ABDI総裁との意見交換会開催

政策対話委員会 (櫻井淳副委員長)は、8月3日にブラジリアにあるブラジル産業機関ABDI (Agencia Brasileira de Desenvolvimento Industrial)を訪問、大使館からは、星野公使、小林参事官、山上秘書、またカマラからは、平田事務局長、天谷アドバイザー、吉田調査員が同行した。ABDIからは、ルイス・アウグスト・フェレイラ総裁、ジョン・メンドサ国際アドバイザーチーフ、レオナルド・レイズマン政策対話アドバイザー、タイナ・ピメンテル総裁書記官に対応いただいた。梅田大使が先週ABDIを訪問し、カマラのAGIR活動を通じABDIと関係構築を強化することが重要とのことで会合が実現、当日は、ブラジルの産業競争力強化に向けた議論を交え、お互いの協力関係が深まった会合となった。

天谷アドバイザーは、カマラが取り組むAGIR活動についての概要を説明、MDICと取り組んできている政策対話で議論されてきているテーマにおいてABDIから協力を得ていることを感謝した。また平田事務局長は、利便性のあるZPEをサンパウロ付近に設立すること、そして、ブラジルの産業競争力強化には、高い技術を持つ日本の中小企業の進出を増やすことが必要で、その為にはAGIRで提言されている項目の改善活動の大切さを語り、ABDIの協力を要請した。

アウグスト・フェレイラ総裁は、ABDIの特徴は国会や政府機関より決断が早く、生産性のある活動が出来ることにあると主張、カマラとパートナーを結ぶことで、ブラジル産業競争力強化の早期解決に向けた取り組みが実現できると語った。また、ブラジルの創造力と日本企業の生産技術の高さや品質へのこだわりを融合することは、お互いにウィンウィンの関係であるとした。産業人材育成における協力、国際金融機関や民間の銀行を含めたファンドの設立や有効活用、スマートシティの技術協力、ブラジルコスト解決をテーマにした産学研究やスタートアップ事業の支援協力などについて活発な議論が行なわれ、今後カマラと一緒に活動していく重要性が確認された。

 

Fotos: Akinori Yoshida / CCIJB

 

 

下院公聴会でAGIRを説明、ブラジルの産業再生に向け議員らの協力を要請

8月3日、ブラジル代議院議場(ブラジリア)において下院経済産業商業開発委員会主催の公聴会が開かれ、下院からオリベイラ委員長、ニシモリ議員(パラナ州)、セーザー議員(ピアウィ州)、ビトル議員(サンパウロ州)はじめ12名の議員、ブラジル日本商工会議所(カマラ)からは、村田俊典会頭(ブラジル東京三菱UFJ銀行)、松永愛一郎政策対話委員長(ブラジル三菱商事)、櫻井淳同副委員長(ブラジル三菱商事)、平田藤義事務局長、天谷浩之アドバイザー、吉田章則調査員の6名、日本大使館から、星野芳隆公使、小林和昭参事官、光廣政男書記官らが出席した。「日伯企業間の新たなビジネスチャンス拡大に向けた提言」と題された本公聴会は、両国関係の一層の強化、緊密化を目的に梅田大使とニシモリ議員のイニシアティブにより開催が実現したもので、当日は日本政府とカマラからそれぞれ、経済分野をはじめとした日伯関係の更なる関係強化に向けたプレゼンテーションが行われた。

冒頭、オリベイラ委員長は、大変重要な日伯間のビジネス機会をさらにどのように増やしていけるかについて、日本政府、商工会議所と共に議論できる本公聴会の意義を強調したうえで、本会実現に尽力された梅田大使、ニシモリ議員に謝意を示した。続いて挨拶に立ったニシモリ議員は、本会開催の目的として、1)日本企業のブラジルへの更なる投資実現に向けてカマラが取り組むAGIR活動の把握、2)日伯友好100年の歴史と日系ブラジル人による経済・社会分野への貢献に対する称賛、3)我が国の経済発展に大きく貢献してきた日本国、日本企業による大型プロジェクトや事業投資のレビューと日伯関係の重要性を再認識すること、の3点を挙げ、相互に知恵を出し合いながら両国関係の一層の強化に努めていきたいと本会への期待を述べた。

