竹中平蔵元金融担当大臣・経済財政政策担当大臣を迎えて、日伯経済関係の将来に関するセミナーを開催

サンパウロ州工業連盟(FIESP:パウロ・スカフェ会長)主催、サンパウロ総領事館 (福嶌教輝総領事)並びにブラジル日本研究者協会(SBPN)後援で、2013年11月12日午前9時30分から正午過ぎまでサンパウロ州工業連盟講堂に 120人が参加して、「日伯経済関係の将来セミナー」を開催、特別ゲストには、竹中平蔵元金融担当大臣・経済財政政策担当大臣が参加した。

FIESPの国際通商部(DEREX)のロベルト・ジアネッテ・ダ・フォンセッカ部長は、開会挨 拶で特別ゲストの竹中平蔵氏、福嶌教輝総領事、藤井晋介会頭をそれぞれ紹介、福嶌教輝総領事は、ブラジルが気に入っている竹中平蔵氏に対して“お帰りなさ い”と歓迎、竹中氏の歴代政権の大臣や安倍晋三首相の経済アドバイザーを務める経歴などを紹介した。

竹中平蔵氏は2006年に初めてブラジルを訪問、ルーラ大統領と竹中平蔵総務相が地上 デジタル放送規格の日本方式採用調印式でサインしたのが始まりとなり、その後は毎年ブラジルを訪問して経済セミナーなどを開催しているが、ブラジルのポテ ンシャルに魅了されていると説明した。

今回の講演では世界経済に何が起こっているのか、アベノミクスと呼ばれている安倍政権 の経済活性化政策導入で日本経済に何が起こっているのか、どのような経済コラボレーションができるのかを取り上げると前置きして、最近私は、「TINA」 という言葉をよく使用するが、これは英国元首相のサッチャーの言葉であり、TINAとは「There is no alternative」の略、つまり「これ以外の方法はない」という意味で、今年のダボス会議で経済学者のジョセフ・スティグリッツ氏やアダム・ポーゼ ン氏は「安倍首相の言っていることは正しいので、きちんと実行してほしい。それに尽きる」と強調していたと説明した。

デフレを解消しようと試みるならば、金融を緩和しなければならず、財政については、短期には需給ギャップを埋めるけれども、長期には財政再建が必要になり、経済を成長させるためには、規制改革を進めなければ成功しない。

ブラジルはBRICS諸国の一員であり、約2億人に達する大きな消費市場を抱えており、またスペインの人口に匹敵する中間層が急増して、小売販売は好調に推移、2005年から日本は人口減少傾向が開始、中国は5年から10年後から人口減少に転ずる。

1990年の日本の不動産や株式をはじめとした時価資産の資産価格が投機によって実体 経済の経済成長以上のペースで高騰し続け、投機によって支えなければならない市場が、投機によって支えきれなくなるまでの経済状態になるバブルが発生、 1997年の7月よりタイを中心に始まった、アジア各国の急激な通貨下落現象のアジア通貨危機の発生、多くのIT関連ベンチャーが設立され、1999年か ら2000年にかけて株価が異常に上昇したにも関わらず、2001年にかけて発生した米国のITバブルなど世界各地では5年ごとにバブルが発生しており、 今では過剰なドルが投機先をめぐって流動して、世界経済は不安定な状態となっているので動向に注目する必要があると強調した。

日本では2012年12月に第2次安倍政権誕生、アベノミクスの「3本の矢」の起源 は、毛利元就の教えで「3本の矢」の教えとは、毛利元就が3人の息子 (隆元、元春、隆景)に「1本の矢ではすぐに折れてしまうが、3本を束ねれば簡単に折れない。だから3人が力を合わせて毛利の家を守れ」と諭した故事に由 来している。

「第1の矢」である金融緩和は、今年1月に日銀と共同声明を発表し物価目標2%を決め たのに続き、2月末、日銀総裁に黒田東彦を選出、「第2の矢」 である財政政策はGDP比2.0%の2012年度補正予算、「第3の矢」については経済成長戦略であり、産業競争力会議で議論を始めており、具体策をまと める予定であり、「3 本の矢」戦略は着々と進行していると竹中氏は説明した。

経済成長戦略には民間企業の税負担の軽減、規制緩和をしなければならないが、経済成長戦略が軌道に乗るには時間がかかり、第1の矢はすでに飛んだが、第2の矢の前半はすでに飛んだが、後半はこれからであり、第3の矢は準備中であるために、1.5の矢はすでに飛んでいる。

日本の教訓として長期政権のもとで経済成長は確実に伸びる傾向にあり、第2次安倍政権 が長期政権になると日本経済再生の実現の可能性が高くなるが、一般大衆の利益や権利、願望を考慮して、大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側 や知識人などと対決しようとする政治思想のポピュリズム政権では、経済成長政策は失敗する。

2020年の東京オリンピック開催は非常にラッキーで経済刺激効果に結びつき、インフ ラ整備向け投資の拡大やその他の間接的な効果も発揮され、ロンドンオリンピック開催後は、経済効果の大きい国際会議が頻繁に開催されており、規制や整備改 革、国際会議開催を継続して誘致するために国内ホテルやイベント会場のリフォームが進展したが、2014年のブラジルでのワールドカップ、2016年のオ リンピック開催で日本人観光客の誘致や中小企業進出を促すためには、ビザ―フリーの問題解決を早急に行う必要があると強調した。

