社会経済開発銀行は国庫庁に1,900億レアルの貸与を要請

ブラジルの基幹産業育成を目的に設立されたにも関わらず、輸送や電力などの大型インフラプロジェクト支援、中小企業育成、輸出振興などの業務を行う社会経済開発銀行(BNDES)は、国庫庁に対して昨年よりも22%増加のクレジット向け貸与を要請している。

昨年のBNDES銀行は国庫庁からクレジット向け1,560億レアルの貸与を受けたが、今年は国内経済が沈滞しているにも関わらず、BNDES銀行のルシアーノ・コウチーニョ総裁は、国庫庁に対して今年の貸与総額1,850億レアル~1,900億レアルを要請している。

延滞率の増加に伴って民間銀行は、与信を強化してクレジット拡大に慎重になっているため公立銀行がクレジット拡大を余儀なくされており、またブラジルの国内経済の停滞やドル高の為替などの要因で、金利の安い海外での資金調達が困難になってきている。

今年7カ月間のBNDES銀行の名目クレジット総額は、前年同期比65%増加の883億4,000万レアル、クレジット申請総額は6.0%増加の1,249億9,000万レアル、クレジット承認総額は、26%増加の911億9,000万レアルとなっている。

公立銀行のクレジットの増加率は民間銀行のクレジット増加率を大幅に上回っているが、この傾向は延滞率が下がり始める2014年上半期まで継続するとコウチーニョ総裁は予想している。

今年上半期のBNDES銀行の純益は、投資プロジェクト向けクレジットの上昇に伴って前年同期比20.4%増加の32億6,100万レアル、しかしBNDES出資会社(BNDESPar)の第2四半期の純益は、前年同期比66.7%減少の2億2,800万レアル、上半期の純益は、前年同期比47.7%減少の6億3,900万レアルとなっている。(2013年8月15日付けエスタード紙)


 

エイケ・バチスタ氏はLLX 社を手放し、OGX社の赤字は47億レアル

2012年のForbes億万長者リストで世界第7位にランクされ、2015年には世界一になると豪語していた実業家エイケ・バチスタ氏であったが、バチスタ氏のホールディング企業EBX社傘下の LLX社に対して、ワシントンに本部を置く投資ファンドのEIGグループが13億レアルを投資して経営権を取得、経営権を失ったバチスタ氏は引き続き経営審議会に籍を置く。

EIGグループによるLLX社の経営権取得をバチスタ氏が発表したのは、石油・天然ガス開発事業を行うOGX 社並びに造船事業のOSX社の第2四半期の決算発表前であったが、OGX 社の第2四半期は47億レアルの赤字を計上、負債総額は87億レアル、自前の運転資金は僅かに7億2,200万レアルとなっている。

OGX 社は、すでにカンポス海盆のツバロン・アズール油田での2014年の原油生産の停止を発表しているにも関わらず、同社のルイス・カルネイロ氏は、新しい原油開発プロジェクトの発表を準備中であると説明している。

EBX社傘下のOGX 社並びにOSX社、MPX社の第2四半期の赤字総額は50億レアル、この3社の負債総額は200億レアルに達しており、バチスタ氏は企業再建が急務となっているOGX 社の企業再建をブラック・ストーン社に依頼している。

投資ファンドのEIGグループは世界33カ国に128億ドルの投資を行っており、ワシントン、ヒューストン、ロンドン、香港にそれぞれ事務所を構えており、ブラジルではリオに事務所を構えている。

EIGグループがLLX社の経営権取得したのは、臨海工業地帯建設が予定されているスーパー港湾のアスー港の魅力的な競争力であり、また同社のブラジルでの投資はSete Brasil社に5億レアル、鉱業Manabi社にも資本参加している。

OSX社の第2四半期の赤字は1億4,910万レアル、負債は53億レアル、運転資金は7億9,950万レアル、MPX社の第2四半期の赤字は2億3,320万レアル、負債は57億レアル、運転資金は1億4,950万レアルとなっている。(2013年8月15日付けエスタード紙)

 

 

第3四半期の国内総生産はマイナスになる可能性

経済コンサルタントのMB Associados社のチーフエコノミストであるセルジオ・ヴァーレ氏は、今年第2四半期の国内総生産(GDP)は製造業部門が牽引して前四半期比1.1%増加を予想している。

しかし第3四半期のGDP伸び率は、全国的に拡大した抗議デモやドル高の為替で企業経営者や一般消費者の先行き信頼感が低下している影響で、前四半期比マイナス0.2%を予想している。

