新年金改革法案承認で今後3年間の歳出は459億レアル削減

新年金改革法案が無修正で国会を通過すれば、今後3年間の連邦政府の歳出は、459億レアルの削減に結び付くと財務省社会保障局では算定、財政改革の大きな一歩となる。

また新年金改革法案が無修正で国会を通過すれば、2027年までの連邦政府の歳出削減は6,783億レアル、2019年から最低サラリー調整の計算方法が変更されれば9,037億レアルの歳出削減に結び付く。

最低サラリーの計算方法は、過去2年間のGDP伸び率と前年のインフレ指数である全国消費者物価指数(INPC)となっているが、2019年以降はINPC指数だけとなる。

新年金改革法案の項目のうち、今後3年間の歳出削減に大きな効果を発揮するアイテムとして、男女とも最低年金受給年齢65歳への引上げ、年金受給者死亡による恩給支払いの変更、1人当たりの世帯月収が最低賃金の4分の1未満で、勤労不可能な高齢者および障害者に対して、最低賃金額を支給する継続扶助(Benefício de Prestação Continuada – BPC)の変更、年金支給計算方法の変更となっている。

しかし今後、新年金改革法案による連邦政府の歳出削減を促すためには、新年金改革法案が適用されないと予想されている軍隊、警察並びに消防関連の年金改革に着手する必要がある。(2016年12月8日付けヴァロール紙)

 

外資系銀行5行がカルテル形成で1億8,100万レアルの罰金

日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)は、外資系銀行5行がブラジル国内におけるレアル通貨に対するドルの為替取引でのカルテル形成に対して、5行に総額1億8,100万レアルの罰金を言い渡した。

罰金支払いに合意した外資系銀行5行で最も罰金額が多いのは、Citigroupで8,000万レアルの罰金支払いを命じられている。その次はドイツ銀行5,140万レアル、バークレイズ銀行2,110万レアル、HSBC 銀行1,810万レアル、JP Morganは1,110万レアルの罰金支払いに応じている。

また昨日、経済防衛行政審議会(Cade)は、為替介入カルテルに対する罰金支払いに同意しないブラジル国内に支店を置く外資系銀行10行に対して、違法行為に対する罰金プロセスを開始している。

欧州連合(EU)の欧州委員会は、フランス資本クレディ・アグリコル並びに英国資本HSBC、米国資本JPモルガン・チェースが2005年~2008年にかけて、ユーロ建ての指標金利である欧州銀行間取引金利(EURIBOR)を不正操作するためにカルテルを形成したとして、5億2,000万ドルの罰金を言い渡した。しかし最も罰金額の高いJPモルガンを含めて3行は不正行為を否定している。(2016年12月8日付けエスタード紙)

日本商工会議所国際部の赤木 剛部長、橋爪孝徳主査が訪問

日本商工会議所国際部の赤木 剛部長並びに橋爪孝徳主査が2016年12月7日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長並びに天谷浩之アドバイザーと政策対話委員会活動等について意見交換を行った。

左手前から平田藤義事務局長/天谷浩之アドバイザー/橋爪孝徳主査/赤木 剛部長

佐藤 悟新大使と常任理事が意見交換

佐藤 悟駐ブラジル日本国特命全権大使は、会議所関係者とランチを伴にしながら、政治、経済、文化等々に加え、会議所の政策対話活動や現在ブラジル国家が抱えている多くの難題について率直な意見交換を行った。

官側の参加者:佐藤 悟大使、中前隆博総領事、大條成太(おおえだ しげた)参事官、蛭子英稔(ひでとし)領事

会議所からは松永愛一郎会頭(政策対話委員長)、土屋信司副会頭(日伯経済促進委員長)、安田篤副会頭(日伯交流委員長)、大久保敦専任理事(総務・企画委員長)、深井泰雄専任理事(財務委員長)、樹神(こだま)幸夫専任理事(環境委員長)、井上秀司専任理事(異業種交流委員長)、鈴木ワグネル専任理事(企業経営・地場企業推進委員長)、粟屋 聡専任理事(相互啓発委員長)、富島 寛専任理事(全伯会議所連携強化委員長)、平田藤義事務局長が参加した。

 

食品部会で産学交流などについて意見交換

食品部会(藤江太郎部会長)は、2016年12月7日午後2時から5人が参加して開催、最近の日伯政府間の農業・食料関係の動向、EMBRAPAとの産学交流促進、第2回日伯農業・食料対話セミナー報告及び来年の部会活動などについて意見交換を行った。

