ヒロタグループはミニマーケット市場の参入

2016年の売上が3億2,000万レアルのスーパーマーケット業界のヒロタグループは、ニッチ市場である販売店舗規模が100~300平方メートルまでの生鮮食品や弁当なども取り扱うミニマーケット市場に参入している。

45年前に設立されたヒロタグループは、食料品や日用雑貨などを中心に平均売り場面積が2,000平方メートルのスーパーマーケット市場で小売販売を続けてきたが、スーパー業界では再編成が進んで大型店舗が主流となっている。

しかし住居近くのコンビニやミニマーケット市場は、小規模投資のテナント契約で進出が容易で小回りが利くために利用者が増加傾向にあり、大手スーパーマーケットも競ってビジネス街やアパートが集中する地域にミニマーケット店舗を開設している。

ヒロタグループでは2017年~2021年にかけてミニマーケットに相当する「Express」型ユニット80店舗の開設を予定、今年は20店舗、2018年~2021年にかけて毎年15店舗の開設を予定、そのうち約40店舗は、ミニマーケットよりも小売販売価格が安いコンビニ形態の「Hirota Food Express」開設を予定している。

ヒロタグループでは、今後5年間の投資として1億レアル~1億3,000万レアルを予定、2017年の売り上げは4億レアルと見込んでおり、5か年計画の最終年の2021年の売上は、10億レアルを見込んでいる。(2017年4月25日付けヴァロール紙)

ラヴァ・ジャット作戦汚職関連ゼネコン10社は過去3年間で60万人解雇

2014年3月に発覚した連邦警察のペトロブラス石油公社関連ラヴァ・ジャット作戦汚職問題による公共事業プロジェクト停止や新規インフラ事業取消などの影響で、ブラジルの大半のゼネコン大手企業が資金調達や負債増加に直面して人員削減を余儀なくされていた。

また社会経済開発銀行(BNDES)は、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題関連のゼネコン大手企業のインフラ整備事業融資の不渡りを避けるために全面的に凍結しており、また多くのゼネコン大手は相次ぐ経営陣幹部の逮捕者続出、コンセッション入札参加禁止、米国格付け会社によるゼネコン企業の格下げ、株価の大幅下落で企業再生法の申請を余儀なくされていた。

経営不振に陥っているケイロース・ガルボン社並びにEngevix Engenharia社、OAS社、メンデス・ジュニオール社は企業更生法を申請、またペトロブラスが資本参加をして2011年に設立されたプレソルトの原油・天然ガス開発向け28隻のプラットフォームFPSO建造する目的で設立されたSete Brasil社も企業更生法と同等の状況となっている。

ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、2014年3月に発覚する前の2013年末のブラジル全国の正規雇用の失業者は110万人であったが、2016年末には1,230万人に増加、そのうちラヴァ・ジャット作戦汚職問題関連ゼネコン10社で全体の5.0%に相当する60万人が過去3年間で解雇をされている。

2013年末のペトロブラスの直接雇用並びにアウトソーシングを含む従業員総数は44万6,291人であったにも関わらず、ラヴァ・ジャット作戦並びに石油・天然ガスの国際コモディティ価格下落、経済リセッションなどの影響で従業員総数の58%に相当する25万9,907人が解雇され、2016年末には18万6,384人迄減少している。

前記同様に2013年末のアンドラーデ・グッチエレス社は、21万人の直接並びにアウトソーシングを含む従業員総数を数えたが、2016年末までに43%に相当する9万人が解雇されて12万人まで減少、オデブレヒト社は17万5,000人、54%に相当する9万5,000人の解雇で8万人、OAS社は12万人、67%に相当する8万人の解雇で4万人まで減少している。

また前記同様にカマルゴ・コレア社は2万8,500人、44%に相当する1万2,500人の解雇で1万6,000人、UTI社は2万7,360人、74%に相当する2万325人の解雇で7,035人、前記同様にケイロース・ガルボン社は2万5,000人、52%に相当する1万3,000人の解雇で1万2,000人、Engevix Engenharia社は2万人、85%に相当する1万7,000人の解雇で3,000人、EAS社は7,000人、50%に相当する3,500人の解雇で3,500人、 Promon社は760人、50%に相当する380人の解雇で380人まで減少している。

ブラジル・インフラストラクチャーセンター(CBIE)のアドリアノ・ピレス取締役は、連邦政府は2006年に発見された主にサンパウロ州およびリオデジャネイロ州沖合約 300 キロ付近で、海面から 7,000 メートル以上の超深海に位置するプレサル開発に対して、ペトロブラス社が全ての石油鉱区の30%の権益取得、また国内での造船業再生するためプラットフォームFPSO建造する目的で、Sete Brasil社を設立していた。

プレソルトの原油・天然ガス開発を独占する目的で設立したSete Brasil社の2011年当初のブラジル国内の2020年の石油生産は500万バレルが見込まれていたが、2013年には420万バレルに下方修正、2015年には280万バレルまで下方修正されていた。

