第3四半期のGDP伸び率は鉱工業部門が低調で0.5%増加に留まる

第3四半期の国内総生産(GDP)伸び率は鉱工業部門がレアル高の為替による輸入製品の増加、輸出の低下、前四半期の在庫増加の影響を受けて、前四半期比マイナス1.3%が足枷となって全体では0.5%の伸び率に留まった。

第3四半期のGDP伸び率0.5%は年換算で2.0%と前四半期の7.8%から大幅に減少、しかし今年のGDP伸び率は7.5%から8.0%と1985年の伸び率7.85%に次ぐ記録が予想されている。

同四半期の鉱工業部門のGDPのマイナス要因として製造業と建設業セクターがマイナス5.3%を記録して前四半期の伸び率8.2%から大幅に後退、しかし投資並びに一般消費は拡大を続けている。

また鉱工業部門の伸び率の足かせの要因として輸入が前年同期比40.6%、前期比でも7.4%、過去12カ月間では29.4%とそれぞれ大幅に増加している。

第3四半期の製造業は前四半期比マイナス1.6%、建設業はマイナス2.3%とそれぞれ大幅に減少、しかし鉱業セクター、電力、ガスや公共投資セクターは増加している。

鉱業セクターは前四半期比16.6%、過去12カ月間では13.5%と1996年以来の伸び率を記録、サービス業は金融、保険、商業や通信セクターが好調に推移して0.5%増加している。

すでに公表されている各国の同四半期のGDP伸び率はチリが2.0%でトップ、日本0.9%、英国0.8%、メキシコ、ドイツ、韓国が0.7%、米国が0.6%とそれぞれブラジルを上回っているが、ギリシャはマイナス1.1%並びにオランダがマイナス0.1%を記録している。

国際通貨基金(IMF)の今年のGDP伸び率予想トップは中国の10.5%、インド9.7%、アルゼンチン7.5%、チリ並びにメキシコ5.0%、ロシア4.0%、ドイツ3.3%、日本2.8%、しかし財政危機問題が表面化しているヨーロッパ諸国ではギリシャがマイナス4.0%、スペイン並びにアイルランドがマイナス0.3%となっている。(2010年12月10日付けエスタード紙)


 

フィアットはペルナンブーコ州に第2工場建設

フィアット社は連邦政府の北部、北東部並びに中西部への自動車工業誘致のための優遇税制恩典の適応でペルナンブーコ州に第2工場を建設するが、来週ルーラ大統領出席で詳細が発表される。

この税制恩典は同プログラム参加を表明していた企業だけに適用、フォード社、モウラ・バッテリー社並びにTCA社が恩典を享受、しかしゴイアス州に工場を擁しているカオア/現代自動車、ペルナンブーコ州スアペ港のロジスティックセンターを擁しているGM社などは恩恵を受けない。

フィアットの2011年から2014年の投資総額は100億レアル、そのうちミナス州ベッチン工場の拡張、トラック工場、自動車部品並びに農業機械部門への投資は70億レアルが発表されているために、新工場の投資は残りの30億レアルと予想されている。

フィアットの新工場の税制恩典はフォード社のバイア工場に適用されている社会統合基金(PIS)並びに社会保険融資納付金(Cofins)関連の減税と見込まれている。(2010年12月10日付けエスタード紙)

 

中国とスペイン企業が電力送電入札で大幅な割引率で落札

国家電力庁(ANEEL)の今年3回目の電力送電入札で中国とスペイン企業が大幅な割引率で落札、しかし有力視されていたCopel社、Cteep社やTaesa社は落札できなかった。

この入札は総延長距離555キロメートルの送電網を8ロットに分割して行われ、投資総額は7億8,580万レアルが見込まれていた。

中国のZhejiang Insigma United Engineering社はAロットで割引率が46.11%で落札、Probable のコンソーシアムと共に40%の資本参加をする。

ロットGを落札したスペイン資本Elecnorトランスミッション社は50%の割引率を提示、南マット・グロッソ州の295キロの送電網を担当、ロットHはスペイン資本Cobraインスタレーション&サービス社が45.08%の割引率で落札した。(2010年12月10日付けエスタード紙)


 

GEはブラジルに大型投資

GE社は先進諸国での経済成長率が低いために、ブラジルなどの経済成長が目覚ましい新興国への投資拡大戦略に転換して、今後も継続して大型投資を予定している。

先月、GEは今後3年間のブラジル国内向け投資に5億5,000万ドルの投資を発表、新工場建設やペトロブラス石油公社との技術開発や製品開発でパートナーシップを締結している。

同社では世界金融危機の影響を大きく受けた昨年の売上は25億ドルまで落ち込んだが、今年の経済成長率がGDP比7.5%予想されているために、来年の売上を33億ドル見込んでいる。

ペトロブラス向けの石油・天然ガス部門以外にも経済成長加速プログラム(PAC)、ワールドカップやオリンピック向けのインフラ投資も収益増加を見込んでいる。

またミナス州コンタージェンでの来年3月からの医療機器や輸送機器の生産、2,000万ドルを投資して革新技術でイルミネーション製品の生産も予定されている。(2010年12月10日付けヴァロール紙)


