中銀は今年のクレジット増加率を15%から13%に下方修正

中銀は今年のクレジット増加率目標をGDP比48%に抑えるために15%から13%に下方修正して、更なるマクロ・プルーデンス政策採用を行う可能性がでてきている。

2月のクレジット残高は前月比1.3%増加して1月の0.6%増加率から更に上昇、過去12カ月間では21%と中銀の目標を大幅に上回っており、内需過熱で持続可能な経済成長率を上回る可能性がでてきて、更なるインフレ圧力となってきている。

2月の商業銀行のクレジットは8.4%、3月の17日までの1日当たりのクレジットは4.5%とそれぞれ増加、連邦政府が昨年末から採用している自動車向けクレジットの引締め政策、2回連続の政策誘導金利(Selic)の引上げや外貨建て借り入れに対する金融取引税(IOF)の引上げなどの効果は余り表れていない。

2010年から今年3月17日までの個人向けクレジットは46.1%、法人向けクレジットは31.4%それぞれ増加、しかし延滞率は個人向けクレジットで7.5%から5.8%、法人向けクレジットで3.8%から3.6%とそれぞれ減少している。

個人向けの特別小切手と呼ばれる口座借越残年利は167.4%、個人向けクレジット年利は48%、自動車クレジット年利は27.3%、法人向け運転資金年利は30.5%、約束手形割引年利58.1%、商業手形割引44.5%となっている。

中銀の今年の国内銀行のクレジット増加を11%、外資系銀行11%、クレジット全体では13%、公立銀行13%、民間銀行は14%の増加を見込んでいる。(2011年3月30日付けエスタード紙)


 

2月の中央政府のプライマリー収支黒字は25億6,800万レアル

2月の中銀、社会保障院(INSS)並びに国庫庁で構成される中央政府のプライマリー収支黒字は公共投資の大幅削減並びに各省庁の支出削減で25億6,800万レアルとなっている。

しかし1月のプライマリー収支黒字142億7,400万レアルから大幅に減少したが、前年同月比では11億8,100万レアルの赤字を計上していたために、大幅な改善となっている。

国庫庁の発表によると2月の公共投資支出は15億レアルと1月の53億レアルから74%減少、しかし今年2カ月間の公共投資支出では前年比25%増加している。

公共支出削減ではジウマ・ロウセフ政権のマニフェストの主要政策である経済成長加速プログラム(PAC)の大衆住宅建設”私の家、私の暮らし”プロジェクトである3最低サラリーまでの低所得者層へのクレジットが今年1月から行われていない。

また1月のPACプロジェクト向け公共投資は29億4,800万レアルであったが、2月には82.4%減少の5億1,940万レアルに留まって、大幅な支出削減となっている。

2月の補助金や公共投資支出は134億8,700万レアルと1月の248億6,600万レアルから113億7,900万レアルと大幅に削減されている。(2011年3月30日付けエスタード紙)

 

3月の新車販売は2月を上回る

3月28日までのバスやトラックを含む新車販売は25万1,100台を記録して月末には29万台に達して2月の27万4,100台を上回ると予想されている。

第1四半期の新車販売は前年同期比3%から5%増加の81万台に達すると予想、今年初めの2カ月間の販売は昨年末の中銀によるローン引締め政策採用にも関わらず、前年同期比19%増加している。

中銀の発表によると2月の個人向け自動車購入ローン残高は1,886億レアルと昨年12月や1月と同じレベルで推移、全国自動車メーカー系列金融会社協会(Anef)では今年の自動車ローンを8%から10%増加を見込んでいる。

ワーゲンの自動車販売チェーンの調査では商業銀行は自動車ローン期間を51カ月から47カ月に短縮、またワーゲン銀行も45カ月から40カ月に短縮したために、低所得層の購買減少の可能性がでてきている。(2011年3月30日付けエスタード紙)


 

ブラジルはカナダとメキシコとオープンスカイ協定締結

民間航空庁(ANAC)はカナダ及びメキシコとオープンスカイ協定を締結したために、今後は協定を結んだ国の航空会社が自由に路線や便数を決められるために観光客の増加が見込まれる。