石油・天然ガス関連企業ではSete Brasil社の企業再生で同社の従業員が1万5000人まで復活すれば業界が活性化すると期待されており、5月初めにSete Brasil社の企業更生法の承認の可能性が業界内で噂になっている。(2017年4月23日付けエスタード紙)

 

マイア下院議長は年金改革投票の先送りの可能性を示唆

パラナ州フォス・ド・イグアス市で開催されていた第16回企業経営者フォーラムに出席したロドリゴ・マイア下院議長は、5月8日に予定されている年金・恩給改革の下院議会での投票は、政治工作に時間がかかるために5月15日になる可能性を示唆している。

年金改革の国会での承認が1週間や2週間遅れることは重要ではない。ブラジルにとって重要なことは、年金改革が承認されることであるとエンリケ・メイレーレス財務相は力説している。

20人のエスタード紙レポーターによるインタビュー形式の「年金改革プラカード」の最終調査で、年金改革法案に対して71人の下院議員は賛成、188人の下院議員は反対を表明、109人の下院議員は回答を避けており、45人の下院議員はまで決めていない。

年金改革法案を国会通過させるためには下院議員512人の2/3に相当する下院議員308人、上院議員49人の賛成票が必要となっているにも関わらず、連立与党議員の説得工作に時間を擁しているために、5月8日の下院議会での投票は先送りされると見込まれている。

今年の社会保障院(INSS)の年金や恩給などによる支出は7,500億レアルに達すると予想、公共投資向け歳出総額400億レアル、教育・保健衛生向け歳出総額1,150億レアルを大幅に上回っており、早急な年金改革承認が不可欠であるとジオゴ・オリヴェイラ企画相は説明している。(2017年4月22日付けエスタード紙)

 

産業競争力強化・中小企業育成WG/メディカル分科会の会合を開催

2017年4月20日(月)午前10時より政策対話委員会(粟屋聡委員長)の産業競争力強化/中小企業育成WGおよびメディカル分科会の会合が開催され、委員会の新体制や新メンバーの顔合わせ、また本年度の活動方針や予定などについて討議が行われた。産業競争力強化/中小企業育成WGについては自動車部品産業のファイナンスと設備、特に中古設備輸入規制についての議論がなされた。新たに調査等を行いながら、どこに優先度をおいていくか、JETROとの連携をどのようにしていくのか等関する活発に討議が行なわれた。人材育成についてはこれからJICAが行なっている人材育成事業との連携をどのように進めていくかの協議も議題として挙がっている。メディカル分科会については、ANVISA手続きの柔軟化、迅速化など昨年提言内容の洗い出しを終えまとめられている為、本年度は、ブラジル政府機関との政策対話を開始する方針。

出席者は、産業競争力強化・中小企業育成WGより小久保基裕氏(アイシン)、村松明氏(アイシン)、フェリッペ・バルボザ氏(ホンダサウスアメリカ)、斉藤顕生氏(JICA)、佐藤洋史氏(JICA)。メディカル分科会より、鈴木政行分科会長(テルモ)、高橋直己氏(パラマウントベッド)。また在サンパウロ総領事館から蛭子英稔領事がオブザーバーとして参加。政策対話委員会より、佐久間太郎氏(副委員長、双日ブラジル)、二宮康史氏(副委員長、ジェトロサンパウロ)、山本裕也氏(委員会メンバー、ジェトロサンパウロ)、柳本安紀氏(委員会メンバー、双日ブラジル)、平田藤義事務局長、吉田章則調査員、近藤千里アシスタントがそれぞれ出席。

4月の懇親昼食会は150人が参加して開催

4月の懇親昼食会は、2017年4月20日正午から午後2時までマクソウドホテルに150人が参加して開催、進行役は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストのパラナグア港コンテナターミナルのJuarez Moraes e Silva取締役監督官並びに中前隆博 在サンパウロ日本国総領事/会議所名誉顧問が紹介された。

会頭挨拶で松永愛一郎会頭は、4月は異動の季節ですが、会議所活動の直近の活動報告として、各種会議では3月9日午前、ブラジル財務省にてAGIR第5回日伯政策対話を開催、佐藤大使のアレンジで、今回は会議所政策対話委員長による課税と労働に関する提言を発表する為に会合が設定された。

また4月5日にリオデジャネイロで第 7 回日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議が開催、会合の中で粟屋政策対話委員長より会議所政策対話委員会が進めるAGIR提言活動についての進捗報告と今後の活動方針などについて説明。また翌6日には、日商三村会頭らをはじめ賢人会議メンバーがテメル大統領と面談を行い、その中で会議所のAGIR活動についても触れられた。

4月7日、貿投委中間会合に政策対話委員会が参加。ブラジリアの商工サービス省会議室にて経済産業省大臣官房の中川審議官と開発商工省生産開発局のマルガレッチ自動車部門ダイレクターの両議長の下、二国間貿易投資促進やインフラ分野への投資促進などをテーマに活発な議論が行われた。

