第1四半期のGDP伸び率は1.3%前後か

今日、ブラジル地理統計院(IBGE)は第1四半期の国内総生産(GDP)伸び率を発表するが、AEプロジェッション社が金融会社45社対象の調査では前四半期比では1.0%から1.7%の伸び率を予想、平均では1.3%となっている。

第1四半期のGDP伸び率が1.3%であれば、前四半期の伸び率0.7%を大幅に上回る伸び率を記録、これは主に鉱工業部門の伸び率が牽引している。

連邦政府はインフレ抑制並びに持続的経済成長率へ誘導するために、昨年末にクレジット部門の過熱を抑制するマクロ・プルーデンス政策を導入、しかしその効果は第2四半期に表れると予想されている。

LCAコンサルタント社のチーフエコノミストのブラウリオ・ボルジェス氏はBNDES銀行の低金利の設備投資用機械装置購入向けの投資持続プログラム(PSI)のクレジットの延長で、鉱工業部門の伸び率がGDPを牽引したと説明している。

しかしクレジット部門の引締めなどのマクロ・プルーデンス政策の効果、政策誘導金利(Selic)の連続した引上げや500億レアルに達する公共支出削減などの効果は第2四半期から徐々に表れるために、第2四半期のGDP伸び率は0.6%から0.7%に下がると予想している。(2011年6月3日付けエスタード紙)


 

2015年までの鉱業部門の投資は685億ドル

ブラジル鉱物院(Ibram)は今年初めに2011年から2015年までのブラジルの鉱業部門への投資総額を648億ドルと予想、しかし鉄鉱石などを中心に国際コモディティ価格が上昇して投資が拡大しているために、685億ドルに上方修正した。

過去12カ月間の鉄鉱石のコモディティ価格は欧米の需要回復が遅れているにも関わらず、中国や新興国の需要が牽引して100%上昇、また非鉄金属のコモディティ価格も上昇を続けている。

鉱物開発企業は世界金融危機後に中止を余儀なくされていたプロジェクトを再開、また今回の投資計画の上昇修正にはバイア州のラルゴ・ミネラソン鉱山のバナジウム、フェルバーザ鉱山のクロム鉱の新規開発も含まれている。

2015年までの鉱物開発の2/3は鉄鉱石向け投資で449億ドル、ニッケルは65億ドル、アルミは52億ドルの投資を予定、特にミナス州内での投資はパラー州を追越している。

ミナス州での鉱物開発向け投資総額は250億ドル、ヴァーレ社のカラジャス鉱山を抱えるパラー州は240億ドルでアルミ鉱、ボーキサイト、マンガン、銅、鉄鉱石、金並びにニッケル鉱の開発が予定されている。(2011年6月3日付けエスタード紙)


 

来週のCopomはSelic金利を12.25%に上方調整か

33人のエコノミスト対象の来週に開催される通貨政策委員会(Copom)での政策誘導金利(Selic)予想では大半が0.25%の引上げで12.25%を予想、また年末のSelic 金利は19人が12.50%と予想している。

今回の0.25%の引上げで金利引上げサイクルの終焉を予想しているエコノミストがいるが、Banif投資銀行のチーフエコノミストのマウロ・シュネイデール氏は来年のインフレ指数を目標達成するためには年末のSelic金利を13.25%、来年の第1四半期のSelic金利を13.50%と予想している。

しかしBB DTVM社のマクロ経済担当のマルセロ・アルノステ部長は4月の鉱工業部門のマイナス2.1%、インフレ懸念の後退などの要因で、年末のSelic金利を12.75%と予想している。

ブラデスコ銀行のオタービオ・バーロス取締役は国内経済の伸び率の減少傾向が明らかになってきており、第2四半期のGDPは0.8%に留まると予想、また来年のGDPを4.5%から4.0%に下方修正して、年末のSelic金利を大半の銀行予想と同様に12.50%と見込んでいる。(2011年6月3日付けヴァロール紙)


 

ロシアがMT、RS並びにPR州からの食肉輸入禁止

ロシア農務省はマット・グロッソ州、南大河並びにパラナ州の89食肉加工工場からの食肉輸入をロシアの安全衛生基準を満たしていないために、6月15日から禁止すると発表している。