日本政府を代表して星野公使は、日系移民や在日ブラジル人との人的交流、寿司、焼きそばなど日本食文化のブラジルへの浸透、サッカーや柔道などを通じたスポーツ交流、さらにリオから東京へ繋がれるオリンピック・パラリンピックなど、様々な分野において両国関係は深く繋がっていると述べたうえで、70年代からのプロデセール、ウジミナス、セニブラ、イシブラスなどの大型プロジェクト事業を挙げ、経済分野における繋がりが両国関係の強固な土台となっているとして、日伯経済関係強化の重要性を指摘した。その一方で、ブラジルへの投資意欲を持つ日本企業が多く居るものの、投資環境上の多くの課題により進出を躊躇している企業も多く存在しているとして、AGIR活動へのブラジル側の協力を求めた。

続いてプレゼンテーションを行った村田会頭は、日伯経済関係の強化について、政治的・経済的困難に直面するブラジルには国運を賭けた痛みを伴う大きな変革が必要であると指摘した上で、その変革の一角を成すのが日伯EPAの締結だとして、それに向けたビジネス環境整備の一端を担う活動としてAGIRに取り組んでいると説明、議員らの理解と協力を求めた。

Pdf村田会頭プレゼン資料(PDF)
Pdf村田会頭発言原稿(PDF)日本語
Pdf村田会頭発言原稿(PDF)ポルトガル語

次に松永委員長から、AGIR活動の概要と本年1月からMDICとの間で行なっている政策対話の進捗報告ならびに食品部会(部会長=藤江太郎ブラジル味の素社長)が取りまとめた提言(ブラジル・世界に冠たる農業大国としての更なる発展に向けて)の説明が行なわれた。松永委員長は、ブラジルのあらゆる産業の競争力強化を図るには、課税、労働分野をはじめ、企業が日々直面するブラジルコストの是正が不可欠だとして、ICMS制度の抜本的改革、ST(代行納税制度)の廃止、移転価格税制の見直し、労働分野では、企業業績と乖離して増え続ける人件費負担の軽減、生産性向上を阻害する硬直的な労働法の問題点を指摘したうえで、産業界と労働組合が協調しながら現状の改善に取り組んでいく必要があるとして政府にその調整役を担うよう強く求めるとともに、ブラジルコストの是正に必要となる関係法の改正や新たな法律の策定など、ブラジルの産業再生とこれによる日伯間の経済関係の強化、ビジネス機会の拡大に向けた議員らの理解と協力を要望した。

Pdf松永委員長プレゼン資料(PDF)
Pdf松永委員長発言原稿(PDF)

公聴会の様子がライブ放送されました。その様子が下院のサイトよりビデオ観賞できます。(下記のリンクをクリックしてご覧ください)

http://www2.camara.leg.br/atividade-legislativa/webcamara/videoArquivo?codSessao=57500

公聴会における質疑応答:

セーザー議員は、日本からの投資動向、特に日本政府のマピトバ地域への投資意欲について質問した。また、ZPEに関して、北東地域は、国全体の人口28%に対しGDP比は14%と少なく一人当たりGDPも少ない事実があり、サンパウロ周辺にZPEが設立されることは、所得格差が開くことを意味するのでは疑問を投げかけた。そのほか、ブラジル電力のコスト高への対策、ICMS税収に依存する州が多くある中でどうICMS税の改革はどうするのか等の質問を行なった。ICMS税ST制度のカマラの改善提案について賛同、第二次世界大戦から経済復興した日本経済から見習うことは多く、日本人と公聴会を開催できることを嬉しく思うと結んだ。

次に発言したビトル議員は、日本からの技術移転、常に品質を求めていく日本人哲学や文化は尊敬に値し、その日本が見て、国土の広さや農業開発の可能性などがあるブラジルが、ポテンシャルのある国だということを嬉しく思うとコメントした。日伯交流を深めることはウィン・ウィンの関係を構築することを意味し、カマラのAGIR活動が投資に繋がることを認識できたので、支援していくよう他議員にも協力を呼びかけた。

