過去12カ月間のIPCAは7.23%と2005年5月以来の高率

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、8月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は前月の0.16%から大幅に上昇して0.37%を記録、過去12カ月間では7.23%と2005年5月の7.27%%に次ぐ高率を記録、連邦政府の最高目標レンジ6.5%を超える可能性がでてきている。

昨年のIPCAは年初と年末の食料品値上げが牽引したが、今年8カ月間のIPCAは4.42%とサービス関連料金や食料品の値上げが大きく影響、過去12カ月間のサービス料金は9%前後の値上げとなっている。

8月のIPCAの9グループのうち6グループでコスト増加によるインフレ指数上昇、住宅の賃貸料、電気電子製品や衣類などが値上がり、しかしガソリン並びにエタノールの燃料価格は僅かに減少していた。

7月の食品・飲料はマイナス0.34%、8月は0.72%増加、住宅賃貸料は0.27%から0.32%、生活用品0.03%から0.57%、衣料0.1%から0.67%、教育費は0.11%から0.17%とそれぞれ増加している。

しかし医療・健康プランは0.47%から0.43%、輸送関連0.46%からマイナス0.11%、電話・通信費はマイナス0.04%からマイナス0.06%とそれぞれ減少、MBAssociados社では今年のIPCAを6.5%、来年は5.3%から5.7%、HSBC銀行では6.2%から6.5%、来年は5.4%から5.7%とそれぞれ見直している。

今年8カ月間の都市バス料金は8.44%、学費8.09%、家政婦7.58%、住宅賃貸料7.48%、自動車修理代7.29%、外食6.99%、ガソリン6.15%、水道料金6.07%、健康プラン4.96%、女性用衣類4.80%、医薬品は4.07%とそれぞれ大幅に増加している。

中銀の最終のフォーカスレポートでは今年のIPCAを6.31%から6.38%、来年のIPCAは5.2%から5.32%とそれぞれ上方修正、しかしRBS銀行並びにHSBC銀行のエコノミストはSelic金利の年内の0.5%から1.0%の利下げを予想している。(2011年9月7日付けエスタード紙)


 

上半期の南東部並びに南部地域の州政府のプライマリー収支黒字は321億5,000万レアル

今年上半期の南東部地域並びに南部地域の州政府の財政プライマリー収支黒字は公共投資削減による州政府の支出減少で321億5,000万レアルを記録して、前年同期比50億8,000万レアル増加している。

特にこれらの州政府の公共投資総額が75億7,000万レアルから47億4,000万レアルに減少したことがプライマリー収支黒字の増加に結びついており、特にサンパウロ州政府の上半期の歳入は782億レアル、歳出は581億レアル、プライマリー収支は前年同期比14%増加の201億レアルを記録している。

ミナス州政府の歳入は249億レアル、歳出は217億レアル、プライマリー収支黒字は32億7,000万レアルを記録して前年同期比25.8%増加、公共投資は予算の16億9,000万レアルから10億5,000万レアルに削減している。

また南大河州政府の歳入は257億レアル、歳出は155億レアル、プライマリー収支黒字は46.3%増加の12億レアル、サンタ・カタリーナ州政府の歳入は商品流通サービス税が17%と大幅に増加して70億6,000万レアル、歳出は56億レアル、黒字は前年同期比100%増加の15億レアルを記録している。

これらの地域の州政府は公共支出の削減を実施したために、中銀の政策誘導金利(Selic)の利下げを促す効果があり、サンパウロ州政府のジェラルド・アウキミン知事の年間平均投資は120億レアルと前知事よりも50%増加、しかし今年の投資予算200億レアルにも関わらず、上半期の公共投資は50億レアルに留まっている。(2011年9月8日付けヴァロール紙)

 

(2011年9月6日)立命館大学経済学部の田中祐二教授が表敬訪問

立命館大学の田中祐二経済学部教授が当国マッケンジー大学での一年間の研究を終え、帰国前の挨拶に2011年9月6日来所。平田藤義事務局長が応対してその研究成果である論文の一部を拝見。詳しくは日本での報告後に寄せられる模様。