マット・グロッソ州の23食肉加工工場のうち16は牛肉加工工場、南大河州27工場のうち、10は鶏肉、パラナ州の39工場のうち16は鶏肉、11は豚肉加工工場となっている。

昨年のブラジルからのロシア向け豚肉はロシアの輸入全体の35%に相当する21万000トン、牛肉は45%の26万000トン、鶏肉は19%の12万000トンであった。

パラナ州からのロシア向け食肉輸出は1億ドル以上に達しており、牛肉は965トンで輸出額は100万ドル、豚肉は1万928トンで830万ドル、鶏肉は2万727トンで280万ドルであった。

今回のロシアのブラジルからの食肉輸入禁止で最も損害をこうむるのはブラジルフーズ社(BRF)でマット・グロッソ州の2大食肉加工工場からの輸出が禁止、JBS社も3工場が対象、Marfrig社は10工場が対象となっている。(2011年6月3日付けエスタード紙)


 

(2011年6月2日)ZAITENの菅野英明氏が商工会議所を表敬訪問

ZAITEN(旧称 財界展望)の菅野英明氏が2011年6月2日に商工会議所を表敬訪問、対応した平田藤義事務局長に今年9月号掲載のブラジル特集「世界の中の日本 ブラジル編」の取材のために先月からブラジルで取材活動を行っていることを報告、また平田事務局長にZAITEN最新号を贈呈した。

本誌では1985年以来、毎年定期的に現地巣材を基本としたブラジル特集を組んでおり、ブラジル現地発方式を基本にした本特集は本誌読者を始め日伯ブラジル関係者からも好評を得ており、2014年のワールドカップ、2016年のオリンピック開催国としても世界から注目を集めており、日本からも増資や新規投資など、かつてもブラジルブームをほうふつさせる現象となっている。

今年9月号掲載のブラジル特集「世界の中の日本 ブラジル編」の総論

いまこそ再評価の時-世界最大の親日国ブラジルを築いた日系人の存在と実力

各論

応援したい日伯文化の原点-ブラジルで絶大な信頼を得る日系人とその社会

日本企業と駐在員経営者が学びたい-日本人の精神文化が開花する日系人企業

ブラジルを熟知する在伯日系企業に聞くー巨大市場の魅力と今後の展望

今年の空前のブラジル進出ブームだが進出日本企業のか台は人材力にあり

日本市場で評価と人気が高まるブラジル特産品とブラジル食品

サッカーW杯、オリンピック開催国ブラジルの尽きない観光の魅力

ブラジル最新情報アラカルト

左からZAITEN最新号を贈呈する菅野英明氏/平田藤義事務局長(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

5月の自動車販売は31万8,600台

連邦政府の昨年末の自動車向けクレジット販売に対するマクロ・プルーデンス政策導入にも関わらず、自動車販売は好調を維持して5月のトラックやバスを含む自動車販売は31万8,600台と5月の月間記録を更新している。

また今年5カ月間の自動車販売は前年同期比8.8%増加の143万台、5月は営業日が4月よりも3日間多かったために10.2%増加、前年同月比では26.9%と大幅に増加している。

5月のバスやトラックを除く自動車販売は30万600台、今年5カ月間では135万台、全国自動車工業会(Anfavea)では今年の自動車販売360万台を予想、昨年末のマクロ・プルーデンス政策導入がなければ、更に10万台から12万台の販売増加が予想されていた。

レアル高の為替で自動車輸入が増加、特に韓国並びに中国からの輸入が急増して輸入比率は自動車販売の20%に達し、好調な5月の自動車販売で昨年、ブラジルが記録した世界4位に再び上昇する可能性が濃厚となってきた。

今年初めにブラジルの自動車販売はインド並びにドイツに抜かれて6位にランクを落としていたが、5月までのインドの自動車販売は134万台、ドイツが133万台とブラジルが再び4位に上昇、日本は東日本大震災の影響で156万台に留まっており、米国は527万台、生産が急上昇している中国は発表が遅れている。(2011年6月2日付けエスタード紙)


 

韓国企業は北東地域で投資拡大

今週、韓国企業ミッション団は5,300万人の人口を抱える北東地域のペルナンブーコ州並びに北大河州を訪問、今後の地域経済の成長が見込めるために投資拡大のための視察を行った。

ミッション団は投資対象の石油化学、鉄鋼、造船、代替えエネルギーやインフラ部門などを視察、また3カ月後には北東地域の他の州の視察のために、再びブラジルにミッション団を送る予定となっている。

