現職のロウセフ大統領の支持率上昇でサンパウロ平均株価は4.5%下落

9月26日のダ―タ・フォーリャ紙の大統領選挙調査によると、現職のジウマ・ロウセフ大統領への支持が拡大し、10月5日の大統領選挙における政権交代期待が後退した影響で29日のサンパウロ平均株価は大幅に下落、またドルの為替も大幅に上昇した。

29日にサンパウロ平均株価は4.5%下落して2011年12月以降では最大の下落率を記録、レアル通貨に対するドルの為替は1.53%上昇のR$2.451で過去6年間では最もドル高の為替を記録している。

29日のペトロブラス石油公社の普通株は10.44%下落、優先株は11.17%下落して2008年11月12日以降では最も大きな下落率を記録、9月の下落率は20.3%を記録している。

また昨日のブラジル銀行の普通株の下落率は8.62%、優先株の下落率は6.00%、今月のペトロブラスの下落率は21.2%、昨日のエレトロブラスの普通株の下落率は6.1%、今月の下落率は15.6%を記録している。

米国の連邦公開市場委員会(FOMC)による金利の引上げ予想や現職のジウマ大統領の再選の可能性が上昇したことなどで9月のドルの為替は約10%上昇、今後、連邦政府がコントロールしていたR$2.20~R$2.30のレベルには戻らないと予想されている。

中国の景気減速並びに米国の穀物生産の大幅上昇で国際コモディティ価格が平均20%減少、また鉄鉱石などの鉱物資源の国際コモディティ価格が大幅に減少していることもブラジルの輸出の減少並びにドルの為替上昇につながっている。(2014年9月30日付けエスタード紙)

 

中銀は今年のGDP伸び率を下方修正

中銀はレアル通貨に対するドルの為替上昇によるインフレ圧力の増加の影響を受けて、次回の通貨政策委員会(COPOM)による政策誘導金利(Selic)の引き上げを余儀なくされる可能性がでてきている。

ジウマ政権下では、インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)を目標中央値4.5%に誘導することができず、今年は連邦政府の上限許容値6.5%に接近する6.3%になると予想されている。

中銀はドルの為替がR$2.25で推移すれば2015年のIPCA指数を5.8%に設定、2016年のIPCA指数を5.0%に設定しているが、すでにドルの為替はR$2.50近くで推移しているために、インフレの目標達成は困難であると金融市場関係者は予想している。

また中銀は今年のGDP伸び率を前回予想の1.6%から半分以下の0.7%に下方修正したにも関わらず、金融市場関係者は今年のGDP伸び率を僅かに0.29%と予想、また今年の製造業部門のGDP伸び率はマイナス1.6%を予想、今年の投資はマイナス6.5%と予想している。(2014年9月30日付けエスタード紙)

 

銀行員はサラリー調整12.5%を要求して無期限スト入り

各銀行の銀行員は、インフレ指数を差引いた実質サラリー調整5.8%を要求、インフレ指数分を含めた名目サラリー調整12.5%を要求して無期限ストに入り、8月の過去12カ月間のインフレ指数である全国消費者物価指数(INPC)は6.35%であった。

先週、全国銀行連盟(Fenaban)では、7.35%のサラリー調整並びに利益分配(PLR)の支給、最低カテゴリーの8.0%の引上げなどを提示していたにも関わらず、組合側は拒否して無期限ストに突入した。

組合側では名目サラリー調整12.5%、利益分配として3カ月のサラリープラス6,247レアルの特別支給、窓口業務ベネフィットとして1,042.74レアル、カルチャー支援金112.50レアルを要求している。

ストライキ期間中には銀行窓口は閉鎖されるにも関わらず、現金自動預け払い機やインターネットバンキングなどは通常通り機能、インターネットバンキングの利用率は全体の41%、ATMは23%、銀行の窓口利用は僅かに10%となっている。(2014年9月30日付けエスタード紙)

2015年/2016年度の理事/監事選挙の開票

2015年-2016年度の理事・監事選挙の開票は2014年9月30日午前10時から商工会議所会議室で開催され、理事選挙の開票にあたって理事選挙管理委員会の中村敏幸委員長、原敬一委員、坂間カロリーナ委員、監事選挙管理委員会の上野秀雄委員長、村上廣高委員、江上知剛委員、事務局から平田藤義事務局長以外に日下野成次総務担当、近藤千里アシスタント、前田カリーナアシスタント、上田エレーナ会計担当が開票作業に加わった。理事選挙には30理事に対して32社(者)、監事選挙には6人が立候補、選挙結果は10月10日の臨時総会で発表予定。

