プレソルト原油生産が100万バレルを記録

5月8日のペトロブラス石油公社による1日当たりの岩塩層下(プレソルト)原油開発による原油生産は100万バレルを突破して記録を更新、ブラジルのプレソルトによる原油生産は全体の40%に達している。

今年4月の1日当たりのブラジル国内の原油生産は80万1,000バレル、昨日の石油の国際コモディティ価格が1バレル当たり48ドル、プレソルト原油開発では1バレル当たり35ドル~45ドルであれば採算に合うと見込まれている。

ペトロブラスの石油・天然ガス開発担当のソランジェ・ゲデス取締役は、同社にとってプレソルト原油開発は最重要投資案件であり、開発中の52油田の1日当たりの原油の平均生産は2万5,000バレルに達していると説明している。

プレソルト原油開発はカンポス海盆並びにサントス海盆に集中しており、プレソルトの100万バレルの原油生産のうち70万バレルはペトロブラスが生産している。

ペトロブラスのペドロ・パレンテ総裁は、同社による全てのプレソルト開発の30%の資本参加の見直しを示唆、外資系企業に積極的な投資参加を促す可能性があり、石油の国際コモディティ価格の行方次第では、再度の外資系企業の参加拡大が予想されている。(2016年6月4日付けエスタード紙)

 

回章CIR-061/16  2016年6月定例常任理事会開催のご案内

                                            CIR-061/16
                                            2016年6月6日
常任理事各位
CC:監事会議長 / 部会長各位
                                            ブラジル日本商工会議所
                                            会頭     村田俊典

             2016年6月定例常任理事会開催のご案内

拝啓
時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
 
さて、定款第51条並びに53条(「・・・委任状による常任理事の出席は認められない。」)に基づき、定例常任理事会を下記開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂きます様宜しくお願い申し上げます。
敬具
― 記 ―
 
日時:2016年 6月17日(金) 10:30~11:30
 
会場:ブッフェ・コロニアル  Buffet Colonial (Av. Indianópolis, 300 – Indianópolis, São Paulo – SP (11) 2879-2255)

議題/報告事項
会議プログラムを作成するにあたり特別な審議事項や報告事項等がありましたら、6月14日(火)までに事務局宛にレジュメをメールでご連絡をお願い致します。期日までにご連絡がなくまた必要と判断される議題については、あらかじめプログラムに入れさせて頂きます事をご了承下さい。

常任理事会出欠確認: 6月14日(火)迄に事務局のセイジ宛にお願いします。
E-mail:secretaria@camaradojapao.org.br 電話:3178-6233
                                                      以上

 

 

回章CIR-060/16 異業種交流委員会講演会のご案内

                                               CIR-060/16
                                               2016年6月3日
会員各位
                                               ブラジル日本商工会議所
                                               異業種交流委員会
                                               委員長 井上 秀司

                 異業種交流委員会講演会のご案内

ブラジル日本商工会議所異業種交流委員会の講演会を下記の通り開催致します。

皆さんの参加をお待ちしています。
       記  
講演者: 荻野 正二氏
サントリーホールディングス株式会社
サントリーサンバーズ ・アドバイザー

(プロフィール)
・元男子バレー日本代表キャプテン。
・バルセロナオリンピック(1992年)、北京オリンピック(2008年)に出場。
北京オリンピックにおいては、日本代表キャプテンとして16年ぶりのオリンピック出場を果たす。
・サントリーの7度のリーグ優勝に貢献。
・JOC(日本オリンピック委員会)スポーツ指導者研修員として、2015年8月末にブラジルに派遣され、現在ブラジルバレーリーグチームSESIで研修中。

演題 :「私のバレー人生~逆境を乗り越えて~」

バレーを始めてから、逆境を乗り越えて2度のオリンピック出場を果たすまでのご経験、エピソードをお話頂きます。

日時 : 2016年6月24日(金) 17:00~18:00 講演後、簡単な懇親会(カクテル)がございます。

場所 : 後日ご案内致します(カマラ大会議室もしくはパウリスタ大通り周辺の会場を予定しております)。

参加費 : 参加者人数によって決定し、後日ご案内致します。

お申込み: 6月10日(金)までに下記申込サイトからお申込みください。
http://camaradojapao.org.br/evento/ja/eventos/koenkai-240616
   
