ジウマ大統領の支持率がルーラ政権を超える

ジウマ・ロウセフ大統領は任期1年目の終わりを迎え、直接選挙制が復活して以来の最高支持率を獲得、記録を更新した。

フォーリャデータによる先週の調査では、59%のブラジル人がジウマ大統領を「とても良い」或いは「良い」と評価しており、過去6ヶ月間で10%の支持率を伸ばした。33%は「普通」、また6%は「悪い」或いは「とても悪い」と評価しているが前回8月の調査からはマイナス5%となっている。無回答は2%。ジウマ政権の平均値は7.2であった。この支持率からは、政権発足時の数々のスキャンダルによるイメージダウンはなかったと言える。2011年には7人の大臣を更迭、そのうち6人には汚職の疑いがあった。

任期1年目終了時にフェルナンド・コローは23%の支持率、イタマール・フランコは12%であった。フェルナンド・エンリッキ・カルドーゾは第一次政権時には41%、第二次政権時16%の支持率。ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ前大統領はそれぞれ42%と50%であった。

今回の新たな調査によると、ジウマ大統領の評価は老若男女、収入や学歴に関係なく伸びている。現在の支持率は、女性は62%、男性は56%となっている。

ジウマ大統領は、下層階級また上層階級の投票者からもバランスよく支持を受けている。初等教育修了者からは61%、また大卒では59%から「とても良い」、「良い」という評価を受けている。収入別の統計では、最低給料x 510倍収入の階層から最も支持を受けており、前回調査より16%アップの支持率61%であった。

データフォーリャの統括責任者であるマウロ・パウリーノ氏は、今回の支持率アップにはここ数ヶ月の経済状況が関係すると見ている。「前回調査からの変化を最もよく表している要因です。国民は世界的経済危機に不安感を抱いていましたが、ジウマ大統領は財政圧迫(増税)を行わないということが認識されたのです。」

家庭経済状況は良くなりそうですかという設問に対し、7月には54%が「はい」であったが、今月には60%へ増加。またブラジル経済に対して楽観視しているかという設問には、前回42%が「はい」、今回は46%であった。2011年にはインフレ率が6.5%に達し、過去7年の最高値であった。また物価高も9月にピークを迎えていたが、現在は下降の傾向が続いてる。

ジウマ大統領個人のイメージも同様に良くなっている。ブラジル国民の72%は「決定能力がある」と評価。80%は「とても聡明である」、70%は「誠実である」と認めている。ブラジル社会民主党(PSDB)支持層では、ジウマ大統領に対し40%の支持率であるものの、60%は「とても聡明である」、57%は「決定能力がある」、「誠実である」と評価している。

前述のパウリーノ氏は、「ジウマ大統領は危機においても安定感を見せ、決定が早くまた規則にのっとらない者を更迭・解雇するのも厭わないというイメージが定着しました。」と述べる。

データフォーリャは今回1月18日と19日に2575人を対象として調査、数値の誤差は2パーセント程度と見られる。

(フォーリャ紙 2012122日号)

安定した経済はジウマ大統領へ追い風

好調な経済シナリオは支持者を増やし反対勢力からの攻撃を防ぎ、またそれによって大統領自身への圧力も軽減される。政府のまた反対勢力も含め今後の政治的な見通しとしては、ジウマ・ロウセフ政権の評価は引き続き経済状況に密接に関連するが、それはブラジルに限った特徴ではない。経済がコントロール下にある限り、ジウマ大統領は安定感を見せ、生産部門からの圧力も無く、労働者も雇用と収入が安定、連立与党も賛同、反対勢力も文句がないということになる。このような形でジウマ大統領は記録的な59%という支持率(「とても良い」、「良い」)を獲得したのだ。

