ブラジルの輸入増加率はトップ

世界貿易機関(WTO)の70加盟国対象の昨年12月から今年9月の輸入増加率調査ではブラジルが46%増加してトップ、アルゼンチンが42%で2位、また今年9月の前年同月比の輸入増加率ではブラジルは43%と2位のロシアの34%を大きく引き離してトップとなっている。

昨年12月の輸入額は128億ドル、今年9月はレアル高の為替と好調な内需が牽引して187億ドルと大幅に増加、また年末にかけてクリスマス商戦が過熱するために更に増加すると予想されている。

今年9月の輸入額は2006年の月間平均輸入額の3倍に達しており、米国との貿易収支赤字がトップ、また1999年から継続していたヨーロッパとの貿易収支黒字は今年第3四半期にゼロとなり、年末には赤字に転落すると予想されている。

今年8カ月間の輸入は前年同期比54%増加、世界最大の輸入国である9月の米国は14%増加の1,710億ドル、中国は1,280億ドルをそれぞれ輸入している。

昨年12月のブラジルの輸出額は144億ドル、今年8月の輸出は前年同期比39%増加で中国の34%増加を上回っていたが、輸入は57%増加している。(2010年11月25日付けエスタード紙)


 

輸入鋼板が1/3を占める

10月の輸入鋼板比率の昨年の月間平均の3%から8%を大幅に上回る33%まで達しており、今後も10%から15%の比率で推移すると予想されている。

輸入鋼板は主に自動車部品、自動車、家電や建設部門向けに輸入されており、10月の鋼材ディストリビューターの在庫は4.1カ月に相当する130万トンに達している。

主な鋼板メーカーはウジミナス、CSN並びにアルセロール・ミッタル、しかし建材向けの棒鋼生産メーカーのゲルダウ社も鋼板生産に参入を予定している。

今年10カ月間の輸入鋼板比率は国内消費の23%、今年の鉄鋼製品の国内消費は2,650万トン、輸入鉄鋼製品は600万トンがそれぞれ予想されている。(2010年11月25日付けヴァロール紙)


 

11月の異業種交流委員会に25人が参加して開催

11月の異業種交流委員会(和田亮委員長)が2010年11月24日午後7時から9時過ぎまで商工会議所の会議室に25人が参加して開催、日本酒の専門家である中村桃子女史が講演を行った。

初めに中村講師は日本における日本酒の現状として地域別蔵元数はコメどころの新潟県が96でトップ、長野90、灘の酒で有名な兵庫が87、地域別年間生産量では兵庫、伏見の酒で有名な京都府、新潟、地域別年間消費量では新潟、福島、長野、地域別一人当たりの年間消費量は新潟、秋田、島根県となっている。

日本酒は酒税法によって「コメ、米麹および水を原料として発行させて濾したもの」と定義づけられており、更に一定量のアルコール、ブドウ糖、水あめ、有機酸塩などを使用することが認められていると説明した。

また中村講師は日本酒の特性として非常に高い醸造技術、生産地域・醸造方法によって味わいの種類が豊富、品質が変化しやすいために保管管理が重要、飲酒する温度帯の幅が世界に類を見ない酒、料理と相性がよくてうまみ成分のみを引き出す、酒類の中で最も体を冷やす効果が低くて体に優しいアルコール飲料であると説明した。

同講師は杜氏の腕が味を大きく左右するのは日本酒だけであり、大量生産の機械化は非常にむずかしい、また肉料理には純米酒がよく合うが、カルパッチョなどの生肉は日本酒にはあまり合わない、究極の日本酒は雫酒、日本酒購入後はなるべく1か月以内に消費することをすすめますと説明、最後に中村講師は「大好きなブラジル人に大好きな日本酒をすすめたい」と結んで講演を終えて大きな拍手が送られた。

