「サンパウロ州におけるICMS税務クレジット審査についての説明会」開催

政策対話委員会( 粟屋聡委員長) 課税ワーキンググループ(古本尋海グループ長)主催の「サンパウロ州におけるICMS税務クレジット審査についての説明会」は、2017年12月11日午後2時から5時30分までマクソウドプラザホテルに100人以上が参加して開催。課税ワーキンググループの佐藤マリオ弁護士が進行役を務め、初めに古本尋海グループ長が開催挨拶を行った。

初めにサンパウロ州財務局のイリネウ・フォルミゴニ税務担当官及びカルロス・エルナニ・平岡税務担当官は、「ICMS税務クレジット-法令と方法-特別レジーム、代行納税制度、ドローバック」について、サンパウロ州ICMS特別レジームの基本プロセスとして利用申請、DEATより利用申請への許諾、電子システムのe-CredAcによる利用申請許諾内容の入力、e-CredAcによる移転したい累積クレジットの登録、銀行保証もしくは保険保証の証書提出、累積クレジット移転許可、非累積課税の原則、法的根拠、SP州ICMS規則、基本ルール、ICMS課税対象となるオペレーション、累積クレジットの発生、税率が異なるケースとして算定根拠減額、輸出、クレジット額の確定、コスト負担算定メソッド、コスト負担のデジタルファイル、累積クレジット適応化、活用方法、サンパウロ州産業技術パークシステムなどについて説明した。

またパネルディスカッションとして、州税務担当官への審査に向けてノウハウ」について、ヴァルレイ・デ・ナッシメント税務担当官及びKPMGのマリア・イサベル・フェレイラ弁護士、EYのマルセロ・フラテッシ弁護士は「サンパウロ州税務クレジットについての議論とビジネス環境整備に向けた提言」及びICMS税クレジット残について、大いに意見交換を行った。

最後に課税ワーキンググループの佐藤マリオ弁護士は、「ICMS税クレジット累積残リリース-州税務局審査に向けてのノウハウ」について、ICMS税クレジット累積残高は、過去5年にさかのぼってデジタルファイル作成・申請。ICMS税クレジット累積残高のリリース申請、申請プロセス前の不可欠な社内チェック手続き、プログラムのダウンロードおよびインストール、e-CredAcシステムにアクセスするためのe-CNPJ、累積ICMSクレジットリリースの申請会社の商取引・輸入・購入・販売オペレーション分析、有効性チェック、購入するソフトウエアチェック、累積ICMSクレジットリリースの申請会社の税務・コスト・在庫品管理、購入ソフトでデジタル・ファイル作成、作成したデジタル・ファイルをデーター検証システムに送信、SPED FISCAL 特別ICMS措置などについて説明した。

PdfICMSクレジット累積残高のリリースの申請プロセス

Hiromi Furumoto e Mário Sato

Irineu Formigoni Júnior

Carlos Hernani Hiraoka

Varlei do Nascimento

Mário Sato (Grupo de Trabalho Tributário), Varlei do Nascimento (SEFAZ), Hiromi Furumoto (Grupo de Trabalho Tributário), Irineu Formigoni Júnior (SEFAZ), Maria Isabel Reis Ferreira Barbosa e Thiago T. Campaner (KPMG), Carlos Hernani Hiraoka (SEFAZ) e Marcelo Frateschi (EY) (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

RI / CCIJB

事務局便りJD-085/17   「大使館情報」第115号(2017年12月号)を送付

                        事務局便りJD-085/17
                        2017年12月11日
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サンパウロ商工会議所会員の皆様へ

平素より大変お世話になっております。

在ブラジル日本国大使館の川橋です。

       「大使館情報」第115号(2017年12月号)を送付いたします。

送付致します情報は、日本政府の立場を代表したものではなく、公表された情報を中心にとりまとめたものであり、皆様へのご参考として送付させていただくものです。
なお、転写、引用等を希望される場合には、あらかじめ当館にご相談下さるようお願い致します。