 

160人が参加して盛大に忘年会を開催

ブラジル日本商工会議所(中山立夫会頭)の2010年度忘年会が12月9日午後7時からインターコンチネンタル ・ホテルに160人が参加して盛大に開催、司会は相互啓発委員会の西岡勝樹委員長、ポルトガル語サポートは事務局の中森アリッセ女史が務めた。

初めに本日の特別ゲストのマルコス・ガルボン在京ブラジル大使御夫妻、大部一秋総領事御夫妻が紹介され、中山会頭が流暢なポルトガル語での開催挨拶では今年は会議所70周年のために「ブラジル日本商工会議所70年記録集」の作成、大幅な定款の改定、全国工業連合(CNI)、商工会議所並びに日本経団連合同の第14回日本ブラジル経済合同委員会開催、さらに経済産業省や商工開発省が加わった第4回日伯貿易投資促進合同委員会などについて説明、マルコス・ガルボン在京ブラジル大使は挨拶で外交官を30年勤めたが、大使は初めてで東京で仕事ができるのを楽しみにしているが、今年は日系ブラジル人の日本での就労20年に当たり、さらなる日伯関係を深めてゆきたいと挨拶、大部総領事がブラジル流の乾杯の音頭を取った。

西岡委員長はバックミュージックを演奏している矢崎愛さんと草村芳哉さんの略歴を紹介、その後に夕食会となってそれぞれのテーブルでは話が弾んでいた。

70周年委員会の和田亮委員長はパワーポイントで70周年関連の写真が表示される中、手に持った「会議所70周年記念集」を見せながら、今までこのような記念集がなかったことが作成のきっかけとなり、記念集作成で多大な協力をした田中信前会頭、山田唯資前監事会議長、編纂担当の鈴木雅夫サンパウロ新聞社長、日本経済新聞社の檀上誠副委員長、今日は参加していないが、電通の鈴木徹副委員長、ジェトロの原 宏副委員長、平田藤義事務局長、柴田千鶴子事業班主任など関係者に丁寧にお礼を述べ、また来年はポルトガル語版制作に着手することを付け加え、参加者には1社に1部持ち帰ることを述べたあとで関係者一同で記念撮影を行った。

西岡委員長は本日のアトラクションである丹下セツ子太鼓道場を紹介、息のぴったり合った力強くて華麗な太鼓の演奏後に特別景品の抽選会が行われ、当選者に下記の景品が提供者から贈呈された。

特別景品                                    提供者
レストラン テラッソ・イタリアでのディナー券 お二人様         NYK(日本郵船)
2 チヴォリホテル宿泊券お二人様(朝食付き)               チヴォリホテル
3 クリスマスバスケット                             デロイト
4 クラリオン カーステレオ                           日立グループ
5 石井宝石商会の商品券(500レアル)                   三井物産
6 デジカメ                                     パナソニック
7 デジカメ                                     フジフィルム
8 イグアス1泊宿泊+往復航空券お二人様                 SHT 
9 アマゾンゴルフリゾート4泊宿泊+マナウス往復航空券お二人様  アマゾンゴルフリゾート /クイックリー トラベル

10 KLMサンパウロー東京 往復航空券おひとり様            エアーフランスKLM

最後に「蛍の光」を全員で合唱後に一般抽選会の景品引き渡しが行われて、楽しい忘年会で1年を締めくくった。

Pdf マルコス・ガルボン在京ブラジル大使の挨拶文(PDF)

 

左から中山立夫会頭御夫妻/マルコス・ガルボン在京ブラジル大使御夫妻/マルコス・ガルボン在京ブラジル大使御夫妻/大部一秋総領事御夫妻(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

左からブラジル三井物産情報産業課の杉本靖取締役/マルコス・ガルボン在京ブラジル大使御夫妻/中山立夫会頭御夫妻/平田藤義事務局長御夫妻

右は特別景品当選者に景品を手渡す司会を務めた西岡勝樹相互啓発委員長

「会議所70周年記念集」の編纂で大いに貢献した忘年会参加者全員で記念撮影

丹下セツ子太鼓道場メンバーによる和太鼓演奏

会話が弾むテーブル席の様子

今年のブラジルのIPOは半減

昨年のブラジルの新規株式公開(IPO)による資金調達は127億ドルと中国、米国に次いで世界3位、しかし今年は今現在まで60億ドルと半減してランクを7位に落としている。

ペトロブラス石油公社の1,200億レアルに達する増資による株価の下落、アイルランドなどの財政危機やレアル高の為替によるリスクなどで海外投資家のサンパウロ証券取引所への投資が減少していたが、年末にかけて投資意欲の上昇が表れてきている。

有価証券取引委員会(CVM)へのIPO申請は5件あり、来年上半期は今年の件数を上回り、年末には30社が新規株式公開をすると予想されている。

IPOを予定しているブラジルの未上場企業30社はニューヨークで上場承認後株式公開前にして、機関投資家に行う会社説明会であるロードショウを実施して株式公開時の公募・売出価格を探っている。