2014年と2018年の次期大統領選挙において反対勢力側からの最有力候補と言われる上院議員アエシオ・ネーベス氏(ブラジル社会民主党 PSDB-ミナス・ジェライス州)が「姿が見えない」、「政府叩きをしない」という批判を甘んじて受け入れているのは、まさにこういう訳である。大統領またアエシオ氏本人の就任当時から、つまり昨年当初、アエシオ氏はPSDBの政治的工作また反対勢力との議論へ力を注いでおり、外に向けてはつまり世論にはそれ程力を注いでいなかった。このようにしてジウマ政権反対勢力の良き例となったのである。

ジウマ政権を今攻撃するあるいは批判することは「刃先を折る」ようなことで、つまりジウマ政権にとって痛手は全く無くもしくは無いであろうし、反対にアエシオ氏本人が痛手を被るだろう、と関係者や側近は分析している。

政治家やアナリストの見通しでは、この構図に変化が出るのは次の2つのケースの場合である。一つはプラナウト宮に大きなスキャンダルがあった場合、(未だ表面化にないが)或いは経済の見通しが再び狂った場合であるが、こちらも今のところ有り得ないと見られる。インフレ上昇を伴う経済成長の大幅なブレーキがあった場合にはフィルムは巻き戻しになる。ジウマ大統領は焦燥し、生産部門から議論が起こり、労働者の先行き不安が生じ、連立与党も騒ぎ立てまた反対勢力も政府批判を始める。

世界経済は信頼性を失っているが、ブラジルは引き続きコントロール下にある。ジウマ氏が当選した大統領選またルーラ前政権の終わりを迎えた2010年の7.5%という経済成長率が続かなくとも、予想数値は最悪のものではない。2011年は3%(公式)、国連予想数値では今年2012年は2.7%、Fiesp(サンパウロ州工業連盟)予想数値では2.6%となっている。この経済成長率は高い数値ではないが、世界的経済危機の中、ブラジルのような大国でインフラの欠如した国にとっては妥当な数値と言える。工業産業レベルの復興もあり、また最も重要なのは、現在高い数値を保っている雇用率を維持することだ。

よりよい未来へ

データフォーリャの今日の調査によると、46%が「経済は良くなると思う」と回答、13%は「悪化すると思う」と回答、37%は「現状が続く」と回答している。そして60%が「家庭経済状況は良くなると思う」と回答している。当面のところはアメリカ合衆国またヨーロッパの経済危機の影響はないようだ。

健康保険問題の改善、汚職の改善への取り組みがジウマ大統領のイメージアップを物語っている。80%が「ジウマ大統領は聡明である」であると回答、「決定能力がある」は72%、「誠実である」は70%という回答をしている。調査データによると、汚職はジウマ大統領の大衆人気に影響せず、改善のため必要な処置は既に行ったと見られている。7人の大臣更迭後、汚職問題というテーマは既に政治的威力を失ったようだ。

 (フォーリャ紙 2012年1月22日)

史上初めてEクラスが1%未満に

過去10年でブラジル国内の1,000万人以上が極貧状態を脱したことが、2つの調査から明らかになった。

Eクラス(極貧層)が史上初めてブラジル国内4,900万世帯の1%以下の水準に減少した。異なる手法を採用した2つのコンサルタントによる調査がどちらも、極貧状態にあるブラジル人の数が過去10年で劇的に減少したのを確認した。

正確に言うならば、消費能力の評価を専門とするコンサルタント会社IPCマーケティングが実施したIPC-マップス調査による計算で40万4,900万世帯、言い換えると全世帯の0.8%が現在、Eクラスだと位置付けた。1998年当時、IBGEのデータにもとづけばEクラスは全世帯の13%を占めていた。

この調査の責任者であるマルコス・パッジーニ氏によると、この調査はIbopeメディアが実施する調査で採用されているもので、社会経済の分配と、人口の増大と経済成長、その他の指数の見通しなどを計測するために同コンサルタント会社が開発した手法にもとづく。さらに各世帯は、家財と家長の学歴を考慮するブラジル調査会社協会(Abep)の基準に従って分類される。

