輸入製品が国内消費の20%を占める

レアル高の為替で第3四半期の輸入製品の国内消費比率は20%に達しているが、昨年の第1四半期の比率は15.7%、今年の第1四半期は17.7%とレアル為替の上昇に伴って増加してきている。

輸入製品の増加の影響で収益性が圧迫されているのは繊維セクター、機械装置、電気、自動車や鉄鋼セクターとなっている。

第2四半期の鉄鋼セクターの売上は輸入製品の増加に伴って20%減少して設備稼働率は80%に留まっており、輸入関税が35%と高率にも関わらず、輸入自動車の比率は18%と金融危機前の2008年の13%を大幅に上回っている。

昨年の第2四半期の機械装置セクターの輸入比率は55.1%、今年の第2四半期は66.6%、電気材料・通信機器は40.2%から50.1%、医薬品は22.1%から29.5%、鉄鋼は9.8%から15%、繊維は12.7%から17.2%、化学製品23.8%から28.1%とそれぞれ増加している。(2010年10月17日付けエスタード紙)


 

レアル高で対米貿易が大幅な赤字

レアル高の為替の影響を受けて8月の対米貿易は13億ドルの赤字を計上してオーストラリアの10億2,000万ドルの赤字を追越して、米国の貿易黒字相手国のトップとなっている。

今年の対米貿易は72億ドルの赤字を記録して昨年の34億ドルの2倍以上となっているが、2008年までの対米貿易はブラジルの黒字を記録していた。

今年8カ月間の米国からブラジルへの輸出は前年同期比41%増加、しかしブラジルからの輸出はレアル通貨がドルに対して5.08%増加、また米国からの資本財などの輸入に拍車がかかっているために23%の増加に留まっている。

世界金融危機の影響を受けて世界貿易が縮小しており、特にブラジルからのコモデティ商品の輸入国でない米国の経済回復が新興国よりも遅れていることも、ブラジルの輸出の減少に結びついている。

またオバマ大統領は輸出を今後5年間で倍増することで、景気のてこ入れと失業状況の改善を目指して連邦機関に対し輸出促進に焦点を絞るよう指示、しかし世界経済の遅い回復や人民元の人為的な操作など問題が山積みしている。

7月の米国の貿易赤字は425億8,000万ドル、8月は463億5,000万ドル、今年8カ月間では4948億ドルと輸出倍増計画やドル安にも関わらず、貿易収支赤字の改善が一向に見られない。

また8月の対中貿易は280億ドルで記録を更新しているために、為替レートを巡る対立が11月に韓国のソウルで開かれるG20サミットで重要な議題になるのは避けられない状態となっている。(2010年10月15日付けエスタード紙)


 

OGXは石油埋蔵量の再評価を迫られる

ブラジル1の資産家であるエイケ・バチスタ氏の石油開発会社OGX社ではカンポス海盆などの油田の権益を譲渡して今後の開発資金の調達に充てる計画、しかし掘削中の油田から非常に大きい原油埋蔵量の確認が相次いでいるために、権益譲渡の先送りを余儀なくされている。

同社ではカンポス海盆の油田権益を20%から30%それぞれ譲渡する予定で原油の埋蔵量を26億バレルから50億バレルと見込んでいたが、相次ぐ原油の確認で契約締結が遅れている。

OGXは石油開発向けに34億ドルの豊富な運転資金を擁しており、また2013年から原油生産開始で大きな収益が見込めるために、油田の権益を急いで譲渡する必要もない。

同社では2013年までに掘削する油田を51ヵ所から87ヵ所に増加,カンポス海盆の22ヵ所はすでに掘削済みで15ヵ所で原油の埋蔵が確認されている。

同社はマラニャン州のパルナイーバ堆積盆地で埋蔵量が15兆立方メートルに達する天然ガスを発見、原油の埋蔵の可能性があるために開発を継続、また来年からコロンビアの有望な鉱区での原油開発を予定している。(2010年10月15日付けエスタード紙)

 

外貨準備高が初めて2,800億ドルに達する

実質金利が世界最高で海外投資家によるブラジルの確定金利付きファンドや株などの金融投資が大幅に増加、また世界的にドル安となって益々のレアル高の為替になってきているために、中銀ではレアル安誘導のためのドル介入を継続してドル流入が止まらないために、外貨準部高が初めて2,800億ドルを突破した。

10月初めの2週間の1日当たりの平均ドル介入は27億6,000万ドル並びにペトロブラスの増資に対する海外投資家の資金流入が107億5,000万ドルなどで8日までのドル流入は321億2,000万ドルとなっている。

