第9回外交関係樹立120周年記念実行委員会

梅田邦夫実行委員長(在ブラジル日本国特命全権大使)は10日午後3時、サンパウロ総領事館の多目的ホールで今年、最終回の120周年実行委員会を開催した。会議所から村田会頭と平田事務局長が参加した。

第1回のキックオッフ(2014年8月29日)準備会合から約1年4か月が経過、今年だけでも全伯で約500件の外交関係樹立120周年記念イベントが開催されたとの報告があった。お互いが120年間の絆を確認すると伴に、また両国の交流が築く次の120年を模索した年であったと言えるかも知れない。

年初から推進して来た諸活動は実質的には梅田実行委員長の強力なリーダーシップの下に在ブラジル日本大使館(在伯大)が中心となり、在サンパウロ総領事館、リオ・デ・ジャネイロ総領事館をはじめJICA、国際交流基金、JETRO、JBICの政府関係機関に加え日系諸団体が一体となって推進して来た。この象徴的な官民連携の行事も暦の上では残すところ後僅か20日で終了する。

今回の第9回会合では「特別事業などの実施状況」、「秋篠宮同妃両殿下の訪伯を含む120周年記念事業実施報告」、「ジウマ・ルセーフ大統領の訪日延期」の3点が主な議題に挙がった。

在伯大から特別事業の収支状況も詳細な説明があり、収入の内訳としてホワネー法口座の寄付額がR$1,130,750、その寄付額から生ずる利息R$20,208および非ホワネー法口座の寄付額R$976,376を加え、合計額はR$2,127,334となっている。

収入合計R$2,127,334に見合う支出額の中にはホワネー法口座で未消化の残額(国庫納入)のR$27,273以外に花火祭りの経費R$578,258、日伯プロジェクト展覧会の経費R$145,331、日本館の修復工事費R$193,746 追加として120周年記録誌編纂の見込み費R$59,041も計上されている。

今回の会合で何といっても大きな話題は11月27日に伯国側から突然通報のあったジウマ大統領の訪日延期である。120周年のフィナーレを飾る行事には両陛下をはじめ安倍総理や関係大臣および経済界のリーダー等が参列、ブラジルからは数名の閣僚(アブレウ農業大臣、モンテイロ開発商工大臣、ブラガ鉱業エネルギー大臣、ヴィエイラ外務大臣、ヒルトン スポーツ大臣、ワグネル官房長官等)や経済ミッションが同行する予定であったからだ。

梅田大使は実行委員長としても10年ぶりの現役伯大統領の訪日に期待、昨年、安倍総理訪伯時に「戦略的グローバル関係に関する共同声明」の具現化や広範囲な分野における関係強化が合意されていただけに、また首脳レベルの相互訪問は二国間関係を前進させる最高の機会であったにもかかわらずと苦言を呈しながら複雑な心境で述懐した。

しかしながら、この2回目の訪日キャンセルのハプニングで両国の関係が一時的に危ぶまれるほどでは無く、去る12月4日にブラジル産加工牛肉の輸入解禁や和牛の輸入解禁が又JBICとBNDESとの間で地球環境保全に関する約1億米ドルのクレジットラインの設定が表明されている。その他、早期実施が望まれる案件については準備が整い次第、順次個別に公表・実施される見通しとの事だ。

また在伯大から日系社会との連携強化の一環として現在進行中の各種招聘プログラムの充実拡充、JICAによる日経研修員受け入れの充実、JICAによる日系社会ボランティアの倍増、日本祭り支援、日系病院支援、日本語教育支援、日本食普及支援、NHKによる日伯外交関係樹立120周年記念番組の制作・放映や今後の案件として領事事務所の総領事館格上げ、日系コミュニティーの実態調査、草の根人間の安全保障無償、同文化無償や邦字紙を活用した日本の発信力強化等々について報告があった。

平田事務局長はジャパンハウスの設置目的・意義の観点から既にサンパウロ市の年間行事に指定されサンパウロ州政府や同市が後援を行い市民に愛され定着している例えば、リベルダーデ商工会が主催する恒例の「餅つき大会」や風物詩になった「七夕祭り」の諸行事に対し、サンパウロ総領事館や文化交流の本家本元である国際交流基金による後援名義貸与の可能性について同商工会に代わって打診した。関係各位から非常に前向きな賛同表明があった。