村田会頭は、日本からの投資に関して、2011年には企業買収による大型投資がありその年だけ突出しているがそれ以外の年は平均して投資が行なわれていると回答した。ZPEと北東地域の経済開発については、地域格差への懸念はあるので今後も議論を重ねるべきだとした上で、自動車部品産業の観点から、労働者の質、技術力、裾野産業の集約率など総合分析するとサンパウロ付近でのZPE設置が、日系企業には魅力的であると伝えた。最後に、本日の公聴会は、AGIR活動を発展させるための貴重な第一歩となり、民間の提言を聞く場を作ってくれた委員会や議員へ感謝の意を述べた。

平田事務局長は、2011年の投資の増加は、2008年のリーマンショックの後、2010年のブラジルのGDP成長率が7.5%に達したこともあり、日本企業はブラジルの奇跡が再来したと判断したことも影響していると補足説明をした。また、2011年の75億ドルの投資の中には、キリンが3千億円を投じてスキンカリオール社を買収した投資額も含まれ、その後2012年~2014年までは平均して約30億ドルの投資となっていると語った。そして、ブラジルの構造改革が行われれば、日本企業はもっとブラジルに投資をするとしたうえで、改革を訴えた。また、ZPEに関しては、アクレ州やセアラ州で成功している事例もあるとしたうえで、ブラジルの産業の生産性向上や競争力強化には、新技術の導入が必要で、高い技術力のある日本の中小企業がブラジルに進出には、インフラ整備されているサンパウロ地域にもZPEを設置することが大切であると述べた。

星野公使からは、マピトバ地域開発については、昨年2月の日伯農業食料対話において二国間で覚書が締結されるなど、日本政府と日系民間企業は投資意欲があると応えた。また投資実現に向けては、ブラジル政府の明確な戦略やビジョン、具体的な開発事業計画、つまりどう投資を進めていくべきかなど、今後も議論を重ねながら投資判断をしていくことになると訴えた。

次に松永委員長は、北東地域との格差を縮ることは重要であり、北東地域の投資機会は多いと主張した。ただし積極的な投資のボトルネックとなっているのは、貧弱なインフラである。その改善のためブラジル政府はPIL(インフラ投資計画)を発表したが、ほとんど実現されていないとした。インフラ整備を行い輸送コスト等の改善が計られることで、北東地域への投資促進と経済発展に繋がると思われ、インフラ投資計画を確実に進めることを提案した。また、電力コスト高に関しては、水力発電に頼っているエネルギーミックスを改善することが必要であると返答、ブラジル政府が力をいれている風力発電や太陽光発電などを導入していくこともエネルギーミックスの多様化にも繋がるとした説明した。

日本側の回答を聞いた後、セーザー議員は、ブラジル鉄道網が米国と比較しても極端に少いのは、投資額が高いこともあると述べ、ブラジル政府は港の民営化などの制度改善を通じて、投資増加を図っているとした。また、北東地域で多くの風力発電事業が進められており、もっと積極的に開発事業に努めていくと述べ、政府の社会福祉コスト負担が多いが、インフラ投資の重要さを改めて認識したと、日本側の回答に感謝を述べた。

ビトル議員は、AGIR活動を一緒に進めていくことで、ブラジルコスト改善や産業競争力強化に繋がるかを再認識したとコメントし、AGIR活動を進展させる具体的な行動計画を作成することを提案した。5つのWGの会合に国会議員が参加することや各省庁と会合に参加するなど、具体的なアジェンダを作るべきだと訴えた。ブラジル政府への政策提言の打ち込みは簡単ではなく、テレコムに関連した提言だけで2500もの改定法案がある中、AGIR活動を進めていくのもそう簡単ではないとした上で、日本側と一緒に活動し、お互いに助け合うことで法案が進みやすくなることもあるとし、他議員もAGIR活動を一緒に進めるべきだと訴えた。