 

ロジスティックコストは売上の11.2%を占める

ドン・カブラル財団の調査によると、ブラジルのロジスティックコストは売上の11.2%を占めるが、米国は8.5%、中国は10%とブラジルのロジスティックコストを下回っている。

紙・パルプセクターのロジスティックコストは売上の28.3%を占めており、建設セクターは21.3%、鉱業セクターは16.0%、製鉄・金属セクターは12.6%、アグロビジネスセクターは11.7%、消費財セクターは11.3%、石油化学・化学セクターは9.5%、電気電子セクターは9.0%、自動車セクターは8.0%、資本財セクターは7.4%、繊維・履物セクターは6.6%、医薬品セクターは5.0%となっている。

ブラジル国内の道路輸送は全体の81.7%を占めており、鉄道輸送は14.6%、河川輸送は5.6%、海上輸送は5.5%、飛行機輸送は5.5%それぞれ占めているが、南北鉄道並びにトランスノルデスチーナ鉄道の完成が急務となっている。

マット・グロッソ州のソリゾ市からサンパウロ州サントス港の穀物のトラック輸送は1トン当たり150ドルであるが、同市からパラー州ミリチツーバ港までの輸送は僅かに50ドルとなっている。

ロジスティックコストのうち長距離輸送費は43.88%を占め、倉庫費は19.06%、都市内輸送は17.79%、港湾費は8.79%を占め、マナウスゾーナフランカからポルト・ヴェーリョ港湾またはベレン港湾迄の水上輸送、その後のトラック輸送のロジスティックコストは売上の8.0%~15%を占めている。(2014年9月29日付けエスタード紙)

 

ブラジルの太陽光発電は試行錯誤段階

実業界エイケ・バチスタ氏は、2011年にセアラー州タウア市で総発電能力が1メガワットの太陽光発電所を建設、50メガワット迄発電能力を上げる予定であったが、グループ企業の倒産などの影響でいまだに1メガワットの発電能力に留まっている。

2012年にCPFL社はサンパウロ州にタンキーニョ太陽光発電所を建設して300メガワットの発電を予定、また3,000万レアルを投資して技術開発を行う予定となっている。

2013年のブラジル国内の水力発電所による電力エネルギーは7万9,900メガワット、2023年には12万1,100メガワットの電力エネルギー発電が予定されており、2013年のイタイプー水力発電所の電力エネルギーは6,200メガワット、2023年は4,700メガワットに減少すると予想されている。

2013年のブラジル国内の小型水力発電所(PCH)による電力エネルギー発電は5,300メガワット、2023年は7,300メガワットへの引上げが予定されており、2013年の風力発電所による電力エネルギーは2,200メガワット、2023年は2万2,400メガワットが予想されている。

2013年のバイオマス発電所の電力エネルギーは9,800メガワット、2023年は1万3,900メガワット、2013年の火力発電所による電力エネルギーは1万9,400メガワット、2023年は2万8,300メガワット、2023年の太陽光発電所による電力エネルギーは3,500メガワットが予想されている。(2014年9月29日付けエスタード紙)

 

ブラジル日本交流協会の中間報告会に出席

2014年9月27日、二宮正人氏が会長を務めるブラジル日本交流協会の第14期研修生の中間報告会が行われ、会長からの招待を受け事務局より平田藤義事務局長が出席した。研修を通して日伯間交流事業を行なう同協会には日立ブラジルやトヨタフォークリフトなど会員企業もインターン受け入れ元として協力を行なっており、今年4月の第14期研修生の到着の際に講演を行った平田事務局長は、今回の中間報告でも後半の研修が充実したものになるよう激励の言葉をかけた。

桜井敏浩ラテンアメリカ協会常務理事・海外日系人協会理事が訪問

ラテンアメリカ協会常務理事、海外日系人協会理事を兼任し徳倉建設株式会社特別顧問の桜井敏浩と徳倉建設サンパウロ事務所の野口圭三代表が2014年9月26日に商工会議所を表敬訪問、平田藤義事務局長が応対した。現在南米諸国に出張中の桜井氏はラテンアメリカ協会、海外日系人協会の活動について説明、またブラジルを含む中南米の経済情勢等について意見交換を行った。

