臨時総会で2011/2012年の理事/監事を発表

臨時総会が2010年10月8日正午からマクソウドホテルで開催、初めに中山立夫会頭が開会挨拶、続いて中村敏幸 理事選挙管理委員長が2011/2012年度理事選挙結果報告、西岡勝樹 監事選挙管理委員が2011/2012年度監事選挙結果報告、中山立夫 会頭が選挙結果承認を挙手で行って承認された。

2011/2012年度 理事・監事 選挙結果


左から西岡勝樹 監事選挙管理委員/中村敏幸 理事選挙管理委員長/中山立夫会頭

 

竹中平蔵元金融大臣などが講演した10月の懇親昼食会に160人か参加

小泉政権下で金融担当大臣、総務大臣などを歴任した竹中平蔵慶応義塾大学教授並びにウジミナスのウイルソン・ブルメール(Wilson Brumer)社長が講演した10月の懇親昼食会には160人が参加、正午過ぎから午後2時30分までマクソウドホテルで開催された。

竹中教授は「世界における日本とアジア経済の役割」と題して、初めに「ブラジルには大きな思い入れがある」と述べて、世界でも抜きんでた多機能なセルラー電話に代表されるような独自の発達を遂げている日本の先端技術はその独自さゆえに海外での普及が困難であり、日本のハイテク技術は"ガラパゴス現象に陥っていた"と説明した。

日本式地上波デジタルテレビ方式も"ガラパゴス化"に陥っていたが、私は是非海外で普及させたかったために、アモリン外相と会談した時に「日伯方式になると説明したら、ブラジルが採用してくれた」と述べた。

竹中教授は「日伯方式は南米の主要国が採用、アジアでもフィリピンが採用、アフリカでも普及させたいが、初めに採用してくれたブラジルには大いに感謝している」と述べた。

また「日本経済の活性化するのは難しくない。世界に誇る環境技術や多額のR&D投資、資本や人材もある」と説明、「しかしリーダーシップがない」と述べて、小泉政権下の郵政民営化で株価が上昇したように「リーダーシップの有無でどうにかなる」と説明した。

竹中教授は「法人税が40%で世界最高であるが、5.6兆円を使う子供手当を5年間先延ばしにすれば、法人税を17%まで引下げることが可能で財源確保ができる」と強調した。

管直人総理大臣については「政権交代は良いことだが、民主党は未成熟で既存のものを否定しようとした。しかし管総理は運がよい。年に3回も総理が交代しそうになり、国民はだれでもよいから変わらないでくれ、今後は脱小沢氏や政策の見直しを図る余地がある」と説明した。

竹中教授は中国について「8年後の中国のGDPは日本の2倍になり、中国のGDPは予想よりも早く米国を追い越す。人民元は政府が人為的にコントロールして3年間で20%切り上げた。だが一人っ子政策で労働人口の減少などの要因で中国の経済成長が2015年から傾いてくるので、ブラジルが主役になる」と強調して講演を終えて中山立夫会頭から記念プレートが贈呈された。

ウジミナスのウイルソン・ブルメール社長は「ウジミナスの立場から見たブラジル鉄鋼業界の展望」と題して、今年のGDPの世界平均は4.6%、日本2.4%、中国は10.5%と2桁台を維持、ブラジルは7.53%と昨年のマイナス0.19から一転して大幅な経済成長が見込まれている。

また昨年の中国の鉄鋼生産は世界全体の46.4%に相当する5億6,780万トン、日本が8,750万トンで7.2%、インドが6,020万トンで4.9%、ブラジルは2,650万トンで9位であったが、大半の国は世界金融危機の影響で生産が落ち込んだが、中国とインドは増産している。

しかしブラジルはレアル高の為替で輸入鉄鋼製品が国内消費の20%を占め、7月の白物家電向け鉄鋼製品は工業製品税(IPI)の減税政策中止の影響を受けて33%減少している。