閉会挨拶でオリベイラ委員長は、今日の公聴会は、活発な議論が行なわれ、日伯の更なる協調がはかられた有意義な公聴会だったとし、今後もこの委員会として日本側の活動を全面的に支援し、カマラとも友好な関係を築いていくと結んだ。村田会頭は、我々の課題は5つのWGの中につめられており、WGリーダーと国会議員を交えた議論に進展することを願った。この公聴会は、どの政府機関と政策対話を行なえば良いかという疑問を解き、日伯経済関係の未来に向けた第一歩になったと主張した。星野公使は、カマラの提言はブラジル経済の発展に寄与するとし、提言の中には法改正を伴うなど解決の難しい課題も含まれているが、公聴会の場で提言できたことは政策対話活動を一歩前進したことになると本日の公聴会を評価し、今後もっと内容の濃い議論に発展していくことへの期待を示した。松永委員長は、ビトル議員がAGIR活動の具体的な活動計画を作成する提案したことを歓迎、今後AGIR活動への国会議員の参加が実現することで、制度改善がはかられ、日伯経済関係の発展に繋がっていくと締めくくった。

参加議員(所属政党/選出州)

ラエルシオ・オリベイラ下院議員 経済産業商業開発委員会委員長 (SD/SE)

ルイス・ニシモリ下院議員  伯日議員連盟 (PR/PR)

ジュリオ・セザール下院議員  前経済産業商業開発委員会委員長 (PSD/PI)

ビトル・リピ下院議員 元ソロカバ市長 (PSDB/SP)

タカヤマ下院議員  (PSC/PR)

ルカス・ベルジリオ下院議員  (SD/GO)

マウロ・ぺレイラ下院議員  (PMDB/RS)

グラート下院議員 (PSD/SP)

エルクラノ・パソス下院議員 (PSD/SP)

エバンドロ・ロマン下院議員 (PSD/PR)

リンコン・ポルテラ下院議員 (PRB/MG)

ハケル・ムニス下院議員 (PSD/MG)

民間部門参加者(所属団体・企業名)

ラファエル・キエクブッシュ産業政策スペシャリスト(CNIブラジル工業連盟)

河野賢二氏(ケンブリッジ・コンサルタント)

今年上半期の小売店舗は6万7,900店舗閉鎖

2年近く継続する経済リセッションや失業率の上昇、高止まりする金利、クレジット販売の与信強化、景況感悪化などの要因で、今年上半期のブラジル国内の小売店舗は壊滅的な打撃を受けて、ブラジル国内の6万7,900店舗が閉鎖を余儀なくされている。

全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)の調査によると、今年上半期の1日当たりの小売店舗の閉鎖は375店舗に達し、前年同期の2万7,800店舗閉鎖を143%増加して深刻な状況となっている。

6月の小売販売は前年同月比マイナス10.6%と二桁台の落込みが予想されており、昨年6月のマイナス8.6%をさらに上回ると予想、今後は食料品や日用品購買の小規模スーパーマーケット閉鎖に拍車がかかると予想されている。

昨年の小売店舗は27万8,500店舗が閉鎖に追い込まれたが、今年は26万7,200店舗が閉鎖に追い込まれると全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)では予想している。

サンパウロ州では、一般消費者はインフレ上昇に伴って価格の安い食料品購入を求めて卸売店舗での購入を優先しだした影響で、昨年末から今年6月末にかけて小規模スーパーを中心に小売販売の6,000店舗が閉鎖に追い込まれている。

2015年上半期の燃料・潤滑油販売の小売店舗は1,119店舗閉鎖されたが、今年上半期は3,786店舗に増加、前記同様にハイパー・スーパーマーケットは5,344店舗、2万2,824店舗となっている。

また前記同様に衣類・履物の小売店舗は4,548店舗、1万2,705店舗、家具・家電は1,880店舗、5,189店舗、医薬品・香水は1,725店舗、3,119店舗、書籍類・印刷物・製本は626店舗、1331店舗、事務機器・通信機器・情報機器は1,317店舗、1,446店舗、日用雑貨・装身具類は3,162店舗、7,035店舗、四輪・二輪・部品は3,352店舗、5,801店舗、建材は4,766店舗、7,193店舗となっている。

全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)の調査によると、全国の小売店舗は70万店舗に達してブラジルの国内総生産(GDP)の4.0%を占めるが、今年上半期のサンパウロ州の小売店舗は3万5327店舗が閉鎖を余儀なくされている。