ブラジルが先進諸国に仲間入りするためにはイノベーションが必要であり、日本の最先端 技術の導入や中小企業の独特な技術移転などで、日伯関係は今後ますます補完関係の強化でシナジー効果が発揮されるが、日本の中小企業のブラジル進出には固 定費負担が重すぎるために、ビジネス環境整備をブラジルに進出している各国の企業や政府などが連携して官民一体でブラジル政府と共に解決して、新しいグ ローバルアジェンダの関係になってほしいと説明した。

ロベルト・ジアネッテ・ダ・フォンセッカ部長は、初めにブラジルの製造業部門の GDPは1兆150億ドル、そのうちサンパウロ州は、全体の37%に相当する3790億ドル、FIESP加盟企業は69%を占める7000億ドル、サンパ ウロ州のGDPに占める割合は33%の7090億ドル、輸出は24%の599億ドル、サンパウロ州の製造業の輸出は57%の533億ドル、今後3年間の平 均GDP伸び率は2.5%、2018年までのブラジルの経済成長を牽引するのは2億人近い国内消費マーケット、インフラ整備への大型投資、アグロビジネス 並びに鉱物資源、穀物生産では耕作面積は37%の増加に対して穀物生産は217%と飛躍しており、ブラジルは世界で唯一、穀物栽培向け耕地面積の飛躍的な 拡大が見込まれている。

しかしブラジルコストと呼ばれてビジネス拡大の障害になっている要因として、高い人件 費並びに電力エネルギーコスト、インフラロジスティックコスト、労働訴訟コスト、重税並びに為替の変動、ブラジルの人口構成は30歳以下が47%と若年層 が多いが、今後は少子高齢化が徐々に進んでいく。

2003年から2009年にかけて3000万人が中間層のCクラス入りを実現、2014年のA/B 層は全体の16%に相当する3100万人、C層は56%相当の1億1300万人、 D層は20%相当の4000万人、 E層は8%相当の1600万人が予想されている。

ブラジルのクレジット残高は毎年上昇してきているにも関わらず、GDP比61%と低 く、スペインや米国、英国、日本と比較して非常に低率であり、貯蓄率が非常に低い。貿易収支黒字は過去10年以上黒字を計上しているにも関わらず、今年は 世界経済の停滞による貿易の縮小、鉱物や農産品のコモディティ価格の減少による輸出金額の減少、ドルの為替変動による輸入の増加などの要因で、今年のブラ ジルの貿易収支は赤字になる可能性がある。

農産品輸出でブラジルは、オレンジジュース並びに砂糖、鶏肉、コーヒー、大豆は世界トップ、牛肉並びにトウモロコシ輸出は2位、農産物生産の比較では、オレンジジュース並びに砂糖、コーヒーが世界トップ、牛肉並びに大豆は2位、鶏肉並びにトウモロコシは3位となっている。

ブラジルの輸出相手国では中国がトップ、米国、アルゼンチン、オランダ、日本が続いて おり、輸入相手国では中国がトップ、米国、アルゼンチン、ドイツ、韓国が続いており、昨年の対内直接投資では米国が123億ドルでトップ、オランダは 122億ドルで2位、ルクセンブルグは59億ドルで3位、スイスは43億ドル、スペインは25億ドル、チリは20億、英国は19億、カナダは19億、日本 は15億ドルとなっている。

ブラジル国内の輸送では道路輸送が61.1%で圧倒、鉄道は20.7%、水上輸送は 13.6%、パイプラインは4.2%を占めており、国内電力エネルギー向け原料として重油による火力発電、天然ガスによる火力発電、水力発電、風力発電、 バイオマス発電、ブラジルの再生可能エネルギーソース比率は42.3%でトップ、インドは26.1%、カナダは16.9%、中国は11.9%、日本は 3.3%、ロシアは2.8%となっている。

日伯関係ポテンシャルにおける見通し並びに投資機会について、パウロ・横田氏は私に とってBRICS諸国は共通点がないために存在しないと説明、ブラジルは動植物の生物多様性の宝庫であり、アマゾン地方、北東地方、南部地方の生物多様性 に大きな違いがあり、日本とブラジルでは文化が大きく異なると説明、また欧米の自動車メーカーはブラジルの道路事情に合った車やブラジル人好みの自動車を 生産するために、研究所をブラジル国内に設置してブラジル人を雇用しているが、日本メーカーもブラジル国内で研究センターを設置して、ブラジルの国情に 合った車を生産すべきであると説明した。

またパウロ・横田氏は日本などに鶏肉を輸出するのではなく、素晴らしいテクノロジーを 擁している日本の中小企業がブラジルに進出して、付加価値の高い鶏肉関連製品(たとえば焼き鳥)として輸出、プレソルト向け船舶やプラットフォーム向けの パーツ製造技術を日本から移転して、ブラジル国内で生産する.0の構築が重要であると説明した。

竹中氏は、今回のセミナーで印象に残った事として、ブラジルは多様性に富んだ国であ り、今後ますます重要性が増すが、イノベーションとは新結合であり、ブラジルと日本の中小企業がジョイントして日本の素晴らしいテクノロジーとブラジル人 の奇抜なアイデアを合体すれば魅力的なジョイントベンチャ-の誕生が可能となるので、日本の中小企業に来てもらいたいが、官民一体となってブラジルコスト などのビジネス環境整備を改善する必要があると指摘している。