また、今後、更に皆様のお役に立てるよう内容を充実させていきたいと思いますので、ご意見・ご要望等ございましたら、下記連絡先までご連絡いただければ幸いです。

※大使館情報の最近のバックナンバーを大使館ホームページに掲載しましたので、そちらもご覧下さい。
在ブラジル日本国大使館 www.br.emb-japan.go.jp

【問い合わせ・連絡先】
在ブラジル日本国大使館
三等書記官(経済班) 川橋 天地
電話:(61)-3442-4215
FAX:(61)-3242-2539
Email:tenchi.kawahashi@mofa.go.jp

 

新労働法施行後の労働訴訟案件が70%減少

世界で最も労働者に手厚い保護を70年以上に亘って継続していたブラジルの労働法は、11月11日から新労働法が施行されたが、労働訴訟案件を取扱う弁護士は、新たな判例待ちで様子を見ているために、労働訴訟件数が大幅に減少している。

サンパウロ州並びにパライーバ州、ゴイアス州、エスピリット・サント州の地方労働裁判所の平均労働訴訟件数は、新労働法施行後の11月11日~12月6日施行以前の今年1月~11月の平均月間件数よりも70%減少している。

サンパウロ州労働裁判所の今年1月~11月の月間平均の労働訴訟件数は、3万8,781件であったが、新労働法施行後の~12月6日の労働訴訟件数は1万2,409件、新労働法施行前の10月11日から11月10日までの1カ月間では、駆け込み需要の影響で6万5,112件と月平均の2倍近くまで上昇していた。

前記同様にパライーバ州労働裁判所の今年1月~11月の月間平均の労働訴訟件数は2,817件、1,090件、5,899件、ゴイアス州労働裁判所では7,581件、2,450件、5,836件、エスピリット・サント州労働裁判所では3,120件、1,418件、3,322件となっている。

11月11日に施行された新労働法に従って、教育業界大手のEstacio大学では早々に教職員1,200人を集団解雇、またサンルイス病院などを傘下に抱えるRede D'Or社も労働契約している医者や医療専門家を集団解雇していた。

サンルイス病院などを傘下に抱えるRede D'Or社も労働契約している医者や医療専門家100人を集団解雇したにも関わらず、サンパウロ州労働裁判所の判事は、集団解雇のやり直しを命じている。

新労働法では、労働訴訟費用負担に関して、労働訴訟で敗訴した側が勝訴側の弁護士費用負担するように変更されたために、各弁護士事務所では、労働訴訟に慎重になっているとEstela de Souza弁護士事務所は指摘している。

企業側が1年6カ月の期間を待たずに随時契約社員として再契約する可能性があるために、労働裁判所の判事は、全ての集団解雇を禁止する必要があるとサンパウロ労働法専門弁護士協会(AATSP)のリヴィオ・エネスク会長は指摘している。(2017年12月11日付けエスタード紙)

BR Distribuidoraなど今週IPOが目白押し

今週はBR Distribuidoraをはじめ新規株式公開(IPO)が目白押しで、2013年以降では最大の新規株式公開による資金調達が見込まれており、ペトロブラス石油公社傘下のBR Distribuidora社並びに Neoenergia社、 Burger King社が相次いで新規株式公開(IPO)を予定している。

BR Distribuidora社並びに Neoenergia社、 Burger King社による新規株式公開での資金調達は最低でも総額140億レアル、大半の金融機関関係者の予想では、150億レアル~190億レアルに達する可能性がある。

BR Distribuidora社による新規株式公開での資金調達で最も悲観的な予想は、44億レアルに留まると予想されている一方で、最も楽観的な予想は、75億レアルに達すると予想されている。

