EBX社は年内にもIPOの可能性

ニューヨークのプラザホテルで開催されていた「リオ州に投資」セミナーのインタビューで、実業家エイケ・バチスタ氏はホールディング会社EBX社の年内の新規株式公開(IPO)の可能性を述べている。

エイケ氏はグループ企業のOSX社を新規株式公開、しかし予想の100億レアルを大幅に下回る28億2,000万レアルの資金調達に終わったが、ブラジルのIOPの資金調達では7位にランクされている。

またグループ傘下の石油開発会社OGX社のIPOでの資金調達はブラジルでは3位、鉱山開発のMMX社は9位とIPOで今後の投資のために資金調達をしている。

エイケ氏はリオ州アスー港に2014年までに50億ドルを投資して、EBX社とWisco社と共同で年産500万トンの製鉄会社を建設、Wiscoが70%、EBXが30%の比率で資本参加する。

大型のアスー港全体への2017年までの投資は400億ドルから500億ドルが見込まれており、今後10年間のブラジルの国内総生産(GDP)は5.0%以上が期待できるために、エイケ氏はインフラ整備への投資の必要性を強調している。(2010年4月1日付けエスタード紙)


 

3月の投資は株が5.82%でトップ

3月の投資ではサンパウロ平均株価(Ibovespa)が政策誘導金利(Selic)の8.75%の据え置きやギリシアの財政危機に対するヨーロッパ連合国と国際通貨基金(IMF)との共同解決などの要因が追い風となって、5.82%上昇の7万371ポイントを付けて、1月13日以来の高値を記録して最高の収益率を記録した。

Ibovespaに次いで収益性が高かったのは金投資の4.13%で、インフレ指数の総合市場物価指数(IGP-M)0.94%を上回った。

しかしポウパンサ預金、10万レアル以上の銀行間預金証(CDB)並びには銀行間預金ファンド(DI)はそれぞれ0.75%とインフレ指数のIGP-Mを下回った。

商業ドルはマイナス1.38%と大幅に下げたが、ドルと株の収益はシーソー同様にドルが上昇すると株価が下がる傾向となっており、金融スペシャリストのファビオ・コロンボ氏は株投資家に対して、利益確保のために少しずつ株放出を推奨している。(2010年4月1日付けエスタード紙)

 

パナソニックから事務局に大型冷蔵庫を寄贈

パナソニックの松田雅信社長は2010年3月31日に商工会議所事務局を訪れ、平田藤義事務局長に同社製のモデルNR-D512XZの大型冷蔵庫を寄贈、平田事務局長は丁寧にお礼を述べた。

パナソニックの松田社長に丁寧なお礼を述べる藤義平田事務局長/大型冷蔵庫を寄贈するパナソニックの松田雅信社長 (fotos Rubens Ito/CCIBJ)

PAC2の予算総額は1兆5,905億レアル

大統領選挙への出馬が予定されているジウマ・ローセフ官房長官は2011年から開始される第2次経済成長加速プログラム(PAC2)について発表、PAC2の2011年から2014年の予算は9,589億レアル、PAC2の合計は1兆5,905億レアル、2014年以降のプロジェクトに6,316億レアルが充てられる。

PAC2の1万件を超すプロジェクトの詳細は今年6月までに決定されるが、大衆住宅建設プロジェクトに180億レアル、大衆コミュニティと呼ばれるプロジェクトでは幼稚園やスポートセンター建設などに230億レアルが見込まれている。

PAC2には”よりよいまちづくり”、”私の家、私の暮らし”、”皆に電気と水道”や”大衆コミュニティ”などのプロジェクトが予定、しかしブロードバンド網の整備はPAC2プロジェクトには含まれていない。

PAC2の大衆住宅建設”私の家、私の暮らし”プロジェクトでは200万軒の住宅建設が予定、しかしPAC1での同プロジェクトでは今年末までに100万軒が見込まれていたが、現在は40万軒の建設契約に留まっている。