今年第2四半期の労働者の平均賃金は失業率の増加に伴って前年同月比4.9%減少、ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査(Pnad)によると、今年4月~6月の第2四半期の失業率は11.3%に相当する1,160万人が失業している。

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)の発表によると、過去15か月間の自動車販売ディーラーは、新車販売不振で1226店舗が閉鎖に追い込まれて12万4,000人が職を失っている。

7月の新車販売は前年同月比20.29%減少の18万1,416台に留まっており、全国自動車販売業者連盟では、今年の新車販売を前回予想の前年比9.8%減少から18.2%減少の200万9,889台と大幅な下方修正を余儀なくされている。(2016年8月3日付けエスタード紙)

 

第2四半期の鉱工業部門生産は前四半期比1.2%増加

ブラジル地理統計院(IBGE)の月間鉱工業生産調査(Pnad)によると、第2四半期の鉱工業部門生産は、前四半期比1.2%増加して2014年第1四半期の0.03%増加以来8四半期ぶりに増加に転じている。

第2四半期の鉱工業部門生産が1.2%増加した要因として、在庫調整の進展並びに企業経営者の景況感改善、レアル通貨に対するドル高の為替による輸出増加が牽引している。

第2四半期の鉱工業部門の生産改善は依然として継続する経済リセッションで内需が縮小しているにも関わらず、ドル高の為替で輸出が内需の落ち込みをカバーしているが、鉱工業部門の回復基調サイクル入りは、今年末もしくは来年初めになると予想されている。

ブラジル地理統計院(IBGE)では、6月の鉱工業部門生産増加は調査対象の24セクターのうち18セクターに及んでおり、特にトラックやバスを含む自動車セクターが8.4%増加、医薬品・香水・医療機器セクターは並びに金属セクターはそれぞれ4.7%増加している。

第2四半期の鉱工業部門のセクター別生産比較では、資本財は第1四半期のマイナス2.1%から一転して6.6%増加、前記同様に中間財セクターはマイナス1.4%、マイナス0.1%、耐久消費財セクターはマイナス2.9%、マイナス1.9%、非耐久消費財セクターは0.5%増加、マイナス0.8%となっている。

6月の鉱工業部門生産は前年同月比マイナス6.0%を記録、前記同様に4月のマイナス6.8%、5月のマイナス7.5%から改善、また第2四半期の鉱工業部門生産は前年同期比マイナス6.7%と第1四半期のマイナス11.5%から改善している。

ブラジル地理統計院(IBGE)鉱工業部門調査担当のアンドレ・マセード部長は、在庫調整並びにドル高の為替で金属セクター並びに食品セクター、履物・衣類セクターは輸出増加につながったが、内需の落ち込みをカバーするには至っていないとコメントしている。(2016年8月3日付けヴァロール紙)

今年上半期の繊維・衣類セクターは悪化サイクルから脱出か

ブラジル繊維工業会(Abit)の調査によると、今年上半期の繊維・衣服部門販売は、国内経済リセッションの影響を受けて相変わらず停滞しているが、漸くトンネルの先に薄明かりが見えだした気配があるとラファエル・セルヴォネ会長はコメントしている。

昨年の繊維・衣服部門は在庫調整に追われていたにも関わらず、今年初めには適正在庫となったために生産は前年同期比9.2%減少、そのうち繊維生産は13%減少、設備稼働率は78.8%、衣類生産は11.6%減少、設備稼働率は83.3%であった。

今年初め5か月間の繊維・衣類のブラジル国内販売量は前年同期比12.7%減少、インフレ指数を差引かない名目販売金額は7.3%減少となっているが、インフレ指数を差引いた実質販売金額は二桁台の減少を記録している。

今年上半期の繊維・衣類輸出は9.11%減少の4億9,000万ドル、輸入は39.13%減少の20億1,300万ドル、貿易収支は44.97%減少の15億2,300万ドルの赤字を計上している。(2016年8月3日付けヴァロール紙)

 