ロベルト・ジアネッテ・ダ・フォンセッカ部長は、日伯政府の自由貿易締結の可能性の 質問に対して、2013年9月23日、24日、ミナス州ベロ・オリゾンテ市のオウロ ミナスパレスホテルで開催された第16回日本ブラジル経済合同委員会で、ブラジルと日本のEPA締結には両国が官民一体となって、関税撤廃、投資ルールの 改 善、税制、雇用、治安等の問題、などいわゆるブラジルコストの削減をして早急なビジネス環境の改善などについて話し合いや研究を行い、2014年7月まで に提案書をまとめて、次の大統領候補に渡して2015年のEPA締結を目指すと強調、また2014年から両国の製造業部門の17セクターで会合を持って EPA締結に向けた調整を行い、来年の第3四半期の両国政府にEPAの内容を提示すると付け加えた。

平田事務局長談話:

このセミナーは竹中平蔵氏とFIESPのジアネッチ氏が基調講演を、パウロ横田氏がモデレーター役を担い、かつて無いほど異例で活発な質疑応答が行われた。

竹中氏は毎年1回来伯され政府の要人やブラジル日本研究者協会(SBPN)との繋がりがある大のブラ吉だ。会議所もSBPNと過去、数回共催した夕食会や昼食会でご講演を戴き、その単純明快なスピーチ振りは参加者を渦に巻き込み魅了、政治家としても世界的に知名度が高くお馴染の方である。

今回の基調講演者のスピーチの中から向こう10年間の両国における共通課題やキーワードを探してみた。

経済の大敵はポピュリズムだ。2016年のリオ・オリンピックに続き20年は東京オリンピック。開催国(都市)の認知度が高まる。大胆な規制緩和が進展する。国際会議が増える。ホテルが増える。観光収入が増える。それは1950年以降の歴史が証明している。何処の国でも一気に貿易が拡大する。アベノミックスの第2のもう一つの矢、財政再建は何故2020年か?、オリンピックの開催は規制緩和の絶好な口実?。成長戦略第3の矢は何時放すか。(竹中氏)

来年7月日伯EPA提言書を次期大統領候補に提出する。ブラジルには ①今人口2億人、将来も増え続ける国内市場 ②インフラ事業は大きなビジネス機会 ③アグリビジネス、豊富な鉱物資源に代表される3つのドライバーがある。(ジアネッチ氏)

もっと長期の予測におけるキーワード:

2050年の世界メガチェンジ(英エコノミスト誌)や40年後のグローバル予測(ヨルゲン・ランダース)を引用、これからの世界はイノベーションの時代に突入する。情報自由な国のみがそれを享受できる。これからの40年間に於いては森林再生、砂漠の緑化、水資源の確保など国家の力を必要とする点では中国は有利。

過去30年間の韓国とメキシコの一人当たり所得の差は韓国の30倍に対しメキシコは僅か4倍。中進国の罠から抜け出せるか。イノベーションの分野で日本とブラジルは最適な補完関係にあるパートナー。グローバルアゼンダとして伴に地球規模の貧困解決に協力。ブラジルには世界最大の150万人の日系社会がある。(竹中氏)

以上のキーワードをパウロ横田氏が総括、1時間に及ぶ様々な質疑応答があった。その中でも地理的に最も遠いブラジルと日本の距離を埋める為に何が出来るのかとの刺激的な問いかけに対し、ジアネッチ氏が唱える日伯のEPA、竹中氏が強調する両国のオリンピックの開催を契機とした知的交流がその答えとなりそうだ。

セミナーの後、FIESP主催による懇談・意見交換会で平田事務局長は竹中氏の知的交流発言に触れ、人材の交流なくして経済・文化交流無し!とビザフリー化を訴えた。ドイツからの進出企業数1600社と日本の進出企業数400社を比較、その圧倒的な差の主因として地政学的距離のハンディーに匹敵するビザフリーの有無の差を挙げた。

また日本から年間約200社以上の企業が会議所を訪問、その殆どがビジネス障害要因にビザ取得をあげている。韓国やEU諸国はブラジルとの間で又ブラジル周辺7カ国が日本との間でビザフリーの関係にある。両国で開催されるオリンピックを契機に、やがて進められるEPAの中でも最も重要な人の交流に係るビザフリー化の実現に向け、帰国されたら是非とも安倍総理に対し直接、具申をお願いしたいと協力を要請した。

福嶌総領事は今後早ければ来年のW杯大会に合わせて短期滞在数字ビザの交付実現に向け鋭意働き掛けている。早期導入を要請、最終的にはビザ免除を目指していると進捗状況を参加者に語った途端、歓声の拍手で会場を沸かした。

日伯修好通商条約締結から2015年には120周年を迎える。1908年のブラジル日本移民から数えても1世紀を超える歴史、両国の現状を知った参加者のブラジル人たちからは理不尽だ!信じ難い!納得できない!と驚愕の溜息が聞こえた。一方、参加者からは「これは本物だ手応えを感じた」と総領事の迅速な行動力を絶賛、全て成功裏に終了した。

左からFIESPのDEREX部のロベルト・ジアネッテ・ダ・フォンセッカ取締役/竹中平蔵元金融担当大臣・経済財政政策担当大臣

(Foto: Tâmna Waqued/Fiesp)

左から商工会議所の藤井晋介会頭/FIESPのDEREX部のロベルト・ジアネッテ・ダ・フォンセッカ取締役/竹中平蔵元金融担当大臣・経済財政政策担当大臣/サンパウロ総領事館の福嶌教輝総領事

