荒木要参事官、遠藤諭副領事が訪問

在ブラジル日本大使館の荒木要参事官並びにサンパウロ総領事館の遠藤諭副領事が2012年8月9日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長とブラジルへの投資の阻害要因になっているブラジルコストの改善(特にサントス港の通関業務の迅速化等)について意見交換を行った。

左からサンパウロ総領事館の遠藤諭副領事/在ブラジル日本大使館の荒木要参事官/平田藤義事務局長(Foto: Rubens Ito / CCIJB)

7月のIPCA指数は0.44%上昇

7月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は、トマトや蔬菜類の価格上昇が牽引して0.43%上昇したために4月の0.64%に次ぐ物価上昇を記録、今年7カ月間では2.76%、過去12カ月間では5.2%上昇している。

米国の穀倉地帯を襲っている旱魃で、大豆並びにトウモロコシの国際コモディティ価格が大幅に上昇した影響で6月のIPCA指数の上昇を牽引したが、7月はトマトやニンジンなどの値上がりがIPCA指数を押し上げている。

また大豆やトウモロコシは食料品の原材料や家畜の飼料に利用されるために、今後は牛肉や豚肉の値上がりにつながると予想されており、またペトロブラス石油公社によるガソリンやディーゼル燃料価格の値上がりも予想されている。

中銀の通貨政策委員会(Copom )による政策誘導金利(Selic)が今後も継続して引き下げられると予想、また連邦政府の一連の経済活性化政策の効果が表面化するために、消費拡大によるインフレ圧力が強まると予想されている。

米国の旱魃で穀物の国際コモディティ価格が上昇した影響で、8月初めの総合市場物価指数(IGP-M)は、1.21%と7月初めの0.95%を大幅に上回っている。

6月のIPCA指数は0.08%、7月は0.43%、IPCA指数を構成する食品・飲料は前記同様に0.68%、0.91%、住居費は0.28%、0.54%、生活用品はマイナス0.03%、マイナス0.01%、衣類は0.39%、0.04%、公共輸送費はマイナス1.18%、マイナス0.03%、健康保険・衛生費は0.38%、0.36%、教育費は0.06%、0.12%、通信費はマイナス0.01%、0.15%となっている。

また6月のトマトの値上がりは11.5%、7月は50.4%、前記同様にニンジンは5.8%、17.8%、ニンニクは5.9%、12.3%、黒フェジョンは、南大河州の旱魃の影響を受けて3.5%、6.1%とそれぞれ値上がりしている。(2012年8月9日付けエスタード紙)


 

6月のサンパウロ市の新築住宅販売は32%減少

サンパウロ商用・住宅不動産売買・賃貸・管理業者組合(Secovi)の統計によると、6月のサンパウロ市の新築住宅販売は前年同月比32%減少の1,846軒、前月比では32.3%減少している。

今年上半期のサンパウロ市の新築住宅販売は、前年同期比2.6%減少の1万1,981軒に留まって、Secovi組合の今年の予想である前年比10%増加の3万1,000軒を大幅に下回っている。

上半期の新築住宅の販売総額は、60億レアルと前年同期の61億レアルを僅かに下回っており、7月の新築住宅売出軒数は前年同月比57.1%減少、前月比でも39%減少している。

ブラジル資産調査会社(Embraesp)の調査によると、上半期の新築住宅売出軒数は前年同期比37.2%減少の8,862軒、Secovi組合では、今年の新築住宅売出軒数は前年比21%減少を予想している。

政策誘導金利(Selic)が8.5%以下に引き下げられポウパンサ預金の金利が大幅に下がってきて投資の魅力を失ってきており、Secovi組合のクラウジオ・ベルナルデス会長は、住宅への投資は確定金利付きファンドなどへの投資よりも魅力的になってきていると説明している。(2012年8月9日付けエスタード紙)


 

連邦政府はガソリン価格の値上げを容認か

ペトロブラス石油公社の第2四半期の純益は石油の派生品輸入の増加並びにドル高の為替、原油採掘向け投資額の増加などの要因の影響で、8月3日、同公社のグラッサ・フォスター総裁は、13億4,000万レアルの赤字を計上したと発表した。

この発表後、ギド・マンテガ財務相はガソリンポストの燃料価格は長年に亘って据置かれてきたが、ガソリンの国際コモディティ価格とブラジル国内の価格に開きが非常に大きいために、ガソリン価格の値上げを容認した発言をしている。

ペトロブラスの第2四半期の純益は13億レアルの赤字を計上、同四半期のガソリン並びにディーゼル燃料の輸入は30億ドルに達しているために、グラッサ・フォスター総裁はエタノールの増産を発表している。

ブラジル・インフラストラクチャー・センター(CBIE)の計算によると、2011年から海外と国内のガソリン価格は大きく開いてきており、今では国内のガソリン価格は23.1%、ディーゼル燃料価格は24.5%とそれぞれ高くなっている。

10月の地方統一選挙を控えているために、連邦政府ではインフレに直接結び付くガソリン価格の値上げの時期並びに値上げ幅を慎重に検討している。(2012年8月9日付けエスタード紙)