事務局便り JD-046/16 「リオデジャネイロ オリンピック・パラリンピック 会場周辺の交通インフラについて」

                                                                                                                                                                            JD-046/16
                                           2016年8月3日                                                                                                                       
会員企業各位
                                                                                                                                                                           ブラジル日本商工会議所
                                          事務局                                                                                                                      

在サンパウロ日本国総領事館より「リオデジャネイロ オリンピック・パラリンピック 会場周辺の交通インフラについて」の情報を頂きましたので、お知らせ申し上げます。

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ブラジル日本商工会議所 会員各位

日頃より在サンパウロ日本国総領事館の活動に御理解と御協力を賜り御礼申し上げます。

さて、オリンピック期間中に邦人受け入れを予定されているいくつかの企業の方々が
会場周辺の交通事情等リオデジャネイロのインフラに関する情報をお求めになっていると伺いました。
そこで、現在、当館が在リオデジャネイロ総領事館から共有を受けております情報について皆様に御提供させて頂きます。
少しでも皆様の御役に立てば幸いです。
(既に様々な場で御説明している資料ですので、再見の方は御容赦の程。)

なお、在リオデジャネイロ総領事館では特設HP
http://www.rio.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/rio2016.html
を開設しております。
例えば問い合わせが複数あったという
「観光査証免除に関して五輪入場チケットの必要の有無」等は
この特設HP内からリンクで一度飛んでいただければ確認出来るようになっております。
是非こちらもご参照下さい。

(連絡先)      在サンパウロ日本国総領事館 経済班
                (11)3254-0100(代表)
cgjeconomia1@sp.mofa.go.jp
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JCI Brasil-Japão/サンタクルース病院一行が訪問

JCI Brasil-Japãoのショウジ・ノムラ会長並びにサンタクルース病院のレオ・オオタ マーケティングディレクターが2016年8月2日に商工会議所を訪問、応対した商工会議所日伯交流委員長の安田篤副会頭、平田藤義事務局長、日下野成次総務担当に8月6日並びに7日に文協大講堂で開催する大衆演劇団「響ファミリー」(響彬斗座長)と若手日本舞踊団「優美」&「喜楽」、訪日演奏経験のあるブラジル人有名バンド「オス・インクリーヴェイス」の慈善ショー「平和はは可能だ」に安田委員長はじめ会議所役員メンバーを招待した。またJCI Brasil-Japãoのマルシア・マリコ・ナカノ副会頭、サンタクルース病院のファビオラ・オオタ マーケティングマネージャーが同行した。
慈善ショー「平和はは可能だ」の詳細は https://www.facebook.com/events/1253222751356092/?ti=icl

Fujiyoshi Hirata, Atsushi Yasuda, Seidi Kusakano, Márcia Mariko Nakano, Shodi Nomura, Léo Sussumu Ota e Fabíola Ota

Seidi Kusakano, Fabíola Ota, Léo Sussumu Ota, Atsushi Yasuda, Shodi Nomura, Márcia Mariko Nakano e Fujiyoshi Hirata

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

 

回章 CIR-088/16  2016年第2四半期 監事会開催案内

                                                CIR-088/16
                                                2016年8月2日
監事 各位
財務委員長
                                                ブラジル日本商工会議所
                                                監事会議長 坂間カロリーナ

                  2016年第2四半期 監事会開催案内

拝啓

いつもお世話になっております。

さて、ご多忙なところ恐縮ですが、来る8月12日(金)正午 (お弁当代R$25/人)から監事会の会合(2016年度第2四半期会計監査)を当会議所の大会議室にて開催致しますので、ご参加頂きます様お願い致します。
 
御出欠の確認を8月10日までに事務局エレナ宛てに(メール secretaria@camaradojapao.org.br )ご連絡下さい。
敬具

Circular no. 088/16
São Paulo, 02 de agosto de 2016
Aos membros do Conselho Fiscal e Presidente da Comissão de Finanças
REUNIÃO DE CONSELHO FISCAL – 2o TRIMESTRE DE 2016
Agradecemos a V.Sas. pelo apoio e compreensão dispensados para as atividades desta Câmara.
Por meio desta, convocamos V. Sas. para a REUNIÃO DO CONSELHO FISCAL SOBRE O RESULTADO DO 2o TRIMESTRE DE 2016, a ser realizada às 12 h do dia 12.08.2016 (sexta-feira), na sede social da Câmara (Av. Paulista, 475 – 13o andar).
Na ocasião, será cobrada a taxa de R$ 25,00 referente ao almoço.
 