左から立命館大学経済学部の田中祐二教授/平田藤義事務局長(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

CIR 100/11: 法律関係月例会案内

CIR100/2011
2011

 

各位

ブラジル日本商工会議所

委員長 筒井 隆司

 

 

拝啓 

 

時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。

 

さて、当委員会ではの月例会を下記の要領で行ないますので会員各位奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

 

会合はポルトガル語で行われ、日本語への通訳は付きません。しかし、経営に有用な情報交換が出来ますので、出来るだけ担当者を出席させ、翌日社長などに報告させることをおすすめします。

 

敬具

 

日時:2011年9月15日(木)16時 18時

場所当所会議室

 

議題:

 

 

1.「個人有限会社(EIRELI): 2001年の法律第12.441

LEONARDO CREPALDI DANTAS (GAIA, SILVA, GAEDE & ASSOCIADOS – ADVOCACIA E CONSULTORIA JURÍDICA コーポレート部門弁護士)

 

2.「金融取引税(IOF)に関する最近の税制変更」

ALEXANDRE GARCIA QUERQUILLI (DELOITTE TOUCHE TOHMATSU 課税コンサルタント部門マネージャー)

 

3.「カルテル取締りの実用面」

LEOPOLDO PAGOTTO (VEIRANO ADVOGADOS パートナー)

 

4.「機械・装置に対するサンパウロ州商品流通サービス税(ICMS)の現12%から18%への引上げ意向」

GUSTAVO TAPARELLI (ABE, COSTA, GUIMARÃES E ROCHA NETO ADVOGADOS課税部門リーダー)

 

各講演後に参加者間での討論が行なわれます。

 

参加者リスト作成のため、下記の通り出席のご確認をお願い致します。

 

·         ALICE

·         Tel.: 3287-6233 または

·         E-mail: secretaria@camaradojapao.org.br

 

連邦政府は自動車業界向けIPI減税政策変更か

8月初めにジウマ・ロウセフ大統領は国内産業保護を前面に打ち出した産業政策「ブラジル拡大計画(PBM : Plano Brasil Maior)」を発表、自動車産業に対する税制インセンティブ優遇政策は2016年までと長期,しかし未だに詳細が不明にも関わらず、政府が付加価値向上による国産自動車の競争力の強化・雇用拡大・イノベーションに資すると認定した投資案件に対して、IPIを最高で30%まで減税する。

全国自動車工業会(Anfavea)のベリーニ会長は消費者がIPI減税によるメーカーの競争力アップでの、自動車価格低下の恩恵を受けるには時間がかかるとコメントしていた。

現在の自動車工業部門へのIPI減税は大衆自動車向けが7%、排気量1,000CCから2,000CCは13%から15%、2,000CC以上は25%となっているが、ブラジル拡大計画へのIPI減税政策の変更は発表されていない。

しかしフィアット社、GM,ワーゲンやフォード社など大半のマーケットシェアを握っている大手メーカーはブラジル進出が新規参入組よりも早くに進出して、国産部品の調達率が90%以上に達しているために、自動車メーカーに対するIPI減税は技術革新につながらず、メーカーの収益マージンを増加するだけであると強調している。

欧米での景気減速やブラジルの第2四半期のGDPの予想を下回る伸び率などで、今後の国内の自動車販売の減少傾向に結びつくために、自動車メーカーへのIPI減税を消費者向けに転換して、自動車の販売価格低下を要請している。

一方で新規参入組のシトロエン社やルノ-社は輸入部品の使用率が高いために、自動車メーカーに対するIPI減税は消費者にとって自動車価格の低下につながるために、新規IPI減税政策を支持している。

また連邦政府が中国メーカー2社のブラジル国内での自動車生産を承認して自動車工場建設に着手を予定、しかし国産メーカーでは中国メーカーがブラジル製部品の使用を避けて、安価な系列部品メーカーの部品使用並びに国内のマーケットシェア拡大を危惧している。(2011年9月6日付けエスタード紙)