低所得層の調査を専門とするダッタ・ポプラル研究所が実施した調査も、社会階層が同様の方向に進んでいることを示す。2001年時点でEクラスは人口の10%(1,730万人)だったが、2011年には3.6%、700万人まで減少した。この研究ではEクラスを、構成家族1人当たりの月間所得が79レアルと設定している。

パッジーニ氏は、「貧困が消滅したということはできないが大幅に減少しており、かつては不可能だった様々な消費財へのアクセスが可能になったことで、社会の状況は改善している」と認める。

ダッタ・ポプラルの共同経営者のレナット・メイレーレス理事によると、調査結果の傾向は社会がともに同じ方向を向いて推移していることを示しており、貧困層が大きく減少してきているという。「この10年で、Eクラスの人々は、1,000万人減少した」と同氏は認め、さらに、調査結果で若干の規模が乖離している部分は、Eクラスの多くがマイホームを持っていないという事実に由来する、判断の相違の可能性があるという。

流動性

社会構成におけるEクラスとDクラスの比率は、1998年から2011年にかけて、大きな変動をうけて急速に減少した。Dクラスの世帯の比率は、33.6%からが15.1%に半減。一方、CクラスとBクラスは増加している。1998年に、全世帯の17.8%だったBクラスは、2011年に30.6%を占めた。

Cクラスの増加はさらに大きく、IPC-マップスの調査によると、1998年に31%だったものが2011年に49.3%に達した。その結果、ブラジル国内の世帯のほぼ80%が現在、すでにCクラスあるいはBクラスである。「もはや、底辺の低所得層が社会の大部分を占めた所得ピラミッドと呼ぶことはできない。今では、所得分布はひし形だ」と、パッジーニ氏はコメント。その上で同氏は、現在では最も貧しい所得層に位置付けられる世帯は0.8%で、これは最も裕福な世帯の0.5%とほぼ同水準でしかないと強調する。(2012年1月22日付エスタード紙)

史上初めてEクラスが1%未満に

過去10年でブラジル国内の1,000万人以上が極貧状態を脱したことが、2つの調査から明らかになった。

Eクラス(極貧層)が史上初めてブラジル国内4,900万世帯の1%以下の水準に減少した。異なる手法を採用した2つのコンサルタントによる調査がどちらも、極貧状態にあるブラジル人の数が過去10年で劇的に減少したのを確認した。

正確に言うならば、消費能力の評価を専門とするコンサルタント会社IPCマーケティングが実施したIPC-マップス調査による計算で40万4,900万世帯、言い換えると全世帯の0.8%が現在、Eクラスだと位置付けた。1998年当時、IBGEのデータにもとづけばEクラスは全世帯の13%を占めていた。

この調査の責任者であるマルコス・パッジーニ氏によると、この調査はIbopeメディアが実施する調査で採用されているもので、社会経済の分配と、人口の増大と経済成長、その他の指数の見通しなどを計測するために同コンサルタント会社が開発した手法にもとづく。さらに各世帯は、家財と家長の学歴を考慮するブラジル調査会社協会(Abep)の基準に従って分類される。

低所得層の調査を専門とするダッタ・ポプラル研究所が実施した調査も、社会階層が同様の方向に進んでいることを示す。2001年時点でEクラスは人口の10%(1,730万人)だったが、2011年には3.6%、700万人まで減少した。この研究ではEクラスを、構成家族1人当たりの月間所得が79レアルと設定している。

パッジーニ氏は、「貧困が消滅したということはできないが大幅に減少しており、かつては不可能だった様々な消費財へのアクセスが可能になったことで、社会の状況は改善している」と認める。

ダッタ・ポプラルの共同経営者のレナット・メイレーレス理事によると、調査結果の傾向は社会がともに同じ方向を向いて推移していることを示しており、貧困層が大きく減少してきているという。「この10年で、Eクラスの人々は、1,000万人減少した」と同氏は認め、さらに、調査結果で若干の規模が乖離している部分は、Eクラスの多くがマイホームを持っていないという事実に由来する、判断の相違の可能性があるという。

