金利上昇に伴って外資による金融投資が増加

今年の経常収支は900億ドルの赤字が予想されているが、ブラジルの国内経済の停滞に伴って海外投資家による製造業部門の対内直接投資は減少、しかしSelic金利の上昇に伴って短期的な金融投資が増加すると予想されている。

2004年~2007年のブラジルの経常収支は大幅な黒字を達成していたが、2008年のリーマンブラザーズ証券破綻をきっかけとした世界金融危機後はブラジルの経常収支の黒字幅は大幅に減少した。

2012年までのブラジルの経常収支は製造業部門向け対内直接投資が赤字幅を補っていたが、2013年以降はブラジル国内経済の停滞に伴って製造業部門向け対内直接投資が減少、しかし金利上昇に伴って短期的な金融投資に依存している。

Rosenberg Associados社のラファエル・ビスタファ氏は、ヨーロッパや日本などの金融緩和政策で海外投資家による今年の短期的なブラジル国債などの金融投資は総額300億ドルに達すると予想している。

海外投資家は日本などの海外市場で安い金利で資金を調達、金利の高いブラジル国内市場で金融投資をするキャリートレードが増加するとイタウー銀行のエコノミストのジューリア・ゴティリエブ氏は説明している。(2015年3月10日付けエスタード紙)

 

BNDESはキューバの空港の改修や拡張工事向けにクレジット提供

連邦警察のラヴァ・ジャット作戦による汚職問題で大半のゼネコン大手が関係している影響でブラジル国内での資金調達は難しくなってきているが、キューバの空港改修や拡張工事を請け負っているオデブレヒト社は社会経済開発銀行(BNDES)からクレジットを供与される。

このキューバの空港改修や拡張工事は2013年にキューバ政府との間で締結されており、ハバナ空港並びに地方都市の4空港の改修や拡張工事向け建設工事総額は1億7,300万ドル、そのうち1億5,000万ドルをBNDES銀行が提供する。

ハバナ空港並びに地方都市の4空港の改修や拡張工事は3月から開始、オデブレヒト社はキューバで総額2億700万ドルのインフラ整備向け工事を請け負っており、キューバ政府は5,700万ドルのクレジットを提供する。

2014年1月にジウマ大統領がハバナ市を訪問した時にマリエル港湾コンビナート内に工業団地の創設、サトウキビや米収穫の機械化、観光プロジェクト、医薬品工場の建設向けに特別クレジット枠の2億9,000万ドルを約束していた。(2015年3月10日付けエスタード紙)

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが訪問

2015年3月9日、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの藤井 恵 コンサルティング・国際事業本部 国際本部 国際ビジネスコンサルティング室 チーフコンサルタントが会議所を訪問し、応対した平田 藤義事務局長とブラジルサンパウロの生活環境などについて意見交換を行った。また訪問にはWECの江上耕一郎社長も同行した。

 

左から平田 藤義事務局長/WECの江上耕一郎社長/三菱UFJリサーチ&コンサルティングの藤井 恵 コンサルティング・国際事業本部 国際本部 国際ビジネスコンサルティング室 チーフコンサルタント

ブラジルはメキシコとの自動車協定を更新

メルコスール・メキシコの自動車協定(ACE55号)が発効した2003年から2010年まではブラジルの貿易黒字が続いていたにも関わらず、2011年に初めて貿易赤字となったためにブラジル側は貿易協定の見直しを要求していた経緯があった。

今年3月18日までの両国の自動車貿易のクオッタは16億4,000万ドルであったが、今後4年間のクオッタは15億6,000万ドルに減少、2012年からの対メキシコの自動車部品最低現地調達率は35%、2016年の最低現地調達率は40%に引き上げられ、その後毎年3.0%引き上げられる。

2012年のメキシコからの自動車輸入クオッタは14億5,000万ドル、2013年は15億6,000万ドル、2014年は16億4,000万ドルと毎年増加してきていたが、新たなクオッタは2013年と同じ15億6,000万ドルに引き下げられる。

昨年のメキシコの自動車生産はブラジルを抜いてラテンアメリカではトップに上昇、また二国間のトラックの貿易協定は5月に話し合われる予定となっている。(2015年3月9日付けエスタード紙)

 

第7回労働WG会合開催

機能強化委員会(村田 俊典委員長)の第7回労働ワーキンググループ(松澤巧グループ長)会合は2015年3月9日午後4時から5時30分まで17人が参加して開催、初めに東崇徳副グループ長が労働時間に関する追加改善施策についての現状、問題点、ビジネスへの影響、改善提案について説明、天谷浩之アドバイザーが就労ビザに関するヒヤリング結果について説明、松澤巧グループ長はAGIR提案として労働問題調停制度の確立、労働裁判における適正な費用負担、フェリアス取得回数の柔軟化、公的な人件費負担軽減制度の導入、見習い生雇用制度の実用的な運用などについて、文章の表現方法や適切な言葉のチェックなどについて参加者と意見交換した。