Burger King社の新規株式公開のロードショーでは充分な需要が見込まれており、40億レアルの資金調達の可能性があり、またBR Distribuidora社が新規株式公開する12月12日には、パラナ衛生公社(SANEPAR)もIPOを予定して9億4,200万レアルの資金調達が見込まれている。

BR Distribuidora社の先週金曜日のロードショーの予想では、予定資金調達予定を85%上回る需要が見込まれており、またIPOによる資金調達の70%は海外投資家が予想されている。

BR Distribuidora社のIPO時の1株当たりの予想株価は15.02レアル~18.52レアル、Neoenergia社による新規株式公開での資金調達は、14億レアル~17億3,000万レアルが予想されている。(2017年12月11日付けヴァロール紙)

平田藤義事務局長がJICAの日本語学校生研修30周年記念式典に参加

平田藤義事務局長は2017年12月9日にJICAサンパウロ出張所で開催された日本語学校生研修30周年記念式典に参加、この記念式典は2018年1月から2月にかけて派遣される31回目の研修参加者のオリエンテーションを兼ねて開催された。1987年に9人の中学生が中南米4カ国から日本で研修して30年が経過。JICAブラジル事務所の斉藤顕生所長が開催挨拶、ブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長並びに野口泰在サンパウロ日本国総領事が来賓挨拶、第1回研修生をはじめ10回生、20回生、30回生代表がそれぞれ挨拶した。平田藤義事務局長は、会議所がブラジル連邦共和国にて実施する国際協力活動の貢献に対する感謝状の記念プレートを受け取った。

今年初め11カ月間の貿易収支は620億ドルの黒字計上

商工サービス省(MDIC)の発表によると、今年初め11カ月間の貿易収支黒字は、前年同期の433億ドルを200億ドル近く上回る620億ドルに達して、記録を更新している。

今年初め11カ月間の輸出総額は、前同期比18.2%増加の2,001億5,400万ドル、輸入総額は9.6%増加の1,381億4,600万ドル、貿易総額は14.6%増加の3,383億100万ドルに達している。

今年初め11カ月間の貿易では輸出入額とも昨年同期を上回っており、輸出の平均価格は10.7%、輸出量は6.9%それぞれ増加、輸入の平均価格は3.7%、輸入量は5.8%それぞれ増加していると商工サービス省(MDIC)のアブラン・ネット総裁は説明している。

今年11月の輸出は前年同月比2.9%増加の166億8,800万ドル、輸入は14.7%増加の131億4,200万ドルをそれぞれ記録した一方で、貿易収支は25.4%減少の35億4,600万ドルに留まっている。

今年11月の貿易で特筆できるのは、農業・整地用の機械・装置が牽引した資本財輸入は、前年同月比10.8%と大幅に増加、2013年3月以降では初めて4カ月連続で増加している。

今年初め11カ月間のカテゴリー別貿易では、第一次産品輸出が前年同期比28%と大幅増加、半完成品は13.8%、完成品は9.0%それぞれ増加、第一次産品輸出では、原油並びに鉄鉱石、銅鉱石、大豆、牛肉、鶏肉、豚肉、原綿が増加している。

半完成品輸出では鉄くず、加工木材、粗糖、パルプ、大豆油、完成品輸出では燃料油、トラクター、整地用機械、自動車、トラック、圧延鋼板、製糖、自動車部品、履物、タイヤ、エンジンなどとなっている。

輸出相手地域としてアジアは26.9%占めてトップ、メルコスール地域は18.6%、米国17.3%、中近東16.0%、中央アメリカ・カリブは14.4%、オセアニア4.6%、ヨーロッパ連合4.1%。今年初め11カ月間の輸出先トップは中国の464億ドル、米国245億ドル、アルゼンチン160億ドル、オランダ86億ドル、日本48億ドルとなっている。