流動性

社会構成におけるEクラスとDクラスの比率は、1998年から2011年にかけて、大きな変動をうけて急速に減少した。Dクラスの世帯の比率は、33.6%からが15.1%に半減。一方、CクラスとBクラスは増加している。1998年に、全世帯の17.8%だったBクラスは、2011年に30.6%を占めた。

Cクラスの増加はさらに大きく、IPC-マップスの調査によると、1998年に31%だったものが2011年に49.3%に達した。その結果、ブラジル国内の世帯のほぼ80%が現在、すでにCクラスあるいはBクラスである。「もはや、底辺の低所得層が社会の大部分を占めた所得ピラミッドと呼ぶことはできない。今では、所得分布はひし形だ」と、パッジーニ氏はコメント。その上で同氏は、現在では最も貧しい所得層に位置付けられる世帯は0.8%で、これは最も裕福な世帯の0.5%とほぼ同水準でしかないと強調する。(2012年1月21日付エスタード紙)

貧困撲滅の課題が拡大

最低賃金と社会福祉プログラムが所得のカテゴリープロフィールを改善したが、Eクラスは依然700万人を数える。

国内のEクラス(貧困)撲滅に向けた課題は、この所得層のプロフィールそのものによく表れている。研究機関のダッタ・ポプラルが実施した調査によると、この所得層のほぼ半数(49.8%)が15歳以下で、さらにその内32.2%は文盲で、40.0%が農村地帯に住んでいる。これらの数字は、国内の平均(それぞれ25.2%と16.4%、15.7%)を大きく上回る。

ダッタ・ポプラルの共同経営者の1人、レナット・メイレレス氏は、「このような状況を解決するために、社会事業と基礎教育の普及に多額の公共投資が必要だ」と言う。その上で同氏は、700万人のブラジル国民が、依然として解決が「さらに困難な」極貧状況に置かれていると強調する。

この研究に基づけば、Eクラスに取り残されている人の大部分、66.2%が北東部で暮らしている。一方で北部には13.7%、南東部には12.5%、南部には4.5%、中西部には3.1%が暮らす。

この所得層の大部分が北東部に集中しているものの、IPCマーケティングのマルコス・パッジーニ理事は、この地域こそ、まさにEクラスとDクラスを大きく減少させた地域だと指摘。1998年、この両所得層は全体の68.4%を占めた。2011年には、この所得層は22%に縮小している。

パッジーニ氏は、「最初の段階において、EクラスとDクラスがCクラスとBクラスへ上昇するきっかけとなったのは、連邦政府の社会事業だった。ところが現在、これらの事業への依存の度合いは大幅に縮小され、南部と南東部の多くの企業が、北東部で販売合戦を繰り広げている」という。

北東部におけるこの期間の社会階層の変化の大部分は、この地域の所得が最低給与に大きく依存していたことで説明できる。LCAコンスルトーレスのファビオ・ロマン氏によると、北東部では、多くの人が最低給与が指標と関連付けられる水準の給与で暮らしている。「これらの人たちは労働者にとどまらず、INSSの社会保障手当の受給者たちも含まれる」。

社会保障手当を受けるブラジル人の3人のうち2人までが、最低給与を指標とされる水準の受給額。しかも北東部では、この水準は全国平均を上回る。

最低賃金
国内の社会階層の構成は過去数年にわたって、家族手当(ボルサ・ファミリア)のような社会事業を含めた種々の経済的な要因によって変化が促されてきた。ロマン氏は、少なくともほかに3つの要因が、低所得層を上の階層へと押し上げたと指摘する。最初は、最低賃金だ。1998年12月から昨年末にかけて、最低賃金は(インフレ率を差し引いた)実質額で、75.6%増加した。