食品部会から藤江部会長、西浦副部会長、在ブラジル大使館経済班農業・食品担当の光廣書記官、サンパウロ総領事館から藍原領事、商工会議所から大角編集担当が参加した。

労働WG主催のeSocial制度説明会開催

政策対話委員会(松永愛一郎委員長、ブラジル三菱商事)の労働WG(松澤グループ長、ブラジル味の素)は、2016年12月7日午後2時から4時30分までマクスードプラザにて、eSocial制度説明会を開催した。当日は、ブラジル労働省とブラジル全国工業連合(CNI)から講師を招き、120人以上が参加した盛大な説明会となった。

松澤グループ長は、労働WGでは企業が直面している労働の課題について議論し、その解決策を提言書としてまとめる作業を行なってきたと説明した。企業経営にインパクトを与えるeSocial制度については、何度も導入期限が延長されていたこともあり、AGIRの提言項目には入れていないが、WG内でも関心度が高く、議論を重ねてきたテーマであり、今回はeSocialをテーマに説明会を開催することで会員企業に必要情報が発信できれば幸いだとした。eSocialに関する政府関係者を直接招待することで、制度の現状と今後の計画について、身近な話が伺えるまたとない機会だとした。

最初にプレゼンを行なった労働省労働検査官であるジョゼ・マイア氏は、このプロジェクトは、政府の他機関、民間企業、そして労働者と多くの場所に、影響を与える大きなプロジェクトであるとし、eSocial制度を理解する上で重要なのは、この制度自体は、改めて新しい労働法が施行されたり、労働法改正を求める制度ではなく、既存の労働法に沿った企業経営をしているか管理するツールであると説明した。eSocialの最大の目的は、企業が、現在様々な政府機関に対し、同じ情報を違う書類で提出している作業を簡素化すること、タイムリーで統一されたデータ登録システムを導入することであるとした。企業として大切なことは、正しいデータを準備し、登録することで、コンプライアンスを守る企業の助けになるツールでもあると付け加えた。eSocialテスト期間は2017年7月に開始され、実際に導入義務となるのは、大企業で2018年1月からであり、その計画に向けブラジル政府は準備を進めていると説明した。

次にプレゼンを行なったCNIのマルセロ弁護士は、企業はeSocial導入に適応するよう、企業内の哲学やコンセプトを変えていく必要があるとした。CNIとしても簡素化、脱官僚制度は、常にブラジル政府に訴えてきていることであり、eSocialの導入を止めるべきではないが、政府の要求と実際の企業経営の現状とは、ギャップがあり、導入を進めていくのは慎重にしていく必要があるとした。不確定要素の多い労働法を守りながら企業経営を行なうことは容易でなく、企業内管理が厳しくなると考えていると説明した。ブラジルにおける労働コスト管理は、社会的義務、非稼働時間、恩典、付属的な義務など様々で、それらの全てのデータをタイムリーに登録する義務に対応するには、相当の企業努力が必要になるとしている。企業の経営に適合できるのかできないのか、やってみなければわからないが、ポジティブにもその反対にもなりうると述べた。

会場からは、間違えて登録した場合の対処方法、残業管理や残業支払い月の対応への対策、外国人労働者の登録や仕事を開始できるまでの他書類手続きへの対応状況、管理するのが難しいREP(労働時間管理システム)との適合性などの質問が出され、講師が一つ一つ丁寧に回答を行なっていった。質疑応答の中でも、ジョゼ・マイア講師は、労働省としては、税収を期待するより、労働者の権利や労働環境の監査の簡素化に繋がるシステムとして、コンプライアンスを守る企業に罰則する目的はなく、労働法に批准しているか等の監査するツールであると述べた。

東副グループ長は、閉会挨拶で、本日のような活発な議論になるセミナーは、大変嬉しく、ワーキンググループとして、今後もeSocialの進捗やセミナー開催などをして、会員の皆さんへの情報提供などを行なっていきたいと説明した。

Pdf「eSocial制度‐目的と課題、現状と今後の計画」

Pdf「労働関係における企業の課題とeSociaの果たす役割」

Takanori Azuma e Takumi Matsuzawa (subchefe e chefe do Grupo Trabalhista da Comissão de Relações Institucionais), José Maia (auditor-fiscal do Trabalho, da Secretaria de Inspeção do Trabalho, do Ministério do Trabalho e Emprego – MTE) e Marcello José Pinho Filho (advogado da Diretoria Jurídica da Confederação Nacional da Indústria – CNI) (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

José Maia (auditor-fiscal do Trabalho, da Secretaria de Inspeção do Trabalho, do Ministério do Trabalho e Emprego – MTE)

Marcello José Pinho Filho (advogado da Diretoria Jurídica da Confederação Nacional da Indústria – CNI)

RI / CCIJB 

 

石油派生品値上げは即日

ペトロブラス石油公社は製油所のガソリン卸売価格の8.1%、ディーゼル燃料価格の9.5%値上げを発表した当日に、サンパウロ市内の一般消費者向けガソリンポストの石油派生品価格は値上げされている。