続きましてセミナー、講演会では、3月6日政策対話委員会のインフラワーキンググループ主催で、投資パートナーシップ・プログラム(PPI)説明会に70人以上が参加して会議所大会議室で開催。物流システム開発公社(EPL)のアラインPPI投資パートナー調整局長が「鉄道や港湾などインフレ整備分野のプロジェクトを中心にしたPPI制度の概要」を説明。

3月16日、日本国特許庁並びにジェトロサンパウロ事務所主催、商工会議所も後援で日伯間の知財協力に関するセミナー開催。セミナー開催後に日本国特許庁とブラジル国立工業所有権院は、特許審査ハイウエイの合意書に署名した。

3月31日、コンサルタント部会主催の『サンパウロ州政府による企業への融資』 説明会が開催、30人程度が参加。 4月11日午後、パラグアイ商工省並びに在パラグアイ日本国大使館、ブラジル日本商工会議所、ジェトロサンパウロ事務所共催で「パラグアイビジネスセミナー」開催。会議所大会議室に60人以上が参加。

パラグアイセミナーは今回が5回目となるが、レイテ パラグアイ商工大臣と上田在パラグアイ日本国特命全権大使は、同国のポテンシャルについてプレゼン。 今年6月にはジェトロと共に2015年同様にパラグアイミッションを行う予定。

その他の報告事項として、3月15日、建設不動産部会が5月初旬のオープン式を前にジャパン・ハウス見学会を実施。人数制限を掛ける程の大盛況ぶりで会員40名が参加。

3月25日に環境委員会はサンパウロ州立チエテエコロジー公園内にて「補植ボランティア活動」を開催。 会議所環境委員会による植樹は2回目にも関わらず、大盛況で会議所会員やその家族等70名が参加した。

着任挨拶では、JICA ブラジリア事務所の斉藤顕生所長は、3月18日に着任、JICAはサンパウロに出張所を構えている。日本政府は、1959年にブラジルに対して政府開発援助(ODA)を開始して以来、ブラジル北東部の広大な地域を世界有数の穀倉地帯へと導いたセラード農業開発やブラジル鉄鋼産業の礎となったウジミナス製鉄所に代表される「ナショナル・プロジェクト」などの協力を約60年にわたり実施してきた。

またJICAは円借款によるサンパウロ市内を流れるチエテ川の護岸工事、200年開始の日本の交番制度をモデルとし、地域住民と警察とのコミュニケーションを図ることによって犯罪予防を強化する地域警察活動を普及する協力は、ブラジル全土にその成果が広まりつつある。2016年に30周年を迎えた日系社会ボランティアの派遣や、次世代の日系社会を担う中高大学生を含む日系人の本邦での研修等の実施により、日本語教育や高齢者福祉、日本文化といった分野で人材育成に協力している。中南米やカリブ地域の次世代のリーダーを育成するための日本の大学院での研修になる有望な人材の紹介を依頼した。

日本経済新聞社の外山尚之支局長は、赴任前に東京でブラジルについて話を聞いてきたが、ブラジルの明るいニュースの提供を強く言われてきた。南米10カ国を担当、フットワーク軽く南米に出張する。日本企業の活動も報告したいので気軽に声をかけてくださいと依頼した。

帰国するKURASHIKI DO BRASIL TÊXTIL LTDA. の青山高明社長は、2015年6月のブラジルが最も景気の悪い時に赴任してきたが、仕事以外では懐の深いブラジルを堪能。後任の大島一仁社長は、約30年間大阪で糸を売ってきたが、初めての転勤がブラジルで、160キロの荷物を担いで昨日サンパウロに着いた。趣味はゴルフでPLゴルフ場は、社交場と聞いてきたので宜しくお願いしますと述べた。

帰国するBANCO SUMITOMO MITSUI BRASILEIRO S.A.の大谷隆明社長は、2013年4月に着任してから4年間お世話になりました。同銀行は1958年にブラジルに進出、私は15代目の社長、足利義昭は、室町幕府第15代で最後の将軍。江戸幕府は初代徳川家康から徳川慶喜の15代将軍で大政奉還した。一時はブラジルの未曾有の経済リセッションで私の代で撤退を意味する大政奉還を覚悟したが、16代にバトンタッチできてうれしい。

ブラジルでの会社経営は非常に難しい。日本本社がブラジルのビジネス環境の状況を理解してくれない。私のブラジル勤務4年間を5分で話すのは難しいが、Bプランとして4年間の出来事をサラリーマンの悲哀を替え歌にして披露、参加者は七 顚 八 倒で前代未聞の笑いを取って、大谷隆明社長のウイットに富んだ人柄に拍手喝采となった。

後任のBANCO SUMITOMO MITSUI BRASILEIRO S.A.の栗原裕二社長は、一昨日着任。5年前位にブラジルに勤務したが、その後3年間カナダで勤務。現在のブラジルは5年前と情況が一変しているので皆さんの協力をお願いしますと述べた。