「所得全体が増加する以上の拡大。しかも最低賃金は、低賃金で働く人たちや非正規労働者の賃金調整のパラメーターとしての効果がある。かつてEクラスあるいはDクラスだった人たちの大部分が、そのために社会階層の階段を昇ることになった」という。

所得階層の構造変化に貢献したもう1つの要因は、融資を受けるための入り口となる、正規雇用の拡大。同氏によると、ブラジル地理統計資料院(IBGE)のデータで国内6大都市圏の正規雇用が2005年以降、正規雇用総数の増加ペースを上回る勢いで拡大した。

正規雇用が拡大すると、労働者は将来に対して楽観的な見方を拡大し、融資を受けることを躊躇しなくなる。「融資の拡大は耐久消費財の購入を容易にし、これが結果として、調査基準で定める社会階層の上昇につながる」とロマン氏は指摘。この所得階層の流動性には、経済成長が背景にあると分析する。

「取り組みは今後、これらの人たちを新たに属することになった社会階層にとどめることであり、それは、経済成長があれば維持できる」というロマン氏だが、この社会階層の上昇プロセスは今後、過去数年に見られたような勢いを伴わないと予想する。2年前の経済成長率が反映された最低賃金の調整が7.5%に達する2012年を除いて、今後の最低賃金の調整率はそれほど大きなものにはならない見込みだからだ。

例えば2013年の最低賃金の実質調整率は、2011年のGDP成長率の推計値である3%前後になる。最低賃金の調整は今のところ2年前の経済成長率を充当しているが、ロマン氏は、ブラジル政府がどこかの時点で最低賃金に関する規定を変更する必要があると指摘する。さもなければ、最低賃金が平均賃金になってしまう。(2012年1月22日付エスタード紙)

貧困撲滅の課題が拡大

最低賃金と社会福祉プログラムが所得のプロフィールを改善したが、Eクラスは依然700万人を数える。

国内のEクラス(貧困)撲滅に向けた課題は、この所得層のプロフィールそのものによく表れている。研究機関のダッタ・ポプラルが実施した調査によると、この所得層のほぼ半数(49.8%)が15歳以下で、さらにその内32.2%は文盲で、40.0%が農村地帯に住んでいる。これらの数字は、国内の平均(それぞれ25.2%と16.4%、15.7%)を大きく上回る。

ダッタ・ポプラルの共同経営者の1人、レナット・メイレレス氏は、「このような状況を解決するために、社会事業と基礎教育の普及に多額の公共投資が必要だ」と言う。その上で同氏は、700万人のブラジル国民が、依然として解決が「さらに困難な」極貧状況に置かれていると強調する。

この研究に基づけば、Eクラスに取り残されている人の大部分、66.2%が北東部で暮らしている。一方で北部には13.7%、南東部には12.5%、南部には4.5%、中西部には3.1%が暮らす。

この所得層の大部分が北東部に集中しているものの、IPCマーケティングのマルコス・パッジーニ理事は、この地域こそ、まさにEクラスとDクラスを大きく減少させた地域だと指摘。1998年、この両所得層は全体の68.4%を占めた。2011年には、この所得層は22%に縮小している。

パッジーニ氏は、「最初の段階において、EクラスとDクラスがCクラスとBクラスへ上昇するきっかけとなったのは、連邦政府の社会事業だった。ところが現在、これらの事業への依存の度合いは大幅に縮小され、南部と南東部の多くの企業が、北東部で販売合戦を繰り広げている」という。

北東部におけるこの期間の社会階層の変化の大部分は、この地域の所得が最低給与に大きく依存していたことで説明できる。LCAコンスルトーレスのファビオ・ロマン氏によると、北東部では、多くの人が最低給与が指標と関連付けられる水準の給与で暮らしている。「これらの人たちは労働者にとどまらず、INSSの社会保障手当の受給者たちも含まれる」。