120人が参加したセミナーの様子

 

事務局便り JD 065/2013: 新刊書紹介 (Novos Lançamentos)

事務局便り JD-065/13

2013年11月11日

 

会員各位

 

新刊書紹介 (Novos Lançamentos)

 

下記の各種書籍ご購入の場合は会議所事務局(tel.: 3178-6233 / secretaria@camaradojapao.org.br までお問い合わせ下さい

 

会議所サイト出版物案内のページ → http://jp.camaradojapao.org.br/camara-em-acao/publicacoes/

 

ブラジル・カルチャー図鑑 〜ファッションから食文化までをめぐる旅〜

(麻生雅人・山本綾子編著、165頁、55レアル)

大国ブラジルのカルチャーをこの1冊で! ファッション、アート、建築、フード、音楽、祝祭・・・。

ガイドブックには載らないリアルなブラジル各地のカルチャー、ライフスタイルを現地在住の日本人が中心となって分かりやすく紹介。今、知っておきたいブラジルを全54トピックスで紹介。写真・図版600点以上掲載。もう少しディープなブラジルが知りたい人、必読!

 

日、ポ語学習者に最適=『ブラジル人のためのニッポンの裏技』

『ブラジル人のためのニッポンの裏技―暮らしに役立つ日本語便利帳―』

(O Jeitinho no Japao para os brasileiros、松田真希子著、220頁、50レアル)

レストランでの注文、公共交通機関での移動、アパート探し、職探し、病院での受診、災害に遭った時など、日常生活に役に立つ言い回しや単語が、豊富 なイラストで説明されている。日本語を勉強中のブラジル人だけでなく、ポ語初心者や、ブラジル人との付き合いがある日本人にもぴったり。ブラジル人社員を 含め日本の日本文化に関心のある人へのプレゼントにもお勧め。

 

日本人の歴史を知る『アマゾン』

2009年にあったアマゾン日本人移民80周年の記念誌『アマゾン』

(日ポ両語、定価70レアル)

各地であったイベントをカラー写真で紹介するほか、移住地の過去や現在を見つめたルポなど、アマゾンの発展に貢献した日本人の歴史が分かる一冊。アマゾンへの出張があるビジネスマンや駐在予定の人には、現地の人の日本人観を知るために必読の書といえそうだ。

 

日ブラジル経済の基礎知識

こ れ1冊でブラジル経済の基礎が学べる。好調な経済状況から、国際社会でのプレゼンスを高めるブラジル。2007年11月に初版を発行して以降も、ますます 高まるブラジルへの関心に応えるため、内容を改訂した。8年間続いたルーラ政権の総括とルセフ新大統領の課題、主要産業の今後の成長可能性、ブラジル企業 の国際化や外資の動向などの現況に加え、税金や輸出入に係る実務知識も掲載。価格は85レアル

MIP Brasil Farmaは市販薬市場に参入

伝統的に医薬品市場で活躍しているオミルトン・ヴィスコンデ・ジュニオール氏は、MIP Brasil Farma社を通して毎年15%と二桁成長が続いている薬局・ドラッグストアなどで販売されている市販薬(OTC医薬品)に参入する。

1980年代に父親が設立した医薬品ラボラトリーBiosintetica社を2005年にAcheグループに売却、また血清メーカーをエウロファルマ社並びにPrebsaude社に売却して資金を調達している。

2000万レアルを投資してサンパウロ州リベイロン・プレート市にMIP Brasil Farma社の工場を建設、MIP Brasil Farma社は先週から市販薬を生産開始、昨年の売り上げが150億レアルに達している市販薬市場に参入する。

しかし米国資本ジョンソン・ジョンソンやブラジル資本Hypermarcas社、フランス資本Sanofi社と競合するジェネリックや風邪薬市場への参入を避けて、市販薬市場にターゲットを絞って参入する。

オミルトン・ヴィスコンデ・ジュニオール氏は、MIP Brasil Farma社に43%の資本参加をしており、Wolney Alonso氏は28%、 Geraldo Mol 氏は17%、Ritienne Soglio氏は17%それぞれ資本参加している。

MIP Brasil Farma社はドロガリア・サンパウロ社やPacheco社のサンパウロ州並びにミナス州、リオ州、バイヤ州北部の販売網を通して市販薬市場を販売開始、その後は南部3州で販売を開始する。(2013年11月11日付けエスタード紙)

アルゼンチン向け貿易収支が好調

今年10カ月間の対アルゼンチンの貿易収支は、ブラジルにとって前年同期比44%増加の26億3,000万ドルの黒字を計上、しかし今年10カ月間のブラジルの貿易収支赤字は、18億3,000万ドルと前年同期の173億5,000万ドルの黒字から一転して、赤字を計上している。

今年10カ月間の対アルゼンチンの貿易収支が好調に推移している要因として、自動車輸出が前年同期比55.7%増加の40億ドルに達しているため大幅な黒字を計上している。

ブラジルの自動車輸出の87.3%はアルゼンチン向けで大半を占めて牽引して、今年10カ月間の自動車輸出は、前年同期比47%増加してブラジルの貿易赤字を緩和、アルゼンチン向け自動車輸出が拡大している要因として、アルゼンチンのインフレ高騰による目減りを防ぐために、アルゼンチン国民は、自動車などの耐久消費財を購入している。

