(2011年9月29日)伯国三菱商事の下前原課長と三菱商事本社の木村氏が表敬訪問

伯国三菱商事の下前原 幸治自動車部販売課長と三菱商事(株)本社自動車事業本部自動車米州・豪州ユニット ブラジルプロジェクトチームの木村 圭佑氏が会議所を表敬訪問、平田事務局長が対応し、ブラジルの経済・ビジネス諸事情について大いに意見交換を行った。
 
左から平田事務局長/下前原 幸治自動車部販売課長/三菱商事本社 木村 圭佑氏 (Foto: Rubens Ito/CCIBJ)

IPIの負担増でバイーア州へのメーカー進出に影響

ジャケス・ワグネル知事が輸入車への課税率引き上げで進出交渉が停滞するとともに「突然すぎる」税制導入と批判を展開した。

輸入車に対して政府が工業製品税(IPI)の課税率を30パーセント引き上げたことで、バイーア州政府は、同州に工場建設を予定していたある自動車メーカーとの交渉に支障をきたしている。企業家向け講演のためにサンパウロ入りしていたジャケス・ワグネル知事(PT:労働者党)が27日、明らかにした。ただし同知事は、この自動車メーカーの具体的な名前を明かすことは拒否。

同知事は加えて、政府が導入したこの措置が「あまりにも突然」であると批判も展開。IPIの課税率引き上げは、ブラジルに新規工場を設立しようと進出を図る自動車メーカーにとって、競争力のある条件の提示ができなくなると指摘した。ワグネル知事によると、国内産業を保護するという今回の政策の目的そのものは正しいが、「優良なイニシアティブ」を受け入れる間口を閉ざしてしまう、という。「韓国企業であれ日本企業であれ、あるいは中国企業であれ、ブラジル国内に工場を建設したいと希望する企業に対しては、単に輸入しているだけの企業と比較して、競争力のあるアドバンテージが与えられてしかるべきだ。今回の条令は、そこを想定していない」と発言。その上で、「工場建設を検討して協議中のメーカーも存在するし、それはバイーア州に限った話ではなく、他州でも同様」と付け加えた。

ブラジル政府は去る15日、輸入部品の比率が35%以上の車に対して、IPIの課税率を30パーセント引き上げた。ワグネル知事は、この課税率の変更に関してオープンな議論がなされていないことも指摘する。「あまりにも突然で、進出を希望する企業を考慮していない。この政策はすでに施行されたが、単なる保護にとどまらず、むしろブラジルに投資してもらうために他の企業を呼び込むような、政策の本来あるべき目標を達成するという流れに乗ることができるかじっくり見極めたい。」と結んだ。(2011年9月29日付けエスタード紙)

中国系メーカーがIPIの引き上げを「政府による保護貿易主義」と批判

中国商務部副部長がブラジルの政策を批判、ブラジルは「投資の大規模な引き揚げ」のリスクを抱えることになると発言。

中国政府が27日、ブラジルの保護貿易主義に手厳しい批判を浴びせるとともに投資の引き揚げに見舞われるリスクにさらされると警告、さらに、「発展の果実だけを享受する」こともできないと発言した。ブラジルが自動車に対する工業製品税(IPI)を引き上げたことに対して、公的に初めて批判を受けた格好。

実際問題として厳しい批判ではあるが、このことは、世界第2位の経済国で世界最最大の輸出国である中国が、一連の摩擦によってもブラジル市場で成長戦略を継続することを明確に示した形。中国はこの問題を「些細なもの」と位置づけるとともに、この問題で損失を被るのはブラジルだけだと主張した。

中国車は、輸入車に対するIPI課税率を引き上げるというブラジル政府の決定で、直接的に打撃を受けた。エスタード紙は世界貿易機関(WTO)に加盟する諸外国の外交機関から意見を集め、今回、中国がブラジルの対応の影響に不快感を表明した格好。

中国側は、最善の外交的な対話の方法として陳健商務部副部長が27日、ジュネーブで、ブラジルは保護主義を継続するのを希望するか、それとも「国際経済の成長」の一翼を担うかを選ぶべきだと発言。同副部長は、「閉鎖経済はいかなるものも成長を達成することはできず、また発展の果実のみを享受することなどできないし、さらには、(市場から)企業が撤退していくリスクを負うことになる」と発言した。

中国はブラジルに対して今回の政策の撤回を求めるかとのエスタード紙の質問に対して陳副部長は、「我々は、何も要求することはない。政府(ブラジル)は、政策が正しいと考えるもの。ただし、数日内に撤回されるだろう。政府には、より正しい政策の導入を検討してもらうよう、時間の余裕を与えようではないか」とコメント。ここでも中国的な外交手法を披露した。
同副部長は、ブラジルの「政府による保護貿易主義」も厳しく批判した。

「私は政府の決定に価値判断を下しはしないし、各国が身を守ろうと判断を下す権利があるのは明白。ただし、相手はそのような所に投資をしない。我々は、いかなる保護貿易主義にも反対する。中国の利益だけではなく、すべての国の利益を守る立場だ」と結んだ。(2011年9月28日付けエスタード紙)