輸送部門の投資は1,090億レアル、そのうち1,045億レアルは2014年までに投資が予定、504億レアルは8、000キロメートルに及ぶ道路建設、4、696キロメートルの鉄道建設には460億レアル、サンパウロ経由のカンピーナス-リオ間の高速鉄道には346億レアル、更にサンパウロ-クリチーバ並びにウベルランジア-ベロ・オリゾンテ間にも高速鉄道の建設が予定されている。(2010年3月30日付けヴァロール紙)

 

「日伯貿易投資促進委員会フォローアップ会合および第4回知的財産権保護に関する勉強会」を開催

日伯法律委員会(松田雅信委員長)、日伯経済交流促進委員会(佐々木光委員長)並びにコンサルタント部会(都築慎一部会長)共催の「日伯貿易投資促進委員会フォローアップ会合および第4回知的財産権保護に関する勉強会」は2010年3月31日午後2時から4時まで31人が参加して開催された。

初めに宮下匡之在ブラジリア日本大使館総務参事官並びに吉村一元一等書記官は第3回日伯貿易投資促進委員会フォローアップ会合に関して下記のPDFファイルで説明した。

日伯貿易投資促進委員会フォローアップ会合

第4回知的財産権保護

ソニーの筒井隆司社長は「並行輸入ビジネスの抑止と正常化などに関するソニーの取り組み」について、並行輸入ビジネスがブラジル経済に及ぼす経済インパクト、模造品の多いのは電気電子製品、IT製品、タバコや靴、購買層はA/Bクラス、流通経路、判明しにくいEコマースに流れる並行輸入品、広大な国土で国境線が長いために難しい取り締まりなどについて説明した。

 

右は「並行輸入ビジネスの抑止と正常化などに関するソニーの取り組み」について講演するソニーの筒井隆司社長

左から宮下匡之在ブラジリア日本大使館総務参事官/吉村一元一等書記官

31人が参加して開催されたセミナー

鉄鉱石価格の大幅値上げで鉄鋼製品も15%値上げか

世界の鉄鉱石輸出の70%を占めるBHPビリトン社、リオ・チント並びにヴァーレ社のベンチマーク方式から四半期ごとのスポット価格連動型の価格方式の移行で、4月から鉄鉱石の価格が90%以上値上げされる影響でブラジル国内の鉄鋼製品価格は10.5%から14.5%の値上げが予想されている。

鉄鋼メーカー関係者は輸入比率が100%を占めて、鉄鋼製品価格の25%のコストを占める石炭価格が50%以上の値上げが予想されているために、今後は更に鉄鋼製品の値上げに大きな影響を及ぼすと予想している。

ナショナル製鉄所(CSN)は鉄鉱石を自給できるために、鉄鉱石が製造コストに占める割合は僅かに6%と非常に低いが、石炭、コークスや鉄鉱石の市場価格の移行に伴って4月から徐々に価格調整を行うと予想されている。

ウジミナス社は4月11日から製品別に11%から15%の値上げを予定、アルセロール・ミッタル社は4月中旬から自動車部品、白物家電、機械・装置向けの圧延鋼の値上げを予定している。(2010年3月31日付けヴァロール紙)


 

2月のサンパウロ州の鉱工業部門は1.1%増加

2月のサンパウロ州の鉱工業部門の伸び率は前月比1.1%増加して金融危機後の2008年10月からでは最大の伸び率を記録して、回復基調が明確になってきている。

また今年初めの2カ月間の鉱工業部門の伸び率は前年同期比15.4%増加、サンパウロ州工業連盟(Fiesp)では今年の同部門の伸び率を13.5%と予想している。

特に昨年の完成品の輸出の落ち込みは前年比27%を記録したが、今年は21%の増加を予想、しかし2月の設備稼働率は鉱工業部門の設備投資拡大と生産性の向上で前月の78.9%から78.5%と僅かに減少している。