※企業名、お名前、メールアドレスを入力するだけの簡単なシステムです。後ほど申込確認の自動メールが配信されます。
                                                  

 

回章CIR-059/16 6月定例懇親昼食会開催のご案内

                                              CIR-059/16
                                              2016年6月3日
会員各位
                                              ブラジル日本商工会議所
                                              会頭     村田 俊典
 
                  6月定例懇親昼食会開催のご案内
 
拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。
 
当所ではこの度6月定例懇親昼食会を下記の通り開催致します。
 
今回の講演には、サンパウロ州唯一のZPE(輸出加工区)であるフェルナンドポリス市ZPE統括社長のジョゼ・カルロス・ザンボン(José Carlos Zambon)氏にお越し頂き、輸出加工区制度のご紹介と企業へのメリットについてご解説頂き、またブラジル国家輸出加工区審議会(CZPE)タイゼ・ペレイラ・ペソア・ドゥトラ局長(Secretária Executiva)もご臨席下さり、現在国会に上程されているZPE改正法案について直近の情報を交えながらご説明をされます。会議所が掲げるAGIR提言優先5項目のひとつであるZPE改正は、会議所からMDICへ積極的に働きかけを行っている課題でもあります。

ご関心がおありの方は以下関係サイトをご参照ください:
http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=15679
http://jp.camaradojapao.org.br/news/visitas-a-camara/?materia=14590

さらに今回は梅田 邦夫 在ブラジル日本国大使館特命全権大使にも特別ご参加を頂き、これからのブラジルの政治・経済についてもご講演頂くこととなっております。

皆様多数のご参加をお待ちしております。

この懇親昼食会にも日ポ、ポ日の同時通訳が付きますので、対会議所代表者以外の社員の方々も奮ってご参加下さいますようお願い申上げます。
敬具

 ‐ 記 ‐
 
日時:2016年6月17日 (金) 12時00分~14 時00分(カクテルは11時30分から)
 
会場:ブッフェ・コロニアル  Buffet Colonial (Av. Indianópolis, 300 – Indianópolis, São Paulo – SP (11) 2879-2255)
 
講演テーマ:『サンパウロ州フェルナンドポリス市ZPE(輸出加工区)の紹介(ZPE Paulista – Fernandópolis, uma realidade para o futuro)』

講師: ジョゼ・カルロス・ザンボン(José Carlos Zambon) サンパウロ州フェルナンドポリス市ZPE統括社長

講師略歴:土木エンジニアリング、法学部卒。2013年よりサンパウロ州フェルナンドポリス市の副市長を務め、2014年3月より同市のZPE統括社長を兼任。 2015年よりサンパウロ州建築、工学、農業技師協議会CREA-SP(Conselho Regional de Engenharia e Agronomia do Estado de São Paulo)の顧問を歴任。

参加費: お一人 R$220
 
申込み:下記申込書に参加費を添えて、6月15日(水)までに事務局宛お申込下さい(Av. Paulista 475、13階、担当:テイコ Tel: 3178-6233)。
 
なお、6月15日(水)以降に申込みを取消される場合、参加費は返金できませんのでご了承願います。
 
銀行振り込みの場合、E-mail: secretaria@camaradojapao.org.br 又はファックス: (11) 3284-0932 にて振り込み証明書をお送り願います。
 
口座番号
Banco do Brasil
Agência: 1196-7
C.c: 14650-1
CNPJ : 61.009.031/0001-06
Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil
 
定例行事:定例行事の際に代表交替(会社代表、対会議所代表)の挨拶をご希望の方は予め事務局まで御連絡下さい。(担当: セイジ Tel:3178-6238)
 
お願い:会場の駐車場は有料につき、料金は使用者負担となります。
以上
 
 ……………….. 切り取り線 …………………..
 