ペトロブラス石油公社による製油所のガソリン卸売価格8.1%値上げは、サンパウロ市内のガソリンポストの最終価格を0.1レアル、ディーゼル燃料価格9.5%値上げは0.15レアル引き上げている。

しかしペトロブラスは10月14日に製油所のガソリン卸売価格を3.2%値下げ、11月8日にも3.1%値下げを発表したにも関わらず、石油配給業者が石油派生品価格を据え置いたために、一般消費者には卸売価格の値下げの恩恵を受けていなかった。

石油製品小売業者組合(Sincopetro)では、今週金曜日までにはブラジル国内のガソリンポストの石油派生品価格は値上げされると予想。また昨日ペトロブラスは製造業向け液化天然ガス価格の12.3%値上げを発表している。

テンデンシアス社チーフエコノミストのマルシオ・ミラン氏は、石油派生品の値上げの影響で食料品・飲料の輸送価格コスト増加も伴って12月のインフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は、前回予想の0.64%から0.82%に上昇修正、今年のIPCA指数を前回予想の6.8%から7.0%上方修正を余儀なくされている。(2016年12月7日付けエスタード紙)

新年金改革法案では満額の年金受給には49年間の積立期間に延長

昨日、連邦政府は新年金改革法案の詳細を発表、男女とも最低年金受給年齢を65歳、年金積立期間は最低15年から25年と10年間の積立延長を義務付けている。

ブラジル地理統計院(IBGE)では、現在のブラジル人の65歳以降の平均寿命を18.4歳と見込んでおり、2030年には65歳以降の平均寿命が19.4歳まで伸びるために最低年金受給年齢を66歳、2050年には最低年金受給年齢を67歳に引き上げる可能性が予想されている。

また新年金改革法案では、男女とも最低年金受給年齢を65歳に定めるが、50歳以上の男性並びに45歳以上の女性に対しては、過渡期に相当するために50%増加の割増受給年債を適用する。

現在、社会保障院(INSS)では、85/95法と呼ばれ女性は年金入りの最低年齢が55歳でINSS積立期間が30年間、男性は年金入りの最低年齢が60歳 でINSS積立期間が35年間で満額の年金支給している。

しかし新年金改革法案では、65歳でINSS積立期間が25年の場合の年金支給額は満額の76%に相当する3,944.26レアル、満額の年金支給額を受け取るには49年間の積立が必要となる。

また現在の農村労働者の年齢による年金受給資格は男性60歳、女性55歳、年金積立期間は最低15年となっているが、新年金改革法案では男女とも65歳、年金積立期間は最低25年に変更される。

テーメル大統領が強調していたすべての国民に対する同等の年金改革案適用ではなく、警察並びに消防関連の年金改革案は各州政府の裁定にゆだねる可能性がある。

新年金改革法案での男女共の最低年金受給年齢65歳、最低年金積立期間15年から25年の変更をはじめとして多くの年金受給資格の変更で問題視されており、与野党の熾烈な攻防開始で新年金改革法案成立には、大きな紆余曲折が予想されている。(2016年12月7日付けエスタード紙)

 

今年の農業部門のGDP伸び率は3.0% 増加予想

ブラジル農牧連合(CNA)の発表によると、今年の穀物類やコーヒー、オレンジなどの農産物生産は天候不順にも関わらず、昨年の生産を2.5%~3.0%上回ると予想している。

今年1月~8月までの農業部門のGDP伸び率は前年同期比3.4%増加、今年の農産物のGDPは、1兆4,250億レアルと昨年の1兆3,870億レアルよりも約400億レアルの増加が予想されている。

また今年の農産物生産価格総額は前年比2.5%増加の5,417億レアル予想、農産物輸出総額は昨年の882億ドルから860億ドルに減少、貿易収支は昨年の751億ドルから731億ドルの黒字に減少すると予想されている。

2016/2017年度の穀物生産は、天候不順の減少並びに国内景気の回復予想で増加すると予想、特に大豆並びにトウモロコシ、オレンジの生産は順調に推移すると予想、また砂糖の国際コモディティ価格も順調に推移すると予想されている。(2016年12月7日付けヴァロール紙)

 

事務局便り JD-078/16 年末年始 事務局休暇のお知らせ

                                                                                                        事務局便り JD-078/16
                                                                                                         2016年12月6日
会員各位
 
                                               年末年始 事務局休暇のお知らせ

会員企業の皆様には、常日頃多大なるご支援・ご協力を賜り、心より御礼申上げます。

さて、当所事務局のより効率的な運営を図るため、年末年始12月19日(月)から2017年1月3日(火)までをお休みとさせて頂きますのでご了承下さいますようお願い申し上げます。

2017年1月4日(水)から通常業務に戻ります。
                                                                                                                                     以上