5月の自動車生産は30万3,500台

未だに自動車メーカーではストライキを継続しているところもあるにも関わらず、5月のバスやトラックを含む乗用車生産は30万3,500台と5月の月間記録を更新、そのうち8%がバスやトラックの生産であった。

5月の乗用車生産は実質営業日が3日間多かったために前月比8.4%増加、前年同月比では2.1%増加、今年5カ月間では3.7%増加の140万台となっている。

また5月の自動車メーカーの雇用は新たに1,000人増加して14万1,900人で1990年6月以来では最高を記録、5月の乗用車販売は31万8,500台、そのうち輸入車の比率は23.5%に上昇している。

昨年下半期の分割販売比率は68%であったが、連邦政府が昨年末にクレジット販売に対するマクロ・プルーデンス政策を導入したために62%まで低下、昨年10月から12月のクレジットは30億レアルから40億レアルに増加、しかし今年4月には10億レアルまで低下している。

また1年前の自動車販売のクレジット年利は18.2%であったが、政策誘導金利(Selic)などの上昇で21%まで増加、延滞率も4カ月連続で上昇してきている。

全国自動車工業会(Anfavea)では今年の自動車販売を前年比5%増加の370万台、生産台数は1.1%増加の342万台を予想、現在の自動車在庫は販売日数の30日間に相当する31万3,700台となっている。

今年5カ月間の自動車輸出は5.7%増加の21万3,000台、輸出額は25.7%増加の59億ドル、昨年1月から5月までの輸入車は3万4,800台と輸出台数を上回ったが、今年5カ月間では10万7,600台に拡大している。

国産車の販売台数は2.9%増加の111万2,000台、輸入台数は35.7%増加の32万700台、中国からの輸入台数は384%と急増、レアル高の為替でブラジルの自動車の価格競争力がますます低下してきている。(2011年6月7日付けエスタード紙)

 

 

2020年までのエネルギー部門の投資は1兆レアル以上

電力調査公社(EPE)の発表によると2011年から2020年までのエネルギー部門の10カ年投資計画では1兆レアルを上回り、そのうちペトロブラス石油公社の投資は50%と予想されている。

最大の投資先は石油・天然ガス開発部門で6,860億レアル、電力開発や送電部門は2,360億レアル、バイオ燃料部門には970億レアルが予想されている。

特に現在のフレックス車生産297万台が2020年には503万台を予想、エタノール需要は46%増加の730億リットルに達するために、現在のサトウキビ生産6億2,500万トンを11億2,600万トンに引き上げる必要がある。

2020年の電力エネルギーを賄うためには更に1万9,383メガワットの電力を供給する電力エネルギー発電所を建設する必要があり、今後は北東地域や北部地域での水力発電所建設が必要となる。

タパジョー河流域での水力発電所建設は2016年末の操業を予定、しかしアマゾン流域の保護区にあり、水没面積がベロ・モンテ水力発電所を大幅に上回るために、環境保護局(Ibama)からの環境ライセンス許可が非常に困難と予想されている。

タパジョー河流域では5水力発電所建設を予定、総発電能力は1万500メガワットと1万1,200メガワットのベロ・モンテ水力発電所に匹敵、最大の発電能力を擁するのはサン・ルイス・デ・タパジョー発電所の6,133メガワット、ジャトバ発電所は2,336メガワットとなっている。

またペルナンブーコ州の大型石油製油所であるアブレウ・エ・リマ製油所にはヴェネズエラのPDVSA石油公社が40%、ペトロブラスが60%をそれぞれ出資する予定となっているが、今回のウーゴ・チャーベス大統領の訪伯で詳細が決定すると予想されている。(2011年6月7日付けエスタード紙)


 

ヨーロッパ連合は資源外交を活性化

ヨーロッパ連合国(EU)の域内にほとんど天然資源が存在しないために、資源大国のブラジル、中国、ロシアや南アメリカから輸入しているが、中国のレアアース輸出制限などで自動車、通信機器などの生産に打撃を受ける可能性があるために、資源外交を活性化させて資源確保を進める。

ヨーロッパ連合の経済は14種類の鉱物資源供給に左右されており、ニオブの84%、鉄鉱石の51%はブラジルからの輸入に依存、またマンガン鉱39%、タンタル16%、アルミ、ボーキサイト並びにマグネシウムはそれぞれ11%とブラジルから輸入している。