6月定例懇親昼食会参加申込書
 
氏名:………………………………………………………………………………
 
会社名:……………………………………………………………………………

 

4月の鉱工業生産は2カ月連続で増加

ブラジル地理統計院(IBGE)の製造業部門生産調査(PIM)によると、4月の鉱工業部門の生産は前月比0.1%増加、3月の1.4%増加に続いて2カ月連続で増加して景気の底を打った可能性も否定できない。

4月の鉱工業生産増加の一因として、サトウキビ収穫の前倒しによる食品セクターやバイオ燃料セクターの生産増加、また資本財メーカーの生産は4カ月連続で上昇している。

AE Projeções 並びにAgência Estadoでは、4月の鉱工業部門の生産は前月比マイナス0.9%を予想していた。多くの鉱工業メーカーでは過剰在庫を抱えているが、在庫のピークはすでに過ぎているとPine銀行エコノミストのマルコ・カルゾ氏は説明している。

またスールアメリカ・インベスティメント社エコノミストのニウトン・カマルゴ氏は、2カ月連続で鉱工業部門の生産が上昇に転じているのは経済回復サイクルに突入した可能性があると説明している。

4月の鉱工業部門の24セクター対象の製造業部門生産調査(PIM)によると、そのうち13セクターで前月比を下回っており、高いクレジット金利や与信強化、高止まりするインフレ、上昇を続ける失業率などで景況感の改善が表れてないとブラジル地理統計院(IBGE)のアンドレ・マセード部長が説明している。

4月の鉱工業部門の生産は前月比0.1%増加、前年同月比マイナス7.2%、今年4か月間の累積ではマイナス10.5%、4月の過去12か月間ではマイナス9.6%となっている。

前記同様に資本財セクターは1.2%増加、マイナス16.5%、マイナス25.9%、マイナス27.9%、中間財セクターは0.5%増加、マイナス7.5%、マイナス9.6%、マイナス7.3%となっている。

また前記同様に消費財はマイナス0.9%、マイナス4.0%、マイナス8.3%、マイナス9.3%、そのうち耐久消費財セクターはマイナス4.4%、マイナス23.7%、マイナス26.5%、マイナス22.3%、非耐久消費財セクターはマイナス0.6%、1.9%増加、マイナス2.8%、マイナス5.7%となっている。(2016年6月3日付けエスタード紙)

今年5月の会社破産法申請は34%増加

BOA VISTA SCPC(信用保護サービスセンター)の調査によると、今年5月の会社破産法申請は前年同月比34%増加、前月比でも9.0%増加、また今年5か月間の申請は前年同月比13.9%増加している。

また今年初め5か月間の会社更生法申請は、1年以上続く経済リセッションによる製造業部門の売上減少や高金利によるファイナンスコスト上昇、インフレ以上の人件費コスト上昇、ドル高の為替などの要因で前年同期比124.7%増加している。

BOA VISTA SCPC(信用保護サービスセンター)では、今年は民間企業にとって売り上げ減少並びにコスト上昇で企業経営が厳しさを増しており、会社更生法申請並びに会社破産法申請は更に上昇すると予想している。

今月1日に発表された経済開発協力機構(OCDE)の調査によると、経済リセッション陥っているブラジルでは、今後さらに企業倒産が増加すると予想している。(2016年6月3日付けエスタード紙)

サンパウロ大学人文科学学部のシルヴィオ・ミヤザキ教授が訪問

州立サンパウロ大学人文科学部のシルヴィオ・ミヤザキ教授が2016年6月2日に商工会議所を訪問、ミヤザキ教授は、応対した平田藤義事務局長に第2次世界大戦前の日本進出企業の調査をしていることを伝え、また自著「アジアにおける日本の投資の源」を贈呈、平田事務局長は商工会議所の日本語版並びにポルトガル語版の「70周年記念集」をミヤザキ教授に贈呈した。

Fujiyoshi Hirata e Silvio Miyazaki

Foto: Rubens Ito / CCIJB

ペドロ・パレンテ新総裁はプレソルト開発関連規制の大幅変更を示唆

フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ(FHC)政権で官房長官や企画相を務めたペドロ・パレンテ氏は、ラヴァ・ジャット作戦大型汚職問題などで、米国格付け企業による格下げが止まらない世界一の負債を抱える企業となったペトロブラス(PB)の新総裁に就任した。