2月の鉱工業部門の活動レベル指標(INA)は2008年9月比では2.6%減少、食品・飲料セクターは12.5%、輸送機械11.8%、化学10.4%と大幅に増加してすでに回復しているが、機械・装置部門はマイナス8.6%と回復が大幅に遅れている。(2010年3月31日付けヴァロール紙)

 

大手機械・装置メーカーのロミ社は米国資本Hardingeに敵対買収

昨日、大手機械・装置メーカーのロミ社は米国資本Hardinge社に対して市場に流通している全株を1株8ドルで総額9,300万ドルと金融危機前の2007年の1株が39.8ドル、時価総額が4億6,000万ドルを大きく下回る価格での敵対買収を試みる。

Hardinge社は10日以内に回答を提示する必要に迫られているが、同社の経営審議会のすべての取締役はあまりに低い価格のロミ社の提示を拒否している。

ロミ社にとってはHardinge社の買収でアジアや米国進出の足掛かりを築けるために買収が必要であるが、5月10日までに株主の2/3の同意を取り付けなければならない。

ロミ社は1930年にサンパウロ州サンタ・バルバラ・ドエステ市に設立、2008年に1,350万ユーロを投じてイタリア資本のSandretto社を買収、買収時に同社は世界中に3万台の機械・装置を販売済みであった。(2010年3月31日付けエスタード紙)


 

臨時自動車部会に14人が参加して開催

移転価格税制改正による影響が大きい5部会のうちの一つである自動車部会(長谷部省三部会長)は2010年3月30日午後5時30分から6時すぎまで14人が参加して臨時部会を開催、4月15日にブラジリアで開催される日伯貿易投資促進委員会フォローアップ会合を前にマージン率の見直しなどについて意見の交換を行った。

今回の改正は投資阻害要因となってブラジルコスト上昇で利益率の低下、困難な事業の継続、為替変動によるマージン率の低下、新規進出や雇用創出の阻害になるために、マージン率の調整などについて意見交換した。

参加者は長谷部部会長(トヨタ)、斉藤副部会長(デンソー)、林氏(NGK),寺田氏(ホンダ)、二木氏(ミドリ・アトランチカ)、関根氏(個人会員)、鈴木氏(豊田通商)、日高氏(豊田通商)、金原氏(トヨタ)、ロペス氏(トヨタ)、大川氏(矢崎総業)、廣田氏(矢崎総業)、石淵氏(ヤマハ)、平田事務局長

左から斉藤副部会長/長谷部部会長(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

移転価格税制改正のマージン率や投資阻害などで意見交換

 

 

 

 

環境委員会主催の「日本鉄鋼業の省CO2活動とブラジル鉄鋼業への移管状況」セミナーに24人が参加して開催

環境委員会(杉山俊美委員長)主催の「日本鉄鋼業の省CO2活動とブラジル鉄鋼業への移管状況」セミナーが2010年3月30日午後3時から4時まで24人が参加して開催、南米新日鉄の出見宏之氏が講演を行った。

出見氏は初めに日本では鉄鉱石や石炭、コークなどの原材料はほとんど輸入に頼っているために、いかに効率よく廃エネルギーの回収や再利用、原材料の最大源の効率的利用、また環境に優しい省エネに取り組んでいることを説明した。

日本の大手メーカーは鉄ダスト系副産物のリサイクルで世界最大の能力を有する回転炉床式還元炉(RHF:Rotary Hearth Furnace)が1製鉄所で本格稼動を開始、「ゼロエミッション」「省資源」「省エネルギー」の体制を一層推進、日本は世界でも最も進んだエネルギー効率技術や省エネ技術を有しており、将来的に新設するブラジルの製鉄所への技術指導や移転などで協力、また二酸化炭素の削減技術のノウハウの移転などについても説明した。

講演する南米新日鉄の出見宏之氏(fotos Rubens Ito/CCIBJ)

環境問題の関心の高い参加者