また今年初め11カ月間の輸入製品増加率比較では、燃料・潤滑油が前年同期比41.2%増加、中間財は10.7%、消費財7.5%それぞれ増加した一方で、資本財はマイナス13.5%、輸入地域ではオセアニアが59.7%増加、アジア15.1%、米国5.0%、メルコスール2.7%、ヨーロッパ連合は2.5%それぞれ増加、輸入相手国では中国が256億ドルでトップ、米国228億ドル、アルゼンチン87億ドル、ドイツ85億ドル、韓国は49億ドルを記録している。(2017年12月8日の商工サービス省(MDIC)サイトから抜粋)

 

労働組合は新労働法の施行1か月間で集団解雇に反対

ブラジルの労働法は、世界で最も労働者に手厚い保護を70年以上に亘って継続していたにも関わらず、11月11日から新労働法が施行されたが、施工後1か月も経たないうちに、早々に集団解雇を実施した企業に対して、管轄の労働組合は反対声明をだしている。

新労働法の改定項目は200項目以上に及んで勤務時間や勤務体系、休暇取得などについては労使間合意での柔軟な対応ができるようになり、また労働契約解除も容易となり、現行労働法には含まれていなかった在宅勤務なども可能となっている。

11月11日に施行された新労働法に従って、教育業界大手のEstacio大学では早々に教職員1500人を集団解雇、またサンルイス病院などを傘下に抱えるRede D'Or社も労働契約している医者や医療専門家を集団解雇している。

昨日リオ・デ・ジャネイロ教職員組合(Sinpro-RJ)では、Estacio大学を解雇された1500人の教職員のうち100人が総会を開いて、匿 名 の 情 報 提 供、 労 働 当 局 か ら の 報 告、 労 働 組 合 か ら の情 報 提 供 に 基 づ い て 、 報 告 さ れ た 労 働 雇 用 規 則 の い か な る 違 反 についても調査を開始する権限を有する労働検察庁(MPT)に訴えている。

Estacio大学の解雇されたマルシオ・フランコ氏は、教職員の中には授業中に解雇通知を受けた人や大学構内廊下で解雇通知を受けた人もおり、多くは解雇通知方法は、教育者として受け入れられるものではないと憤慨している。

リオ州の労働検察庁(MPT)では、来週月曜日に公聴会を開いて、Estacio大学が用いた解雇方法について、一般の人から意見を聞くが、Estacio大学の生徒も解雇された教職員支持に対してマニフェスト行動を約束している。

またサンパウロ州保健サービス従事者組合(SindSaude-SP)では、医療機関Rede D'Or社から解雇された100人以上の契約医や理学療法士から聞き取り調査をすでに行っており、Rede D'Or社から納得できる回答が得られなければ対抗手段を実施する可能性を示唆している。(2017年12月8日付けヴァロール紙)

今年11月のインフレ指数は食料品価格減少で0.28%増加

2017年11月のインフレ指数となる広範囲消費者物価指数(IPCA)は、10月の0.42%から更に食料品価格の値下がりが牽引して、0.28%に留まるとブラジル地理統計院(IBGE)では見込んでいる。

今年11月の食料品価格の平均値下がり率は0.72%を記録、特に精糖価格はマイナス4.93%、キャサバ粉はマイナス4.78%、トマトマイナス4.64%、フルーツマイナス2.09%、フランスパンマイナス0.55%、食肉マイナス0.11%、フェジョン豆マイナス8.40%、鶏卵はマイナス3.28%を記録している。

11月の16品目対象の食料品価格調査では3品目のみが値上がりしており、魚類は0.29%並びに食用油・脂肪は0.45%、蔬菜類は1.65%それぞれ値上りしている。

11月の16品目の食料品価格調査のうち13品目は値下がりしていたが、特に穀物・野菜・食用油類はマイナス2.71%、穀物粉・パスタ生地・砂糖派生品はマイナス2.11%、フルーツ類はマイナス2.09%それぞれ大幅に値下げしている。