ペトロブラスは岩塩層下原油(プレソルト)開発で、全てのプロジェクトに対して30%の資本参加の特権を与えられていたにも関わらず、ペトロブラスが資本参加をして2011年に設立されたプレソルトの原油・天然ガス開発向け28隻のプラットフォームFPSO建造する目的で設立されたSete Brasil社向けのファイナンスやブラジル造船業活性化のための原調率問題、石油の国際コモディティ価格の低迷などの要因で、プレソルト開発が完全にストップしている。

ペドロ・パレンテ総裁は、ペトロブラスによる岩塩層下原油(プレソルト)開発の30%参加の見直しを示唆、外資系企業にも参加を促すと予想されているが、ジョゼ・セーラ外相の見直し案がすでに上院で承認、7月末に下院で審議される予定となっている。

ミッシェル・テーメル暫定政権にとっても岩塩層下原油(プレソルト)開発はブラジル経済再興の最優先プロジェクトに挙げられており、またフェルナンド・コエーリョ・フィリョ鉱山エネルギー相は、石油派生品価格の決定についても改正案を提出すると予想されている。

またペトロブラスのアルデミール・ベンジーニ前総裁は、同社の負債軽減のための自社資産売却を進めていたが、ペドロ・パレンテ新総裁も継続して資産売却を積極的に進めると予想されている。(2016年6月3日付けエスタード紙)

【論評】過去1年でおよそ100万戸が社会階層の階段を転落

【論評】過去1年でおよそ100万戸が社会階層の階段を転落

 

不況と雇用の悪化で、中産階級が生活水準を低下させ、より下の社会階層へと転落している。一方、同じ期間に10万戸以上の家庭が、2万0,800レアルの平均家計収入を持つAクラスへと社会階層の階段を上った。

左官のマウリシオ・パエス・デ・ソウザ氏は、4年前に購入した2007年型フィアット・ウノ車の最後の分割払いを、3か月にわたって何とか支払おうとしている。だが1月から自身が失業中というだけでなく、同様に失業中の妻と2人の子供を抱え、最後の分割払いとなる630レアルの確保は厳しい。こうして、過去数年にわたって消費できるようになった他のささやかな財やサービス同様に、このウノ車も手放さざるを得ない瀬戸際に立たされている。他の多くのブラジル人同様にソウザ氏も、ようやく到達した社会的階級から転落し始めていることを実感している。最新の調査によると、過去1年間だけで見ても、およそ100万戸の家庭が、社会的階層の階段を転落したという。

2008年以来続いてきた社会的・経済的な上昇気流が下降気流に転じたのは、これが初めてのことだ。ブラジル調査会社協会(Abep)の調査によると、2015年から2016年にかけて、平均家計所得が4,900レアルのB2クラスと呼ばれる家庭は、53万3,900戸減少した。平均2,700レアルのC1クラスも、同様に45万6,600戸減少。

同時に、最も貧しい社会階層は増加している。平均家計所得が1,600レアルのC2クラスは65万3,600戸の増加。さらに、平均家計所得がわずか768レアルのDクラス及びEクラスも、26万戸増加した。

Abepのルイス・ピリ氏は、「比率として見ると、変動はわずかだ。だが絶対数では、わずか1年という短期間で我が国では、91万戸の家庭が、社会階層の階段をより貧しい方向へと転落したことになる。これは大きな数字だ」と指摘する。

また今回の調査では、最富裕層でありインフレと失業から身を守るための貯蓄と資産を保有するAクラスが、10万9,500戸増加するという注目すべき結果が出た。これに伴い、全体では102万3,000戸、およそ400万人の人々が、多くの人々が不況により社会階層を低下させる中で、逆に階段を上昇した。

現在の不況で注目すべき動きとしてピリ氏は、セカンドカーやより広い邸宅の購入といった「ぜいたく品」の購入断念を迅速に判断したことが挙げられる、という。「従来、こうした判断を下すには、一定の期間を必要としてきた」という。

左官のマウリシオ・パエス・デ・ソウザ氏は、ピリ氏が言わんとすることを、よく理解している。ソウザ氏は、極めて短期間に、多くの物事を断念してきた。4年前に中古車を1万5,000レアルで購入した時、彼は、スーパーで月間700レアルの商品を購入し、現金で支払ってきた。「今では、購入額はこの半分に抑え、しかも特売品を求めたり、クレジットカードの分割払いを利用したりしている」という。以前なら、子供たちは毎日牛肉を食べ、冷蔵庫にはヨーグルトを常備していた。だが今では、3,500レアルの給与を失い、「食卓に上るのは米とフェイジョン豆であり、時には卵の購入資金にも事欠く」状態だ。

