機械金属部会資料

皆さん今日は。ただいまご紹介にあずかりました日立製作所の西岡でございます。それでは、機械金属部会の2009年上期の回顧と下期の展望についてご説明させていただきます。えー、聞こえますでしょうか。
ご存知のように機械金属部会は多種多様な業種・分野に分かれております。今回は、この1から11の分野について説明させていただきます。
1、 鉄鋼鋼板。昨年8月、このシンポジウムでは矢印で好調・絶好調を連呼させていただきました。2月は、天気ですね。雨のち曇り、大雨、の天気予報をさせていただきました。それで今回は、昨年の8月、リーマン・ショック前を100とすれば、この2009年上期、現在8月はどのような状態なんでしょうか。1、鉄鋼鋼板は、60です。まだちょっと回復していない。ではその概況はどうでしょうか。
2、 国内市場。金融危機の影響。昨年4クォーターに急落。本年徐々に回復しておりますが、前年同期比はまだマイナスの42%です。輸出市場。国内マーケット需要冷え込み。前年同期比マイナスの13.3%です。輸入。これも、昨年急増いたしましたが、国内供給力回復で減り始めております。粗鋼生産量。昨年1740万トンから1056万トンに減少。これはマイナス39.5%の減少です。これが上期の回顧になります。
それでは下期の展望として、上期を100とした場合、下期は130です。底を打ったかに見えますね。この状況は、国内市場、自動車産業を中心に販売回復が見られます。上期比で23.38%と予想しております。輸出。国内需要回復の期待。輸出増を狙い、休止中の高炉6基中3基の再稼動を決定いたしました。国内需要回復のスピードは少し遅いですが、輸出大幅増を予想しております。輸入は、国内供給力が増えました。輸入は徐々に従来のレベルになると予想されております。
次に、電力および大型プロジェクト。これも同じように昨年の8月、リーマン・ショック前を100とすれば、90です。この状況は、電力、特に変電なんですが、金融危機の影響はありましたが、その他の顧客の調整をして売り上げに影響はないと。また電機。ペトロブラス向けの圧縮の入札も多数あります。
そして大型プロジェクト。ご存知のように新幹線プロジェクト、その入札の発表が近く予定されております。地下鉄案件も漸近で受注されました。また、モノレールの入札の案件もあるそうです。そしてデジタル放送機器。これは厳しい期間。放送局の投資先送りなどがありましたが、これは他国ですね、ペルーの採用もありました。その他オートバイ。マナウス工場を建設している会社もあります。
それでは下期です。同じように上期を100とすれば、110。その概況は、同じように電力・変電。生産計画は詰まっております。市場ニーズ後退はない。電機。ペトロブラス向け圧縮機の入札も継続されます。同じように大型プロジェクト。新幹線入札公表、事業件者が決定されることでしょう。
地下鉄の新規案件も旺盛な需要があります。デジタル放送機器。政府の普及政策がカギと。また更なる南米他国の採用の結果にもよるかもしれません。船舶用の機械。ペトロブラスからの発注増があり、船舶業界これは賑わいを見せているということです。
次にプラント。紙パルプ、石油化学、エタノール等。同じように昨年の8月を100とすれば、80というレベルです。状況は、紙パルプ業界。金融危機の影響、紙パルプ需要減、輸出価格下落、設備投資見合わせ。ボイラー改造の商談はあるが、進展はない。
石油化学業界はどうでしょう。ペトロブラスの好調な業績と投資意欲に支えられ、引き続き堅調であります。鉄鋼・非鉄業界はどうでしょうか。国際市場の価格が下落して、減産、延期、見直しが見られております。エタノール業界は、原油価格が低調。原油との価格差が小さい。そのために投資は今のところほとんどない状況だそうです。
下期の展望。同じように上期を100とすれば、115まで盛り返します。状況は。紙パルプ業界。世界経済が安定すれば投資が再開されるでしょう。ただし再開は2011年以降と予想されます。引き続き厳しいと予想されます。石油化学業界。ペトロブラスの5カ年計画が発表されました。17兆円もの投資計画、これには大きな期待が寄せられております。
鉄鋼・非鉄業界。需要回復傾向、本格回復、設備投資再開、ただし2010年以降でしょうか。エタノール業界はどうでしょう。新規の商談は望めず、金融危機の影響がいつまで続くか心配されるところです。この業界はペトロブラス頼みになっております。