(2011年9月28日)ジェイ・アドバイザーズ株式会社

ジェイ・アドバイザーズ株式会社の堀口 雄飛代表取締役・マネージングディレクターと森原 太郎ディレクターが会議所を表敬訪問、平田事務局長が対応した。
左から 平田事務局長/堀口 雄飛代表取締役・マネージングディレクター/森原 太郎ディレクター  (Foto: Rubens Ito / CCIJB)

CIR 105/11: 2011年度第4四半期会費ご依頼の件

CIR105/11

2011928

会員各位 ブラジル日本商工会議所

会頭   近藤正樹

財務委員長 村田俊典

 

2011年度第4四半期会費ご依頼の件

 

拝啓  時下益々ご繁栄のこととおよろこび申し上げます。

各位におかれましては常に当会議所事業に対し暖かいご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、2011年度第4四半期の会費に就きましては、下記の通り、2011年第3四半期と同額でお願い致します。

 

                            クラス                                           四半期分の額(R$

                                   A                                 530,00  (月額) X 3  =  1.590,00 

                                   B                                 443.00(月額)  X 3  =  1.329.00

                                   C                                 443.00  (月額) X 3  =  1.329.00

                                   D                                 266,00  (月額) X 3  =     798,00

                                   E                                 176,00  (月額) X 3  =     528,00

                        個人                   106,00  (月額) X 3  =     318,00

 

                     

なお、お支払に就きましては別途ブラジル銀行の方から請求がまいりますので宜しくお願

い申上げます。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

敬具

日伯社会保障協定がブラジル上院で承認

2011年9月27日、日伯社会保障協定 (立法府政令案PDS 182/11)がブラジル上院本会議で承認された(ブラジル上院サイトhttp://www.senado.gov.br/atividade/Materia/detalhes.asp?p_cod_mate=101365)。昨年7月29 日、同協定の調印が東京にて行われていた。海外就労者増加の流れを受け、日伯相互国の就労者または居住者への社会保障制度適用拡大を目的とした国際協定である。 

 

IPI課税率の引き上げ対象からウルグアイ製自動車を除外

ジルマ大統領の意向で韓国の起亜と中国のリファン(Lifan)とチェリー(Chery)に恩恵。
特別対応に伴い政府の技術スタッフは新たなIPI課税率は事実上無意味になったと評価。

ジルマ・ロウセフ大統領の判断に基づき、政府は、ウルグアイで組み立てられブラジルに輸入される自動車に関しては、工業製品税(IPI)の引き上げ対象外とする判断を下した。

ウルグアイ政府代表と財務省関係者の数時間に及ぶ協議の後、この新たな判断は「可能な限り迅速に」適用すると発表された。

この発表ではほかにも、ウルグアイで組み立てられた自動車部品の現地調達比率を引き上げるために、両国の生産チェーンを統合することでも合意したことが示された。
ブラジル政府は15日、国内産業を保護する目的で輸入車に対して工業製品税(IPI)の課税率を30パーセント引き上げた。

この変更でウルグアイは、メルコスルの現地調達目標(60%)と新たな政策の要求水準(65%)を達成できずに打撃を受けた格好。この適用を除外されるのは当初、ブラジルが自動車産業で二カ国間貿易協定を締結しているアルゼンチンとメキシコに限られていた。

ウルグアイ製自動車をIPI課税率の引き上げ対象から除外するという判断は、リファンとチェリー、起亜という、まさにブラジル政府がブラジル国内への輸入を阻止しようとしていたメーカーに恩恵を与える格好となる。

この判断に伴って、IPIの引き上げそのものに政府内部からも批判が出ている。フォーリャ紙の取材によれば、政府はこの措置の撤回を考慮してはいないが、技術スタッフの側は、裁判所による徴税の中止命令に今回のウルグアイを例外とする措置が加わることで、対象となるのがごくわずかなメーカーに制限された上に最近のドル高といった状況も相まって、IPIの課税率引き上げの実効力がすでに失われたとの見方を示す。

フェルナンド・ピメンテル開発商工大臣は26日、サンパウロ市内で、この条令を見直す可能性について否定。一連の訴訟に関しては、「民主的手続きの一環。もし損害を受けたと感じている人がいるなら、訴訟して予備判決を受ければいい。ただし、財務当局はこの問題に対してあくまでも抵抗する」と発言。

IPIの課税率の引き上げに関する別の問題には、自動車メーカーによる対伯投資への影響がある。現代のケースは、まさに解決が必要な代表例。IPIの引き上げ対象となった自動車メーカーの中で、現代は最も意欲的な対伯投資を確約してきた。

同社は現在、サンパウロ州ピラシカーバ市に新規工場を建設中。同社が抱える問題は、求められている65%という現地調達目標を即座に達成できないことだ。

工場が2012年に稼働する時点での目標達成を同社は確約しているが、しかし、それまでの間、何らかの補償を受けることを求めている。

IPIの課税率の引き上げはほかにも、多くの輸入会社による訴訟にもつながっている。すでに4社がIPIの即時徴税の中止を求めて提訴しており、中止を命じる3件の予備判決が下された。
このほかにも、5件の提訴が28日にも行われる見込み。(2011年9月28日付けフォーリャ紙)