新入会員紹介では、OKI BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE PRODUTOS E TECNOLOGIA EM AUTOMAÇÃO S.A.の小田高広代表は、2014年1月に設立、イタウーテック社と提携。サンパウロ州ジュンジアイ市に工場、技術開発センターを擁しており、ATM(Cash Dispenser)関連事業などについて説明した。

NISSAN CHEMICAL DO BRASIL REPRESENTAÇÃO DE PRODUTOS AGROQUÍMICOS LTDAの設楽俊昭社長は、1990年代から農薬販売、イハラブラス社に資本参加。ボトランチン市に本社を構えており、ブラジル進出の橋頭保として活躍したいと述べた。

CAMOZZI DO BRASIL LTDA.の長谷川秀人社長は、CKD日本本社から出向。CKDの企業理念・経営理念、会社概要や沿革。ニーズにこたえる多彩な商品群を紹介した。

3分間スピーチでは市川利雄県連副会長が、『第20回日本祭り』の紹介として、7月7日から9日の3日間実施予定。サンパウロ州並びにサンパウロ市から観光イベントとして認められており、世界でも有数の日本祭りで「もったいない」や「おもてなし」など目に見えない文化を紹介している。 47都道府県の特徴ある郷土料理の提供。ミス日系コンテスト。コスプレ、日本文化の紹介などサンパウロの冬の風物詩になっている日本祭りを紹介した。

パラナグア港コンテナターミナルのJuarez Moraes e Silva取締役監督官は、「TCP-パラナグア港コンテナターミナル 国際貿易へのエクセレンス」と題して、2009年5月の懇親昼食会に続いて2回目のパラナグア港湾の紹介であり、ブラジルの貿易相手国中国向け輸出拡大とともに、パラナグア港湾の荷扱いは飛躍的に拡大していると説明。

ブラジルでは何回の経済危機に直面してきたにも関わらず、その都度蘇ってきており、今回の経済リセッションも克服することは目に見えている。2007年から2010年は、港湾ターミナルからの穀物輸送が飛躍的に増加して停滞が激しく生産性は低かった。

しかし2010年の浚渫工事開始から昨年は11.5メートルまでの浚渫工事が完成、2018年には15メートルに達して更なる大型コンテナ船が接岸可能となる。またターミナル機械類の近代化、貨物鉄道の乗入増加、輸出入向け保管倉庫の拡大及び他の港湾との保管倉庫のインフラやフリータイム制度などの運営上の相違点、各種規制の緩和、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)の検査に関する優位点、日系企業のターミナル利用の拡大などを紹介後、活発な質疑応答が行われた。松永会頭から記念プレートがJuarez Moraes e Silva取締役に贈呈されたが、Juarez Moraes e Silva取締役も松永会頭に記念品を贈呈した。

講演中のパラナグア港コンテナターミナルのJuarez Moraes e Silva取締役監督官

松永愛一郎会頭


左から記念プレートを受け取るパラナグア港コンテナターミナルのJuarez Moraes e Silva取締役監督官/贈呈する松永愛一郎会頭

 

インフラWGの会合を開催

2017年4月19日(水)政策対話委員会(粟屋聡委員長)のインフラWG会合が開催され、委員会の新体制や新メンバーの顔合わせ、また本年度の活動方針や予定などについて討議が行われた。提言優先項目にもある外貨導入によるインフラ整備の促進について、その優先度の見直しや今後の政策対話におけるアプローチ、カウンターパートの模索について意見交換が行われた他、また同じく提言事項にもあるスマートグリッド導入の提案や電力インフラ設備の整備促進などについても今後会合を重ねながら政策対話の方向性を決定していくこととしている。

出席者は、斉藤顕生グループ長(JICA)、中島毅行副グループ長(ブラジル三菱重工)、青山健太郎氏(ブラジル三菱東京UFJ銀行)、横路史生氏(大和証券/イタウ・ウニバンコ)、櫛引智雄氏(国際協力銀行)、池谷裕一氏(デロイト)、佐藤洋史氏(JICA)、飯田俊太郎氏(ブラジル住友商事)。委員会より粟屋聡氏(政策対話委員長、双日ブラジル)、佐久間太郎氏(副委員長、双日ブラジル)、芦刈宏司氏(ブラジル三井物産)、山本裕也氏(委員会メンバー、ジェトロサンパウロ)、柳本安紀氏(委員会メンバー、双日ブラジル)、平田藤義事務局長、吉田章則調査員、近藤千里アシスタント。

【決断の時:競争力を確保するかZPEを消滅させるか】

エルソン・ブラガ(Helson Braga)博士 ABRAZPE会長(2017/04/19)

「社会を発展させる、あるいは発展させ損ねる制度というものは、発展に対するその社会の発展のキャパシティに関する重要な指標を提供する」 (プラナブ・バーダン、米国カリフォルニア大学バークレー校)