次に建設機械。同じように昨年8月を100とすれば、70です。その状況は。国内需要。2008年4クォーターから下がり、2009年1クォーターはマイナス30%、昨年同期比です。2009年の2クォーターも40%のマイナスです。輸出総台数も2008年、4クォーター大幅に落ち込んでおります。2009年上期は、マイナスのなんと77%です。日欧米、在庫調整はまだ終えていない。
そして上期を100とすれば、90です。まだ底が見えていないのかもしれません。国内需要。2009年下期、低水準。2009年通期予測は、マイナスの40%です。ただしこの建設業界は例年、雨季にあたる下期は上期より販売が少ない傾向にあるので、まあ若干好転する感覚であるという報告は受けております。
輸出総台数。中国、インド、新興国は回復基調ではありますが、ほぼ横ばいです。2009年通期予測、まだまだマイナスの70%だそうです。操業短縮、残業カット対策をしておるそうです。
次に、5、産業用圧縮機。これも同じように見てみましょう。100とすれば、65。その概況は。食品業界。金融危機以前に投資済みです。現在設備投資の意欲、非常に低い。また大手食品会社の統合があり、設備投資の縮小が懸念されています。豚、牛肉、輸出の伸び悩み。鶏肉、やや上向いている。
飲料産業はまずまず好調。ペトロケミカル業界。ペトロブラスです。海外との連携強化、設備投資を強化して、新規大型案件は国際化が進んでおります。アルコール業界は若干の設備投資と報告を受けております。
同じように上期を100とすれば、110まで盛り返します。概況は。食品業界。鶏肉産業、これは比較的好調であります。2009年後半、設備投資・計画実施と。力ある会社は来るべき輸出需要増に対応しているということです。飲料業界。本年度の投資計画は終了いたしました。来年度の計画を模索中だそうです。
ペトロケミカル業界。ペトロブラス関連。時間はかかりますが、プラットフォームの新規投資計画を期待しております。ただしペトロブラス以外のケミカル業界、これは期待薄ということです。
次に鋳造機械。同じように昨年の8月を100とすれば、90です。概況は。鋳造業界。自動車鉄鋼の大幅生産・輸出ダウン。2009年上期、マイナスの42%。投射材市場。自動車・鉄鋼関連の影響を大きく受けております。2009年上期もマイナスの41%。石材業界は2009年上期マイナスの22%。
では上期を100とすれば、120%。概況は。鋳造業界。回復するも2009年下期予想マイナスの20から30%です。投射材市場も同じような状況かと思います。石材業界。横ばい予想。今後の建設需要次第。回復に期待しております。
7。各種工具・精密機械。この業界はどうでしょうか。同じように昨年8月を100とすれば、70です。概況は。切削工具。自動車の販売急激な回復はしておりますが、この切削工具自体は緩やかな回復です。数字的には2月が底。輸出は低調です。部品生産、客先に在庫が多い。販売回復はまだかと。在庫消化が年内までかかるでしょうか。
耐磨耗工具。受注は50%と低迷です。キャンセル対応と納期調整に追われております。精密機械工具。販売実績、70%止まりです。在庫過多、投資の様子見。ただし教育・研究、これは受注は底堅いものがあります。そしてICMS税制変更の影響が大きく、販売に多大な影響が出た上期でありました。
それでは下期を、同じように100とした場合、120。状況は。切削工具。自動車生産に牽引され、確実に回復していくでしょう。ただし、2007年のレベル止まりでしょう。耐磨耗工具は寿命による更新が数件あるのみで、新規案件は難しいかもしれません。
精密機械工具。自動車好調なるも下期の販売にはタイムラグがあり、楽観は許されません。ただし一部代理店の在庫も減少しており、決して悲観一辺倒ではないということです。下期は上期に対し5%から10%に設定されております。経費節減。利益確保。次の成長に備え再出発を考えております。
8。軸受業界。同じように100とすれば、70です。この概況は。鉄鋼、農業、電機等各産業分野で見ますと、輸出需要の低迷、在庫過多によるOEM、アフターサービス双方大幅な売り上げが落ち込みました。自動車分野はどうでしょうか。IPI減税の効果、内需の強さがあり、比較的好調です。トラックを除く売り上げも2クォーター以降回復に向かいつつあります。両分野との顧客のグローバル調達進展、レアル高、中国製品廉価輸入、競争激化があります。