第3四半期のサービス部門のGDP伸び率は鈍化傾向が継続すると予想、また製造業部門も前四半期と比較すると減少に転じるとヴァーレ氏は予想している。

MCM Consultores社のフェルナンド・ゲンタ氏は、第3四半期のGDP伸び率は製造業部門の在庫増加による生産調整や政策誘導金利(Selic)引き上げによる金融引締めなどの要因で前四半期比ではゼロ、今年のGDP伸び率は2.1%、2014年のGDP伸び率は1.7%を予想している。

イタウー・ウニバンコ銀行は、第3四半期のGDP伸び率は前四半期比ではゼロ、今年のGDP伸び率は2,1%、今年の国庫庁の歳入は40億レアル、来年の歳入は110億レアルとそれぞれ下方修正している。(2013年8月15日付けエスタード紙)


 

東京大学の井上国際部長が訪問

2013年8月14日、東京大学本部の井上睦子国際部長と国際企画課の小野里 拓氏が会議所を訪問し、11月に予定されている第9回東大フォーラムについて、応対した平田藤義事務局長へその概要説明を行った。東京大学では優れた学術研究を広く海外に発信するとともに、海外の主要大学などどの研究交流・学生交流を進展させることを目的としてフォーラムを開催、第9回目にあたる今年、南米で初の開催を予定している。ブラジルではサンパウロ大学、カトリカ大学などの協力をもとに実施、一連のプログラムの中で「国境なき科学」の留学説明会などもあわせて行われる予定である。

左から東京大学本部国際企画課の小野里 拓氏/東京大学本部の井上睦子国際部長/平田藤義事務局長

 

 

 

ブラジル銀行は民間銀行に相反してクレジット拡大

今年のブラジルの経済成長率が連続して大幅に下方修正され、またクレジットの商業銀行の延滞率の増加に伴う与信強化で、民間銀行がクレジット部門を縮小する傾向にあるにも関わらず、ブラジル銀行は、マーケットシェア拡大のために果敢にクレジット部門を拡大する。

ブラジル銀行では今年のクレジット部門の伸び率を16%~20%と見込んでいたが、民間銀行が軒並みクレジット部門の伸び率の下方修正を発表した2日後に、今年のクレジット部門の伸び率を最低でも17%、最高で21%の上方修正を発表している。

ブラジル銀行のクレジット部門の伸び率の上方修正は、主に農業部門向けクレジット並びに法人向けクレジット拡大が予定されており、第2四半期末のブラジル銀行の延滞率は、1.87%と第1四半期末の2.0%から縮小している。

ブラジル銀行の前年6月末のクレジット残高は、4,597億9,400万レアル、今年6月末のクレジット残高は25.6%増加の5,755億500万レアルと大幅に増加している。

前記同様にイタウー銀行は3,567億8,900万レアル、6.3%増加の3,792億1,300万レアル、ブラデスコ銀行は2,791億6,600万レアル、9.5%増加の3,055億7,400万レアル、サンタンデール銀行は2,056億3,200万レアル、6.0%増加の2,180億5,300万レアルとなっている。

またブラジル銀行の前年6月末の純益は55億1,000万レアル、今年6月末の純益は82%増加の100億2,900万レアル、前記同様にイタウー銀行は67億3,000万レアル、4.8%増加の70億5,500万レアル、ブラデスコ銀行は56億2,600万レアル、4.3%増加の58億6,800万レアル、サンタンデール銀行は14億1,200万レアル、マイナス21.4%の11億1,000万レアルとなっている。

今年のイタウー銀行のクレジット伸び率は11%~14%を予想していたにも関わらず、今では8%~11%に下方修正、サンタンデール銀行は15%から最高でも10%に留まると予想、ブラデスコ銀行は13%~17%の予想を11%~15%と大幅に下方修正している。(2013年8月14日付けエスタード紙)


 

トラックメーカーは軒並み生産能力を拡大

2012年1月適用の厳しい排気ガス規制実施の影響を避けるために、2011年末のトラック販売の駆け込み需要で2012年のトラック販売は大幅に落ち込んでいたが、今年の穀物生産高は記録更新すると予想されているために、トラックメーカーでは大型トラックを中心に生産能力の拡大に着手している。

6月にフォード社は、サン・ベルナルド・ド・カンポス工場で超大型トラックの生産を開始、米国資本Navistar社グループの International社は、南大河州カノア市でトラック生産を開始している。

米国資本Paccar グループのDAF社は、パラナ州ポンタ・グロッサ市に2億ドルを投資して建設したトラック生産工場が操業開始を予定しており、年間1万台のトラックを生産する。

また中国資本のトラックメーカーは、ブラジル国内でのトラック生産に10億レアルの投資を発表、トラックが生産開始されれば更に年間4万6,000台が国内市場に投入される。

全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると、今年7カ月間のトラック販売は前年同期比9.6%増加、特に大型トラックの新車登録は37.8%と大幅に増加、今年初めにトラック在庫が底をついていたために、今年7カ月間のトラック生産は前年同期比51%増加している。