今年の穀物生産は天候に恵まれて記録更新が見込まれており、今年5月から7カ月間連続で食料品価格が値下がりを記録している一方で、11月のインフレ指数予想0.28%には、電力エネルギー並びにプロパンガスの値上りが牽引している。

11月のインフレ指数予想0.28%のうち電力エネルギー料金の100Kwh当たりの5レアルの値上り、また13キログラムのプロパンガス料金は、11月5日から4.5%値上がりしている。

今年初め11カ月間のIPCA指数は2.50%予想となっているが、昨年同期は2倍以上の5.97%を記録、また今年11月の過去12カ月間のIPCA指数は2.80%を記録している。(2017年12月8日のIBGEサイトから抜粋)

メディカル分科会はANVISAとの政策対話会合開催

メディカル分科会は、2017年12月8日、ブラジリアの国家衛生監督庁(ANVISA)本部にて、当分科会でまとめた5つのAGIR提言につき、ANVISAとの政策対話会合を開催した。ANVISAからは、デニルソンGMP監督マネージャー、マルコス・ゴメスGMP担当アドバイザー、マルコス・アウレリオ貿易担当マネージャー、アンデルソン医療機器技術担当、そしてダニエラ国際協力コーディネーターに参加いただき、AGIRの5つの提言につき、一つ一つ丁寧に回答が得られる政策対話会合となった。

会合の開会挨拶で、平田事務局長は、2013年10月のメディカル分科会の設立以来、常にブラジル国民の健康に貢献したいという思いから活動しているこの分科会は、経産省とMDIC主催の日伯貿易投資促進技術協力委員会における発表、ANVISAと一緒になって手続きの迅速化の提言活動を行なってきており、2014年の安倍総理の来伯の際の医療セミナーにも貢献、また2015年の外交関係樹立120年記念セミナーにおいては、300人の医療関係者を集めた医療セミナーも記憶に新しいと、メディカル分科会の政策提言活動に感謝の意を伝えた。そして、ANVISA側代表のデニルソン氏からは、日本とは、厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)との関係、またニッケイ移民を中心とした食事や文化についても近い関係にあり、日本の高い医療技術をブラジル国民に提供する為に、ANVISAとしても新しい法令の設立や手続きの迅速化に努めているとの説明があり、実にタイムリーな政策対話会合が開催されることを嬉しく思うと伝えた。

参加者それぞれが、簡単に自己紹介を終えた後、メディカル分科会鈴木会長から、本日の訪問の経緯、アンケート調査について、そしてAGIR提言書作成の背景を説明し、AGIR提言5項目について、カマラ側参加者の代表から1項目ごと丁寧に説明が行なわれた。

5つの提言項目は、①INMETROの認証制度、同一製品に対する認証更新時のテストレポート有効期限(2年)の撤廃、②港湾におけるI/L審査時間の迅速化と標準化、③GMP監査の迅速化、相互協定締結国の保険規制当局が保有するGMP認証に関する情報の活用、④GMP監査の迅速化、ANVISAが認めた第三者認証機関によるGMP監査の実施、医療機器単一審査プログラムの活用、⑤事務所を移転する場合の事業継続の円滑化、審査期間の短縮及びAFEの暫定的な即時発行、となっており、それに対しANVISAから、一つ一つ丁寧に回答が得られた。