同じように上期を100とすれば、115。その概況は。自動車IPI減税、段階的に引き上げられます。多少販売の鈍化の懸念がありますが、自動車生産・販売は高水準と予想されます。下期は対上期でかなり改善されると期待しております。
一般産業分野。世界的な需要の回復遅れ、レアル高、輸出の低迷が懸念されるところです。一般産業向けの回復は2009年4クォーター以降でしょうか。
次に農業機械。同じように昨年8月を100とすれば、100。状況は。エンジンビジネス。2008年4クォーターから急激に冷え込んでおります。2009年3月回復の兆しがありました。2009年2クォーター、95%のレベルまで回復しております。金額ベースでは上期全体で90%。台数ベースでは75%まで回復しております。
トラクタービジネス。小規模農家を支援します。政府の低金利融資政策があり、小型のトラクターは好調であります。ただし政府の価格コントロールで採算は厳しいということです。
上期を100とすれば、110。その状況は。エンジンビジネス。OEM先、ディーラー、エンジン在庫適正レベルに戻っております。下期販売は台数ベースで90%、金額ベースでは昨年並みでしょうか。一部製品で安価な中国製流入のため落ち込みが予想されております。年間では金額ベース90%以上の達成を期待しております。トラクタービジネス。低利子政策。引き続き好調維持を期待しております。
電動工具。同じように昨年8月を100とすれば、80。概況は。建設関連は大きな落ち込みは見られません。グラインダー等の鉄鋼関連工具は工場関連の低迷により40%近い落ち込みがあります。ただしレシーフェなど北東部は金融危機をほとんど受けず、順調に推移しております。
同じように上期を100とすれば、120。状況は。買い控えをしていた販売店の在庫が手薄になってきました。景気回復に伴い販売もアップです。一方でドル安で中国製の安価ブランド参入され、価格競争激化が考えられます。
最後に潤滑油。同じように100とすれば、70です。状況は。金融危機。昨年11月から顧客生産調整と。生産数量は極度に低下、2009年1クォーターでは50%近く落ち込みました。政府厳正政策、自動車生産回復。販売は現在70%まで回復しております。しかし二輪生産は依然低迷。今後とも厳しい経営環境を予想しています。
それでは下期は、105。状況は。米国経済低迷が続いております。中国の経済回復は早い。そして下期、ブラジル経済も回復傾向にある。牽引役は農業部門です。工業部門は80%から90%の生産回復か。しかし通期でも雨が続くんでしょうか。
最後に機械金属全体について。2009年上期の回顧。昨年8月リーマン・ショック前を100とすれば、全体としてまだ70%。それでは上期を100とすれば、どれぐらい回復しているのでしょうか。120。その概況は。2008年9月リーマン・ショック以降成長にブレーキがかかりました。しかし政府の自動車・白物家電への減税対策、その他景気刺激策、またペトロブラスの変わらぬ積極投資の恩恵もあり、各業種・産業に回復の兆しが見えてきた、薄日が差してきた、ということじゃないでしょうか。
最後に、商工会議所の宿題、世界金融・経済危機による底は脱したか。部会参加者全員が「はい」で終わりました。以上私の報告を終わらせていただきます。
司会
西岡さんありがとうございました。一つ質問してよろしいでしょうか。これは会員各社の皆さまの総意と言いますか、結果だと思いますけども、ブラジル全体の機械業界としてもほぼ同じという風に了解してもよろしいでしょうか。
西岡部会長
そうですね。
司会
よろしいですか。
西岡部会長
特にペトロブラスとか、そういった関係の大きなものは確実に入札案件も、大きな社会インフラという投資に関しては大体回復したと思います。ただしそれぞれ業界色々ありますので、本当に薄日が差したか、先ほど報告しましたように雨のところもあると。ちょっとばらばらな状況なんですけども、全体的にはこの120という数字が表していると思います。
司会
はい、有難うございました。ご質問、コメント等ございますでしょうか。続きまして自動車部会、長谷部部会長よろしくお願いいたします。