社会保障手当を受けるブラジル人の3人のうち2人までが、最低給与を指標とされる水準の受給額。しかも北東部では、この水準は全国平均を上回る。

最低賃金
国内の社会階層の構成は過去数年にわたって、家族手当(ボルサ・ファミリア)のような社会事業を含めた種々の経済的な要因によって変化が促されてきた。ロマン氏は、少なくともほかに3つの要因が、低所得層を上の階層へと押し上げたと指摘する。最初は、最低賃金だ。1998年12月から昨年末にかけて、最低賃金は(インフレ率を差し引いた)実質額で、75.6%増加した。

「所得全体が増加する以上の拡大。しかも最低賃金は、低賃金で働く人たちや非正規労働者の賃金調整のパラメーターとしての効果がある。かつてEクラスあるいはDクラスだった人たちの大部分が、そのために社会階層の階段を昇ることになった」という。

所得階層の構造変化に貢献したもう1つの要因は、融資を受けるための入り口となる、正規雇用の拡大。同氏によると、ブラジル地理統計資料院(IBGE)のデータで国内6大都市圏の正規雇用が2005年以降、正規雇用総数の増加ペースを上回る勢いで拡大した。

正規雇用が拡大すると、労働者は将来に対して楽観的な見方を拡大し、融資を受けることを躊躇しなくなる。「融資の拡大は耐久消費財の購入を容易にし、これが結果として、調査基準で定める社会階層の上昇につながる」とロマン氏は指摘。この所得階層の流動性には、経済成長が背景にあると分析する。

「取り組みは今後、これらの人たちを新たに属することになった社会階層にとどめることであり、それは、経済成長があれば維持できる」というロマン氏だが、この社会階層の上昇プロセスは今後、過去数年に見られたような勢いを伴わないと予想する。2年前の経済成長率が反映された最低賃金の調整が7.5%に達する2012年を除いて、今後の最低賃金の調整率はそれほど大きなものにはならない見込みだからだ。

例えば2013年の最低賃金の実質調整率は、2011年のGDP成長率の推計値である3%前後になる。最低賃金の調整は今のところ2年前の経済成長率を充当しているが、ロマン氏は、ブラジル政府がどこかの時点でに関する規定を変更する必要があると指摘する。さもなければ、最低賃金が平均賃金になってしまう。(2012年1月21日付エスタード紙)

メルコスル内の蹉跌

こと自国の貿易収支を守るということにかけてアルゼンチン政府は、国際協定をシステマティックに蹂躙することへの良心の呵責など微塵も見せない。

同国では2月1日から、あらゆる製品の輸入に対して輸入許可証の自動発行を停止し、個別に手続きを実施する。税関職員が、何をどれだけ輸入できるかを判断するわけだ。貿易を明確に妨害する目的で検査期間(公式には最大15日)を無駄に確保する官僚的な手法だ。これまで白物家電、(冷蔵庫と洗濯機、オーブンレンジなど)に限られていたが、いよいよエスカレートして繊維製品とシューズ、バッテリー、トラクターといった製品にまで拡大した。

エスタード通信が入手した内部の流出文書に関する報道によると、2012年に100億ドル(前年は109億ドルだった)以上の貿易収支黒字を計上するのがアルゼンチンの最終目標だ。

こうした判断には、アルゼンチンが2001年のデフォルト以来、困難な状況に置かれていること、今年の年明けには深刻な干ばつに伴ってトウモロコシの収穫が少なくとも23%、大豆でも5%の減産の見通しという状況と無関係ではない。輸出関税は、税収の20%を占める(これは今後低下するだろう)。貿易の穴埋めを補填していた資金が減少する中で、輸入に対する支払いを削減して対処しようという考えだ。

二国間貿易の収支においてブラジルが優位にあることは否定できないし、その傾向は、さらに拡大しそうだ。しかしそれは、ネストルとクリスチーナという2つのキルチネル政権が導入した収奪的な経済政策による結果、つまり投資を振興せず技術発展を後押ししないためにアルゼンチンの工業製品の競争力が殺がれたからに他ならない。