Anfavea工業会では今年のトラック販売を前年比7.0%~12.0%増加を予想、2011年の17万3,000台のトラック販売には達しないと予想されているが、2010年の15万7,700台のレベルに達すると予想している。

2012年のトラック生産は前年比40.5%減少、トラック販売は前年比19.5%減少していたために、トラック業界の要請を受けた社会経済開発銀行(BNDES)は、トラック購入向け年利10%を2.5%に引き下げ、現在の年利はインフレ以下の4.0%となっている。

中国のトラックメーカーFoton社のトラック生産工場は、リオ州のセロペジカ市もしくはイタチアイア市が有力と発表されていたが、南大河州グアイバ市に2億5,000万レアルを投資して、3.5トンから24トンのトラックを2015年から生産開始を予定している。(2013年8月14日付けヴァロール紙)

 

鉄鉱石価格は過去5カ月間で最高の142ドル

ヨーロッパの債務危機や中国の経済成長率の低下に伴って鉄鉱石の国際コモディティ価格は低迷を続けていたが、昨日の中国の1トン当たりの含有量が62%の鉄鉱石のスポット価格は、141.8ドルと3月12日に記録した143.4ドルに接近した。

鉄鉱石価格の上昇の要因として中国の建設部門が好調に推移しており、またインフラ部門のクレジットが容易になってきていることが中国国内マーケットの鉄鋼需要の改善に結びついている。

今月12日の鉄鉱石価格は4.2%上昇、過去2日間では6.5%上昇しているためにヴァーレ社並びにCSN 社、MMX社にとって、自社の株価を押し上げる効果につながっている。

7月以降の1トン当たりの鉄鉱石価格は、130.3ドルと昨年の第3四半期の鉄鉱石価格112.1ドルを16%上回っており、また今年5月の鉄鉱石価格110.4ドルを28%上回っている。

1年前の中国の鉄鉱石の在庫は1億トンであったにも関わらず、今では6,900万トンまで減少していることも鉄鉱石の国際コモディティ価格の上昇の一因となっている。

バンクオブアメリカ・メリルリンチ社では、今年の1トン当たりの鉄鉱石価格は中国の鉄鋼メーカーの増産並びに鉄鉱石の在庫減少で131ドルに達すると予想、在庫の大幅増加と鉄鉱石の供給過剰で2014年は110ドルまで減少すると予想している。(2013年8月14日付けヴァロール紙)


 

CIR 083/13: リオグランデドスール州ビジネス投資セミナーのご案内

CIR-083/13

2013814

会員各位

ブラジル日本商工会議所

ジェトロ・サンパウロ事務所

 

 

 

リオグランデドスール州ビジネス投資セミナーのご案内

 

 

このほど、下記要領により標題セミナーを共催することと致しましたので、御案内申し上げます。

 

リオグランデドスール州は、ブラジル最南端の州で、経済規模、住民の所得水準が国内平均より高い州です。

 

当日は、リオグランデドスール州の開発・投資促進局の局長他関係者が自ら同州の魅力、投資優遇制度等を紹介されます。

 

リオグランデドスール州は、ウルグアイ、アルゼンチンに隣接する立地環境にあり、物流拠点、製造拠点としても注目に値する地域です。他にも、輸送用機器、アグリビジネス、石油・ガスなどに同州は注力して おり、この他にも有望なビジネス分野を皆様にお伝えしたいと思います。

皆様の積極的な御参加をお待ちしております。

 

日時:2013年 9月3日(火) 14:00~15:50

 

会場:ブラジル日本商工会議所大会議室 Av. Paulista, 475 – 13o. and. – São Paulo/SP

 

当日のプログラム(予定)

14:00~ リオグランデドスール州の概要説明

14:35~ 優遇制度、インセンティブについて

14:55~ コーヒーブレイク

15:15~ 日本企業とのパートナーシップ、工場団地、進出企業の成功事例

15:35~ RS州の日本ミッション派遣について

15:40~ 意見交換

 

プログラム詳細(ポ語)は別添をごご覧下さい。

 

 

通訳:日本語-ポルトガル語の同時通訳あり

 

参加費:無料

 

お申込み:830日(金)までに会議所事務局宛お申込みください。(ブラジル日本商工会議所 担当チサト secretaria@camaradojapao.org.br Tel: 3178-6233)       

 

定員:50名(先着申込順)

米州開発銀行Financial&Institutionalスペシャリストの六浦吾朗氏が訪問

米州開発銀行Financial&Institutionalスペシャリストの六浦吾朗氏が2013年8月13日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と日本の大学生のインターン受入並びに企業のCSRを絡めた意見交換を行った。

左から米州開発銀行Financial&Institutionalスペシャリストの六浦吾朗氏/平田藤義事務局長