昨年の韓国の一人当たりの鉄鋼生産は936キロとブラジルの97キロの10倍に相当、中国は405キロ、日本は419キロ、米国は金融危機の影響を受けて187キロまで減少、2016年までの製鉄関連投資は400億ドルに達するが、不足しているロジステックの投資、良質な人材不足などのブラジルコストやレアル高の為替による鉄鋼製品の輸出の減少に結びついている。

しかし記録を更新する自動車生産、造船業、設備投資用工作機械、農業機械や道路などのインフラ部門が今後の鉄鋼生産を押し上げると予想、今年初め7カ月間の鉄鋼生産は自動車部門が31.4%と牽引して、全体では前年同期比15%増加、また今年の消費は21.6%増加の2290万トンが予想されている。

同社では収益性を上げるために川上の鉄鉱石の生産から川下の資本財の深海油田開発のためのプラットフォームなどを製造、2008年から2011年の平均投資額は17億5,000万レアルで積極的に投資を行っていると講演を終えて、中山立夫会頭から記念プレートが贈呈された。

昼食会の司会は平田藤義事務局長が務め、初めにブラジル住友銀行の小西輝久社長、ブラジルテルモ・メジカル社の三瓶弘行社長がそれぞれ着任挨拶、3分間スピーチではコンサルタント部会長でデロイト会計事務所の都築慎一ダイレクターが「ブラジルの税を知る」を出版して会議所で委託販売、10月20日午後3時から5時30分まで移転価格税制セミナーの開催、エアーフランスKLM航空日本支社コーポレート部門の神田洋右氏はヨーロッパ経由の東京/大阪便の新規フライトを説明、海外林業コンサルタント協会の豊田貴樹研究部長がサンパウロ州クーニャ市における日本の農林水産調査議場のCDM植林総合推進対策事業についてスピーチを行った。

講演中の竹中平蔵元金融大臣 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

160人が参加した懇親昼食会の様子

左から記念プレートを受取る竹中平蔵元金融大臣/中山立夫会頭

左から記念プレートを受取るウジミナスのウイルソン・ブルメール社長/中山立夫会頭

講演者の竹中平蔵元金融大臣/ウジミナスのウイルソン・ブルメール社長を囲んで記念撮影

日伯経済交流促進委員会の準備会合に10人が参加

日伯経済交流促進委員会(澤田吉啓委員長)は2010年10月7日正午過ぎから今月25日の商工開発省のイバン・ラマーリョ次官との意見交換会や11月25日、26日に東京で開催される第4回貿易投資促進委員会を前に10人が参加して準備会合を開催して意見の交換を行った。

参加者は同委員会の澤田 吉啓委員長(ジェトロ)、寺田 健司副委員長(ホンダ)、日伯法律委員会の松田 雅信委員長(パナソニック)、都築 慎一コンサルタント部会長(デロイト)、深瀬 聡之氏(ジェトロ)、麻布 秀俊氏(ブラジル三井物産)、目黒 英久氏(ブラジル三井物産)、出見 宏之氏(南米新日鐵)、平田 藤義事務局長

左から日伯経済交流促進委員会の澤田吉啓委員長/日伯法律委員会の松田 雅信委員長 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

盛んに意見交換を行った


 

9月のドル流入は167億1,000万ドル

中銀の発表によると9月のドル流入はペトロブラス石油公社の増資が牽引して167億1,000万ドル、統計を取り始めた1982年以来の記録を更新した。

9月のドル流入は2009年10月にサンタンデール銀行が新規株式公開(IPO)を実施したために131億ドルのドル流入の記録を上回り、レアル通貨の上昇につながっている。

中銀はレアル通貨の上昇を抑えるために海外投資家の確定金利付きファンドへの投資に対して金融取引税(IOF)を2%から4%に引き上げたが、政策誘導金利(Selic)が10.75%で5%のインフレを差引いた実質金利が6%前後と非常に高いために、ブラジルでのキャリートレードは今後も継続すると見込まれている。