①については、アンデルソン医療機器技術担当が、ANVISAとしてINMETROとの政策対話への協力、現地医療器械協会の活用への協力、またパブリックコメントを活用するなどアドバイスがあり、改善実現に向け協力することが約束された。②のI/L審査については、港ごとに審査期間のずれがないように、デジタル管理を活用したANVISA審査官の標準化については、マルコス・アウレリオ貿易担当マネージャーより、ANVISA貿易局のサービス規則第341号が8月14日に施行され、テスト段階ではあるが、バーチャルシステムの導入などで、監査官の審査の標準化や審査手続きの短縮化が見られているところであるとの説明があった。③、④については、デニルソンGMP監督マネージャー、マルコス・ゴメスGMP担当アドバイザーから、GMP監査の順番待ちをしている企業に対し特別に、RDC 183/2017を10月17日に発令し、この法例に沿った書類を60日以内に提出すれば、GMPの実地監査は不要となる手続き方法を取り入れることになったとの説明があった。そのうち日本企業でGMP審査待ち対象企業が約30社あり、是非この制度を活用して欲しいと述べた。この特例により、ANVISAの実施監査を受けなくてもGMP認証を受けられる手続きができるので、GMP審査の迅速化に繋がるとの説明が行なわれた。(http://portal.anvisa.gov.br/legislacao#/visualizar/360430)また、⑤については、各州や市町村で対応が違い、ANVISAとして回答でき部分もあるが、ANVISAに連絡が来れば、最近は約15日間で認可が下りているとの説明があった。

最後に、2018年には、2017年には実現しなかったANVISAとPMDAとの会合が予定されており、その場においても、メディカル分科会が抱えている課題について提言していくこと、今後もメディカル分科会とANVISAと一緒になって、ブラジル医療分野におけるビジネス環境改善について、積極的な政策対話会合を実施していくことが約束され、実りのある会合となった。

一行は、ANVISAとの政策対話会合の後、大使館を立ち寄り、山田大使に、会合の報告を行い、官民合同で一緒になってブラジル政府へビジネス環境整備について提言していくことの重要さを伝え、今後も日本政府の協力をお願いした。

参加者:

鈴木分科会長(テルモ)、土屋副分科会長(パラマウントベッド)、塩田副分科会長代理(フジフィルム)、高柳副分科会長代理(島津製作所)、岡谷委員(島津製作所)、板垣委員(パナメジカル)

ジェトロサンパウロ:岩瀬次長、辻本ダイレクター、金子アシスタント

JICAブラジル事務所:宮本義弘次長

在ブラジル日本大使館:藤原書記官

ブラジル日本商工会議所:平田事務局長、吉田調査員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4 回中南米知財セミナー開催

日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロ事務所(大久保敦所長)主催の第4 回中南米知財セミナーは、2017年12月7日午前10時30分から正午まで20人が参加して開催、進行役はJETROサンパウロ事務所の岡本正紀 知的財産権部長が務め、初めに岡本正紀部長は、「中南米IPG」について、IPGとは進出先における模造品や海賊版等の知的財産権に対処するために現地政府との協力活動を行う母体として発足した日系企業の団体、2006年以降世界でネットワーク網を擁し、2018年1月から中南米IPG活動を再開することなどを説明した。

Gusmão e Labrunie法律事務所の Laetitia d'Hanens弁護士は、「技術移転契約書等のブラジル産業財産庁への登録実務」について、ブラジルにおける商標登録取得の重要性、事前準備、出願に関する問題,異議申し立ての公示、INPIの査定、登録査定・拒否査定、会社の事業開始又は新製造方式を導入してから5年間、但し必要性を立証すれば更に5年間延期。ロイヤリティー(特許や商標の使用料)と技術指導料金、ブラジルの特許出願件数の推移、INPI職員や特許審査官の取組、特許審査の遅延状況、知財制度・運用の課題として、ブラジルは審査官不足で平均遅延期間は10年と最も遅くてビジネス障害に直結、医薬品関連特許ではブラジル産業財産庁(INPI)の他にANVISA(国家衛生監督庁)による二重審査ブラジル産業財産庁(INPI)における分野別ファーストアトラクションの待機時間では最短の農業分野で平均9年、通信系分野の14年をPPH導入で短縮、今年新たに施行された登録処理の簡素化に関するINPI規則第70号の実務上のポイントなどについて説明した。

Laetitia Maria Alice Pablo d´Hanens

Masaki Okamoto

Fotos: Rubens Ito / CCIJB