 

現代エレベーターがプルナンブーコ州で生産開始

韓国の現代グループはブラジルで造船や重機生産に乗り出しているが、現代エレベーターはペルナンブーコ州でブラジル資本WOLLK社と提携して、エレベーターやエスカレーターを生産する。

現代エレベーターは韓国から部品単位で輸送して現地で組み立てるノックダウン生産方式を採用、アッセンブリー等単位で輸送し組み立てる生産方式のコンプリートノックダウン(CKD)を行う。

ブラジル国内のエレベーター関連の年間売上は140億レアル、現代エレベーターでは年間400キャビンを生産予定、WOLLK社の売上は7,000万レアルで顧客は北東地域に集中している。

現代では5年以内にマーケットシェア20%を目標にしており、またブラジル国内の高速エレベーターは毎分600メートルであるが、最新鋭の1,080メートルの高速エレベーターを投入する。

韓国メーカーのブラジル進出は現代グループ以外にもサムスン社、東国製鋼(Dongkuk Steel)、LG社、大宇、Hyosung やHanhwa社が他のアジア諸国よりも早期にそして積極的に進出して、マーケットシェア確保やブランドの浸透を図っている。(2011年9月6日付けヴァロール紙)


 

0.5%の利下げは2011年のインフレ減少は効果薄

昨日発表された中銀の最終フォーカスレポートによると、インフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)は3週連続で上昇して6.38%、また来年のIPCAは5.2%から5.32%に上方修正されている。

先週の中銀の通貨政策委員会(Copom)では政策誘導金利(Selic)を大半の金融スペシャリストの予想に反して、0.5%と大幅な利下げを実施、賛成5、反対2で12.5%から12.0%の利下げを行った。

しかし市場最低の失業率、インフレ以上の実質賃金の修正、中国国内の消費が牽引して高止まりするコモディティ価格などの要因で、Selic金利の切下げ、米国のデフォルト問題やヨーロッパ諸国の不安再燃にも関わらず、インフレ圧力低減にはつながっていない。

また煙草の増税による今年のIPCAへのインパクトは0.2%につながって、短期的にはSelic金利の利下げ効果を低減、ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の総合物価指数(IGP-DI)は0.02%下方修正の5.47%、総合市場物価指数(IGP-M)は0.09%下方修正の5.61%となっている。(2011年9月6日付けエスタード紙)


 

環境委員会が大部総領事を訪問

環境委員会(廣瀬孝委員長)が2011年9月5日(月)に在サンパウロ日本国総領事館・大部一秋総領事(ブラジル日本商工会議所名誉顧問)を訪問し、委員会行事の進捗及び今後の官民連携による委員会活動の進め方に関して、相談を行った。

岡村委員長代行より、本年7月に実施した”環境講演会に関するアンケート調査”の結果に関する報告をした後、今後の活動に関し活発に議論を行った。大部総領事からは「環境問題はブラジルでも必ず取り組まなければならない問題。日本が今から警鐘を鳴らして行かねばならないし、先手を取って日本企業の存在感、影響力を高めていく事が肝要。その為にもセミナー等を通し、日本企業が旗振りをして、日本の技術力をPRして欲しい」等との貴重な助言に対し、廣瀬委員長は今後ともさらに組織的かつ効果的な委員会活動を目指し頑張りたいと決意や抱負を語った。

第2四半期のGDP伸び率は0.8%に留まる

ブラジル地理統計院(IGBE)の発表によると第2四半期の国内総生産(GDP)は鉱工業部門並びに農畜産部門の伸び率が低率となったために、前四半期比0.8%の伸び率に留まった。

レアル高の為替、クレジット部門へのマクロ・プル-デンス政策の導入や高止まりのSelic金利等の要因で、第2四半期のGDP伸び率は年率換算では3.2%の1兆200億レアルに留まっている。