中国は経済成長に従って資源確保にアフリカをはじめ世界中で資源外交や投資を展開、過去10年間で中国の銅鉱石の消費は世界の12%から40%に跳ね上がっており、欧米や日本も資源確保を余儀なくされている。

また世界のレアアース埋蔵量の97%を占めている中国では自国内の消費を優先して輸出を制限しているために、コモディティ価格が急上昇している。

天然資源が特定の国に偏って今後の供給リスクを抱えているのはカナダのコバルト、ロシア並びに南アメリカのプラチナ、コンゴのコバルト並びにタンタル、中国のレアアース、ベリリウム、蛍石、ガリウム、タングステンなどとなっている。(2011年6月7日付けヴァロール紙)


 

ブラジル企業の運転資金が拡大

ブラジル企業は世界金融危機で資金調達が困難になり、コスト削減、投資の先送りや見直しなどを行って運転資金確保や長期投資計画などに経営方針を転換して、筋肉体質の企業に変化してきている。

金融危機後は世界的に株価が下落して、新規株式公開(IPO)の中止や先送りされていたが、2009年末から好調な国内経済で需要が旺盛となって売上増加や株価の回復で、今年はエネルギー、鉱業や通信を中心にすでにIPOで301億レアルの資金を調達、今年は550億レアルが予想されている。

エコノマチカ社の調査によると金融機関を除くブラジルの大企業251社対象のインフレ指数を差引いた実質運転資金調査では2008年から毎年20%増加して、今では2,510億レアルに達している。

ペトロブラス石油公社は大型増資で資金を調達、運転資金総額は634億レアル、ヴァーレ191億レアル、テレマール135億レアル、CSN111億レアル、ウジミナス59億レアル、AMBEV57億レアル、パン・デ・アスーカル40億レアル、Neoenergia38億レアル、Cemig社が36億レアルとなっている。

セクター別の運転資金ではペトロブラスが牽引して石油・天然ガスが667億レアルでトップ、鉱業213億レアル、電力エネルギー221億レアル、鉄鋼219億レアル、食品・飲料168億レアル、通信233億レアル、建設106億レアル、紙・パルプ66億レアル、商業セクターが106億レアルとなっている。

手元資金の豊富なナショナル製鉄(CSN)はレアル高の為替並びにスペインの財政危機で株価が低調に推移しているために、先月にスペイン資本のAlfonso Gallardoグループの5企業を10億ユーロで買収している。

ランドン・グループの運転資金残高は13億レアルと4年前の6倍に増加、フリーザーの世界的メーカーMetalfrio社は昨年の鉄鋼製品価格の上昇にも関わらず、高騰する前に在庫を積み上げたために、今年の第1四半期は黒字を確保、しかし在庫は下半期に底を突くために、今後も鉄鋼製品価格が上昇すれば、供給メーカーの変更などで対応する。(2011年6月6日付けエスタード紙)


 

第1四半期のGDP伸び率は1.3%

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると第1四半期の国内総生産(GDP)は前四半期比1.3%増加、年換算では5.3%に相当、しかし一般家庭の消費が僅かに0.6%増加して前四半期の2.3%から大幅に落ち込んでいる。

連邦政府の公共投資はGDP比1.2%増加して前四半期の0.4%の3倍増加、一般消費の予想を下回る伸び率は連邦政府の2012年のインフレ目標4.5%に抑えることが可能となってきている。

第1四半期の農畜産部門のGDP伸び率は3.3%、鉱工業は2.2%、サービス部門は1.1%それぞれ増加、資本財並びにサービス部門の輸入はマイナス1.6%、同輸出もマイナス3.2%となっている。

第1四半期のGDPは前年同期比4.2%、公共投資は8.8%、一般消費は5.9%、公共支出は2.1%、鉱工業部門は3.5%、農畜産3.1%、サービス部門は4.0%それぞれ増加、過去12カ月間のGDPは6.2%増加している。(2011年6月4日付けエスタード紙)


 

公立銀行のクレジット伸び率は減少傾向

世界金融危機後のクレジット縮小で国内経済の減速を避けるために、連邦政府は公立銀行のクレジット拡大を奨励、民間銀行は国内のクレジットのシェアを失ったために、積極的に拡大政策を採用している。