すでにブラジル政府は非公式に、国際的な取り決めはおろかメルコスルに対するものとしても、アルゼンチン政府のずさんで無責任な態度に不快感を表明している。例えばフェルナンド・ピメンテル開発商工大臣は、アルゼンチンは「恒久的な問題を抱えている」と、ブラジルの大臣がかつてしたことのないような踏み込んだ発言をしている。

ブラジル貿易会社協会(Abece)のイバン・ラマーリョ会長は、開発商工省事務次官時代の16年間を通じて、アルゼンチンとの貿易摩擦問題に対処してきた。その8年はカルドーゾ政権時代、残り8年はルーラ政権である。同氏によると、この自己中心主義を黙認するとブラジル政府は、保護貿易主義の拡大に向けてアルゼンチン政府の背中を押す決定的な役割を演じることになってしまい、結果として、関係がこじれることになると指摘する。

さらにラマーリョ氏は、政府が反論の糸口とすべき業界はどれかという問題についても言葉を隠さない。「彼らにとって最もセンシティブな業界は、自動車業界だ」。同氏は、ブラジルがアルゼンチンに対して少なくとも同等の措置を講じて車両の事前輸入許可取得を導入すべきだと主張する。

驚くべきことだが数年前からブラジルはアルゼンチンから、二国間貿易において官僚主義的な手続きにより貿易を阻害しているとメルコスル仲裁裁判所に告発されている。

これらは、より統合された関係(関税同盟)を目指そうとする域内加盟国にとっては受け入れられるものではなく、自由な商品の流通を想定する自由貿易圏を形成する以前の話。要するに、メルコスルの条約というのが絵に描いた餅になろうとしている。時とともに失望の色が濃くなっている。

もはや、経済と通商の統合に向けた手段ですらない。そして今、外務省が保全に努めてはいるものの、同様に政治的な統合も崩壊するリスクが生じている。

(2012年1月21日付エスタード紙掲載コラム)

BNDES銀行は民営化空港の80%まで融資

社会経済開発銀行(BNDES)は2月6日に予定されているグアルーリョス空港、ヴィラコッポス空港並びにブラジリア空港の民営化コンセッション入札で、落札したコンセッションに対して80%までのクレジット枠を決定、しかし民間航空庁(Anac)のヴァグナー・ビッテンコウト長官はBNDES銀行のクレジットは50%から70%と発表していた。

グアルーリョス空港の最低入札価格は34億2400万レアル、またコンセッション期間は20年で総投資額は46億6,000万レアル、ヴィラコッポス空港は14億7,100万レアル、30年、87億1,000万レアル、ブラジリア空港は5億8,200万レアル、25年、28億3,000万レアルが見込まれている。

BNDES銀行のファイナンス期間はグアルーリョス空港並びにブラジリア空港がそれぞれ180ヵ月、ヴィラコッポス空港は240ヵ月、年利は同銀行の長期金利(TJLP)6.0%プラスSelic金利や広範囲消費者物価指数(IPCA)の20%プラス0.9%の手数料などと見込まれている。

入札参加を予定している大手コンセッションとして、CCR社はアンドラーデ・グッチエレ社並びにカマルゴ・コレアと空港運営企業のスイス資本Flughafen Zurich社でコンセッションを構成する。

またブラジルの大手ゼネコンのオデブレヒト社はシンガポール空港運営のChangi社、ケイロース・ガルヴァン社はGMR並びにヒースロー空港を含む英国の主要空港を運営するBAA社でコンセッションを構成している。

その他ではOHL社とAena社、Ecorodovias社とFraport社、Garvão Engenharia社と Flughafen Munchen社、 Fidens Engenharia社と ADC&HAS社、 São Gonçalo do Amarante 空港の民営化コンセッションであるCorporación América社と Engevix社がそれぞれコンセッションを構成して、入札に参加すると予想されている。