アルゼンチン向け履物輸出では、輸出総額1,300万ドルに達する75万足の履物の輸入ライセンスを待っているとブラジル履物協会(Abicalçados)のエイトール・クレイン会長は説明している。

ブラジルの今年10カ月間の対中国向け輸出は396億ドル、輸入は315億ドル、貿易収支は81億ドルの黒字を計上、前記同様に対米国は208億ドル、305億ドル、貿易収支は97億ドルの赤字を計上、対アルゼンチンは167億ドル、141億ドル貿易収支は約26億ドル、対ヨーロッパ連合は403億ドル、427億ドル貿易収支は24億ドルの赤字を計上している。(2013年11月11日付けヴァロール紙)

 

2010年のペトロブラスとオデブレヒト社のPAC SMSプロジェクト契約の落札価格で不正疑惑

ペトロブラス石油公社は、買収価格が市場価格を大幅に上回って、スキャンダルの対象に なって売却中止を余儀なくされている米国テキサス州のパサデナ製油所を含むオデブレヒト社との海外10カ国の石油・天然ガス、鉱業、石油化学並びに金属・鉄 鋼分野のサービス契約であるPAC SMSプロジェクト契約の支払いを43%カットする。

ボリビアでのPAC SMSプロジェクト契約では、市場価格の9%~1,654%、チリでは14%~598%と市場価格よりも異常に高い契約価格となっているため、不正機取引調査が継続されている。

米国並びにチリ、アルゼンチンでのPAC SMSプロジェクト契約金額は、1,500万ドルの価格上乗せが実施されたと予想されており、ペトロブラスが買収した沖縄の南西石油並びにアルゼンチンのバイア・ブランカ製油所、サンロウレンソ製油所、モンテヴィデオガスのサービス契約の契約価格も疑問視されている。

ペトロブラスはボリビアのPAC SMSプロジェクト契約入札では投資総額を6億7,580万ドルと予想して、12億1,800万ドルで入札に参加して落札、アンドラーデ・グッチエレス社は15億1,300万ドル、OAS社は15億4,800万ドルで入札に参加していた。(2013年11月10日付けエスタード紙)

11月の懇親昼食会に160人以上が参加して開催

11月の懇親昼食会を前に臨時理事会並びに臨時総会が開催され、中西副会頭並びに上野秀雄総務委員長が進行役を担当、将来、日本からの資金援助等(政府、団体、企業、個人等々)があり得ることを想定して、他国会議所の定款条項に倣い、当所の定款第69条の収入について改訂、挙手による採決で可決された。

改訂理由として、特にBRICS諸国を対象に、官民一体となって日本企業の戦略的グローバル展開が背景にあり、将来発展が予想されるエマージング地域における会議所活動の基盤・機能強化が最重要課題に挙げられ、ブラジルの企業団体や政府に対し、以前にもまして建設的なロビーや提言が求められている。

 

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Hideo Ueno (presidente da Comissão de Coordenação Geral) e Shunichi Nakanishi (presidente da mesa)

 

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11月の懇親昼食会は、2013年11月8日正午から午後2時までチボリホテルに160人以上が参加して開催、司会は近藤千里秘書が担当、特別ゲストとして中前隆博 在ブラジル日本国大使館 公使、木下義貴在ブラジル日本国大使館 政務班長、福嶌 教輝在サンパウロ総領事館総領事/ 会議所名誉顧問、安井 豊国際協力銀行JBICリオ事務所 所長、遠藤 浩明JICAサンパウロ出張所 次長、山下ジョージ文協 副会長、アンセルモ中谷アリアンサ 会長、後藤 隆ブラジル日本商工会議所第8代会頭、貞方 賢彦ブラジル日本商工会議所第13代会頭、田中 信ブラジル日本商工会議所第15代会頭、卓球のオリンピック出場選手でINSTITUTO HUGO HOYAMAのウーゴ・オヤマ氏をそれぞれ紹介した。

在サンパウロ総領事館からのお知らせとして、福嶌 教輝在サンパウロ総領事館総領事は、在外公館長表彰として平成14年から商工会議所で八面六臂の活躍をしている平田藤義事務局長に対して表彰したことを説明、それに対して平田事務局長は、お礼の言葉として浅学非才な私にとり大変過分な賞であり、「一将功成りて万骨枯る」-功績が目立つ人の影には、それを支えた無数の人の努力・犠牲があり、また内助の功-女房のおかげのように、一緒に陰で貢献した人々がいたので私一人の賞ではないと説明した。

また平田藤義事務局長は、会議所には未来志向としての課題が山積みであり、会員数の合計は昨年9月から記録を更新し続け、11月現在355社で1990年の333社を22社上回っており、日本からの進出会員企業数も6月に一度215社と1980年のピークに達した後、212社に落ちたが今月再び215社に上昇、しかしドイツの1400社の会員と比較すれば未だに7分の1であり、ドイツはブラジルコストに代表されるビジネス障害の高いハードルを乗り越えでブラジルに進出している。

商工会議所の2016年に500社にゴールを設定しているが、目標達成には中小企業の進出が欠かせないために、茂木大臣は、5月1日に中小企業海外発展プラットフォーム事業を立ち上げ、中小企業の海外展開が日本を元気にしてブラジルに技術移転が進むことでブラジルの製造業の競争力に結び付き、真の日伯補完関係のパートナーシップが確立、そのためには少しでもビジネス環境改善をブラジル政府に対する要請が必要であり、経団連とCNI及び日伯貿易投資合同委員会の中でも日伯EPAの締結の必要性が拡大してきている。