まもなく、同氏はマイカーも失いそうだ。「捜索差押許可状の発布を求めざるを得ないという催促状も届けられているが、お金がないのに出向いて債権者と協議しても無駄だ」と、あきらめ顔だ。

 

転落

低社会階層の分析を専門とするコンサルティング会社プラノCDEのマネージング・パートナー、マウリシオ・デ・アルメイダ・プラード氏は、Abepが示したデータについて、不況の直撃を強く感じているのは、主に中産階級だと話す。同氏によると、「正規雇用に依存する社会階層が、最も大きな打撃を受けた」のだ。より貧しい層は、同氏によると、インフォーマル経済に慣れているのだ。「これらの人たちは、色々なことに手を出し、例えば、家事労働や化粧品の販売などを手掛けたりする。中産階級のアッパー層は、正規雇用に強く依存しており、追加所得を確保するのが難しい」。

ブラジルの大衆の生活水準がどのように推移しているか把握するため、2015年と2016年の年明けに主な調査機関が実際に家庭に足を運んでAbepにデータを提供し、所得別家庭分布のアップデートを実施した。調査では、各家庭が所有する物品やその他の基準に即して市民の恒常所得を推算する「ブラジル独自基準(クリテリオ・ブラジル)」と呼ばれる規定を活用する。

教育調査研究所(Insper)公共政策センターのナエルシオ・メネーゼス・フィーリョ主任は、ブラジルの家庭がこの基準で使われる資産を売却しているために社会階層の階段を転落しているという見方をしている。「不況は余りにも深刻で、それだけに、これはすでに予想されていたことだ」と言う。だが同主任は、こうした変化を具体的に評価するような、ブラジル地理統計資料院(IBGE)の公式データは存在しないと強調した。

 

所得

テンデンシアス・コンスルトリア・インテグラーダの経営パートナー、アドリアーノ・ピトーリ氏は、Abepの結論以上に状況は深刻だと受け止めている。同氏は、Abepのように恒常所得ではなく、労働者が受け取る貨幣所得だけを視点として社会階層の変化を調査している。2015年末に実施した調査でテンデンシアスのエコノミストは、予測に基づいて、2015年から2017年の3年間で、300万戸の家庭が、社会階層の階段を転落すると指摘した。

だがこの調査実施後も不況がより厳しさを増していることから、ピトーリ氏は分析をやり直した。その結果、この期間に社会階層の階段を転落するのは、420万戸だという予測が導かれた。2015年に限定しても、社会階層を転落した家庭は、180万戸だと推算している。

この差についてピトーリ氏は、テンデンシアスの判断基準がAbepのものと異なっているためだと説明する。同氏らは、各家庭の生活水準に直結する貨幣所得だけに注目している。他方、Abepは、家庭が所有する財を社会階層の判断基準としており、この場合、景気変動の影響が現れるまでに時間がかかる。

「だが、既に影響は出始めている」とピトーリ氏は言う。またAbepのピリ氏は、ブラジルが20年前の水準に戻ったわけではないとも指摘する。「だが、もし我々が判断を誤り続けるなら、後退する可能性はある」という。

 

節約のために国民の44%がブランドを変更

市民は、日常の中でコツコツと倹約に努めている。こうした動きは、2015年の年明けから始まっており、現在ではスーパーの買い物から家族のレジャー、さらにはテレビの待機電力対策にまで、広範囲に及んでいる。

「国内で1,000万人以上の失業者を抱える状況の中、消費者は、厳しいやりくりが求められる」と、コンサルティング業界最大手で消費動向をモニタリングするニールセンのドメニコ・フィーリョ氏は言う。同氏によると、消費の縮小は広範にわたる。とりわけ深刻な影響を受けているのは新興中産階級のCクラスで、彼らの歩みが一歩後退したことで基礎品目の消費が落ち込んでいるのだ。2015年と2016年の年明けに実施された調査によると、消費者の61%が家庭外の娯楽費を節約しており、64%が燃料代と電気代を節約、44%が消費そのものを継続するために購入する製品のブランドをより安価なものに変更していることが示された。

