自動車のIPI減税措置終了を前に駆け込み需要

3月末の工業製品税(IPI)の減税措置の終了を前に、自動車の駆け込み需要が大幅に増加して60日以上の納期の遅延をきたしている車種もあり、今年は自動車販売の記録更新が見込まれている。

今年初めから現在までの自動車販売は前年同期比10.1%増加の56万2547台に達して、全国自動車工業会(Anfavea)のジャクソン・シュナイダー会長は今年の自動車販売は前年比9.3%増加の340万台に上方修正している。

またシュナイダー会長は今年の自動車輸入はドル安の為替で年頭予想の54万台から60万台に上方修正、今年初めの2カ月間の現代自動車並びにKIA社の自動車輸入は前年同期比168%増加の1万9767台に達して、輸入に拍車がかかっている。

3月末までのリッターカーのIPIは3%、しかし減税措置が中止される4月から7%、2000Cまでは7.5%から11%に増加するために、駆け込み需要が大幅に増加して3月の自動車販売は32万台に達すると見込まれている。

GMのAgile車の納期は30日,ファイアットのDOBLO車は60日から90日の納期となっているが、今月12日までのトラックやバスを含む自動車販売は前年同期比12.4%増加の12万8278台を記録している。(2010年3月16日付けエスタード紙)



 

 

今月のCopomでSelic金利引上げの可能性

昨年9月に金利引上げサイクルに突入して現在の年利が4.0%のオーストラリア、1.25%のイスラエル、金利は引き上げていないが銀行の強制預託金の比率を引き上げた中国に次いで、ブラジルの政策誘導金利(Selic)は今月の通貨政策委員会(Copom)もしくは来月のCopomでの金利引上げサイクル突入が予想されている。

今年は世界金融危機からいち早く脱出したインド、マレーシア、台湾や韓国などが金融引き締めのために、金利引上げを実施すると見込まれている。

鉱山資源や農産物などのコモディティ商品輸出のブラジル並びにオーストラリアは中国を筆頭にコモディティ価格の上昇並びに輸出回復が期待できるために、景気回復に拍車がかかると予想されている。

中国の昨年最終四半期の国内総生産(GDP)は10.7%増加、中国政府は今年のGDPを8%に設定、しかし金融関係者は上半期のGDPは14%に達する可能性があるために、金融引き締め政策が不可欠になると予想している。

今年のインフレの中央目標値は4.5%に設定されているが、広範囲消費者物価指数(IPCA)は早くも5.03%に上方修正されて、インフレ圧力が上昇してきているために、金利上昇サイクルの突入は避けられなくなってきた。(2010年3月16日付けエスタード紙)


 

今後5年間でイスラエルとの貿易は3倍に増加

サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の招待による5月のイスラエルからの実業家ミッションとの会合では防衛や治安に関する製品やサービスを中心に貿易や投資について話し合う。

防衛や治安に関するテクノロジーに優れているイスラエルのサービスや製品は2012年にブラジルで開催されるワールドカップや2016年のリオのオリンピック開催で導入されると見込まれている。

金融危機後の昨年の両国の貿易総額は前年の16億ドルから10億ドルに減少、しかし今後5年以内に30億ドルに増加するために自由貿易協定が締結されると予想されている。

ブラジルはイスラエルにとっては南米で最も貿易額が大きく、イスラエルのElbitシステム社は軍用機向け製品をエンブラエル社に輸出している。

またChemical社は肥料をブラジルに輸出、イスラエルの最先端技術の医薬品、半導体やナノテクノロジー技術はブラジルの技術開発に大いに寄与すると見込まれている。(2010年3月16日付けヴァロール紙)

 

 

ペトロブラスは600億ドルの資金調達か

マラニャン州の上院議員候補で4月に辞任を予定しているエジソン・ロバン鉱山エネルギー相はペトロブラス石油公社が岩塩層下原油開発のために、連邦政府から譲渡された50億バレルに相当する原油権益で、400億ドルから600億ドルの資金調達を行う可能性について述べた。

ロバン鉱山エネルギー相はペトロブラスの岩塩層下原油開発の資金調達のために、下院を通過したペトロブラスの増資は60日以内に上院で可決、今年上半期の末までに実施を予定している。

また岩塩層下原油以外の鉱区の入札は年内の実施を予定、岩塩層下原油の入札は新石油規制法が成立した後でなければ実施されない。

ベロ・モンテ水力発電所へのブラジル中央電力(エレトロブラス)の入札参加はコンセッションもしくは落札したコンセッションへの40%から49%の資本参加が予想されている。(2010年3月16日付けエスタード紙)

 

 

移転価格税制ワーキンググループのプレミーティング開催

移転価格税制ワーキンググループのプレミーティングは2010年3月15日午後5時から6時までの移転価格税制改正ワークショップ開催を前に午後3時から開催、アンケート調査の報告や分析、ワーキングショップの発表資料、今後のスケジュールなどについて意見の交換が行われた。

参加者は経産省の星野雄一中南米室長、ブラジル大使館の吉村一等書記官、松田雅信日伯法律委員長、都築慎一コンサルタント部会長、篠原一宇副委員長、倉橋登志樹コ―ディネーター、エジネイ・コウチマネージャー(デロイト)、平田藤義事務局長