2015年には日伯修好通商航海条約締結から120周年となり、1995年の100周年には会議所が音頭を取った経緯があり、また現代ブラジル辞典は、2005年出版から10年ぶりに改定版の出版が待たれており、その構想はすでに2年前からあり、いよいよ2014年から出版準備に取り掛かると説明した。

平田藤義事務局長は、この御褒美は「叱咤の受賞」と受け止めており、神様サン・ペドロは今まで、君は企業を撤退させ大勢を解雇した罪人だから懺悔しその代わりそれ相当の日本企業を進出させよとの声があり、これからは神様サン・ペドロからもうそろそろ良いだろうと声がかかってきても「いや未だやり残しの宿題が山積みでしている」と返事をすると強調した。

連絡事項として監事会の中村敏幸監事会議長(デロイト)は、2013年10月23日正午から午後1時30分まで開催された2013年第3四半期の業務・会計監査について、監事会から中村敏幸監事会議長(デロイト)、藤井敏晴監事(KPMG)、原敬一監事(ブラジル三井住友保険)、財務委員会から村田俊典委員長(ブラジル三菱東京UFJ銀行)が参加して開催、「2013年の第3四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を承認、事務局から平田藤義事務局長ら3人が出席した。

代表交代ではKYOCERA DO BRASIL COMPONENTES INDUSTRIAIS LTDA.の田中栄治社長は、4年半前にブラジルに着任、着任時に前任者からブラジルはチャンスも多いがリスクも多いと説明されたが、その通りであったと説明、後任の成塚久徳氏は着任前には台湾や中国などアジアで15年間勤務、1か月前に来たが文化もポルトガル語も皆目分からないが、会社から10年以上ブラジルに勤務してもよいと言われてきたので、頑張りますと着任挨拶をした。

在ブラジル日本国大使館の中前隆博公使は9月に着任、スペイン語専門でアルゼンチンやメキシコで勤務、ブラジルに魅了されてブラジルが大好きになるブラキチという言葉を早く理解したいと説明、KITO DO BRASIL COMÉRCIO DE TALHAS E GUINDASTES LTDの.木村 慎氏は、11月より現地法人の社長に就任、自社の事業の柱はクレーンを輸入販売、撤退しないために大いに頑張ると力強く宣言した。

3分間スピーチではAGCガラス・ブラジル社の與名本径氏は、2年半前に工場を建設、グアラチンゲタ工場で商業生産を開始、ワールドカップのBtoBスポンサーに採用され、サッカー選手のベンチ周りの透明ガラスを提供するが、2014年1月から米州代表となるためにアトランタに駐在すると説明、国際交流基金サンパウロ日本文化センターの松尾博貴氏は、日本語講座について、2012年9月から日本語講座を開始日本語を全く理解しない初級から中級まで、1コース40時間のコースで日本からの出張者に対する挨拶ができ、日本語の言い回し、思いやりの気持ちやおもてなしなどが理解できる丸ごと日本語講座などについて説明、サンパウロ新聞社 鈴木雅夫社長は、日経リサーチ社2014年度版レポート用アンケート調査協力願いについて、ブラジル現地社員の給与・待遇のリサーチをしてレポートを発行、2014年度版に対するアンケート調査への協力を依頼、COOPER CLUBEの新田博和氏はCOOPER CLUBEについて、駐在員のサンパウロ生活を満喫できるようにするために、企業会員権制度について説明した。

平田事務局長は特別スピーチの講師である卓球のオリンピック出場選手でINSTITUTO HUGO HOYAMAのウーゴ・オヤマ氏を紹介、23歳でオリンピックに出場、ロンドンオリンピックまで連続6回出場、また社会事業にも貢献しているウーゴ・オヤマ氏の貴重な話を参加者が楽しみにしていると紹介、ウーゴ・オヤマ氏は、福嶌 教輝在サンパウロ総領事館総領事がゲストと招いてくれたことに感謝の意を表し、サン・ベルナルド・ド・カンポス市で7歳から卓球を初め、10歳でトーナメントに出場、マウリシオ・コバヤシコーチに厳しく鍛えられ、パンアメリカ大会では金メダル10個、銀メダル4個、銅メダル6個を獲得、友人であったクラウジオ・カノ選手からも多くを学び、午後2時から夜10時までトレーニングを行っていた。

今はブラジル女子選抜のコーチをしているが、スポーツも大切であるが、生徒には勉強や挨拶の大切さも教えており、またINSTITUTO HUGO HOYAMAでは新しいプロジェクト構想と練っており、日系企業にも協力してほしいと依頼、中西副会頭から講師のウーゴ・オヤマ氏に記念プレートが送られた。

会頭代理として中西俊一副会頭は、在ブラジル日本国大使館の木下政務班長の講師歓迎の辞として、2012年8月の業種別部会長シンポジウムで木下政務班長が講演を行ったが、非常に好評であったために、2014年の大統領選などについて興味深い講演になると挨拶、木下政務班長は、「ブラジル 最近の政治情勢」と題して、6月の全国的に広がった抗議デモ前までのジウマ政権の支持率は60%前後で推移、またジウマ大統領個人の支持率は80%に達していて第1回投票で再選されると予想されていた。