2007年のブラジルのIPOは67件で550億レアルを調達、世界中では2,950億ドル、今年9月までは2,553億ドル、年末までには3,000億ドルに達すると予想されている。

今年の現在までのIPOランキングでは221億ドルを調達した中国農業銀行を擁する中国がトップ、米国、日本、インド、韓国、マレーシアに次いでブラジルとなっている。

地域別のIPO件数はアジア/太平洋地域が62%、ヨーロッパ/中近東/アフリカ22%、北米14%、中南米2%となっている。(2010年12月9日付けエスタード紙)


 

Selic金利を10.75%に据え置く

昨日、中銀は年末に退任するエンリケ・メイレーレス総裁の最後の参加となる通貨政策委員会(Copom)では政策誘導金利(Copom)をインフレ圧力が高まっているにも関わらず、10.75%に据え置いた。

天候異変や収穫量に左右される食料品価格の高騰は一時的なインフレ要因であるために、中銀はSelic金利引上げと同じ効果があってクレジット縮小につながる強制預託金積立比率を引上げている。

食料品価格の値上がりで過去12カ月間のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は5.63%と連邦政府目標の上限インフレ指数6.5%に近ついてきている。

来年1月のジウマ・ロウセフ大統領就任と同時に中銀はアレシャンド・トンビーニ総裁が就任、しかし金融市場関係者は来年末のSelic金利は1.5%引上げの12.25%を予想している。

メイレーレス総裁が就任する前の2002年12月のSelic金利は25%、8年後の現在は10.75%と大幅に低下、過去12カ月間のIPCAは12.5%から5.4%に低下、クレジット総額のGDP比は26%から47.2%と大幅に上昇している。(2010年12月9日付けエスタード紙)


 

BNDES銀行はインフラ部門を中心にクレジット継続

社会経済開発銀行(BNDES)のルシアーノ・コウチーニョ総裁は今年のクレジット総額を1,460億レアルと予想、また来年も同程度のクレジットの継続を見込んでいる。

リスクの高いイノベーション向け投資や長期投資を余儀なくされるインフラ整備部門向けクレジットは継続、しかし鉱工業部門向けは民間銀行のクレジットを拡大するために、連邦政府は年末までに民間銀行に対する優遇措置を発表して、肩代わりしてもらう。

同銀行は2011年から2014年の投資総額を1兆5,900億レアルと予想、鉱工業部門向け投資は6,110億レアル、インフラ整備3,780億レアル、建設部門は6,070億レアルを見込んでいる。

2014年までの電力エネルギー生産拡大のためのインフラ投資は1,390億レアル、港湾や鉄道部門向け投資は毎年25%に比率で増加すると予想している。

同銀行の今年10カ月間のクレジット総額は1,409億レアル、そのうち鉱工業部門向け比率は50%、設備投資向け機械装置購入のための低金利の経済持続プログラム(PSI)は来年3月まで延長が決定している。

今後5年間のブラジルの持続的経済成長率5.0%を確保するためにはBNDES銀行のクレジットを継続しなければならないが、民間銀行からのクレジット拡大を促す政策の採用が必要となっている。(2010年12月8月付けエスタード紙)

 

ブラジル・エコージーゼルはマエダグループを吸収合併

バイオジーゼルだけを生産しているブラジル・エコージーゼル社は農産物生産大手のマエダグループを吸収合併、株式を1対3.6395で交換してエコージーゼル社が67%、マエダが33%の持株比率となる。

同社はマエダとの合併でゴイアス州、トカンチンス、マット・グロッソやバイア州などで8万ヘクタールの農地で大豆、綿花、トウモロコシなどの農産物の生産を継続、マエダ所有の農地は2万ヘクタール、6万ヘクタールは借地となっている。

マエダグループの農作物生産比率の70%は大豆、綿花20%、トウモロコシは10%、また英国資本BPがコントロールしているトロピカル・ビオエネルジア製油所に20%資本参加している。

ブラジル・エコージーゼル社は大豆油の生産ではマエダの合併で原材料から製品まで可能となり川上から川下まで一貫生産が可能となり、またポートフォーリオを拡大することができるために事業リスクの低減が図れる。(2010年12月8日付けエスタード紙)


 

監事会で来年の方針で意見交換

監事会(中村敏幸監事会議長)が2010年12月7日午後6時から開催、来年の監事会の方針などについて意見交換を行った。参加者は監事会から中村敏幸監事会議長(デロイト)、山田唯資監事(個人会員)、藤井敏晴監事(KPMG)、米倉立二郎財務委員長(南米安田保険)、平田藤義事務局長

左から山田唯資監事(個人会員)/米倉立二郎財務委員長(南米安田保険)/平田藤義事務局長/中村敏幸監事会議長(デロイト)/藤井敏晴監事(KPMG)(fotos Rubens Ito/CCIBJ)