1.    輸出促進特区(ZPE)に関するプログラムは、次の明らかな2つの誤解の相乗効果を受けながらも、ほぼ30年にわたって生きながらえてきた(当該プログラムは1988年にジョゼー・サルネイ大統領によって立ち上げられた)。すなわち、工業部門の側の、生産物の一部を国内で販売することに関連した競争に対する不安(この販売ですべての製品に通常の輸入品に対するのと同様の、あらゆる税金の支払いが発生するので、これは誤解)と、そして、 税務当局の側の、税収減に対する懸念(この問題は新規投資を扱っているのであって、実際にはその定義上、主張されるような税収機会の損失というものは存在しないので、これは誤解)。

2.    このような誤った見方(とこれに起因する政治的圧力)は、粗末な法律、そして、このプログラムの導入を担当する政府当局者に意欲が見られないことを反映している。実際には、2度、このメカニズムを廃止しようとする動きがあったのだが、それが現実のものとならなかったのは、常にこの計画による発展の可能性とこれがその他の経済政策と両立できるということに賭けてきたブラジル輸出促進特区協会(ABRAZPE)の働きかけによるものである。

3.    結果として、ブラジルは、アメリカと中国のような国を含めZPEを導入している、あるいは類似のメカニズムを発展政策の中核エレメントとして採用している百以上の国々で利用されている雇用の拡大手段を活用するという貴重な時間を浪費してきたのである。世界銀行や国際連合工業開発機関(UNIDO)、国連貿易開発会議(UNCTAD)、経済協力開発機構(OECD)といった国際機関は、世界の様々な地域で、貿易の自由化と輸出の拡大及び多様化に向けた手法としてZPEの導入を支援している。

4.    2007年に当協会は、法改正にこぎつけわずかであるが状況を改善した(12年に及ぶ国会での「駆け引き」の後に法律第11,508/2007号の可決)が、大規模な投資の提案と実施という重大な判断につながるような、州政府と民間イニシアティブが期待したような結果を導くにはこれでも不十分なことも明らかである。制定された25か所のZPEの内、これまでの期間を通じて実際に設立されたのはセアラー州の1か所で、ここでは既に、製品を全数輸出し国内市場を必要としていない54億レアルが投資された鉄鋼会社が既に操業している。

5.    2011年に当協会は、競争力を備えてZPE設立の主旨にこたえることができる法律となるよう、新たな取り組みに着手した。上院提出済みの法案第764/2011号(PLS 764/2011)は、リディセ・ダ・マタ上院議員(PSB:ブラジル社会党=バイーア州選出)が提出したもので、上院当別委員会と本会議で可決した。この法案は下院に回され、法案第5,957/2013号(PL 5.957/2013)となり、特別委員会で可決し、数週間以内に本会議で可決される見込みだ。

6.    この審議の中で法案は、テクニカルノートを作成し上下両院における法案提出者との間で相互に連携すべく、連邦政府の様々な関係部署と及び工業部門から評価と提案を引き出せるよう貢献できるような、協議と交渉のプロセスを広範囲かつ民主的に行うという目的を帯びていた。

7.    他国で既存のモデルと比較して、より大きな競争力を備えた形で対応できて初めて、ZPEプログラムには意義があるのだと理解すべきだ。さもなければ、外国企業はより都合の良い別の環境に進出するのを好むし、国外で事業を発展させるためにZPEが提供する条件を必要とするブラジル企業も同様に、既に示されているように、広く宣伝されているように「補償的」プログラムを提供して我が国の企業を呼び込んでいる中国とパラグアイに移転することになる。

8.    ZPEが制定からほぼ30年にわたって「計画が実施に移されなかった」という事実は、現在のモデルが根本的に誤っていることと、何らかの、政府の煩雑な手続きあるいは業界の代表者らの視点といった運用上の特徴による改定が加えられるべきだという決定的な証拠であり、より合理的判断としては、単純にプログラムを廃止し、既存のものに類似する「特別税関制度」をこれ以上立ち上げようとする時間の無駄を省くことだ。

9.    もっともそうなれば、関税業務は連邦収税局に統合するだけになるため、国家輸出加工区審議会(CZPE)とその組織も不要となって、当協会は政府の規模を縮小するのに貢献できるだろう。実際、法律第11,508/2007号が起草された当時、同審議会はそう提案していたのだ。

10.    簡潔に言えば、法案第5,957/2013号は、以下の4本柱によって整合性を確保し実証可能な理論的根拠を通じてZPEプログラムをより洗練したものにすることが狙いである。
すなわち、
a)    公正かつ適切な条件で総収入に占める国内市場での販売可能な比率を20%から40%に引き上げ。
b)    制度の恩恵を受けた活動に対して(既存の、ZPEに導入された産業の支援のみならず)輸出可能なサービスを加える。
c)    工業製品輸出と投資を振興するための類似の制度によって規定された他の減税措置及び品目を含めるための対象の拡大。
d)    輸出向けに立ち上げられた生産活動あるいは産業の国内市場向けの導入を可能にすること。