左から平田藤義事務局長/徳倉建設株式会社特別顧問の桜井敏浩/徳倉建設サンパウロ事務所の野口圭三代表

 

9月の懇親昼食会に150人が参加して開催

9月の懇親昼食会は、2014年9月26日正午から2時過ぎまでチボリホテルに150人が参加して開催、司会は平田藤義事務局長が務め、初めに特別ゲストとして渡部 和男 在コロンビア日本国特命全権大使、佐野 浩明 在サンパウロ日本国首席領事、室澤 智史 JICAブラジル事務所所長、本橋 幹久 県連 会長、アンセルモ 中谷 アリアンサ日伯文化連盟 会長、後藤 隆 ブラジル日本商工会議所第8代会頭、田中 信 ブラジル日本商工会議所第15代会頭、二宮 正人 CIATE理事長、サンタ・クルース病院のレナト・イシカワ理事長、岡田 茂男ブラジル日本商工会議所 元副会頭、Proexport  Colombia のアレハンドロ・ペラエス取締役、Proexport  Colombiaのエドウイン・ヴァレンシア アシスタントが紹介された。

3分間スピーチではブラジル日本移民史料館の森口忠義イグナシオ 運営委員長が『ブラジル日本移民史料館音声ガイド導入のお知らせ』について、初めに移民史料館の8階から9階のエレベータ建設ではブラジル三井住友銀行の大谷隆明社長、ヤクルトの天野一郎元社長、さくら醤油のレナート・ナカヤ社長の寄付で完成、またブラジル三菱東京UFJ銀行の村田俊典頭取には着物の整理棚のための寄付していただいて完成、今回はスマートフォンを活用した日本語/ポルトガル語/英語による録音機プロジェクトのために31万レアルが必要となるためにプロジェクトへの協力を説明した。

アリアンサ日伯文化連盟が名義後援を行なっている来年開催予定のJapan Food Showについて、見本市企画会社Francal FeirasのAbdala Jamil Abdala社長は、同社では46年間に亘ってイベントプロモーションを行っており、ユネスコに登録されている日本食にターゲットを当てて日本食のJapan Food Showを行うが、ブラジル全国に3000軒の日本食レストランがあり、サンパウロ市内には750軒の日本食レストランを擁しているが、正当な日本食や日本文化を伝えるために食材、飲料、食器などの展示、講演やワークショップを行うために、非常に大きなビジネスチャンスになると紹介、また同社は会議所への入会となったばかりである。

新会員紹介ではNH FOODS DO BRASIL EXPORTAÇÃO E IMPORTAÇÃO DE ALIMENTOS LTDA.の西裏 昌弘氏は4月から商工会議所の会員になり、日本の加工品の輸入販売並びにスポーツを通した応援を行い、売上は20億レアルを達成したいが、ブラジル駐在は最低でも20年と決意を強調、ROHTO DO BRASIL PLANEJAMENTO E DESENVOLVIMENTO LTDA.の谷山 泰郎氏は2013年10月に赴任、サンパウロ州サルト市に本社があり、マイラ・コスメチコ社を買収して、世界3位の化粧品市場でマーケットシェアを拡大、またロータリークラブを通してサルト市の貧困層の小学生に英語・スペイン語や音楽を教える事業を立ち上げて、ブラジル社会に恩返しをしたいと説明、MATTOS FILHO, VEIGA FILHO, MARREY JR. E QUIROGA ADVOGADOS.のロドリゴ・フィゲレイロ氏は8月に日伯法律委員会(村上廣高委員長)並びにMattos Filho法律事務所/アンダーソン・毛利・友常法律事務所共催による「ブラジル腐敗防止法施行後半年を振り返って~施行規則等をめぐる動向のアップデート~」セミナーを開催、同社には300人の弁護士を抱えてM&A、労働法などを取り扱っており、再会員になって会議所活動に貢献したいと強調、PIGEON PRODUTOS INFANTIS LTDA.の増成 裕之氏は哺乳瓶メーカーで日本、香港、ベトナムでのシェアは80%、中国は30%、日本での少子化が進んでいるために積極的に海外展開しており、5年から10年間頑張って土台を作りたいと説明、DEBRITO PROPAGANDA LTDA.のヘンリー・アリムラ氏は設立20年の広告代理店、従業員は110人、サンパウロ、ブラジリア、ポルト・アレグレ、ベロ・オリゾンテに支店があると説明、藤井会頭からそれぞれ会員証が送られた