しかし6月にサンパウロのバス料金の値上げをきっかけに、若者を中心に全国100都市で約140万人が参加する大規模デモに拡大、バス料金値上げへの反対のみならず、教育や医療、公共交通などの不整備、汚職などへの反発といった既存の政治体制に対する色々な主張が組み合わさったデモに発展、ジウマ大統領は第社会契約を提案、財政責任の徹底並びに政治改革、医療、都市交通の投資、プレソルト油田開発のロイヤリティの教育への投資などを約束したが、ジウマ大統領の対応の稚拙さや政治的な立ち回りの欠如が露出したために、ジウマ政権の支持率が急落した。

しかしその後の大規模デモは特に暴力を伴うデモに発展したために、国民のデモに対する支持の低下に伴って、ジウマ大統領の支持率は回復傾向となっており、プレソルト原油開発のロイヤリティ収入の75%は教育、25%を保健に支出する法律が裁可、「より多い医師を」計画法の公布、医学部学生の統一保健医療システム(SUS)でのインターン義務化された。

2014年の総選挙では大統領、上下両院議員、州知事、州議会議員、市長、市会議員の選挙がおこなわれ、10月5日の第1回投票、大統領選などについては過半数獲得候補がいない場合は、10月26日に上位2名による決選投票が実施される。

大統領選挙の政見放送持ち時間は、ジウマ大統領が12分4秒、ネーヴェス上院議員は4分1秒、カンポス州知事(またはシルヴァ元環境大臣)は1分54秒とジウマ大統領が圧倒的に有利、第1回投票の見方として過去20年に亘る労働者党(PT)ブラジル社会民主党( PSDB)の争いに国民は飽き飽きしており、第3極(PSB)がどこまで票を獲得できるか、最大野党であるPSDBはどこまで勢力を拡大して決選投票に持ち込めるか、カンポス州知事とシルヴァ元環境大臣が一貫した政策を打ち出せるかとなっている。

知名度ではジウマ大統領が99%並びにセーラ元州知事が97%と他の候補者を圧倒、シルヴァ元環境大臣は88%、ネーヴェス議員は78%、カンポス州知事は57%、拒否率ではセーラ元州知事が36%で圧倒、ジウマ大統領27%、カンポス州知事は25%、ネーヴェス議員は24%、シルヴァ元環境大臣は17%となっている。

決選投票支持率ではジウマ大統領がそれぞれの候補を上回っており、決選投票になれば有利となっており、現時点では再選の可能性が非常に高いが、今後の見どころとして経済状況ではインフレと失業率の推移、中傷合戦に発展か、PSB党の大統領候補はカンポス州知事かシルヴァ元環境大臣など今後も注意深く見守っていく必要があると説明、中西副会頭から講師の木下政務班長に記念プレートが送られた。

Pdf木下義貴在ブラジル日本国大使館政務班長のプレゼンテーション資料

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Yoshitaka Kinoshita, chefe do Departamento de Assuntos Políticos da Embaixada do Japão no Brasil (Fotos: Rubens Ito/CCIJB)

 

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Shunichi Nakanishi, vice-presidente da Câmara

 

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Cônsul-geral do Japão em São Paulo, Noriteru Fukushima

 

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Secretário-geral Fujiyoshi Hirata

 

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Hugo Hoyama, um dos maiores mesa-tenistas do Brasil

 

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Yoshitaka Kinoshita (chefe do Departamento de Assuntos Políticos da Embaixada do Japão no Brasil), Shunichi Nakanishi (vice-presidente da Câmara) e Noriteru Fukushima (cônsul-geral do Japão em São Paulo)

 

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Takashi Kuroko (diretor da Câmara), Hugo Hoyama (mesa-tenista) e Yoshitaka Kinoshita (chefe do Departamento de Assuntos Políticos da Embaixada do Japão no Brasil)

 

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Hugo Hoyama (d) recebe de Shunichi Nakanishi (e) placa de homenagem da Câmara.

 

 

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Após sua palestra, Yoshitaka Kinoshita (d) recebe de Shunichi Nakanishi placa de homenagem da Câmara.

 

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Mais de 160 membros-associados e convidados participaram do evento.

 

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Membros da Diretoria e demais autoridades com os convidados Yoshitaka Kinoshita e Hugo Hoyama

Fotos Rubens Ito/CCIJB

 

 

今年の減税などによる歳入減は790億レアル

今年の減税政策や補助金政策などによる歳入減は790億レアル、来年の歳入減は、900億レアルがそれぞれ予想されているにも関わらず、大統領選挙が実施される2014年には大幅な削減をすることが不可能となっているために、歳入減が拡大する可能性が濃厚となっている。

2014年の低金利の設備投資用機械・装置購入のための投資持続プログラム(PSI)並びに大衆住宅建設“私の家、私の暮らし”プロジェクト、"よりよい私の家Minha Casa Melhor"向け減税や補助金による歳入減は740億レアルが見込まれている。

今年の輸出業者に対する3.0%の特別払戻税(Reintegra)の支出は22億レアルが見込まれており、また2014年には国庫庁から社会経済開発銀行(BNDES)向け貸与金の削減、PSI投資持続プログラムの縮小を行うとギド・マンテガ財務相は説明している。

マンテガ財務相は今年の財政プライマリー収支の黒字目標であるGDP比2.3%の達成は非常に難しいと認めているが、国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、730億レアルの黒字達成は十分可能であると説明している。