第3四半期のブラジルの外貨準備高は8.73%増加の220億ドル、中国は7.9%と増加率はブラジルよりも小さいが1,940億ドル増加して約10倍となっている。

中国の外貨準備高は2兆6,480億ドル、ロシア4,580億ドル(9月)、サウジアラビア4,340億ドル(8月)、台湾3,800億ドル(9月)、韓国2,850億ドル(8月)、香港2,660億ドル(9月)、インドは2,610億ドル(8月)であった。(2010年10月15日付けエスタード紙)


 

ヴァーレはザンビアで銅生産

ヴァーレ社はAfrican Rainbow Minerals(ARM)社とのジョイントベンチャーで、ザンビアのKinkala Noerth銅鉱山開発に4億ドルを投資して2013年から生産開始を予定している。

ザンビアでの銅生産は2015年開始で4万5,000トンと見込んでおり、ヴァーレでは28年間の銅鉱石の採掘が可能と見込んでいる。

また2020年から地下深度が更に深くなってコストが高くなるにも関わらず、銅の含有量の高いSouth鉱山および East Limb鉱山の開発を予定している。

ヴァーレ社はアフリカ東海岸のモザンビークと内陸国のマラウイを結ぶ1,600キロメートルの鉄道を擁するSDCN社に51%の資本参加をして、モザンビークのナカラ港から色んな鉱石の輸出をする。(2010年10月15日付けエスタード紙)


 

10月の日伯法律委員会に30人が参加して開催

日伯法律委員会(松田雅信委員長)は2010年10月14日午後4時から6時まで30人が参加して開催、司会はクラウジオ・ヤノ副委員長並びにロベルト・コウチヤマ副委員長が務めた。

初めにTRENCH, ROSSI E WATANABE ADVOGADOSのラファエル・グレゴリン租税部門弁護士が「サンパウロ州に於ける租税負債に対する利息の濫用」について説明、PINHEIRO NETO 弁護士事務所のレナート・カウモ弁護士が「独立行政機関及び連邦公開財団に関する税務回復プログラム(REFIS)の施行規則」について、国家通信庁(Anatel)や国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)などの機関には法人税や社会保険引当金などの滞納に対する長期延べ払い計画REFISは適用されるが、経済擁護行政委員会(CADE)や国家度量衡・規格・工業品質院(INMETRO)は適用されないなどと説明した。

最後にDELOITTE TOUCHE TOHMATSUのカロリーナ・ヴェルジネーリ租税部門シニア・マネージャーが「PIS(社会統合基金(サラリーマン財形計画))/ COFINS(社会保険融資納付金)の財務SPED(税務及び会計デジタル簿記の公共システム)」について、現行モデルと提案モデルの違い、ブロック0/a/c/d/f/m/1の適用、PIS/Cofinsの連邦電子ノッタ(EFD)などについて説明した。

左から講演者のカロリーナ・ヴェルジネーリ租税部門シニア・マネージャー/クラウジオ・ヤノ副委員長/ロベルト・コウチヤマ副委員長/レナート・カウモ弁護士/ラファエル・グレゴリン租税部門弁護士 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

30人が参加

ペトロブラスの株価は5%以上下落

昨日、有価証券取引委員会(CVM)はペトロブラス石油公社の大型増資を担当した主幹事銀行のイタウー銀行とモーガン・スタンレーが先週、同社株の投資判断を引き下げたが、増資前にすべきであったとクレームをつけている。

金融関係者は増資を担当した主幹事銀行は1,200億レアルの0.5%から2%のコミッションを受取るために、6億レアルから24億レアルのコミッションを受取ると見込んでいる。

先週、ペトロブラスの普通株は5.2%、優先株は5.5%とそれぞれ大幅に下落、主幹事銀行でないバークレイ銀行並びにUBS銀行も引下げている。

イタウー銀行はペトロブラスの株価をニュートラルに引き下げたが、サンパウロ平均株価(Ibovespa)並みに上昇すると見込んでおり、モーガン・スタンレーは2011年の株価を予想よりも低くなるが、Ibovespaよりも伸びると見込んでいる。(2010年10月14日付けエスタード紙)

 

State GridがEletorobrasと送電網入札でコンセッション

中国国営送電網社(State Grid)はスペイン資本のCobra社,Elecnor社並びにIsoluz社のブラジルの送電網コンセッションを17億2,600万ドルで買収して、送電網事業でブラジルへ進出する足掛かりを築いた。

State Gridはブラジルへの投資を拡大するために、送電網入札でブラジル中央電力(エレトロブラス)とコンセッションを結ぶ可能性を探っている。

次回の水力発電所の入札はマット・グロッソ州とパラー州との境にあるTeles Pires水力発電所で、消費地の南東部地域まで2,000キロメートルと遠距離となっている。

State Gridは世界で唯一、1,000KVでの送電可能な技術を擁しているために価格競争力があり、エレトロブラスにとっては大きなメリットが見込めるが、ブラジルでは500KVの送電が一般的である。(2010年10月14日付けエスタード紙)