渡部 和男 在コロンビア日本国特命全権大使は、テーマ:「安倍総理のコロンビア訪問と今後の日コロンビア経済関係」について、コロンビアはヴェネズエラ並びにブラジル、ペルー、エクアドル、パナマと国境を接しており、面積は日本の約3倍に相当する115万平方キロメートル、人口は4830万人、安倍総理は現職総理として初めてコロンビアを訪問、首脳会談では「2国間協力」、「経済」、「地域・国際情勢」、「スポート交流・女性の活躍」などについて幅広く意見交換、現在交渉中の日・コロンビアEPA交渉の加速化を呼びかけて早期妥協への期待を表明、サントス大統領はEPA交渉の加速化を含めて日本との一層の貿易・投資関係の推進を図りたいと強調した。

安倍総理は日本企業の間で近年の飛躍的な変化を受けてコロンビアに対する関心が高まっていることを強調、サントス大統領はコロンビアにおいて日本の民間部門の事業のために良好なビジネス環境を提供すると表明、また日本からの生産部門への投資の重要性を表明している。

コロンビアは恵まれた地理的環境、豊富な人的資源と鉱物資源があり、太平洋同盟国、中米3カ国、米国、カナダ、EUをはじめ多数の国とFTAを締結済みであり、治安が都市部を中心に回復、中南米の有望な投資先として大きな期待を集めているが、経済分野での課題として開放経済の見直しや国内産業の競争力強化、資源エネルギープロジェクトの遅延や物流コストの低減をする必要性がある。

日本から乗用車や電気機器を輸出、コロンビアから日本へはコーヒー、ニッケル、切り花などを輸出、日本進出企業は77社、太平洋同盟にはチリ並びにペルー、コロンビア、メキシコが加盟しており、平均インフレは2.6%とラテンアメリカ平均6.8%を大幅に下回っており、最近の日系企業のコロンビア投資として古河電工が光ケーブル製造・販売会社を設立、日清食品は即席めんの販売開始、富士フィルム消費財需要が堅調なコロンビアに販売会社を設立、伊藤忠商事は米国のDrummond社から石炭鉱山、鉄道インフラ、港湾インフラ及び天然ガスの権益20%を買収していることなどを説明、Proexport  Colombia のアレハンドロ・ペラエス取締役は10月31日午前8時30分から11時までにルネッスンホテルでコロンビアに対する投資誘致のためにセミナーを開催すると説明、最後に平田事務局長は商工会議所の元副会頭を務めた大前孝雄氏が会長をしている日本ブラジル中央協会は我々を支援してくれているが、会報50部あるので興味のある人は持って帰って下さいと説明した。

Pdf安倍総理のコロンビア訪問と今後の日コロンビア経済関係

講演中の渡部 和男 在コロンビア日本国特命全権大使

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

第4回機能強化委員会を開催-10月から5WG活動をスタートー

機能強化委員会(村田俊典委員長)は2014年9月26日午後3時から第4回委員会を開催、武藤元氏(ブラジル三菱東京UFJ銀行)、矢部健太郎氏(ブラジル三井物産)の両副委員長、大塚未涼委員(ブラジル三井物産)、森下龍樹委員(ジェトロ・サンパウロセンター)、事務局からは、平田藤義事務局長、天谷浩之アドバイザー、吉田章則調査員が出席した。

委員会ではまず、去る9月11日に経済産業省(東京)で行われた第2回貿易投資促進産業協力合同委員会の報告が行われた。同合同委員会では、「ブラジルへの更なる投資実現に向けた政策対話スキームの構築」を議題に藤井会頭から、当委員会の設立と5ワーキンググループの発足ならびに日本企業のブラジルへの投資拡大に向けた日伯官民による政策対話に係わる提案とこれに対するブラジル側の返答内容につき報告が行われた。

(本合同委員会の概要を下記ウェブサイトに掲載)http://jp.camaradojapao.org.br/news/atividades-da-camara/?materia=13623 

続いて事務局より、このたび発足した5ワーキンググループのメンバー候補として各部会長から推薦を得た63名について、当日午前中に開催された常任理事会において異議無く承認された旨の報告が行われた。その後、10月からスタートする各WGの会合日程と次第案、今後の活動スケジュール等が検討された。

なお、当委員会では近々、第2回貿易投資促進産業協力合同委員会での当所によるプレゼンテーションの概要と今後の活動方針等につき、梅田日本大使に報告を行うことにしている。