高速鉄道、ワールドカップ、オリンピックなどインフラ整備向けの大型投資が目白押しで、また国内経済が好調に推移しているブラジルに先進国は注目、ブラジル国内向けの対内直接投資や金融投資が増加して、ますますレアル高の為替の傾向が続いている。

連邦政府は更なるレアル高の抑制強化策としてブラジル市場で為替取引の決済期間を750日から1,500日に延長、財務省は将来の債務の償還満期のために最大107億ドルのドル購入が可能となった。(2010年10月7日付けエスタード紙)


 

ペトロブラスの株価は増資後1.6%下げている

昨日のペトロブラスの普通株はマイナス3.98%の29.18レアルに下落、優先株もマイナス4.15%に下落して29.65レアルを記録、増資後の同社の平均株価は1.6%下落している。

イタウー-ウニバンコ銀行とバークレイズ証券はペトロブラス株を2013年から2014年にかけて、更なる増資の必要性や石油価格が80ドル前後で推移すると見込んでバイからニュートラルに変更、しかしサンパウロ平均株価(Ibovespa)並みには上昇すると予想している。

ペトロブラスでは今年の1日当たりの石油生産を220万バレルと予想、しかし8月の石油生産は202万2,000バレルに留まっており、年末には210万バレルに達しないと予想されている。

昨日、ペトロブラスはサントス海盆の岩塩層下原油開発中のツピー油田近くで米国石油協会(American Petroleum Institute)が定めた原油の比重を示す単位「API度」が29度の軽質油の埋蔵を確認している。(2010年10月7日付けエスタード紙)


 

中国はブラジルの発電所や送電網建設入札に参入

国家電力庁(Annel)のネルソン・ハーブネル取締役は上海で開催される電力フェアーに参加して中国の投資家と会合を予定、来年のブラジル国内の発電所や送電網建設に中国からの入札参加が確実であると見込んでいる。

中国国営送電網社(State Grid)はスペイン資本のCobra社,Elecnor社並びにIsoluz社のブラジルの送電網コンセッションを17億2,600万ドルで買収して、送電網事業でブラジルへ進出する足掛かりを築いている。

来年は電力発電所建設並びに送電網の建設にそれぞれ3入札が予定されており、発電所建設の入札では水力発電所、風力発電所並びにバイオマス発電所が予定されている。

昨日、連邦政府はジウマ・ローセフ大統領候補のキャンペーンの一つである農村地帯向けの”皆に電気”プログラムを来年12月まで再延長することを発表している。(2010年10月7日付けエスタード紙)


 

高速鉄道入札ではコスト面でネック

フランス、ドイツ、日本や韓国がサンパウロとリオを結ぶ高速鉄道入札に参加すると見込まれているが、連邦政府が計算している年間利用客640万人では採算が取れないために、最低でも2,000万人の利用客が必要と見込んでいる。

また参加予定のコンセッションは建設予定額346億レアルがコストに見合わない非現実的な価格であり、キロメートル当たりの建設費は3,340万ドルと他国の3,500万ドル-7,000万ドルの最低額にも達していない。

建設工事にはリオから急勾配の山脈、人口密集地帯での立ち退き、数多いトンネルや架橋などプロジェクト総額の52%に相当する178億レアルをあてがわれているが、コンセッションにとっては非常にコスト高となる。

リオーサンパウロ間の料金は1キロメートル当たり0.27ドル相当で最高199レアルに制限されているが、世界でも最も交通料金の高い日本は0.25ドルであるために、利用客の大きな需要が見込めない

またジョゼ・セーラ大統領候補はこの高速鉄道建設を批判しており、第二次選挙でセーラ候補が当選した場合のプロジェクトの行方が不明確になっている。(2010年10月7日付けヴァロール紙)