現在、韓国企業のうち北東地域で投資を行っているのはセアラー州で韓国鉄鋼最大手ポスコ製鋼並びに東国製鋼がヴァーレ社と共同でペセン製鉄所に資本参加、またサムスンはペルナンブーコ州で造船企業アトランチコ・スールに10%の資本参加をしている。

世界では中国と並ぶ造船王国の韓国は今後の造船業の拡大が見込める北東地域に進出を予定、特にペルナンブーコ州のスアペ港に韓国の造船企業2社が進出を予定している。

現代グループは造船業以外にもレシーフェ市の地下鉄向け車両の落札が濃厚、また風力発電所向けの機械・装置生産するための工場建設やスアペ港での重機工場建設などを検討している。
ペトロブラス石油公社はスアペ石油化学を傘下にかかえ、事業拡大のために長年に亘って民間企業のパートナーを探しているために、石油化学部門で競争力のある韓国企業が注目している。

韓国のミッション団は北大河州での風力発電による電力エネルギー部門への投資をチャンスと見込んでおり、またサン・ゴンサロ・ド・アマランテ空港の民営化コンセッションにも注目している。

北東地域の鉱工業部門はサンパウロ州などの南東地域と比較して大幅に遅れており、またブラジル経済の成長に伴って消費が拡大しているために、大きな投資チャンスとなっており、各州では優遇税制などで盛んに企業誘致を行っている。

北大河州への投資では現代グループやサムスン以外にもLG社、POSCO、Daewoo、Hyosung並びにHanhwa社が投資を検討、サンフランシスコ河流域開発プロジェクトにも注目している。

南大河州のタッソ・ジェンロ州知事は先週から韓国を訪問、現代グループと投資プロトコルを交わし、STXやサムスン代表とも会合を持ち、ペロタス市やリオ・グランデ市への韓国造船企業の誘致を行っており、また韓国企業は風力発電、太陽光発電やバイオマス発電などにも注目している。(2011年6月2日付けヴァロール紙)


 

コモディティ商品が輸出を牽引

国際コモディティ価格の高騰で5月の輸出額は232億1100万ドルと月間記録を更新、特に鉄鉱石、石油,大豆並びにコーヒーの価格高騰で輸出額の1/3を占め、また付加価値の高い完成品の輸出も増加している。

5月の輸出額は前年同期比25.2%増加、第一次産品輸出はコモディティ価格の高騰に伴って34.7%と大幅に増加、完成品輸出も11.9%増加、今年5カ月間の第一次産品輸出比率は前年同期の43.1%から47.8%に上昇している。

5月の鉄鉱石輸出は57%増加、輸出量は8%増加に留まったが、価格が46%増加、コーヒーは95%増加、輸出量は10%、価格は77%増加、大豆は輸出量が11%減少したにも関わらず、価格が32%増加したために17%増加している。

完成品輸出はレアル高の為替並びに輸出先の米国、ヨーロッパ連合国並びに日本の経済回復が遅れているために伸び悩んでいるが、ラテンアメリカでのブラジル製品の競争力が増加して輸出増加につながっている。

5月の輸入は196億8,200万ドル、貿易収支は35億2,900万ドルの黒字、今年5カ月間の貿易収支は前年同期比52.5%増加の85億5,800万ドルの黒字を計上している。(2011年6月2日付けエスタード紙)


 

三菱商事の白木清司中南米統括就任カクテルパーティーが盛大に開催された

三菱商事本店から小林健代表取締役社長の来伯を機に捉え、白木清司常務執行役員の中南米統括就任パーティーが2011年6月2日午後7時からサンパウロ市内エスパッソ・ローザ・ロザルムで開催された。

伯国三菱商事会社から近藤正樹社長並びに役員多数が大部一秋・在サンパウロ日本国総領事夫妻を主賓に多数の来客を迎え、商工会議所からは平田藤義事務局長夫妻がお祝いに駆け付けた。パーティーでは小林代表取締役社長から紹介を受けた白木中南米統括が成長著しいブラジルをはじめとする中南米諸国でのビジネス展開について意気込みを語った。

左から就任パーティで紹介される三菱商事常務執行役員の白木清司中南米統括/紹介する小林健代表取締役社長