 

サンパウロ州内の新規雇用数はブラジルの32.1%に減少

就労・失業者管理センター(Caged)の調査によると、今年上半期のサンパウロ州内の新規雇用数は、ブラジル全体の32.1%と2006年の45.6%、2002年の40.0%をそれぞれ下回っている。

ヨーロッパの債務危機並びに中国の国内総生産(GDP)伸び率の低下で輸出が減少した影響や製造業の在庫増加などの要因で、上半期のブラジルの製造業部門の新規雇用は、12万7,500人と前年同期を下回っている。

今年上半期のサンパウロ州の国内経済に占める比率は、昨年同期の36.7%から35.7%に減少、2009年の40.3%から大幅に減少してきているが、一方でミナス州が大幅に伸びてサンパウロ州に次いでいる。

鉄鋼関連工業並びに自動車工業、鉱業などが盛んなミナス州の上半期の新規雇用は17.1%、パラナ州は8.5%、リオ州は8.3%、ゴイアス州は7.1%それぞれ占めている。

リオ州の上半期の新規雇用は、岩塩層(プレソルト)原油開発関連の工業部門並びに2016年開催のオリンピック関連のサービス部門、自動車やトラック関連の雇用が牽引している。

2002年上半期のゴイアス州の新規雇用は4.0%であったが、中西部地域の特徴である農畜産部門並びに自動車部門が牽引して、今年の上半期の新規雇用は2倍近い7.1%に達している。(2012年8月8日付けエスタード紙)


 

上院で暫定法 563号/2012を承認

昨日、上院では下院を通過していた604億レアルに達する減税パッケージ暫定法 563号/2012を承認、国内経済の停滞の影響で国庫庁の歳入が予想を大幅に下回っているために、ジウマ・ロウセフ大統領がサインするかは不透明となっている。

この減税パッケージ暫定法では、負担金を売上高から納付する新しい形式を可能にし、特定の活動を行う企業へ社会保障院への積立金軽減措置を適用する。

第2次ブラジル・マイオー ル・プランでは社会保障院(INSS)積立金の20%の免除の代りに、売上の1%から2%を納付、情報テクノロジー企業並びにIT企業(TI)と通信企業 (TIC)、コールセンターのサービスを提供するアウトソーシング企業に対して適用される。

また減税が適用されるセクターとして、道路輸送セクター並びに航空貨物セクター、海上輸送セクター、教育セクター並びに防衛セクター、医療機器セクター、農業機械セクター、玩具セクターまで含まれている。

ギド・マンテガ財務相は、第2次ブラジル マイオール プログラムのために450億レアルをBNDES銀行へ貸与することで、ルシアーノ・コウチーニョ総裁と合意している。

しかし上院では社会統合基金 (PIS)並びに社会保険融資納付金(Cofins)、基礎食品関連の工業製品税(IPI)に対する減税措置の適用は除外している。(2012年8月8日付けエスタード紙)


 

グラッサ・フォスター総裁はエタノール増産を表明

昨日、サンパウロ州工業連盟(Fiesp)のイベントに参加したペトロブラス石油公社のマリア・ダス・グラッサ・フォスター総裁は、石油の輸入増加に伴って同公社の収益が圧迫されているために、ガソリン並びにディーゼル燃料の輸入を減少させるためエタノール増産を表明した。

ペトロブラスは国内で複数の製油所建設プロジェクトを抱えているにも関わらず、建設計画が大幅に遅れているために、短期間で同公社の収支を改善並びに石油の輸入を削減するために、エタノールの増産プランを開始する。

グラッサ総裁は2014年からエタノールの供給が需要を満たすと予想しているが、現在のエタノールのガソリンの混入率20%を25%に引き上げるためには、米国からエタノールを輸入しなければならない。

ペトロブラス石油公社の第2四半期の純益は、石油の派生品輸入の増加並びにドル高の為替、原油採掘向け投資額の増加などの要因の影響で、13億4,000万レアルの赤字を計上した。
第2四半期の原油採掘向け投資は、27億3,000万レアルと第1四半期比では21億レアル増加、今年上半期の原油採掘向け投資は、32億8,000万レアルに達しているにも関わらず、採算の取れない油田が41油田に達している。(2012年8月8日付けエスタード紙)

 

運輸サービス部会がシンポ発表資料作成のため意見交換

運輸サービス部会(岐部ルイス部会長)は2012年8月8日正午から午後2時まで業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために、参加者がそれぞれ持参した資料を発表して意見交換を行った。

上期の回顧として、ヨーロッパの債務危機の影響、自動車並びに白物家電向けの工業製品税(IPI)の減税効果、アルゼンチンの保護貿易主義、メキシコ/ブラジルの自動車の二国間協定の見直し、税関の赤潮作戦並びに厚生省のスト、港湾コスト、原発事故の影響による日本食料品の輸入に対する厳重な港湾チェック、鉄鉱石の中国への輸出減少、BRICSで最も高い鉄鋼製品の生産コスト、ドル高の為替、ミナス州の降雨による鉄鉱石の生産減少、輸出用コンテナ運賃の下落、継続する港湾インフラ問題、電話通信庁による通信各社への通信回線の改善監視、第4世代(4G)高速移動通信向けの周波数入札の決定などが挙げられた。