11.    法案第5,957/2013号が提案するこうした変更は、(同じく実証されている)以下の前提に、全面的に準拠している。
すなわち、
a)    国内市場での販売は、こうした販売には輸入品に対して通常適用されるあらゆる租税が課徴されるために、ZPE以外の企業と不当な競争を生じさせない(しかも輸入品が国外で雇用を創出するのに対してZPEは国内で雇用を創出する点に留意すべきである)。
b)    他の経済政策と両立できるものであり、ZPEにおいて存在する幾つかの制限が適用されない他の輸出振興策との不均衡な状況は生まれない(インテリジェントな輸出政策のアウトライン作りというのはその他のすべてを置き換える手段を導入するのではなく、むしろ、実業家の立場に対して提示するポートフォリオを多様化し、これらの中から彼らのビジネスにより好都合なものを選ぶことにある)。
c)    同様に国際基準、とりわけ世界貿易機関(WTO)の規定との互換性を確保すること。
d)    投資が州政府及び民間イニシアティブによってサポートされる対策を講じ、国庫管理局の資金に依存しないこと。
e)    次の理由により税収機会の損失がないこと。すなわち、(i)インセンティブが認められるのは新規投資、すなわち、定義上は、税収を未だ生み出していないもの(従って失うものも何もない)。そして、(ii)輸出は憲法の非適用を享受し、国内販売に対しては事業に関連したあらゆる租税を支払う。

12.    上記の見方に対して3つの重要な異なる意見があり、ブラジル工業連盟(CNI)と、特別局及び国家輸出加工区審議会(SE/CZPE)が支持しているテキストでは次のように置き換えて盛り込まれている。
すなわち、
a)    「輸出に対する取り決め」の排除、言い換えると、ZPEで営業する企業に対して輸出を義務付けせずに生産した製品の最大100%を国内市場で販売するのを認める。
b)    サービスを輸出する企業の導入を考慮せず、その代わりとして、「輸出される商品の製造に関連したサービスを提供する」区分を設ける。
c)    新たな免税措置及びその他の恩典の付与を通じて当該のメカニズムを拡大することを認めない。

13.    まず、輸出に対する取り決めの排除は、国内市場に対するアクセスを容易にするものは何であれ歴史的に障壁を作ってきた我が国の工業政策の自由化の観点から思いもよらない影響を与えるだろう。こうした圧力に加えて、事実上、採算がとれなくなる罰金(これは専門的に言って、明らかに間違っているものだが)が国内販売に課徴される。それは、この制度に対して表向き反対することなく「破壊」する巧妙な手法である。

14.    輸出可能なサービスを含めることについては、法案第5,957/2013号が、ZPEの潜在的な利用者数の拡大に加えて、国際貿易のインテリジェントな慣行の導入を拡大する世界の取引相手の例に(常に我々が遅れるのがいつものことであるが)従っている。

15.    実際のところ、世界銀行の報告と、中国とインド、韓国のような国々の慣行で示されたように、情報技術及び通信技術の発展によって、取引先の国に専門家が赴任したり子会社の事務所を開設する必要なく特定のサービスの「輸出」を可能にする「クロスボーダー取引」と呼ばれるものを拡大するのに貢献した。そしてそれは、代替の条文によって示されて定義された(ZPE内のメーカー向けの)サービス提供会社のカテゴリーとは完全に別のもので、厳密に言えば、既に現行法で定義されており附帯的な規定が不要のものである。

16.    この種の取引は(明らかな恩恵があるにもかかわらず)管理が難しいという理由から振興すべきではないという主張を、真に受けるべきではない。第1に、我が国にはソフトウェア及びコンピュータ・プログラムの輸出のための特別な制度、ITサービス輸出プラットホーム特別税制(REPES)と、サービスの輸出入に関するコンピュータ化された管理システム、すなわちサービス及び無形資産の貿易に伴う収支総合統計処理システム(SISCOSERV)が存在することだ。第2に、我が国の税関処理は、アジア及びアフリカ、ラテンアメリカなどの多くの国々の管理システムよりも優れており、よく機能していると期待できることだ。

17.    このテキストの主張が認められるならば、結果として、政府の公式の主張と比較して可能性の芽が大きく摘まれた、ZPEの発展の可能性に期待を寄せた州政府の思惑からほど遠い、「骨抜きの」ZPE制度が認められることになる。起草者は、この提案の帰結的な意味を明らかにする義務を負うべきだろう。

18.    全国工業連合会(CNI)で4月第3週に行われた会合で、CZPE事務局長は、下院憲法司法委員会で可決した修正に「政府が拒否権を発動するだろう」とコメント、そして、下院本会議に提出する文書として政府が支援すべきは、基本的に上記の12項から17項にまとめたような代替策だと受け止めているとコメントした。