Solicitamos a confirmação de participação com Sra. Elena da Secretaria pelo e-mail secretaria@camaradojapao.org.br até o dia 10.08.
Atenciosamente,

Carolina Sakama
Presidente do Conselho Fiscal  

 

今年7か月間の新車販売は24.7%減少

7月の新車販売は営業日数が前月比で1日少なかったにも関わらず、前月比5.6%増加の18万1,400台を記録して3カ月連続で前月比を上回った一方で、前年同月比では20.3%と大幅な下落を記録している。

今年初め7か月間の新車販売は、継続する経済リセッション並びにインフレの高止まり、資本財向けクレジット縮小、失業率増加に伴う一般消費者の景況感の大幅悪化などの要因で、前年同期比24.7%減少の116万4,000台に留まっている。

LCA Consultores社エコノミストのロドリゴ・ニシダ氏は、7月の新車販売は前月比で上昇したにも関わらず、今後2~3か月間の販売実績を見ないと今後の傾向が予測できないと否定的な見方をしている。

LCA Consultores社では今年の新車販売を前年比20%減少を予想、また全国自動車工業会(Anfavea)では、下半期の回復傾向も不透明なために前年比19%減少の200万台前後を予想している。

7月の1日当たりの平均新車販売は8,600台、また7月のトラック販売は前月比12%増加したにも関わらず、前年同月比では28.8%と大幅な下落を記録して回復傾向が全く見られない。

7月のメーカー別新車販売比較では、GMのシェアは16.9%でトップ、フィアットは870台少ない16.4%で2位、ワーゲン社は12.3%で3位、トヨタ社が9.6%で初めて4位に浮上、フォード社はトヨタ社より100台少ない5位、現代自動車は9.2%のシェアで6位に転落している。

7月のベストセラーカーはシボレー社のOnix車で1万1,600台を販売、現代自動車の HB20車は9,700台で2位、フォード社の Ka車は7,200台、フィアット社の Palio車は6,000台、シボレー社の Prisma車は5,900台を販売している。(2016年8月2日付けエスタード紙)

 

今年7か月間の貿易収支は282億3,000万ドルの黒字計上

開発商工省(MDIC)の発表によると、今年初め7か月間の貿易収支は、282億3,000万ドルの黒字を計上して1989年から統計を取り始めて最高の貿易収支黒字を計上している。

しかし今年初め7か月間の貿易収支黒字282億3,000万ドルは、輸入が経済リセッション並びにドル高の為替で前年同期比27.6%と大幅減少の784億ドルに留まり、また輸出は鉄鉱石や農産物の国際コモディティ価格減少や世界貿易の縮小などの要因で、前年同期比僅かに5.6%減少の1,066億ドルに留まったために貿易収支黒字が拡大している。

今年初め7か月間の輸入品目では燃料・潤滑油の輸入は前年同期比47.7%減少、消費財は27.9%減少、中間財は24.9%減少、資本財は20.2%減少と経済リセションに伴う需要減少でそれぞれ大幅に減少している。

また今年初め7か月間の輸出品目では、第一次産品輸出額は前年同期比9.1%減少の482億5,800万ドル、特に原油並びにコーヒー豆、鉄鉱石が輸出減少を牽引、完成品輸出では、自動車部品減少が牽引して2.3%減少の407億7,700万ドルとなっている。

7月の原油開発用プラットフォーム輸出は9億2,300万ドルを記録、今年7か月間のプラットフォーム輸出は前年同期比136%増加、半完成品輸出は僅かに0.2%増加の152億600万ドル、石油派生品の貿易収支は9億8,300万ドルの赤字を計上している。

7月の輸出は前年同月比3.5%減少の163億3,100万ドル、輸入は20.3%減少の117億5,200万ドル、貿易収支は45億7,800万ドルの黒字を計上している。(2016年8月2日付けヴァロール紙)