盛んに意見の交換をする参加者(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

アンケート県下の纏めを分析などを行う参加者

 

移転価格税制改正に関するセミナーに記録更新となる70人が参加して開催

日伯法律委員会( 松田 雅信委員長)並びにコンサルタント部会(都築 慎一部会長 )共催の移転価格税制改正に関するセミナーに記録更新となる70人が参加して開催、初めに倉橋登志樹コーディネーターが41社から回答された移転価格税制アンケート結果について報告、官民一体となっての法案修正の働きかけの要望、OECDに沿った国際標準への改善要望、製品群・グループ毎での計算への変更要望などを報告した。

移転価格税制アンケート結果

続いて都築部会長は改正概要として計算例を示してどのように変更になるかを説明、参加者から色々な質問が投げかけられて、暫定措置の改正による影響の大きさに関心が集まった。

移転価格税制の改正概要

在ブラジル日本大使館の吉村一元一等書記官は移転価格税制改正法(暫定法478号)の国会審議の日程や今後のスケジュールについて説明、経産省の星野雄一中南米室長はブラジリアで開催される第3回日伯貿易投資促進合同委員会(貿投委)に向けて、移転価格税制改正法による被害の実態を訴えるために、会員の皆様の要望や調査に対して協力を依頼した。

松田委員長があまり時間的余裕はないが、官民一体となって4月15日に収税局に要望をだすために、自動車部会、電気電子、機械金属、化学品並びに貿易部会でマージン率の算出の提出を今月末までに提出の協力を依頼した。

移転価格税制改正に関するセミナーに記録更新となる70人が参加

移転価格税制改正について説明するコンサルタント部会の都築部会長

今後4年間の鉱工業部門への投資総額は5,000億ドル

社会経済開発銀行(BNDES)では今後4年間の鉱工業部門への投資は全体の2/3に相当する5,000億ドルに達すると予想、2005年から2008年までの投資金額の比較では60.2%の増加が見込まれている。

今後4年間の鉱工業部門の投資の牽引は石油・天然ガスセクターで鉱工業部門全体の60%に相当する2,950億ドルを予想、特に岩塩層下原油開発には600億ドルの投資が見込まれている。

2020年までの石油・天然ガス開発向けに48船舶の建造、2013年から2017年には石油掘削プラットフォームなど28隻の建造がそれぞれ予想され、計り知れない埋蔵量が見込まれている岩塩層下原油発見までの20年間は造船セクターへの投資は行われていなかった。

今後4年間の石油化学セクターの投資は87.1%増加の360億ドルを予想、連邦政府は化学肥料の国産化比率を上げるために税優遇措置で投資を促進、2013年までに毎年9.4%の伸び率が見込まれている。

また自動車やパーツセクターは40.8%増加の320億ドルの投資を予想、特にアジアメーカーの大幅投資を予想、パーツセクターはすでに増産体制を強化したために今後の投資は18.3%の増加を予想、自動車メーカーの投資は51.7%増加が見込まれている。(2010年3月15日付けエスタード紙)

                 

 

Tiba Agroはセラード地帯で32万ヘクタールの農地買収

金融投資家にも名前が浸透していないTiba Agro社はセラード地域の32万ヘクタールの農地を買収、BrasilAgro社、 CalyxAgro 社やSollus Capital社を上回る農地面積を所有している。

Tiba Agro社は農地買収にプライベート・エクイティを通して3億ドルを調達、投資家の45%は欧米の投資家で構成されている。

農産物生産セクターは小売セクター同様に買収・合併などで再編傾向が強くなってきており、Tiba Agroはピアウイ州、マット・グロッソ並びにバイア州の13大農地で大豆、綿花、トウモロコシの生産を予定しているが、資金調達はプライベート・エクイティを通して中近東の投資家から3億ドルの調達を行う。

世界の120の農地買収投資家の25%はブラジルで投資を行っており、Sollus CapitalにはアルゼンチンのLos Groboや米国のコモディティ投資会社 Touradjiが投資、現在の所有面積3万5,000ヘクタールを8万ヘクタールまで拡大する。

BrasilAgro社はTarponファンドを通して17万4,000ヘクタールを買収、そのうち5万ヘクタールで穀物を栽培しているが、今後もブラジル国内の農地売買のビジネスには海外投資家が牽引すると予想されている。(2010年3月15日付けヴァロール紙)


 

Selic金利引き上げで民間銀行は金利調整

中銀が現在の8.75%の政策誘導金利(Selic)を引上げれば、民間大手銀行は金利の引上げを行うと予想されているが、連邦貯蓄金庫(Caixa)ではできるだけ金利の調整を先送りすると見込まれている。

Caixa金庫ではSelicの年利が9.5%に達するまで金利の引上げを行わないが、金利引き上げが避けられないときは最低限の調整に留めると予想されている。

またブラジル銀行もCaixa金庫と同様に金利の引上げを避ける方向であるが、大手民間銀行はSelic金利の引上げと同時に金利の調整を予定している。

中小企業並びに個人向けのスワップ360の昨年8月の年利は9.0%であったが、クレジット拡大に伴って現在では10.86%まで上昇している。

現在の個人向け平均クレジット年利は43.0%、法人向けクレジット年利は26.5%、クレジットコストは35.1%となって、昨年末から上昇傾向となってきている。(2010年3月15日付けヴァロール紙)