しかし大手コンセッションでは中型ゼネコンが落札するために、収益性を無視した入札価格を大幅に上回る入札価格を提示する可能性があるために、入札価格上昇を危惧している。(2012年1月20日付けヴァロール紙)


 

CIR 015/12: 第23回Camaraゴルフ会開催について

CIR 015/2012

2012120

会議所会員および会員企業社員の皆様へ 

 

ブラジル日本商工会議所

相互啓発委員長 江上知剛

 

23回Camaraゴルフ会開催について

 

 

第2Camaraゴルフ会を下記の通り開催いたします。

御社内ご回覧の上、奮って御参加下さい。 女性の参加大歓迎です!!

 

 

― 記 ―

 

 

1.     開催日時 225日(土)7時15分スタート(第1組)

 

2.     場所 : PLゴルフクラブ LILY-PANSY 白ティー

 

3.     参加費 : R$100
(PLゴルフクラブの要請で食事代込みとなります。表彰式での飲物および賞品代も含みます。プレー費、キャディー費等は各自負担となります。)

 

4.     参加対象者 : 会議所会員、会員企業社員およびその家族

 

5.     参加申し込み : 連絡先(個人のメールアドレス)とハンディキャップ、参加費を添えて、会議所 テイコさんへお申し込みください。

TEL 3178-6233 secretaria@camaradojapao.org.br

 

お願い: 下記すべてのデータを必ずご記入の上、会議所メールへお送り願います。

 

お名前

 

 

組み合わせ表送り先

E-メールアドレス (E-mail)

 

 

ハンディキャップ

 

 

 

 

銀行振り込でのお支払いの場合、E-mail: secretaria@camaradojapao.org.br 又はファックス: (11)32840932 にて振り込み証明書をお送り願います。

 

口座番号

Banco do Brasil
Agência: 1196-7
C.c: 14650-1
CNPJ : 61.009.031/0001-06
Câmara de Comércio e Indústria Japonesa do Brasil

 

6.     ハンディキャップは自己申告制としますので ご自身のHCをご確認の上、ご連絡いただければと思います。

注)LILY-PANSY 白ティーのHCとなります。

 

7.     申込締切日 : 2月17日(金)。 但し、定員(56名程度)になり次第、締め切らせていただきます。

 

  上記に引き続き2012年は下記日程でのゴルフコンペ開催を予定しています。

ご予定ください。

 

24513日(日)

25812日(日)

261028日(日)

以上

後藤田信行氏が久々会議所を表敬訪問

後藤田氏が平田事務局長を訪問、昨今の進出企業の動向や会議所活動の変貌振りについて「温故知新」、大いに意見交換を行った。平田事務局長は快適な事務室をはじめ、年代順に整理された設立以来の資料・図書室を案内、また通常事務局職員が利用しているささやかな円卓食堂も披露した。

同氏は1973年ローム電子工業(ブラジル)の初代社長に就任、会議所では1983/84年に電気・電子部会長を歴任、88年に通産大臣賞の授賞歴がある。91年ローム退任後は、同氏夫人による吉川英治作「武蔵」のポルトガル語翻訳の支援をスタートに、夫人と伴に現在まで短編小説など延べ10冊を出版している。

 

左から平田事務局長/後藤田信行氏(Foto: Rubens Ito / CCIJB)

 

 

天野一郎日系社会委員長が東日本大震災1周年の慰霊ミサ準備会合に出席

2012年1月20日12時30分から、来る3月11日予定されている東日本大震災1周年の慰霊ミサ開催についての準備会合がブラジル日本文化福祉協会会議室にて行われた。日系主要5団体(文協、援協、県連、アリアンサ、会議所)の代表者が集まり、会議所からは天野一郎日系社会委員長及び石嶋勇同副委員長が出席した。