7月の貿易収支黒字が大幅に減少

通商産業開発省(MDIC)の発表によると7月の貿易黒字は輸入が大幅に増加したために、前年同月比53.34%減少の13億5,800万ドルと市場の予想の17億ドルから20億ドルを大幅に下回った。

7月の1日当たりの輸出額は30.7%増加の176億7,400万ドル、輸入額は51.9%増加の163億1,600万ドル、今年7カ月間の貿易黒字は前年同期比45.1%減少の92億3,700万ドルに留まっている。

金融危機からの回復が遅れている欧米向けの輸出は不振であるが、7月の中国向け鉄鉱石や大豆などのコモディティ商品を中心に前年同月比66.2%、アルゼンチン向け自動車、機械装置や電子製品などを中心に60.3%とそれぞれ大幅に増加している。

今年7カ月間の輸出総額は1,068億6,100万ドル、1日当たりの輸出は27.1%増加の7億3,700万ドル、輸入は976億2,400万ドル、1日当たりの輸入は45.1%増加の6億7,330万ドルとなっている。

7月は資本財の輸入が前年同月比61.4%増加、レアル高の為替でアルゼンチン、韓国やメキシコからの自動車輸入が急増、また鉱工業部門向け原材料の輸入は45.4%、消費財は5.15%、機械装置は61.4%とそれぞれ輸入が大幅に増加している。(2010年8月3日付けエスタード紙)


 

アルセロール・ミッタルはLLXの南東港の買収交渉開始

アルセロール・ミッタル社は実業家エイケ・バチスタ率いるリオ州のLLX社傘下の南東港の買収やジョイントベンチャー交渉を開始、同社は2008年にLondon Mining社からミナス州内の鉄鉱石鉱山を買収、しかし鉄鉱石輸出はヴァーレ社の港湾ターミナルを賃貸しているために輸出ターミナルの買収などを望んでいる。

バチスタ氏の鉄鉱石生産会社MMX社は2014年から中国向けを中心に年間3,350万トンの鉄鉱石輸出を計画、しかし港湾建設で資金調達の必要に迫られているために、中国の武漢鋼鉄が4億ドルでMMXの21.3%の株式を購入している。

またウジミナス製鉄も自社の鉄鉱石ターミナル近くの南東港を擁するLLX社とのジョイントベンチャーの事業や採算性を分析している。

南東港の完成には18億レアルが見込まれており、7月から港湾建設に着手、2011年末から鉄鉱石を輸出開始、2012年には2,000万トン、2013年には4,000万トンから5,000万トンの輸出を計画している。

アーセロール・ミッタルはヴァーレ社の港湾ターミナルから年間200万トンの鉄鉱石を輸出、今年は350万トン、最終的には1,000万トンの輸出を計画している。(2010年8月4日付けヴァロール紙)


 

6月の鉱工業部門の生産はマイナス1.0%

サーカーのワールドカップの影響を受けて実労働時間が短縮したために、6月の鉱工業部門の生産は前月比1.0%減少、しかし今年上半期の生産は前年同期比16.2%の大幅な増加で過去20年間では最も増加している。

6月の鉱工業部門の生産は前年同月比11.1%増加、しかしワールドカップでのブラジルのサッカーの4試合のうち3試合が労働日であったために、労働時間の短縮を余儀なくされて生産減少に結びついている。

市場関係者は第2四半期の鉱工業部門の生産は前年同期比10%から11%の伸び率を見込んでいるが、工業製品税(IPI)の減税政策が適用されて自動車や白物家電が牽引した、第1四半期の伸び率には達しないと予想されている。

6月の耐久消費財の生産はテレビや自動車生産が落ち込んだために前月比マイナス3.2%、資本財は14カ月連続で増加していたが、6月はマイナス2.1%、鉄鋼や紙・パルプなどの中間財はマイナス0.7%に留まった。(2010年8月4日付けエスタード紙)


 

中山立夫会頭がFIESP国際通商担当理事のロベルト・ジアネッチ・フォンセカ氏を表敬訪問

8月3日、中山立夫会頭(三井物産執行役員兼ブラジル三井物産社長)、ブラジル三井物産情報産業課の杉本靖取締役並びに平田藤義事務局長がFIESP国際通商担当理事のロベルト・ジアネッチ・フォンセカ氏を表敬訪問、日伯経済関係強化の視点からエネルギー、鉄鉱石、製鉄、深海油田開発、食糧、バイオ燃料など幅広く意見交換を行った。

ジアネッチ氏は2006年5月当会議所定例昼食会の講演者、又2008年1月、日伯交流年/移民100周年を記念し日経と当所が開催した日本ブラジル経済シンポジュームに於いてもパネリストとして参加、日本にも知人が多く親日家の一人。

 


電気電子部会に9人が参加して業種別部会長シンポの発表資料作成

電気電子部会(松田雅信部会長)が2010年8月3日午後5時から6時30分まで9人が参加して開催、17日の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見の交換を行った。

ワールドカップ開催を前にテレビが爆発的に売れたが、ブラジル選抜が決勝トーナメントで早々と敗戦したために、メーカーでは大量の在庫を余儀なくされているが、工業製品税(IPI)の減税政策の中止で白物家電の在庫も増加している。

また大統領選の行方、物流インフラ問題、空港の混乱、船舶のスペース不足、コストダウン、IT部門の強化、設備投資、ブロードバンド需要、製品ラインアップ、レアル高の為替、キャッシュフローの適正化、人材育成、内部管理強化3G周波数帯入札、金利の動向などが話題となった。