19.    確かに、政府の強力な参画が示唆された場合に民間企業の関心を呼び込むことが難しいこと、このような積極性が合理的に、国際的に適切な経験と法制度、我が国のより広い利益としてまとめることが難しいことから、これから「政府のいずれの省局」がこの提案を支援するのか取り決める必要がある。政府が抽象論で判断しないことが重要だし、また我が国が回復に向かう上でこのプログラムは余りにも重要である。というのもこうした大きな関与は、常識と技術的に一貫性のある情報の蓄積に反して獲得されるものであるためだ。政府自身が判断したり議会及び州政府で過半数を構成する(正しい)立場に考慮するのではなく、プログラムを理解して推進することこそ肝要なのだ。

20.    いずれにせよ、合意に向けた試みは議論されており、次の2項目を支払うことで国内向けの販売を定義した法律第11,508/2007号第18条の新たな条文も策定されている。すなわち、(i)営業に関連して発生するあらゆる租税の課徴、及び(ii)ZPEの類似性の強い特別関税制度であるが同等の規制と統制が行われていない電子的情報管理による工業保税倉庫向け特別関税制度(RECOF)に基づく既存の規定に従って消費用として当局の認定を受けた製品の輸入申告登録を通じた、事業所が調達する国外が由来の原料及びその他の品目に対する輸入税及び商船刷新のための追徴運賃(AFRMM)の課徴である。

21.    商品及びサービスの総売上に対して国内で計上した商品及びサービスの粗売上が40%以上を占める場合、企業は、その超過分に関して、当該の品目に対する遅延利子を含めた法的に支払い・返済義務の発生した追徴分を加えて輸入税及びAFRMMの納付が義務付けられる。言い換えると、この限度枠に到達するまでは、RECOFで発生するような、附帯的な租税の課徴は凍結される。

22.    この修正は、輸出に対する取り決め、そして、専門的見地から疑わしいだけでなく、国内市場向けの販売を不可能にし、企業が製品を全量輸出できることがわずかな当該のメカニズムで雇用を制限するような要求につながっている、条件の未達への罰金の廃止を主張する人たちの立場を補完するものである。従って、法案第5,957/2013号の審議先送りにつながっている見解の相違をすり合わせるような、取り決めに対する妥協案として扱うべきものである。

23.    国内市場向けに製品を販売するZPEは税制上のアドバンテージがあり域外の企業と不当な競争をしている(だから罰金を課徴すべきだ)と主張する業界に共通する視点に関して、一連の考慮すべき点を、ここで強調しておくことは重要だろう。これらは、企業が営業に当たって工業製品税(IPI)を支払わないマナウス・フリーゾーン(ZFM)を非難するのと同種のものだ。これに対して考慮すべき点は、こうだ。
a)    国内販売にはあらゆる税金の支払いが求められるだけでなく、「セーフガード条項」の対象であり、当該の国内販売が国内産業に打撃を与えているとみなされた場合にはCZPEがその事業活動を全面的に凍結させることができる。
b)    専門的見地から疑わしいものであるにしても、法案第5,957/2013号を下院本会議に提出された意見書では、40%を上回って国内販売された場合の罰金の課徴について想定している。これは、国内販売に対する「制限事項」の導入と呼ぶに等しいものだ。言い換えると、実際には、輸出の実績の見通しとは無関係に国内販売に対する「割り当て」が、ほぼ導入されているということだ。この(理論的根拠に基づいた価値判断の行われていない)保護策以上の保護手段というものは想像し難い。
c)    ZPEを国内市場に対する競合の拡大(というよりは、脅威)と受け止めるのではく、正しくは、グローバリゼーションが拡大しブラジル経済が長期にわたって低成長にとどまると見られる経済情勢の中で、国内企業にとっては国際市場に打って出るビジネスチャンスの拡大とみなすべきである。

(ABRAZPE ブラジル輸出加工区協会)

自動車業界はエコカー優遇政策歓迎

2016年12月31日で終了した自動車技術革新政策(Inovar Auto)に替わって、昨日マルコス・ペレイラ産業通商サービス相は、環境にやさしいエコカーを優遇するROTA2030プログラムを発表した。

ROTA2030プログラムは、排出ガスと燃費基準に沿った環境にやさしい省エネカーの拡大を目指して工業製品税(IPI)の減税率を設定、ブラジル製自動車の国際競争力を高めて世界の自動車生産国6位に再度引き上げる。

またROTA2030プログラムは、自動車メーカーやパーツサプライヤーの排気ガス減少並びに燃費効率の向上に伴うブラジル自動車産業の競争力強化を狙って、海外から新規サプライヤーの参入を促す。

自動車の内燃機関から排出される一酸化炭素・窒素酸化物・炭化水素類・黒煙等の大気汚染削減を目指して、排出ガス規制強化のための自動車検査登録制度(車検)を地方政府(州・市町村)から連邦政府に移す計画が検討されており、排出ガス検査の不合格車を廃車にすることも検討されている。

2012年まで主に安価な中国製の輸入車の急増で、ブラジル国内市場が中国製自動車に席捲されるのを防ぐために、連邦政府は2012年10月に自動車技術革新政策(Inovar Auto)を発表していた。

