2007年来の協議が実り世界の最大の輸入市場の日本に輸出へ
ブラジルは、2013年の年明けにも、総額52億ドル規模という世界最大の豚肉輸入国である日本に向けて、初めて、豚肉を輸出する。27日には、日本の農林水産省の食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会が、サンタ・カタリーナ州産豚肉に関する評価プロセスを終了した。同州は、ブラジル国内では唯一、ワクチン接種を行わずに口蹄疫フリーと認められた地域である。
豚肉自由化のプロセスは2007年から両国間で協議が続けられてきた。2007年5月には、国際獣疫事務局(OIE)が、サンタ・カタリーナ州に対して「ワクチン接種を伴わない口蹄疫フリーの地域」として正常性を確認。 さらに12月には、ブラジルは日本から、獣医で組織された最初のミッションを受け入れた。
「日本政府の確認を受けて、ブラジルの市場もその水準が引き上げられる。将来に明るい展望をもたらすことになる」と、ブラジル豚肉生産輸出工業協会(Abipecs)のペドロ・デ・カマルゴ・ネット会長はコメント。
同協会はブラジルが、日本の輸入する豚肉市場で15%のシェアを確保すると予想。ただし、政府は10%を見込んでいる。メンデス・リベイロ・フィーリョ農務大臣は27日、サンタ・カタリーナ州から輸出を承認するために政府が発行する検疫認定証の詳細については、29日の日本政府高官との協議の中で、エニオ・マルケス農牧畜保護局長とケリオ・ポルト国際局長により取り決められるとコメント。 両局長は現在中国に滞在しており、これから日本入りする。
最大の輸入国が市場を開放することは、豚肉業界にとって、最大の勝利と位置付けられている。 というのも、飼料として使用されるトウモロコシと大豆の国際相場の上昇に伴い、業界は現在、価格を引き上げざるを得ない状況にあるため。豚肉価格は、わずか1か月で20%値上がりしている。日本市場の開放は、この外にも、リオ・グランデ・ド・スル州とパラナ州、マット・グロッソ州で生産された豚肉の禁輸措置を取り続けているロシアへの依存を縮小するものとしても期待されている。
輸出先
ブラジルは2012年上半期に6億8,730万ドルの豚肉を輸出しており、2011年同期の7億3,520万ドルを下回った格好。ブラジル産豚肉の最大の輸出先は、ウクライナ(1億6,930万ドル)とロシア(1億6,710万ドル)、香港(1億5,380万ドル)。数量ベースでは26万8,700トンを輸出しており、前年同期の26万6,800トンをわずか0.72%上回った。
2011年の場合、中国とEU、米国に次ぐブラジルは世界第4位の豚肉生産国。 日本の豚肉生産量は、世界第8位。
「すでに鶏肉を輸入している日本の大手企業の多くが、ブラジル産豚肉を調達するだろう」と、カマルゴ・ネット会長は分析。ブラジルが輸出する生鮮鶏肉は、日本が輸入する鶏肉の90%を占める。
日本が輸入する豚肉市場では、現在、米国が最大の相手国になっている。 日本は2011年に79万3,000トンの豚肉を輸入したが、その内32万3,700トンが米国産。「ブラジルの豚肉価格は日本市場に届けられた時点で、米国産とほぼ同じ水準になるだろう。同様に両国の豚肉に対してはカットの方法に関しても、要求に違いがあるだろう」と、Abipecs会長はコメントした。
中国
農務省から局長2人が中国入りし、28日には、中国政府とブラジル産豚肉の輸出拡大の可能性について協議する。 ブラジル側は、このほどブラジルを訪問して食肉会社3社の検査を実施したミッションの結果について中国側に照会を求めるとともに、昨年から中断している他の事業所に関する承認作業も求める。
リオ・グランデ・ド・スル州内の食肉会社2社の輸入が承認される見通しで、政府によると、現在、中国から承認されている事業所は1か所のみ。ブラジルの豚肉業界は次の輸出目標として、韓国とEU、更にメキシコに照準を定めている。(2012年8月28日付エスタード紙)