ブランドの変更は、食品と飲料、衛生用品、掃除用品に至るまで、ほぼすべての分野で確認されている。その結果、これらの品目の50%以上で、トップ・ブランドの売上が減少した。ドメニコ氏によると変化は、通常であれば不況の影響を受けない衛生用品や美容品にまで及んでいる。

 

ブラジル独自基準とは

ブラジル独自基準は、ブラジル調査会社協会(Abep)と加盟企業が、社会階層を分類するための基準として定められた。基本として、家庭の恒常所得を評価するために35項目の変数を測定する。

こうした変数には、自動車やテレビなどの耐久消費財や、トイレルーム数といった住宅条件、家長の教育水準、上下水道や電気など提供を受けている公的サービスなどが含まれる。こうした判定項目は、その家庭が属する社会階層を判断するためにポイント化して集計する。

また家庭の貨幣所得は、初回の調査時のみ考慮。2016年の社会階層の分類では、15項目の変数が時代の変化に合わせてアップデートされ、安定的に家庭を構成しているとされる家庭は6,670万戸と推定されている。

コンサルティング会社によっては、このブラジル独自基準以外に、貨幣所得だけを社会階層の分類基準として使うケースもある。この場合、不況の影響がダイレクトにデータへ反映される。(2016年5月29日エスタード紙)

第1四半期のGDP伸び率はマイナス0.3%に留まる

ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、今年第1四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.3%に留まり、Valor Data社の今年第1四半期のGDP伸び率予想のマイナス0.8%よりも大幅に改善している。

今年第1四半期のGDP伸び率マイナス0.3%に留まったために、多くのエコノミストは景気の底を打ったと予想、Santander Asset Managemento並びに Banco ABC Brasilのエコノミストは、今年のGDP伸び率を前回予想のマイナス4.0%からマイナス3.5%前後に上方修正している。

またBanco Brasil Pluralでも今年のGDP伸び率を前回予想のマイナス3.5%からマイナス3.2%に上方修正、Bank of America Mwrrill Lynchチーフエコノミストのデイヴィッド・ベイカー氏は、企業経営者の景況感の改善には最低でも6か月を要するので、景気回復開始は年末までずれ込むと予想している。

今年第1四半期のブラジルのGDP伸び率は前四半期比マイナス0.3%、前年同期比ではマイナス5.4%、前記同様に農畜産セクターはマイナス0.3%、マイナス3.7%、鉱工業セクターはマイナス1.2%、マイナス7.3%となっている。

今年第1四半期の一般家庭の消費のGDP伸び率は前四半期比マイナス1.7%、前年同期比ではマイナス6.3%と5四半期連続でマイナスを記録、前記同様に連邦政府の公共支出は1.1%増加、マイナス1.4%となっている。

今年第1四半期のブラジル国内の住宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)伸び率は、予想のマイナス3.7%から大幅改善のマイナス2.7%、マイナス17.5%と10四半期連続でマイナスを記録している。

前記同様に輸出はレアル通貨に対するドル高の為替の影響で6.5%増加、13.0%増加、輸入は経済リセッション並びにドル高の為替でマイナス5.6%、マイナス21.7%となっている。

3年前の2013年5月の企業経営者の景況感指数は103.7ポイント、2016年6月は72.9ポイント、2013年5月の一般消費者の景況感指数は102.1ポイント、2016年6月は67.9ポイントとそれぞれ大幅に落ち込んでいる。

2014年第2四半期~2016年第1四半期のインフレ指数を差引いた一人当たりの実質GDP伸び率は、マイナス9.0%と未だに経済リセッション低迷が鮮明であり、また過去12年の一人当たりの実質GDP伸び率マイナス7.6%を上回っている。

今年2月~4月の失業者は前年同期比42%増加の340万人、失業率は11.2%に達しており、今年2月~4月のサラリーマンの平均月収は1,962レアルで前年同期の2,030レアルから減少している。(2016年6月2日付けヴァロール紙)