参加者リスト

日本酒専門家の中村桃子講師(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

25人が参加した勉強会

11月は食料品価格がインフレ指数を押上げた

11月のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA-15)は食料品価格の大幅な値上がりの影響で、経済スペシャリストの最高予想値0.77%を上回る0.86%で前月の0.62%から大幅に上昇した。

今年のIPCA-15は5.07%、過去12カ月間では5.47%と連邦政府の目標中央値4.5%をそれぞれ上回っており、インフレ圧力を低減するために来年第1四半期の政策誘導金利(Selic)の上方修正が確実となってきている。

11月のインフレ指数は食品・飲料を中心に上昇、ラニーニャなどの天候異変の影響で食肉が6.10%値上がり、今年はすでに20%と大幅な値上がりとなっている。

また11月のフェジョンは10.83%、製糖14.05%、トマト10.28%、ジャガイモ9.96%、小麦粉5.76%、粗糖4.5%とそれぞれ大幅に値上がりしている。

今年のIPCAは5.3から5.6%に上方修正されているが、食料品以外ではエタノールが6.75%値上げされた影響で燃料が2.22%、衣料1.17%、家賃1.05%それぞれ上昇している。(2010年11月24日付けエスタード紙)


 

TCUは高速鉄道入札を延長か

連邦会計検査院(TCU)は今月29日に予定されているサンパウロ経由のリオ-カンピーナス間の高速鉄道建設の入札を韓国以外のコンソーシアムが入札の延長を希望しているために、要請を受け入れる可能性がでてきた。

高速鉄道建設予定地には人口密集地、環境保全指定地域やリオ-サンパウロ間の高度差が非常に大きいために難工事が予想、参加予定のコンソーシアムは予算見積もりに困難をきたしている。

サンパウロ州のロレーナ-ジャカレイ間の61キロメートルの予算は2億6,800万レアルとなっているが、入札参加コンソーシアムでは土壌が不安定なために数多くの鉄橋などの建設をする必要があるために、42億レアルかかると見込んでいる。

高速鉄道の総予算は330億レアルとなっているが、500億レアルでも採算を危ぶんでいる参加予定のコンソーシアムもある。

先週、スペイン、中国、ドイツ、韓国、フランス、日本の参加予定の代表団との間で説明会がもたれたが、2,000万レアルを調査に投資して用意周到な韓国以外は入札延長を要請していた。

ブラジル鉄道工業協会(Abifer)並びに鉄道・道路用機械・装置工業組合(Simefre)は国家陸路庁(ANTT)に入札の6ヵ月先延ばし要請レターを提出する。(2010年11月24日付けエスタード紙)


 

歳入は13カ月連続で増加

10月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入は前年同月比2.89%増加の744億2,000万レアルと13カ月連続で増加、前月比では16.48%増加している。

今年10カ月間の歳入は前年同期比11.87%増加の6,480億2,000万レアル、10月は連邦貯蓄金庫(Caixa)の裁判所供託金50億レアルが国庫庁の歳入として加算されたために、大幅な歳入増加につながった。

今年10カ月間の歳入は前年同期比では956億9,000万レアル増加、また今年の国内総生産(GDP)伸び率7.5%が予想されて、国内消費が過熱しているために社会保険融資納付金が15.75%増加している。

10月の法人所得税(IRPJ)並びに純益に対する社会納付金(CSLL)は12.37%減少、しかし海外投資家に対する2回連続で引き上げられた金融取引税(IOF)は72.8%、今年10カ月間では39.02%とそれぞれ大幅に増加している。(2010年11月24日付けエスタード紙)


 

金融取引税引上げ効果が現れる

海外投資家のブラジル国債購入やキャリートレードによる確定金利付きファンド投資の増加の影響でレアル通貨の上昇が止まらないために、連邦政府は10月にこれらの投資に対して2回連続で金融取引税(IOF)を6.0%に引上げた。

11月23日までの海外投資家の国債や確定金利付きファンド投資から5200万ドルが逃避して、IOF引上げ効果が現れてきている。

しかし鉱工業部門向け生産の海外投資家による対内直接投資投資(IED)やIOFが課税されない株などの10月の金融投資は67億7,000万ドルを記録、しかし経常収支は37億ドルの赤字を計上している。