連邦政府は昨年末に資本財向けクレジット縮小する目的でマクロ・プルーデンス政策採用、今年4カ月間の公立銀行のクレジットは4.2%増加、しかし民間銀行は4.4%増加して公立銀行の伸び率を追越している。

過去12カ月間の銀行のクレジットは年率換算で22%増加、中銀は今年のクレジット拡大を10%から15%に誘導するために、公立銀行のクレジット拡大を制限、社会経済開発銀行の今年4カ月間のクレジットは1.8%増加、年率換算では10%に相当、昨年は25.6%増加していた。

昨年のBNDES銀行ではプロジェクトによって100%のクレジットを提供、しかし今年は最大90%、平均で70%のクレジット提供を予定している。

今年の連邦貯蓄金庫(Caixa)のクレジット拡大は30%を予定、そのうち住宅向けクレジットが62%を占め、過去12カ月間では39.5%増加、個人・法人向けクレジットは20%増加を予定している。(2011年6月5日付けエスタード紙)


 

完成品の輸入が増加

レアル高の為替で完成品の輸入が消費財や原材料の輸入の4倍のスピードで増加して脱工業化に拍車がかかっており、今年4カ月間の耐久消費材輸入は前年同期比38.9%増加、しかし中間財の輸入は9.6%の増加に留まっている。

消費者は輸入品の自動車、家電、化粧品や衛生用品の購入を国産品よりも選択する傾向にあり、ブラジル化学工業会(Abiquim)の統計によると今年4カ月間の洗剤輸入は良質な国産品があるにも関わらず、79%増加の9,000トンに達している。

今年5カ月間の輸入自動車は韓国の現代自動車や価格の安い中国製が牽引して48%増加、Black&Decker社の輸入製品比率は50%に達しているが、3年前は国産が70%を占めていた。

今年4カ月間の資本財は前年同期比28.3%、非耐久消費財は18.4%それぞれ増加、また繊維製品44.5%、衣類は44.5%、皮革31.3%、化学製品8.3%、機械・装置27.2%、家具は30.3%それぞれ増加、今年の自動車部品の貿易収支は昨年の35億ドルの赤字から更に拡大して、45億ドルの赤字を予想している。(2011年6月5日付けエスタード紙)


 

CIR 060/11:労働問題月例会

 

CIR-060/2011

2011年6月7日

 

各位

企業経営委員会

委員長 上野 秀雄

 

月 例 会

 

拝啓

 

時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

さて、当委員会では6月の月例会を下記の要領で行ないますので、会員各位奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

 

会合はポルトガル語で行われ日本語への通訳は付きません。しかし、経営に有用な情報交換が出来ますので、出来るだけ経営幹部や、担当者にも出席させ、翌日、社長などに報告させることをおすすめします。

 

敬具

 

 

 

日時:20111616時 18時

場所:当所会議室  (Av. Paulista, 475 – 13º andar – São Paulo-SP) 

 

情報交換 16時~1630分)

 

討論のテーマをご提案下さるメンバーの方は、事前に事務局の方へメールをお送り下さい: secretaria@camaradojapao.org.br

 

. 講演 1630分~1715分)(討論を含む)

 

「従業員利益分配金に関する注意点及び租税判例について」

 

講師:MARIANA NEVES DE VITOTRENCH, ROSSI E WATANABE ADVOGADOS 租税訴訟部弁護士)

 

III. 講演 1715分~18時)(討論を含む)

 

「出張手当に関する労働法、社会保障面並びに所得税課税について」

    

講師:FLÁVIA FERNANDES 及びTATIANA CARMONA(PwC BRASIL のシニアマネージャー及びマネージャー

 

注:会合はポルトガル語で行われ、日本語への通訳は付きません。

 

参加者リスト作成のため、下記の通り出席のご確認をお願い致します。

  • 事務局 ALICE
  • 電話: 32876233 または
  • E-mail: secretaria@camaradojapao.org.br

 

ブラジル日本商工会議所ホームページもご覧ください: www.camaradojapao.org.br/jp

 

平田藤義事務局長がサンパウロ商業協会セミナーに参加

平田藤義事務局長が2011年6月3日正午過ぎからサンパウロ商業協会インターナショナル商業審議会主催のセミナーに参加、 講師は日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(CADE)のフェルナンド・フルラン会長が「自由競争と国内経済」について講演した。