ギド・マンテガ財務相は、財政支出削減のために失業保険給付の削減や法律で支出を義務付けされている賞与に関連する支出の削減などの実施を積極的に行うと発表しており、マンテガ財務相は主な組合のトップと話し合いを続けている。

今年9カ月間の財政プライマリー収支黒字は450億レアル、連邦政府は今年の財政プライマリー収支黒字1,109億レアルの達成のためには、第4四半期に659億レアルの支出削減をする必要がある。
今年9ヶ月間の地方政府(州・市)の財政プライマリー収支は185億レアルの黒字を計上しているが、今年の財政プライマリー収支目標を達成するためには第4四半期に195億レアルの黒字を達成する必要がある。

今年9カ月間の、企業側の社会保障院(INSS)への従業員給与額20.0%の納付率の免税に対して、売上の1.0%から2.0%の課税で企業負担を軽減する減税政策並びに通称燃料税と呼ばれる経済支配介入納付金(Cide)引き下げ、IPI減税政策の導入などで国庫庁の大幅な歳入減に結びついている。(2013年11月7日付けエスタード紙)

 

10月の新車生産は前月比2.5%減少

10月のバスやトラックを含む新車生産は、前月比2.5%減少の32万3,800台であったにも関わらず、10月の月間新車生産の記録を更新、今年10カ月間の新車生産は、前年同期比12.4%増加の316万5,000台であった。

今年10カ月間の新車販売は前年同期比0.7%減少、9月の営業日換算の新車在庫は、40日に相当する42万700台、10月は新車販売プロモーション、金利なしのファイナンス、60カ月払いのクレジットなどを導入したにも関わらず、新車在庫は、43万9,700台と前月比1万9,000台増加している。

全国自動車工業会(Anfavea)のルイス・モアン会長は、年末に工業製品税(IPI)の減税政策が中止になるために、新車販売の駆け込み需要が拡大して自動車販売台数は記録を更新すると楽観視している。

Anfavea工業会では今年10カ月間の新車生産は輸出が30.6%増加して牽引、また新車輸入は工業製品税(IPI)の大幅課税で11.4%と大幅に減少、10月の業界の従業員は1,376人増加、特に農業機械メーカーは260人増加している。

Anfavea工業会では今年の新車生産を前年比11.9%増加の379万台を予想、しかし新車販売は前年比1.0%~2.0%増加の384万台~388万台を予想、ルイス・モアン会長はギド・マンテガ財務相にIPI減税政策の延長を要請している。

金利が安い個人向け新車購入リース販売が拡大する可能性があって自動車販売増加につながると予想されており、個人向け新車購入リースの年利は10.96%、直接消費者ローン(CDC)は21.23%となっている。(2013年11月7日付けエスタード紙)

 

第3四半期のヴァーレ社の純益は79億レアル

ヴァーレ社の第3四半期の純益は、鉄鉱石の国際コモディティ価格の上昇が影響して前年同期の33億2,800万レアルを140%上回る79億レアルを記録、またレアル安の為替の影響で純益が大幅減少した前四半期の純益8億3,800万レアルの9倍以上となっている。

同社の鉄鉱石輸出は生産全体の80%に達しており、中国向け鉄鉱石の輸出量は50%に達しているが、輸出総額は40.6%増加、ブラジル国内向けは16.5%、日本は9.1%、ドイツは6.8%、韓国は3.9%、米国は2.4%をそれぞれ占めている。

同社の第3四半期の鉄鉱石並びにペレット生産は16%増加、銅並びに金の生産は過去最高を記録、ニッケル生産は安定的に推移、ヴァーレ社の第3四半期の投資総額は34億ドル、今年9カ月間の投資総額は110億ドルと前年同期の122億ドルから減少、ヴァーレ社ではコア事業の鉄鉱石並びにニッケル、銅、石炭、肥料に投資を集中するため海外の資産を積極的に放出している。

今年9月には1万700キロメートルの鉄道網とそれに接続する複数の港湾 ターミナルを活用してブラジル中部及び北部地域で穀物や肥料、製鉄原料や鉄鋼製品などの一般貨物を対象とした複合一貫輸送サービスを提供するVLI社の 35.9%の株式をブラジル連邦貯蓄銀行が運営する投資ファンド(FI-FGTS)と三井物産に27億レアルで売却している。

ヴァーレ社の売上では中国を中心にアジア向けが56.5%を占めており、南米は18.2%、ヨーロッパは17.4%、北米は4.2%、中近東は2.5%となっている。(2013年11月7日付けエスタード紙)

 

10月の外資系銀行の利益・配当金送金が牽引してドル流出が62億ドルに達した

中銀の発表によると、10月のドル流出はドル流入を62億ドル上回って、今年の月間のドル流出では最高となり、また2012年12月の67億6,000万ドルのドル流出に次ぐ過去2番目の記録となっている。

特に外資系銀行の本国への利益・配当金送金が51億ドルに達してドル流出を牽引、また10月の輸入総額は204億ドルと輸出総額193億ドルを上回って貿易収支赤字を計上、中銀では今年の貿易収支黒字20億ドルと予想していたにも関わらず、貿易収支赤字になる可能性があると予想している。

今年10ヶ月間の本国への利益・配当金送金は54億ドルのドル流出となっているが、今年の本国への利益・配当金送金などによるドル流出は、2008年に発生した世界金融危機時の9億3,800万ドルのドル流出以来の記録になると予想されており、昨年同期は183億ドルのドル流入を記録していた。(2013年11月7日付けエスタード紙)