11月現在の対内直接投資は22億ドル、月末までには28億ドルの流入が予想、国内経済が好調に推移しているために海外投資家はブラジル国内のIOFが課税されない金融投資を継続すると予想されている。(2010年11月24日付けエスタード紙)


 

11月第3週の貿易赤字は6億6,300万ドル

通商産業開発省(MDIC)の統計によると11月第3週の輸出は32億6,800万ドル、輸入は39億3,100万ドルで貿易赤字は6億6,300万ドルを記録している。

今月第3週の輸入は前2週間比では17.7%増加、1日当たりの輸入額は9億8,280万ドルと2008年8月第1週の9億7,000万ドルの記録を更新,特に燃料、潤滑油、機械・装置、電気製品、化学製品、自動車やプラスティックの輸入が増加した。

前年同期比の輸入は46.2%と大幅に増加、航空機並びに部品は135.9%、銅製品116.3%、ゴム93.9%、化学肥料・農薬76.2%、燃料・潤滑油は69.1%とそれぞれ大幅に増加している。

輸出は16.8%減少して1日当たりの輸出は9億8,200万ドル、中間財は粗糖やパルプを中心に53.2%減少、第一次産品は鉄鉱石や原油を中心に15.1%減少、完成品の輸出は2.1%の減少に留まった。

11月第3週までの輸出は121億800万ドル、輸入は114億4,600万ドル、貿易収支は6億6,200万ドルの黒字を計上、今年の貿易収支は前年同期比33.1%減少の152億8,300万ドルに留まっている。(2010年11月23日付けエスタード紙)


 

韓国コンソーシアムが高速鉄道落札の可能性

11月29日にサンパウロ経由のリオ-カンピーナス間の高速鉄道の入札が行われるが、韓国コンソーシアムの落札の可能性が高いと予想されている。

韓国コンソーシアムはKorea Rail Network Authority、Korail、 KRRI、 Daelim、現代、大宇など韓国企業10社、Contern、Galvão Engenharia、Carioca、Constranなどブラジル企業10社が参加する。

高速鉄道の総予算は330億レアル、社会経済開発銀行(BNDES)が200億レアルを融資、また年金ファンドがベロ・モンテ水力発電所同様に20%から30%の資本参加を予定している。

しかし多くの入札参加予定のコンソーシアムは更なる事業の分析のために入札の6ヵ月の先送りを要請しているが、しかし韓国は2年前から用意周到に高速鉄道の分析やリスクを行ってきていた。(2010年11月23日付けエスタード紙)


 

Pinessoグループはスーダンで綿花栽培

ブラジルの中西部地域で大豆や綿花栽培を手掛けているPinessoグループは気候が温暖で肥沃な耕作地を擁しているスーダンで400ヘクタールの土地で綿花栽培を開始した。

1ヘクタール当たりの綿花の収穫は1,300キロを見込んでおり、2009/2010年のブラジルの綿花生産1,430キロを僅かに下回る生産高で今後が期待できる。

また140ヘクタールに栽培した大豆はブラジルの2009/2010年の2,930キロを下回る2,000キロの収穫が予定されているが、今後の地質の分析や種子の改良などで生産増加が可能となる。

来年、同社は3,700万ドルを投資して4万ヘクタールに大豆、綿花やトウモロコシの生産を計画、スーダン政府は農業機械の輸入税の免除や年利が3%のファイナンスを提供している。

スーダンの綿花栽培はナイル川の肥沃な地域を行っているために化学肥料はヘクタール当たり300キロとブラジルの1,200キロを大幅に下回っているためにコスト削減が可能、Pinessoグループはセラード地域の8万ヘクタールで6万トンの大豆、1万5,000トンの綿花を栽培している。(2010年11月23日付けヴァロール紙)