自動車技術革新政策(Inovar Auto)は、輸入車急増に対して国内の自動車産業育成を目的に工業製品税(IPI)を30ポイント引き下げる条件として、国内での一定の生産工程履行や実質的な国内部品調達義務、燃費の向上義務付けによる最新技術の導入など、国内の自動車産業の保護及び競争力強化につながる条件を課していた。

自動車技術革新政策(Inovar Auto)導入後、特に輸入による販売を伸ばしていた中国・韓国メーカーの販売が急減速した一方で、海外自動車メーカーによる投資計画の発表が相次ぐなど一定の政策効果をあげた。

しかし2014年以降のブラジル国内の経済リセッションの影響や自動車販売台数が急激に減少した要因として、ブラジル自動車市場において需要と供給にギャップが生じているという懸念で供給側に偏るInovar Auto政策の効果が疑問視されていた。

2015年以降のブラジルの自動車生産は国内の経済リセッションによる在庫や生産調整の影響を受けて42%下落、また自動車メーカーは生産調整のために3万5900人に達する従業員の解雇を余儀なくされていた。

また世界貿易機関(WTO)では、日本やEUなどが提訴していたブラジルの自動車技術革新政策(Inovar Auto)と減免税措置がWTO協定に違反すると2016年に判定されていた経緯があり、早急なInovar Auto政策に代替案の発表が待たれていた。(2017年4月19日付けエスタード紙)

 

回章 CIR-045/17   第44回Camaraゴルフ会開催について

                                                CIR-045/17
                                                2017年4月19日
会議所会員および会員企業社員の皆様へ
                                                ブラジル日本商工会議所
                                                相互啓発委員長 富島 寛

                 第44回Camaraゴルフ会開催について

第44回Camaraゴルフ会を下記の通り開催いたします。初参加、女性の方も大歓迎ですので奮ってご参加下さい。

                             <記>
1.開催日時 : 5月13日(土) 7時15分スタート(第1組目)

2.場所 : PLゴルフクラブ LILY-PANSY(白ティー)

3.参加費 : R$170
*会費には表彰式での飲食代・賞品代が含まれます。プレー費・キャディー費は各自負担となります。

4.参加対象者 : 会議所会員、会員企業社員およびその家族

5.参加申込要領 : お名前、連絡先(個人のメールアドレス)、ハンディキャップを記載してお申し込みください。
E-MAIL:secretaria@camaradojapao.org.br テイコあて

<1>下記内容を必ずご記入の上、会議所メールへ送付願います。
お名前              
組み合わせ表送り先(E-MAILアドレス)          
ハンディキャップ(HC)                
※LILY-PANSY(白ティー)のHCでお申し込みをお願いします。
※オフィシャルHCがない場合は、自己申告でお申し込みをお願いします。

<2>参加費を銀行振込でのお支払いの場合、E-MAIL: secretaria@camaradojapao.org.br 又はファックス:(11)3284-0932 にて振り込み証明書をお送り願います。

(口座番号)
Banco Bradesco
Agência: 0895
C.c: 7966-9
CNPJ : 61.009.031/0001-06
Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil

6.申込締切日:5月2日(火)。但し定員(56名程度)になり次第締め切らせていただきます。尚、5月2日(火)以降に申込みを取消される場合、参加費は返金できませんので予めご了承願います。

                                                   以上

 

 

中銀の通貨政策委員会議事録では更なるSelic金利引下幅示唆

4月12日に開催された中銀の通貨政策委員会(Copom)では、政策誘導金利 (Selic)を全会一致で1.00%引き下げて12.25%に決定、1 月及び2 月の Selic 金利の引き下げ幅0.75%に比べて0.25%拡大している。

昨日発表された中銀の通貨政策委員会(Copom)の議事録では、次回の5月末に開催される通貨政策委員会(Copom)では、今回の政策誘導金利 (Selic)1.0%を上回る金利幅引下の可能性を示唆している。

通貨政策委員会(Copom)による政策誘導金利 (Selic)の引下幅の拡大要因として、低いインフレ指数の継続シナリオ並びに国内景気の緩やかな回復基調が挙げられる一方で、リスクとしては財政プライマリー収支の赤字改善のために構造改革の行方がカギとなっている。

連邦政府の財政再建政策には、不可欠の年金・恩給を含む社会保障制度改革の早急な国会での承認であるにも関わらず、連立与党議員の抵抗も強く中銀の金融政策担当者は社会保障制度改革の行方を憂慮している。

ブラジルの政策誘導金利 (Selic)は、ジウマ・ロウセフ政権時の2012年~2013年にかけて7.25%まで下げていたが、政策誘導金利 (Selic)の引下継続は社会保障制度改革の国会承認が不可欠であるとABCBrasil銀行チーフエコノミストのルイス・オタヴィオ・レアル氏は説明している。

また次回の通貨政策委員会(Copom)での政策誘導金利 (Selic)の1.25%の引下は、社会保障制度改革の国会承認に左右されると大半の金融機関関係者はコメントしている。(2017年4月19日付けエスタード紙)