参加者リスト
グループ長/松澤巧(ブラジル味の素)、副グループ長/東崇徳(ブラジルトヨタ自動車)、委員/小野寺良二(南米新日鐵住金)、北健人(アイシンオートモティブ)、宇野怜輔(安田マリチマ保険)、破入マルコス(AUTHENT)、西口阿弥 (EYサンパウロ)、上野秀雄(クラシキブラジル)、堀川サンドロ(クラシキブラジル)、上床憲司(伊藤忠ブラジル)、佐藤英則(ブラジル住友商事)、辻本希世(ジェトロ)、木戸淳裕(双日ブラジル)、事務局/平田藤義事務局長、大角総丙編集担当、天谷浩之アドバイザー、吉田章則調査員

左から松澤巧グループ長(ブラジル味の素)/東崇徳副グループ長(ブラジルトヨタ自動車)

 

2014年の製造業部門の貿易赤字は588億6,000万ドル

2014年の製造業部門の貿易赤字は、付加価値の高い完成品の価格競争力の減少で588億6,000万ドルを計上、付加価値の低い完成品の輸出が製造業部門の70%を占めている。

2006年の製造業部門の貿易収支は321億7,000万ドルであったにも関わらず、毎年、付加価値の高い完成品の輸出減少に伴って、昨年の製造業部門の貿易収支は588億6,000万ドルの赤字を計上している。

2006年の鉱業部門の貿易収支は36億7,000万ドルの黒字であったが、鉄鉱石などの国際コモディティ価格の上昇に伴って昨年の鉱業部門の貿易収支は188億6,000万ドルの黒字を計上している。

2006年の農畜産部門の貿易収支黒字は81億1,000万ドル、昨年の農畜産部門の貿易収支は313億5,000万ドルの黒字を計上、2006年のその他の貿易収支は46億9,000万ドルの黒字を計上、昨年のその他の貿易収支は46億9,000万ドルの黒字を計上している。

製造業部門による税収は全体の1/3を占めているにも関わらず、ブラジル全体のGDPに占める割合はわずかに13%にとどまっているとサンパウロ州工業連盟(Fiesp)では指摘している。

全国工業連合(CNI)のジエゴ・ボノモ貿易担当部長は、ドル高の為替は輸出競争力にとっては追い風となるにも関わらず、連邦政府が税制改革をしなければブラジルの工業製品輸出の価格競争力は改善しないと説明している。(2015年3月9日付けエスタード紙)

 

上場廃止企業が増加

2014年のサンパウロ証券取引所(BM&FBovespa)に新規株式公開(IPO)した企業は1社にとどまった一方で、上場廃止した企業は15社に達しており、今後も上場廃止企業が増加すると予想されている。

上場廃止した理由として上場維持には株主総会や決算開示、監査法人への報酬などの膨大なコストがかかり、また株式を公開していると「買い占め」の脅威に常にさらされていることになり、それを避けるに上場を廃止する企業が増えてきている。

2014年の上場廃止した企業15社のうち8社は第4四半期に集中しており、有価証券取引委員会(CVM)に上場廃止を申請している企業として、たばこメーカーのソウザ・クルース社並びにホテルチェーンのBHG社、 Bic Banco、 Companhia Providenciaがある。

また工作機械メーカーのロミ社並びにTarponファンドから13億レアルでの買収提案を受けているAbril社も上場廃止を検討していると予想されており、ソウザ・クルース社をコントロールしている英国資本のBritish American Tobacco社は、世界中の子会社の上場廃止を行っている。(2015年3月9日付けエスタード紙)

CIR-036/15 異業種交流委員会 講演会のご案内

CIR 036/15

2015年3月06日

会員各位

                             ブラジル日本商工会議所

                             異業種交流委員会

                             委員長 江上知剛

 

異業種交流委員会講演会のご案内

 

ブラジル日本商工会議所異業種交流委員会の講演会を下記の通り開催致します。

皆さんの参加をお待ちしています。

 

  •  記  –

講演者: 細川 多美子氏

       サンパウロ人文科学研究所常任理事

 

      (プロフィール) 

       上智大学ポルトガル語学科卒。 ブラジル紹介誌「ブンバ」元編集長。 

       ポルトガル語専攻の大学時代にサンバに出会い、リズムのノリに衝撃を受け

       卒業後ブラジルに留学。リオのカーニバルに参加歴20年。

サンバの世界を文化人類学的に分析中。

  

演題 :「 サンバとカーニバルに一歩近づく。

~ブラジルに居る間にはまってください~  」                     

リオのカーニバルに参加して20年。サンバのリズムに乗せてカーニバルの変遷とエピソードをご自身の体験も重ねお話し頂きます。

     

  日時 : 2015年3月24日 19時~21時30分 

 

場所 : ブラジル日本語センター(CBLJ)

     Rua Manoel de Paiva 45  Sao Paulo

     Tel (11)5579‐6513  又は5579‐7337

 

  参加費 : 35レアル 

食事及び飲み物(ビール、ソフトドリンク)を用意します。

       参加費は当日徴収させて頂きます。(領収書も用意します。)

       食事他を用意する関係上、参加申し込みされた方で当日欠席された場合は

後日、参加費を徴収させて頂きます。

 

  お申込み: 3 月20日(金)までに下記申込サイトからお申込みください。

       ( http://camaradojapao.org.br/evento/ja/eventos/20150324-koenkai )

※企業名、お名前、メールアドレスを入力するだけの簡単なシステムです。後ほど申込確認の自動メールが配信されます。

                                                  

 

以上