コンサルタント部会セミナー『ブラジルでの人事管理上、日本人管理者がブラジル人の性格や社会習慣を考慮してどのような点につき注意したらよいか』

コンサルタント部会(都築慎一部会長)主催のセミナー『ブラジルでの人事管理上、日本人管理者がブラジル人の性格や社会習慣を考慮してどのような点につき注意したらよいか』が2011年9月27日午後4時から5時半まで会議所の大会議室一杯になる61人が参加して開催、講師は人材紹介会社Authent社社長の破入マルコス氏が務めた。同氏は会議所企業経営委員会の副委員長として長年にわたり月次労働問題研究会のコーディネイトを行っている。また、講師サポート役として、ブラジル日本語センター理事のマルガレッチ・シムラ氏も参加した。
 
両氏は本セミナーの目的は「日本人駐在員及び現地採用スタッフの関係を豊かな人間関係にすることによりエクセレンスのある環境を保つこと、また、労働法、民法、刑法上の訴訟リスクを抑えること」であると切り出し、2つの異なった文化環境においては相互理解が必要であり、「幹部である人間には、海外駐在員であろうと現地採用社員であろうと、新時代の波をうまく乗り切りそして生き延びるため、新しいマインドセットつまり考え方が必要とされる」と説明した。
 
ブラジル人の人生のビジョンは日本人のそれと異なっており、前者は仕事をする目的は主に生活を支える為にあるものと考え、健康、教育、年金などに重点を置く。これらのニーズはブラジルでは政府が十分にカバーしていない事もあり、企業が負担する事になり、またそれらのベネフィットがブラジル人にとっては仕事に対するモチベーションにもつながると述べた。
 
政治・経済の安定、グローバル時代の到来、ブラジルのC、Dクラスの消費力向上等により以前に比べブラジルは大きく変化したが、一般人の教育レベルの面においてはまだ劣るところがあり、破入氏は例としてブラジルでは企業が社員のMBAコースの費用を賄う事があるが、質が問われるものが多く(ブラジル国内で正統なMBAを実施しているのは5校のみ)、念入りに分析するべきと警戒した。
 
次に破入氏はクライアントである日本進出企業20社にヒアリングした結果を挙げた。
 
まず、駐在員がブラジル人に対する不満 として、「基本がわかっていない」、「教育レベルが低い」、「責任を取らない」、「時間を守らない」、「会社より個人」、「嘘をつく」、「約束を守らない」、「計画能力がない」、「態度が悪い」、「Job Jumper」、「ルールを守らない」、「わがままである」、「会社のアセットを大事にしない」、「会社のお金を無駄遣いする」が指摘されたと発表。
 
続いてブラジル人が日本人駐在員を評価する点 として、「データ・情報が正確だ」、「働き者だ(勤勉だ)」、「教養が高い」、「グローバルな観点を持っている」、「プロセス方法論が正確できっちりしている」、「教訓的」、「几帳面でフォーマルだ」、「時間を守る」、「親切かつ謙虚(プレッシャーが掛かっていない時)」、「ブラジルやブラジル文化に対して興味を持ってくれている」が挙げられた。
 
その反面、ブラジル人が日本人駐在員に対する不満は「モラルハラスメント(日本でいうパワハラ)」、「私生活や家族問題に対して鈍感」、「ブラジル人が途上国つまり後進国の国民であるという偏見」、「女性がプロフェッショナルである事に対する偏見」、「現地採用スタッフのキャリアに対して無関心」、「非日系ブラジル人がトップマネージメントへ昇格することへの不安」、「現地採用スタッフの努力・達成あるいは結果・業績を金銭的に評価しない」、「日系二世や三世に対して日本的感覚を持っているべきだという期待感」、「フィードバックが客観的でない」、「リスク回避ばかりする」、「ブラジルの労働法や人事のやり方に対する誤解」他挙げられたが、他の社員の前で怒鳴ったり、日本進出企業に多い単身赴任者と同じリズムで家族を尊重するブラジル人に残業を求めたりする事が嫌われると破入氏が追加コメントした。
 
多数の質問などに対し、破入氏は様々な事例を紹介、その内ブラジル人社員を海外へ派遣させるにあたってのリコメンデ―ションを求めた参加者に対し、家族を持っている社員には単身赴任は禁物と指摘したり、また自らのクライアントである米系企業のケースなども挙げた。
 
最後に破入氏は、ブラジル人と日本人との仕事のやり方の違いを題材としたジョークを披露し、また、参加者との意見交換が行われる場面もあり、活気のあるセミナーとなった。

リンク→ プレゼン資料(PDF)

講師の破入マルコス氏 (Fotos: Rubens Ito/CCIJB)

満席の会場で活気のあるセミナーとなった。