下期の展望として、ベネズエラのメルコスール加盟の影響、地方統一選挙の行方、継続する厚生省のストライキの影響、商品サービス流通税(ICMS)の共通税率の影響、サントス港湾の新規ターミナルへのグローバルターミナルオペレーターの資本参加、10M Etherサービスの普及、IT技術者の不足、人件費の高騰などが話題となった。

参加者は岐部部会長(UBIK)、和田副部会長(日通)、川手副部会長(NYK)、谷口氏(栄進)、細谷氏(日通)、矢澤氏(NTT)、森田氏((山九) 、村田氏(鈴与)、遠藤副領事(サンパウロ総領事館)、平田事務局長

左から和田副部会長(日通)/岐部部会長(UBIK)/川手副部会長(NYK)(Foto: Rubens Ito / CCIJB)

左から村田氏(SUZUYO)/谷口氏(栄進)

左から矢澤氏(NTT)/森田氏((SANKYU)/細谷氏(日通)

 

会議所関係者が岩井良行特許庁長官と意見交換

昨年(2011年8月)、ブラジルのバイア州で開催された第5回日伯貿易投資促進合同委員会(日伯貿投委)の主なテーマは「貿易と市場アクセス」、「投資促進」 、「JETROビジネスミッション準備状況」、「貿易促進」、「技術移転」、「特許庁間(JPO-INPI)協力」、「移転価格税制」、「ビザ関連」、「ビジネス環境整備に関する総括」、「各種協力」ではデジタルTV放送システム普及に関する協力、中小企業協力、研修制度の受入、専門家の派遣、企業のインターシップ、留学生の交換、「JBICの協力」、「JICAの協力」、「JOGMECの協力」であった。

岩井長官は冒頭、日本の知財戦略に触れアセアン諸国の特許審査状況やロシアやインドとは協力関係が急速に進んでいる。日本企業の次のフロンティアはブラジルである。ブラジルの経済成長についてもっと幅広く勉強したいと述べた。

会議所関係者は前回の日伯貿投委で俎上された「技術移転上の足枷」、「特許審査の現状」について説明。また特許庁間(JPO-INPI)のさらなる協力関係強化などの他、最近のブラジル政治・経済情勢やブラジルでのビジネス環境全般について意見交換を行った。

参加者は特許庁長官のほか岩崎晋 国際課長、総務部国際課の野田洋平 課長補佐(地域政策第二班長)、 JETROサンパウロ事務所の澤田吉啓所長、同所の深瀬聡之次長また会議所からは日立ブラジルの岩山明郎取締社長、ブラジル特殊陶業有限会社の林 恭平取締役社長、 SONYブラジルの三浦 修社長、パナソニック・ブラジルの篠原一宇副社長、平田藤義事務局長。

8月の自動車販売はIPI減税政策中止による駆け込み需要で記録更新か

8月末で新車購入向けの工業製品税(IPI)の減税政策が終了するために、自動車業界では、自動車購入の駆け込み需要で記録更新となる40万台の自動車販売を見込んでいるが、業界では10月までのIPI減税政策の延長を連邦政府に要請している。

8月の自動車生産の最高記録は昨年8月の32万6,200台、過去最高の自動車販売は2010年12月に記録した38万1,600台、7月の自動車生産は前月比8.8%増加の29万7,800台であった。

今年7カ月間のバスやトラックを含む自動車生産は、前年同期比8.5%減少の185万台、下半期にSelic金利の切下げ効果の表面化並びに新たな経済活性化政策の導入などで、今後の自動車販売が増加すると予想されている。

今年7カ月間の自動車販売は前年同期比1.8%減少の208万1,000台、全国自動車工業会(Anfavea)では、今年の自動車販売を前年比4.0%増加の370万台と予想している。

7月の自動車メーカー並びにディーラーの自動車在庫は、前月の29日から27日に相当する32万9,000台に減少、IPI減税政策の導入による国庫庁の歳入減少は、自動車販売が好調に推移しているために、社会統合基金 (PIS)並びに社会保険融資納付金(Cofins)、商品流通サービス税(ICMS)、自動車所有税(IPVA)の歳入増加で補える。

7月の自動車部門の雇用は730人、そのうち52人は農業機械セクターの雇用、現在の自動車部門の雇用は、14万7,700人と昨年12月よりも3,100人増加している。

メルセデス・ベンツ社とMAN社では1,770人がレイオフされ、ジェネラル・モーターズ社では数日以内に940人がレイオフの予想、また同社のサン・ジョゼ・ドス・カンポス工場では、過去2カ月間に356人が希望退職に応募している。

しかしフィアット社ではミナス州ベッチン工場で600人を雇用、トヨタ社はサンパウロ州ソロカバ工場が完成、現代自動車は9月からピラシカーバ工場が操業開始するために、それぞれ大幅な雇用が見込まれている。(2012年8月7日付けエスタード紙)