ダイキンがオープン式

  DAIKIN McQUAY AR CONDICIONADO BRASIL LTDA(柴田隆秀社長)は5月19日、午後7時からサンパウロ市ROSA ROSARUMで大勢(325名)の空調関連企業、得意先また会議所会員企業を招待、盛大に開設記念式典を開催した。同社は去る6日、澁谷義明副社長、ミルトン・リマ・デ・アラウージョ・ジュニオール人事部長が商工会議所を表敬訪問、13日に入会したばかり。

  大阪に本社を置くダイキン工業の平成22年度3月期連結売り上げは約1兆1千億円、同業界の世界ランキングでは名実共にトップを誇る空調総合メーカーだ。海外9地域に70社を超える販社・事務所、工場、サービス拠点網を持つ。ラテン・アメリカ地域においては本格的なサービス・ネットワーク構築のため2001年アルゼンチンに支社を開設、ブラジルには約5年間に及ぶ慎重な市場調査を経た後、昨年5月サンパウロに事務所を開設、これから本格的な工場展開が始まる。

最初に本社専務執行役員佐藤純一が挨拶、ブラジルの市場を最重要拠点と位置づけ、得意とする省エネや環境技術で最良の商品を供給、市場のリーダーになると抱負を語った。続いて柴田社長は新規市場への進出は慎重を期したが「決めたら大胆に行動する!5年以内にはトップグループになる!」と力強く宣言した。ブラジル冷凍空調・換気工業会(ABRAVA)のサムエル・デ・ソウザ会長、小林首席領事、同社のルイス・カブラル副社長等が祝辞や会社概要を述べた後、盛大な鏡開きが執り行われた。

会議所からは近藤正樹会頭と平田藤義事務局長が参加した。

 

ダイキンオープン式1

左から、佐藤純一本社専務執行役員、小林雅彦日本総領事館主席領事、柴田隆秀ダイキンマッケイブラジル社長

 

ダイキンオープン式2

パーティーの様子

 

コンサルタント部会主催のセミナー「有限会社法の疑問点」に会場一杯の62人が参加

コンサルタント部会(都築慎一部会長)主催のセミナー「有限会社法の疑問点」が2011年5月18日午後4時から6時まで会議所の大会議室一杯になる62人が参加して開催、講師は同部会の副部会長の押切フラヴィオ弁護士が務めた。

押切弁護士は今回のセミナー開催はブラジルブームで日本からの進出企業が増加している現状を踏まえて企画、理論的な講義ではなく判例を用いた具体的な例をあげて説明すると前置きして、有限会社法は2002年の民法改正で民法に織り込まれているが、旧民法は1916年、商法は徳川時代の1850年にそれぞれ制定、ブラジルの労働法は、ゼツリオ・バルガス政権時代の1943年に、ファッシズムのムッソ リーニ時代のイタリアの労働法を真似て作成され、その後60年近くになるが何の改正もされてはいない。

しかも休暇や時間外手当などのこまごましたことまで、すべて法律で決められており、それに違反すれば企業は罰則を課され、そのためいろいろな障害になっており、ブラジルコストの大きな原因になっていると説明した。

1976年の株式会社法、出資者や役員の責任と義務では出資者の有限会社法における連帯責任範囲、法人としての権利乱用や法人と個人資産の混同の場合の民法の解釈、不当解散、民事訴訟法の強制取立ての優先権、出資者の役員へ就任、租税法の責任、出資者役員の個人の責任や連帯責任、出資者でない役員(ADMINISTRADOR)の職務の執行に、法律や定款の違反又は職権乱用の場合、民事,租税や労働債務に対する連帯責任の有無などについて判例を挙げて説明、質疑応答では判決例を示してテキパキと回答、大きな拍手が送られて有意義なセミナーは終了した。

「有限会社法の疑問点」(コンサルタント部会セミナー 押切フラヴィオ弁護士 2011年5月18日)

「有限会社法の疑問点」に関する資料

講演中の押切フラヴィオ弁護士

左からコンサルタント部会の澤田吉啓副部会長(ジェトロ)/講師で副部会長の押切フラヴィオ弁護士/都築慎一部会長

 

講演者の話に熱心に聞き入る参加者

会場一杯の62人が参加したセミナー

暫定令適用で国内生産タブレット端末は36%減税

台湾資本Foxconn社がサンパウロ州ジュンジャイ市でアップル社のタブレット端末iPadの生産を7月から開始予定、同社の強い要請で連邦政府はタブレット端末向け基本プロセス(PPB)の減税並びに暫定令による社会統合基金(PIS)/社会保険融資納付金(Cofins)の優遇税制適用で36%の減税となる。