出席者は松田部会長(パナソニック)、三好副部会長、篠原副部会長(パナソニック)、小池氏(エプソン)、綿貫氏(村田製作所)、倉橋氏(パナソニック)、田島氏(サンヨー)、黒木調査員(サンパウロ総領事館)、平田事務局長

17日の業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

左から三好副部会長/松田部会長(パナソニック)/篠原副部会長(パナソニック)

建設不動産部会は業種別部会長シンポの発表資料作成のために開催

建設不動産部会(鈴木ワグネル部会長)2010年8月3日午前9時から11時まで8人が参加して、業種別部会長シンポジウムの発表資料作成のために開催、国内経済が好調に推移して、また連邦政府の”私の家、私の暮らし”プロジェクトや住宅ブームのために、エンジニア不足、サラリーや資材の上昇、不動産価格や土地の値上がり、良質な労働者不足など非常に経営面で困難をきたしていることが多くの参加者が指摘していた。

参加者は林副部会長(戸田建設)、南副部会長(デニブラ)、鈴木氏(デニブラ)、米田氏(CGCジェオテクニア&コンスツルソン)大滝氏(ホス建設)、西村氏(YKK),黒木調査員(サンパウロ総領事館)、平田事務局長

業種別部会長シンポジウムの発表資料作成で意見交換 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

中国のブラジルへの直接投資は150億ドルに達する可能性

中国は今年すでにブラジルに110億ドルを投資、昨年のオランダの直接投資総額65億2,000万ドルを大幅に上回っているが、150億ドルに達する可能性もある。

中国のウイスコ社は実業家エイケ・バチスタ氏が率いるEBXと共同でリオ州アスー港に32億9,000万ドルを投資して、製鉄会社を建設する。

中国のシノケム株式会社は今年5月にカンポス海盆のペレグリーノ油田の40%の権益をノルウエ-のStatoil社から30億700万ドルで購入している。

今年3月には中国のECE社はイタミナス社を12億ドルで買収する契約を締結、年産300万トンで埋蔵量は13億トンと見込まれており、中国の需要並びに鉄鉱石価格が大幅に上昇しているために、今後も中国企業による天然資源確保に拍車がかかると見込まれている。

中国の国営企業Chongqing Grain Group(CGG)は大豆生産を目的として、ブラジルのバイア州西部の農地10万ヘクタールを約3億ドルで購入する計画を進めている。

中国国家電網公司(SGCC:State Grid Corporation of China)は17億2,600万ドルを投資してブラジル国内の7コンセッションを買収、ブラジルの送電分野に進出している。(2010年8月1日付けエスタード紙)

 

昨年のBNDES銀行のクレジットは1370億レアル

昨年の社会経済開発銀行(BNDES)の企業向けクレジット総額は1370億レアルに達したが、60%は機械装置の購入や建設部門、40%は開店資金、輸出向けや資本参加にあてがわれている。

昨年のBNDES銀行は食肉加工会社JBS社に対して海外での規模拡大に35億レアル、ペルジガン並びにサジア社の合併に7億5,000万レアル、Marfrig社にも4億レアルを投資している。

応用経済調査院(Ipea)ではBNDES銀行の鉱工業部門のテクノロジーへの投資が非常に少なく、アグロビジネス部門並びに鉱業部門の投資に集中していると指摘している。

またゼネコン大手のカマルゴ・コレア社に対して、運転資金用として2億レアル、ロージャス・アメリカーナスに1億5,000万レアルを融資、ナツーラ化粧品の社債購入に5,200万レアルを投資している。(2010年8月1日付けエスタード紙)


 

ショッピングセンター建設が拡大

ブラジルショッピングセンター協会(Abrasce)の調査では2015年までに5,000平方メートル以上のショッピングセンターが750ヵ所に達すると予想、年間平均では40ヵ所の増加を見込んでいる。

ショッピングセンターの増加は一般消費者の所得増加並びにクレジットの拡大が牽引、現在のショッピングセンターは396ヵ所、来年末には439ヵ所まで増加すると予想されている。

昨年の小売部門全体の売上は前年比5.9%増加、一方、ショッピングセンターの売上は10%増加の710億レアル、今年は12%の売上増加が見込まれている。

ショッピングセンター大手のMultiplan社は2012年までに13億レアルを投資して6ヵ所のショッピングセンターを建設、総数は13ヵ所までの増加を予定している。

BR Malls社は35ヵ所のショッピングセンターに投資、また3億8,360万レアルを7ヵ所のショッピングセンターに投資、イグアテミグループは3月にブラジリアのショッピングセンターに7億9,000万レアルを投資している。(2010年8月2日付けエスタード紙)


 

ブラジルの一人当たりのセルラー所有台数は新興国でトップ

好調な経済成長や最低サラリーのインフレを上回る実質賃金の上昇などで、年末までにはブラジルの一人当たりのセルラー電話の所有台数は人口を上回る2億台に達すると見込まれているために、一人当たりの台数では新興国でトップになると予想されている。

6年前のブラジルのセルラーの所有台数は6,500万台であったが、現在では中国、インド、米国並びにロシアに次いで5位となって、フランスやドイツを追越している。

スペイン資本のテレフォニカ社はブラジル国内に5,590万の顧客を擁しているが、ポルトガルテレコンからVivoを買収したために、売上は232億レアルから314億レアルに増加すると見込まれている。

ブラジルTIM社の2004年のグループ全体の売上の6%を占めていたにすぎなかったが、108%増加して21%を占めている。(2010年8月2日付けエスタード紙)