当所も去る12月常任理事会において基本的に日本の在外公館が後援を認定した諸事業については、今後出来るだけ会議所ロゴの使用を認めて挙げ、且つ当所のメールマガジンを用い会員にも広く呼びかけを行い協力して行こうと言う申し合わせを行った背景がある。

本実行委員会に携わった在外公館の方々をはじめ関係諸団体また特に日伯の関係強化に情熱を注ぎ、州政府の公式訪問においては未曾有の成果を挙げ、終始一貫リーダーシップを発揮された梅田実行委員長に心からお礼を申し上げる。

2015年度の商工会議所の忘年会に250人が参加して開催

2015年度の商工会議所の忘年会は、2015年12月10日午後7時から10時過ぎまでブッフェ・コロニアルに満員御礼の250人が参加して開催、司会は日本語担当が川口 大次郎 相互啓発委員会副委員長、ポルトガル語は前田カリーナ アシスタントが務め、初めに相互啓発委員会の安田 篤委員長は、開催挨拶として今年の不景気を吹っ飛ばす盛り沢山な70年代の日本のフォークソングを中心に演奏する会員サラリーマンバンド、矢崎愛と草村芳哉のキーボード&サックスのBGM演奏、素晴らしい景品が用意されているプレミア大抽選会など存分に楽しんでくださいと挨拶した。

村田俊典会頭は会議所活動の1年間の総括として、2015年は激動の1年間であったが、官民一体となって行動、懇親昼食会では多くの州知事が講演、修好120周年記念では花火祭りへの200万レアルを突破する寄付金への協力、梅田大使の各州訪問随行、政策対話委員会によるAGIR活動の活性化、11月からMDICとの政策対話スタート、9月に日伯経済セミナー、11月末の医療セミナーにそれぞれ300人が参加、進出日系企業と地場企業のコミュニケーション強化やブラジル国内の日系会議所への情報コンテンツの提供などについて説明、また会議所共催のセミナー成功に対する平田事務局長や事務局員の尽力に対するお礼を述べた。

梅田邦夫大使は乾杯の挨拶で、修好120周年記念行事の協力に対してお礼を述べ、来年は今年以上に激動の年なるが、官民一体となって怒涛の波を乗り切っていこうと挨拶した。

本年6月に結成された男女6名によるサラリーマンバンド「Antiques」の細谷浩司リーダーが演奏曲並びにバンドメンバーを紹介、初めに「恋」を演奏、続いて「青葉城恋歌」、「ダスティ・ホフマンになれなかったよ」、「青春の影」、ボサノバ調に編曲した「やさしさに包まれたなら」、「あのすばらしき愛をもういちど」、「今はもう誰もいない」、「コンドルは飛んでゆく」、「岬巡り」を歌と演奏で盛り上げ、プレミア大抽選会では最高潮に達し、最後に「蛍の光」を参加者全員で合唱して閉会した。

*プレミア大抽選会の商品名、提供企業、当選者リスト

 

Karina Maeda e Daijiro Kawaguchi (Foto: Rubens Ito / CCIJB)

Atsushi Yasuda, presidente da Comissão de Desenvolvimento Profissional Mútuo (Foto: Jiro Mochizuki)

Toshifumi Murata, presidente da Câmara (Foto: Rubens Ito / CCIJB)

Kunio Umeda, embaixador do Japão no Brasil (Foto: Rubens Ito / CCIJB)

Banda Antiques (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

Ai Yazaki (teclado) e Yoshiya Kusamura (sax) (Foto: Rubens Ito / CCIJB)

Sorteio de brindes entre os participantes (Fotos: Rubens Ito / CCIJB)

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在ブラジル日本大使館の伊藤諭書記官が訪問

在ブラジル日本大使館の伊藤諭書記官が2015年12月10日に開催される官民合同会議の打ち合わせのため商工会議所を訪問、平田藤義事務局長、天谷浩之アドバイザーが応対した。また、中小企業支援策や、企業進出の際に課題となったているブラジルコスト、特に税制問題についての意見交換を行なった。その中でビジネス環境整備やAGIR活動を活発にする為の協力体制や、セミナーへの支援についての話し合いを行なった。