PPBは31%、PIS/ Cofinsは5%の減税に相当、また各州で別々に税率が異なる商品流通サービス税(ICMS)の減税で、更に販売価格が低下すると予想されている。

サンパウロ州ではICMS税を18%から7%にカット、さらに輸入税(II)の減税も見込まれており、タブレット端末向けのPIS/Cofins減税の暫定令はジウマ・ロウセフ大統領のサインを待つだけとなっている。

今回の暫定令の恩恵を受けるのはFoxconn社以外にも、最近、タブレット端末市場参入 を発表したセンプ東芝は「マイパット」を投入すると市場関係者は見込んでおり、ブラジル国内でのマーケットシェア争いが熾烈になると予想、消費者にとっては減税やコンペチタ-の増加で販売価格が低下するために恩恵を受ける。

アロイジオ・メルカダンテ科学技術相は海外からのブラジル国内でのコンピューター関連投資を促すために、コンピューター法を変更して、PC関連パーツやソフトウエア開発向けにも減税を予定している。

現在のコンピューター法は企業の売上の開発研究部門への投資比率によって工業製品税(IPI)減税を行っていたために、ハードウエア関連企業のみが恩恵を受けていたが、ソフトウエア開発で付加価値の高い商品輸出やサービスを促すために、半導体メーカーやソフトウエア開発企業にも適用する。

2004年にブラジル国内でのコンピューター生産増加並びに不正輸入品や海賊版ソフト減少を目的にグッド法(Lei do Bem)を制定、その当時のブラジル国内のコンピューター販売は400万台、そのうち73%は脱税の密輸部品などを組み合わせたコンピューターであった。

しかし優遇減税措置のグッド法を導入後は正規組立コンピューター価格が大幅に減少、昨年のコンピューター販売1,400万台のうちで脱税した不正規コンピューターは30%まで減少している。

ブラジルのコンピューター関連マーケット規模は米国、中国、日本に次いで世界4位まで上昇、今後もハードやソフト関連の海外企業のブラジル進出に伴って、ランクを上げる可能性がでてきている。(2011年5月18日付けエスタード紙)


 

農業機械販売が好調

農産物のコモディティ価格の上昇に伴って、収入が増加したブラジル国内の穀物生産農家は生産性を上げるために、機能の優れた農業機械に買換えを行っているために販売が好調に推移している。

国家配給公社(Conab)の発表によると最終収獲期の穀物生産量は1億5,950万トン、全国自動車工業会(Anfavea)の発表によると昨年5月から今年4月までの農業機械の販売は6万6,800台と前年同期比6%増加、昨年は6万9,000台を販売、今年は昨年を上回って記録を更新すると予想している。

ラテンアメリカ最大のアグリビジネスフェアであるサンパウロ州リベイロン・プレートで開催された、Agrishowでの農業機械販売は前年比30%増加の15億レアルの商談を記録している。

ブラジル機械装置工業会(Abimaq)では今年の農業機械販売をトラクター、コンバイン、農薬散布機、灌漑関連機械などを中心に前年比15%増加を予想している。

フィアットグループ傘下のCNH社はサンパウロ州ソロカバ市に10億レアルを投資して新規工場を建設、生産能力を年間8,000台に引上げて国内需要に対応、またアルゼンチンでも1億ドルを投資して新規工場を建設する。

50馬力以下のトラクター生産では業界最大手のAgrale社は南大河州カシアス・ド・スール市のトラクター工場の生産能力を年間1,900台から2,200台に引上げる準備を行っている。(2011年5月18日付けエスタード紙)

 

銀行の海外調達資金が増加の一途

過去15カ月間のブラジルの商業銀行の海外資金調達が大幅に増加2099年12月の海外資金調達残高は636億ドルであったが、今年3月には1,220億ドルまで増加している。

また商業銀行並びに連邦政府や民間企業の海外資金調達残高は2,776億ドルから37%増加の3,813億ドルに増加、連邦政府はクレジット部門を縮小するためにマクロ・プルーデンス政策を採用したにも関わらず、商業銀行の海外調達資金が増加しているためにクレジット部門の縮小に結びついていない。

商業銀行は金利の安い海外資金をクレジット部門で運用して大きな金利差で純益をあげており、特に過去12カ月間の住宅クレジット部門は49.6%、法人向けクレジットは48.3%増加している。

昨年末から中銀は今年のクレジット部門の伸び率を13%から16%の増加率に抑えるために、強制預託金の積立率の引き上げなどいろいろ手を打っているが、過去12カ月間のクレジット部門の増加率は20.7%と継続して伸びている。(2011年5月18日付けエスタード紙)