同期の鉱工業部門のGDP伸び率は0.2%と輸入の14.6%の大幅増加に伴って生産が減少、特に製造セクターの伸び率がゼロで足かせとなり、年率換算では0.9%に留まっている。

また建設部門は0.5%、年間換算では2.0%、農畜産部門は畜産並びに林業が環境問題の影響を受けてマイナス0.1%に縮小、サービス部門は0.8%と最も増加、年率換算では3.2%となっている。

固定資産形成投資(FBCF)伸び率は機械装置の輸入拡大に伴って1.7%に留まった影響で、投資は5.9%と前年同期の28.1%から大幅に減少した。

ブラジル機械装置工業会(Abimaq)では今年の機械装置の輸入は中国の安価な製品を中心に28%と大幅に増加して、ブラジルのマーケットシェアの58%に達しており、国内の機械装置業界が大きなダメージを受けている。

中銀の最終フォーカスレポートによると今年のGDP伸び率を3.79%と予想、LCAコンサルタント社ではIGBEのGDP伸び率の発表前に、中銀が先行指標として発表する経済活動指数(IBC-Br)では第3四半期のGDP伸び率がゼロに近いために3.4%と予想、イタウー銀行では自動車販売を含む消費減少傾向が表れてきているために3.6%と予想している。

第2四半期のブラジルのGDP伸び率0.8%はBRICsでは最低の伸び率を記録、チリは1.4%、メキシコは1.1%とそれぞれブラジルよりも伸び率が高かったが、韓国は0.8%で同率、ドイツ0.1%、英国、スペイン並びに米国0.2%、イタリアの0.3%を上回っている。

しかしブラジルの上半期のGDP伸び率はロシアの3.4%を上回っているが、中国の9.5%、インドの7.7%を大幅に下回っており、第2四半期の一人当たりのGDPは1万900ドル、ロシアは1万5,900ドル、チリ1万5,500ドル、メキシコは1万3,800ドルとなっている。(2011年9月3日付けエスタード紙)


 

中国のブラジルの鉱工業部門への投資拡大

商工開発省(MDIC)の統計によると2003年から今年3月までの中国からのブラジルへの投資は中国の二桁に達する経済成長率に伴って天然資源や食糧確保のために、大半がM&Aによる投資で総額371億ドルに達していた。

この期間の中国からの投資比率の56.5%は鉱業部門への投資で209億5,000万ドル、石油・ガス並びに石炭は28%に相当する103億8,300万ドル、電力エネルギー部門へは5.1%の19億400万ドルであった。

また四輪セクターは4.02%の14億9,100万ドル、輸送関連は1.92%の7億1,000万ドル、二輪1.36%の5億500万ドル、電気・電子0.9%の3億3,300万ドル、工業向け機械・工具0.65%の2億3,900万ドル、印刷・製紙・包装は0.18%の6,600万ドル、化学セクターは0.1&%の6,100万ドルであった。

しかし米国や欧米の経済成長回復の遅れや今後の見通し不安定並びにブラジルの1億9,000万人の消費マーケットや潜在的なポテンシャルに伴って、中国企業のブラジルの鉱工業部門への投資が拡大してきている。

昨年の中国からの投資は171億ドル、今年8月中旬までのブラジル国内の中国企業によるM&Aは6件で総額5億3,900万ドル、その84%は住宅用建材セクターへの投資であった。

中国の2008年以降の世界でのM&A総額は1,727億ドル、そのうち61%が石油・天然ガスセクターで資源確保を余儀なくされているが、MDICでは今月までに中国の自動車メーカー2社並びに電気メーカー2社からブラジルへの進出の打診があった。

また過去数年間の両国の貿易は拡大一途となっており、今年8月までのブラジルの貿易黒字は50億ドルを計上、ブラジル銀行は中国で支店開設、また中国政府が70%を保有する時価総額で世界最大の中国工商銀行(ICBC)も、ブラジル国内で支店を開設する。(2011年9月5日付けヴァロール紙)