安定、輸出競争力はあるが、外貨準備高は低い。

人口は1億人を突破、人口分布はピラミッド型で若い人口が多く、全世帯所得の64%は上位30%が占めて所得格差が依然として存在、自動車の普及率は中古車市場が拡大して44%を非常に普及率が高い。

メキシコは輸出製造拠点として低い労働コスト,穏健な労働組合、44カ国とのFTAネットワーク、世界最大の米国市場に隣接しているために輸送コストで強みがあるが、高い電力価格、陸上輸送コスト、未整備なインフラ、非効率な行政や煩雑な法制度など弱点も多い。

2008年の自動車生産台数は世界8位であるが、中古化市場が大きいために新車販売では世界13位、カラーテレビ、セルラー、コンピューターや家電は主力輸出製品であり、航空機産業は低い製造コスト、米国との2国間航空安全協定(BASA),関税優遇制度などが整っている。

ブラジルへは主に自動車、セルラー、自動車部品、エンジンなどを輸出、また南米諸国とは多くの特恵貿易協定や経済補完協定を締結、メキシコ進出日系企業は主に製造業の自動車部門、電機・電子、化学、鉄鋼・金属部門、非製造業の商業や運輸・倉庫部門など330社、そのうち製造業が250社以上で国内向け消費や輸出拠点になっていると説明した。

「メキシコの最新経済、産業・市場動向」ジェトロ・メキシコの経済交流促進担当の中畑貴雄ディレクター

左から都築慎一コンサルタント部会長/平田藤義事務局長/ジェトロ・メキシコの経済交流促進担当の中畑貴雄ディレクター/ジェトロ・ニューヨークの梶尾朗調査次長/ジェトロ・サンパウロセンターの大岩玲取締役(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

30人が参加して開催された「金融危機後の米国、メキシコの政治・経済・マーケットに関する勉強会」

航空会社への外資参入比率は49%まで増加か

航空機の搭乗客が増加の一途を辿って航空会社は投資拡大の必要に迫られているが、現在の外資の資本参加比率20%を投資拡大するために49%まで引き上げる規制改正の下院での採決が予定されている。

国防省では実際にはすでに実施されている航空運賃の自由化を更に価格競争を促すために、法制度化する提案を予定している。

過去5年間の航空サービス部門は年平均14%増加、2008年の搭乗客は6,300万人、今後数年間の国内搭乗客は年平均6.8%の増加が見込まれている。

連邦政府は新規航空会社参入を促すために規制を緩和して、特に地方都市への航空会社の新規路線開拓を奨励している。

2014年のワールドカップ、2016年のリオ市のオリンピック開催のためには空港インフラへの投資を早急に進める必要があるが、ブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)の民営化などは大統領選挙を前になおざりにされおり、一向にインフラ整備が進んでいない。(2010年3月17日付けエスタード紙)

 

 

ヴィクーニャ繊維は大型投資で3年後には世界最大の繊維会社に

ラテンアメリカ最大の繊維会社ヴィクーニャはマット・グロッソ州クイアバ市に3億5,000万レアルを投資して繊維工場を建設、操業開始の3年後には世界最大の繊維会社が誕生する。

この工場は6万5,000トンの綿花の処理能力を擁して年間7,200万メートルの布地生産を予定、同社ではすでにセアラー州、北大河州並びにサンパウロ州に工場を擁して操業している。

ヴィクーニャがマット・グロッソ州に工場を建設するのはブラジル最大の綿花生産地帯であり、工場の誘致条件として60ヘクタールの工場敷地の無償譲渡、70%カットの優遇税制、電力エネルギーの確保、公共輸送の整備やごみ回収など他の候補地よりも条件が優れていたために決定した。

操業開始後は直接雇用が2,000人、間接雇用が6,000人の雇用創出ができ、更に同州での綿花栽培に拍車がかかると見込まれている。(2010年3月17日付けエスタード紙)

 

MPX社はコロンビアで石炭開発

実業家のエイケ・バチスタ氏のMPXエネルギー社はコロンビアの石炭開発に19億600万ドルを投資して、ブラジル並びにチリに建設予定の火力発電所に石炭を供給するために開発を急いでいる。

2020年には年産2,000万トンの石炭生産を予定、開発コストの安い露天掘りの石炭は2012年からの操業を予定して、年産1,500万トンを生産する。

昨日、MXP社はコロンビアに所有する石炭鉱山の埋蔵量を17億4,000万トンと発表、これは露天掘りが可能なCañaverales鉱山,Papayal鉱山, San Benito鉱山並びにSan Juan地下鉱山を合わせた埋蔵量である。

しかし露天掘りが可能な鉱山の地下の埋蔵量は含まれていないために、今後の調査では更に埋蔵量が増加する可能性がある。

同社では石炭開発を早めるために鉄道網、輸出するための港湾の整備などロジスティック部門の整備への投資を早急に行う予定となっている。(2010年3月17日付けエスタード紙)

 

北東地域のオンラインショッピングが急増

MoIP Pagamentos社のデータによると昨年の北東地域の2万2,000軒のオンラインショッピング加盟店のブラジル国内の売上比率は実質賃金の上昇に伴って2008年の10%から19%、売上高は12%から27%に増加している。

同地域のオンラインショッピングでは本、CD,DVDが中心であったが、昨年はセルラーの売上が大幅に増加、しかし配送センターが南東地域に集中しているために、配送遅延に関するクレームが21%と南東地域の14%を上回っている。

7年前の女性のオンラインショッピングの利用者比率は39%であったが、昨年は50%に上昇して440万人が利用している。

昨年のブラジル国内のオンラインショッピングの売り上げは106億レアル、小規模の店舗が10%を占めたが、女性向けの化粧品や日用品の売り上げが伸びてきている。(2010年3月17日付けヴァロール紙)


 

(2010年3月16日)FAAP大学のエリオ・ミシェリーニ・ネット教授が明治大学との協定校締結で訪問

NOEMAコンサルタント社の取締役でFAAP大学のエリオ・ミシェリーニ・ネット教授が2010年3月16日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長に今年2月にUSP大学と共にFAAP大学も明治大学と協定校として包括協定を締結したことを報告、またFAAP大学の学生と教員の日本訪問の実現に向けた活動としてビデオカンファレンス並びにFAAP大学での日伯のビジネス事情についてのイベント開催も予定していることを報告した。

昨年11月26日に商工会議所を表敬訪問した明治大学の中林真理子商学部教授(商学博士)が担当の商学部特別テーマ実践科目「ラテンアメリカの開発支援とボランティア」でFAAPの学生とビデオカンファレンスを実施した。

左から平田藤義事務局長/FAAP大学のエリオ・ミシェリーニ・ネット教授(foto Rubens Ito/CCIBJ)