 

4月の正規雇用は27万2,000人

就労・失業者管理センター(Caged)の統計によると4月の正規雇用は27万2,000人と前年同期の30万5,000人から減少、しかし3月の9万2,000人の3倍増を記録、5月は30万人の正規雇用が予想されている。

今年4カ月間の正規雇用は前年同期比20.5%減少の79万7,790人、昨年末のクレジット部門へのマクロ・プルーデンス政策やインフレ圧力軽減のために連続して上方修正された政策誘導金利(Selic)などの影響で、今後の雇用予想は不透明感が増してきている。

4月はサービスセクターの正規雇用が11万4,000人、製造業5万1,000人、商業4万2,000人、建設業が3万6,000人、鉱業が2,043人となっている。

また今年4カ月間の鉱業セクターの正規雇用は7,646人、製造業18万9,382人、サービス41万7,365人、建設業11万888人、商業5万1,623人、農業・林業7万4,645人、労働雇用省のカルロス・ルピ大臣は今年の新規雇用を300万人と強調しているにも関わらず、目標を達成するためには今後、毎月平均27万5,000人の正規雇用を創出する必要がある。(2011年5月18日付けヴァロール紙)


 

日伯法律委員会の第1回会合に6人が参加して開催

日伯法律委員会(筒井隆司委員長)の第1回会合が2011年5月18日午後6時から7時30分まで6人が参加して開催、今後の活動内容、スケジュール、組織などについて意見交換、またアルゼンチンとの間で問題になっている貿易障害に対してメルコスール域内における貿易・投資・現地生産上の問題点に関するアンケート調査の実施を早々と決定した。

尚、副委員長には都築慎一氏、篠原一宇氏、クラウジオ・ヤノ氏、リカルド・ササキ氏が引き続き就任、今後は移転価格税制などを含むビジネス環境の整備に同委員会を積極的に協力、また定例会合を持つことも決定した。参加者は筒井隆司委員長(ソニー)、篠原一宇副委員長(パナソニック)、都築慎一副委員長(デロイト)、押切フラヴィオ元副委員長(大野&押切弁護士事務所)、深瀬聡之元副委員長(ジェトロ)、平田藤義事務局長

6人が参加した日伯法律委員会(筒井隆司委員長)の第1回会合

早々にアンケート調査実施を提案した筒井隆司委員長

 

(2011年5月17日)ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長一行が表敬訪問

ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長(2期目)、原田清評議員会長、中島エドアルド事務局長が2011年5月17日に商工会議所を表敬訪問、応対した平田藤義事務局長と今後の益々の会議所との交流、特に文化関連イベントでの協力などで大いに建設的な意見交換を行った。

左から平田藤義事務局長/ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長/原田清評議員会長/中島エドアルド事務局長

今年の中国企業の製造部門への直接投資は80億ドルか

中国の陈德铭商務大臣(Chen Deming)は重機メーカーSany社がブラジル国内で石油開発向けの重機生産のために2億ドル、また自動車メーカーChery社も4億ドルの投資を予定している発表した。

フェルナンド・ピメンテル商工開発相は今年の中国のブラジル製造部門への対内直接投資は80億ドルに達する可能性を挙げ、一方、中国への輸出を前年比20%の増加を見込んでいる。

4月には中国向け豚肉の3製造工場に対する輸出許可がおりたが、中国に対して大豆や鉄鉱石などのコモディティ商品輸出以外にも、付加価値の高いジェット機や資本財の購入を要請している。

サニーの重機はチリの岩盤滑落事故で活躍、また福島第一原発の事故のために巨大ポンプ車を日本に寄贈して世界的に知名度をあげており、ブラジルでの生産開始で大きなマーケットシェアを確保すると予想されている。

今日、中国最大の建設機械メーカーXuzhou Construction Machinery(XCMG)はミナス州ポウゾ・アレグレ市に2億ドルを投資して、80万平方メートルの敷地にラテンアメリカでは初めてとなる工場を建設、2012年からの操業を予定、また2014年には5億ドルの売上を見込んでいる。

同社は世界7位の建設機械メーカーで世界130カ国に輸出、昨年の売上は100億ドル、ブラジルでの営業は2004年から代理店GTM社、 Exito社 並びにBMC社を通して輸入販売していた。

中国政府はアントニオ・パトリオッタ外務相に自動車向けのエタノールの共同開発を提案、一方でパトリオッタ外務相はワールドカップやオリンピック開催で海外からの観光客増加を促すために、中国からの直行路線の開設を提案している。(2011年5月17日付けヴァロール紙)