左手前から平田藤義事務局長/天谷浩之アドバイザー/在ブラジル日本大使館の伊藤諭書記官

日本エネルギー経済研究所が会議所を訪問

2015年12月9日、日本エネルギー経済研究所地球環境ユニット地球温暖化政策グループの金星姫主任研究員(経済博士)と渡辺俊平研究員が会議所を訪問、応対した平田事務局長に日本企業の進出状況、日系企業のブラジル進出における利点・課題、ブラジルにおける省エネ製品・ビジネスの需要や国際協力等についてヒアリングを行うほかブラジルビジネスにおける干渉、伯政府に対するアプローチの仕方などについて意見交換を行った。

 

左から平田事務局長/日本エネルギー経済研究所地球環境ユニット地球温暖化政策グループの渡辺俊平研究員/金星姫主任研究員(経済博士)

CIR.0144/15 2016年度第1四半期会費ご依頼の件

CIR144/15

2015年12月09日

 

会員各位    

ブラジル日本商工会議所

会頭   村田俊典

  財務委員長 内山元雄

 

2016年度第1四半期会費ご依頼の件

 

拝啓  時下益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。

 

各位におかれましては、常日頃より当会議所事業にご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

 

2016年度第1四半期の会費に就きましては、2015年第4四半期と同額でお願い致します。

 

 

                    

なお、お支払に就きましては別途ブラジル三菱東京UFJ銀行の方から請求がまいりますので宜しくお願い申上げます。

 

今後とも何卒宜しくお願い致します。

 

敬具

 

 

 

 

フジアルテ株式会社の林秀隆専務取締役が訪問

フジアルテ株式会社の林秀隆専務取締役並びに同出雲営業所の山内康己営業所長、フジアルテ・ド・ブラジルポロロッカ社の森山良二社長が2015年12月7日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長と低迷するブラジル政治経済の現状、COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)の2020年以降の新しい温暖化対策の枠組み、日系ブラジル人の日本での就労問題など多岐に亘って意見交換を行った。

左からフジアルテ・ド・ブラジルポロロッカ社の森山良二社長/平田藤義事務局長/フジアルテ株式会社の林秀隆専務取締役/同出雲営業所の山内康己営業所長

 

伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社経営企画部市場総括チームの千ケ崎健氏が訪問

伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社経営企画部市場総括チームの千ケ崎健氏並びに伊藤忠丸紅鉄鋼ブラジル会社の進藤章社長が2015年12月7日に商工会議所訪問、応対した平田藤義事務局長とブラジル経済の動向や世界経済の潮流など多岐に亘って意見交換を行った。

左から伊藤忠丸紅鉄鋼ブラジル会社の進藤章社長/伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社経営企画部市場総括チームの千ケ崎健氏/平田藤義事務局長

2016年のサンパウロ州小売業界は2年連続で減少予想

サンパウロ州商業連合(Fecomercio‐SP)の予想によると、2016年のサンパウロ州小売業界の売上総額は前年比5.1%減少の5,040億レアルに留まると予想、今年は前年比7.0%減少の5,307億レアルが予想されている。

サンパウロ州商業連合(Fecomercio‐SP)では、来年のブラジルのGDP伸び率はマイナス3.0%と今年に引き続いて同率の経済停滞になると予想、2年連続でのGDP伸び率マイナスは、1930年以来の経済リセッションに陥っているとFecomercio‐SPのアントニオ・カルロス・ボルジェス取締役は説明している。

またFecomercio‐SPでは、来年のインフレ指数を7.0%、今年は10%、前記同様にSelic金利は14.00%、14.25%、ドルの為替はR$4.20、R$4.00、個人向けクレジットは前年同様マイナス5.0%、サラリーは前年同様マイナス3.0%をそれぞれ予想している。

ジウマ・ロウセフ大統領に対する罷免請求による大統領退陣の可能性など先の見通せない政治問題で国際的な信用下落、財政再建政策の停滞、商業銀行の金利上昇に伴うクレジット金利の上昇、インフレ高騰による一般消費の冷え込みや失業率増加などの要因で、現在のブラジルの信用格付け変更をアントニオ・カルロス・ボルジェス取締役は憂慮している。

10月中旬に格付け会社フィッチは、ブラジルの信用格付け「BBB」から1段階引き下げて投資適格級としては最低の「BBB-」を付与して投資適格級をかろうじて維持しているにも関わらず、2016年初めに投機的等級の「BB+」に格下げされる可能性が現実的になってきているとアントニオ・カルロス・ボルジェス取締役は予想している。