ANACはバラク・オバマ大統領の訪伯に伴って、オープンスカイに準ずる協定の締結が予定されており、またロシアとの間でも協定再開を予定している。

ブラジルの航空会社はカナダへの路線を持っていないが、カナダ航空はすでに便数がリミットに達しているために、オープンスカイ協定締結で増便が可能となる。

ブラジルは82の航空国際協定を締結、そのうち20がオープンスカイで今後はヨーロッパ連合国との締結でヨーロッパ向けの増便に拍車がかかる。(2011年3月30日付けエスタード紙)


 

コロンビアセミナー「新しい国づくりを目指して」に30人が参加して開催

ジェトロ・サンパウロセンター/コンサルタント部会(都築慎一部会長)並びに日伯経済交流促進委員会(澤田吉啓委員長)共催のコロンビアの政治・経済・市場動向などを解説するセミナーが2011年3月29日午後2時から3時30分まで30人が参加して開催、講師はジェトロ・ボゴタの清水文裕所長、清水所長は3月2日に開催された年米三カ国セミナーに、搭乗予定のフライトの変更で参加できなかった。

初めに清水所長はコロンビアの基礎情報として、日本ではテロの国や麻薬カルテルなどダーティーなイメージが先行しているが、中南米で人口規模が3位の大国、左翼政権が多く樹立するなかで、中南米の親米国、最近の治安回復・経済成長に世界が注目していると説明した。

現在のフアン・マヌエル・サントス・カルデロン大統領はウリべ政権で国防相を務め、ゲリラ対策や治安改善を進めた最高責任者で国民の信頼が厚く、また商工相や財務相なども歴任して、その手腕が見込められている。

中南米3位の人口規模でベトナム同様に若い国民が多く、今後の内需拡大が長年に亘って期待でき、2007年のGDP伸び率は7.5%、昨年は4.3%と堅調に伸びており、産業別GDPでは金融・保健・不動産が22%、商業・ホテル13%、その他のサービス業が17%で内需はGDP比80%以上となっている。

またコロンビア人は考え方が堅実で他の中南米諸国のようにポピュリスト政権下で中銀の紙幣増刷で無制限に市中に供給することなく、ハイパーインフレに直面しなかった国である。

清水所長はBRICs諸国に次いでコロンビア、インドネシア、ベトナム、エジプト、トルコ並びに南アフリカの頭文字をとったCIVETSとして、今後10年間最も注目すべき新興市場グループに入っており、その中でも新星として期待されているのがコロンビアであると説明した。

世銀の「Doing Business 2011」では今年のビジネスのしやすさ順位では39位ランクされて、ラテンアメリカ諸国では最もビジネス環境が整った国となっており、特に情報開示度、株主訴訟制度や役員責任規約では高得点を記録、2011年投資保護世界ランクでは183カ国中6位とペルー20位、チリ28位、ブラジル74位よりも高得点を記録している。

また今後の経済成長率も持続的成長率の4.5%から5.5%、中南米では投資適格国入りのBBB-はコロンビア、ブラジル並びにパナマ氏しか獲得していない。

ウリべ前政権8年間では警察官や軍人を大幅に増員して、治安の大幅改善したために各種犯罪が大幅に削減、特に石炭生産地域の輸出ルートのゲリラ一掃で鉱業部門が好調に伸びているが、国家予算に占める防衛費は20年間で2倍となっている。

コロンビアの輸出はウリべ政権の初めの6年間で3倍、輸出先は米国向けが40%、ヨーロッパ14.3%、ベネズエラ12.3%、輸入も同時期に3倍増加、輸入相手国は米国29%、中国11%、メキシコ7.0%、ブラジルが6.5%、対内直接投資は5倍増加、特に鉱業、石油で70%を占めている。

サントス政権では高止まりしている失業率の解消、財源確保、大洪水に見舞われている平野部の農業セクター支援、持続的財政均衡法案や公的健康保険制度改革、物流インフラプロジェクトへの投資などが急がれており、また日本とのFTA交渉では韓国に後れを取っているために、早急に締結する必要があると説明した。

コロンビアの日本に対するイメージが中国に追いぬかれたGDP、高齢化社会、人間関係疎遠や少子化など萎えた日本のイメージが強くなってきており、両国の貿易も規模が小さいが、また2009年から投資協定の交渉を開始、コロンビアの人材は能力が高く、一人当たりの生産性が非常に高いと進出企業から評判が高く、さらなる関係強化に2008年に産学官からなる「賢人会」が発足、投資協定や租税協定やEPA締結で今後が期待できると結んで講演を終えた。

「コロンビア 新しい国づくりを目指して」ジェトロ・ボゴタの清水文裕所長

30人が参加したコロンビアセミナー

左からジェトロ・サンパウロセンターの澤田吉啓所長/講師のジェトロ・ボゴタの清水文裕所長/コンサルタント部会の都築慎一部会長

講演中の講師のジェトロ・ボゴタの清水文裕所長

 

(2011年3月29日)人文研の鈴木正威所長が表敬訪問

人文研の鈴木正威所長、栗原猛理事が2011年3月29日に商工会議所を表敬訪問、日系社会委員会の前田一郎委員長、平田藤義事務局長に「ブラジル日本移民・日系社会史年表増補版」刊行助成に関する本事業の趣旨や進捗状況、必要資料その他について説明した。

左から人文研の鈴木正威所長/栗原猛理事/平田藤義事務局長/日系社会委員会の前田一郎委員長

CIR 039/11: 2011年度第2四半期会費ご依頼の件

CIR039/11

2011329

会員各位 ブラジル日本商工会議所

新会頭   近藤正樹

財務委員長 村田俊典

 

2011年度第2四半期会費ご依頼の件

 

拝啓  時下益々ご繁栄のこととおよろこび申し上げます。

各位におかれましては常に当会議所事業に対し暖かいご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、2011年度第2四半期の会費に就きましては、2011311日の当所第61回定期

総会でご承認頂きました通り、下記の額にてお願い致します。

なお、お支払に就きましては別途ブラジル銀行の方から請求がまいりますので宜しくお願

い申上げます。

今後とも何卒宜しくお願い致します。

 

敬具

 

                            クラス                                           四半期分の額(R$

                                   A                                 530,00  (月額) X 3  =  1.590,00 

                                   B                                 443.00(月額)  X 3  =  1.329.00

                                   C                                 443.00  (月額) X 3  =  1.329.00

                                   D                                 266,00  (月額) X 3  =     798,00

                                   E                                 176,00  (月額) X 3  =     528,00

                        個人                   106,00  (月額) X 3  =     318,00

 

                        以上

中銀はクレジット縮小のためにIOF引上げ

ブラジル銀行協会(Febraban)の統計によると2月の6大銀行の法人向けクレジットは前月比1.8%増加、昨年11月からでは最も増加してクレジット拡大が継続している。

中銀のアレシャンドレ・トンビーニ総裁は現在のクレジット伸び率が年率換算で15%から20%の割合で増加してインフレ圧力につながっており、15%までに抑えるための金融引締め政策を採用する。

またブラジルの銀行や企業が金利の安い外貨建て借り入れを増加させていることもクレジットの増加や国内消費拡大につながっているために、金融取引税(IOF)を6%に引上げる。

中銀の外貨建て借り入れに対する引締め政策を前に今月23日までに118億ドルが流入、中銀は昨年のクレジット総額がGDP比46.6%に達したが、今年は15%増加に抑制するために、更なる金融引締め政策採用が予想されている。(2011年3月29日付けエスタード紙)

 

OGX社は2020年には130万バレル生産予定

実業家エイケ・バチスタ氏率いる石油開発会社OGX社は石油生産開始を前に更に20億ドルを投資、しかし岩塩層下原油開発がペトロブラス石油公社に独占されているために、ブラジル国内での石油開発の遅れを指摘している。

同社では2015年の1日当たりの原油生産を70万バレル、2020年には130万バレルまで増産を予定、ブラジル石油監督庁(ANP)の次回の石油鉱区入札に参加する。

今年のOGXの主な投資先は35油田での石油掘削であり、大きな埋蔵量が見込まれているカンポス海盆のWaimea鉱区でも掘削を予定、日産80万バレルの能力を持つプラットフォームを5基据え付ける。

OGXではブラジル国内の岩塩下原油開発がペトロブラスに独占されているために、昨年はコロンビアで5鉱区を落札して、海外での石油開発にも大型投資を予定している。(2011年3月29日付けエスタード紙)