2015年のサンパウロ州小売販売部門調査では、30セクターのうち医薬品・香水セクター並びにスーパーマーケットセクターは前年比2.0%それぞれ増加予想、しかしその他の18セクターでは軒並み前年を下回ると予想されている。

2015年の自動車部品・アクセサリーセクターの小売販売は前年比マイナス3.0%の103億7,600万レアル、自動車販売ディーラーセクターは前年比マイナス16.6%の633億7,700万レアル、家電・電気機器・デパート小売りセクターはマイナス15.1%減少の439億2,400万レアル、建材セクターはマイナス12.2%減少の380億7,300万レアルとなっている。

前記同様に家具・装飾セクターはマイナス11.8%の75億5,400万レアル、衣類・繊維・履物セクターはマイナス461億4,100万レアル、その他の小売りセクターはマイナス9.9%の1,105億6,400万レアル、医薬品・香水セクターは前年比2.0%増加の357億8,400万レアル、スーパーマーケットもセクター前年比2.0%増加の1,749億200万レアルであった。(2015年12月7日付けヴァロール紙)

 

トップ4自動車メーカーのマーケットシェアは60%割れか

12年前のフィアット並びにジェネラルモーターズ、ワーゲン社、フォード社のトップ4自動車メーカーのブラジル国内の自動車販売占有率は82%に達していたが、昨年は65%まで減少、現在のマーケットシェアは58.6%まで減少、今年は60%割れが確実になると予想されている。

現在のブラジル国内の自動車販売は、中産階級増加、自動車向けクレジットの長期分割払いやハードルの低い与信審査などが牽引して2012年まで自動車販売は好調に推移した影響で、海外からの新規参入メーカー増加で26自動車メーカーが2,800種類に及ぶモデル、バージョンの異なる自動車を市場に投入して、マーケットシェア獲得に凌ぎを削っている。 

今年1月~11月のフィアット社のバスやトラックを除く新車販売は前年同期比22万9,000台減少した影響で、マーケットシェアは昨年同期の21.2%から17.8%まで減少、しかしトップシェアは依然確保している。

また今年1月~11月のワーゲン社の新車販売は、前年同期比18万2,000台減少してマーケットシェアは昨年同期の17.3%から15.0%に減少、ジェネラルモーターズは2.0%減少の15.5%で3位に後退している。

今年1月~11月のフォード社の新車販売は前年同期の9.2%から10.5%と4大メーカーでは唯一増加、特に大衆自動車のKa車の販売増加が大きく寄与、その他の自動車メーカーのマーケットシェアは41.4%となっている。

マーケットシェア6位のルノーは、中型ピックアップ車のOroch車を市場に投入してジェネラルモーターズのピックアップS10車と競合、スポーツ用多目的車であるスポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)では、フォード車のEcoSport車がトップシェアを確保しているにも関わらず、ホンダは HR-V車、 Jeep社はRenehade車を投入して、パイが小さいマーケットシェア争いが激化してきている。(2015年12月7日付けヴァロール紙)

社会保障院の都市部収支が2010年以降で初めて赤字に転落か

今年9月末まで3四半期連続の経済リセッションによる国内経済停滞や失業率増加で、社会保障院(INSS)の都市部の納付金が大幅に減少してきており、今年初め10か月間の都市部の収支は12億6,600万レアルの赤字を計上、2010年以降では初めて赤字に転落している。

昨年初め10か月間の都市部の収支は15億3,430万レアルの黒字を計上していたにも関わらず、製造部門向け減税政策の中止やインフレ高騰、過剰在庫、企業経営者や一般消費者の景況感の悪化、施造業部門の収支悪化、失業率の増加に伴って、特に都市部の納付金減少による収支が悪化してきている。

今年初め10か月間の社会保障院(INSS)の農村部の収支は、農畜産関連の国際コモディティ価格の減少に伴う農業関連企業の収益悪化、改善しない納付金の増加などの要因で、前年同期比10.5%増加の727億9,600万レアルの赤字に拡大している。

今年の社会保障院(INSS)の収支は、前年比52.36%増加の863億8,900万レアルの赤字計上が予想されており、年金改革として国会で承認された85/95方式と呼ばれる派生方式の採用が決定しているにも関わらず、社会保障院にとって負担の大きい農村部の年金支給改革などが急務となっている。(2015年12月7日付けヴァロール紙)