社会経済開発銀行の中規模企業向けクレジットが拡大

社会経済開発銀行(BNDES)の大企業向けクレジットは、政策誘導金利(Selic)の引き上げで海外での低金利によるクレジット拡大に伴って減少してきているが、海外での資金調達ができない中規模企業向けクレジットが拡大してきている。

BNDES銀行の2011年の上場企業向けクレジット総額は9,020億レアル、2012年には9,450億レアル、2013年は1,012億レアルまで上昇、2012年のBNDES銀行のクレジットのマーケットシェアは12.4%、2013年は14.7%に拡大している。

2012年の上場企業向けクレジット総額は7,349億レアル、そのうちヴァーレ社並びにペトロブラス石油公社向けクレジットは1,987億レアル、前記同様に2012年は8,404億レアル、2,580億レアル、2013年は1兆610億レアル、3362億レアルであった。

2012年のヴァーレ社向けクレジット総額は434億レアル、ペトロブラス向けクレジットは1,552億レアル、前記同様に2012年は618億レアル、1,961億レアル、2013年は689億レアル、2,678億レアルであった。(2014年6月9日付けエスタード紙)

過去12カ月間の対内直接投資は650億ドル

過去12カ月間の経常収支赤字は816億ドルに達しているにも関わらず、海外投資家による過去12カ月間の対内直接投資は650億ドル前後で推移しており、海外投資家によるブラジルへの対内直接投資は継続してきている。

中銀による過去8週間の今年の対内直接投資予想は600億ドルで推移しており、ドイツ銀行は今年の対内直接投資総額を600億ドル、2015年は650億ドルをそれぞれ予想している。

KPMGの発表によると今年1月から3月までのM&Aは193件で45%は海外投資家によるブラジル企業の買収であったが、昨年同期のM&Aは192件、そのうち海外投資家によるブラジル企業の買収は40%であった。

世界金融危機発生時の2008年のM&Aは663件、そのうち海外投資家によるブラジル企業の買収は28%、昨年の農畜産部門並びに鉱業部門の対内直接投資は全体の20.2%、製造業部門は30.8%、サービス業部門は48.84%であった。

今年の農畜産部門並びに鉱業部門の対内直接投資は全体の10.7%、製造業部門は21.2%、サービス業部門は67.6%と大幅に増加してきている。(2014年6月9日付けヴァロール紙)

 

EYが会議所を訪問

2014年6月6日、EY(アーンスト&ヤング)の林浩孝ジャパンビジネスサービスマネージャーとEYアドバイザリー株式会社から大崎雄介氏が会議所を訪問し、応対した平田事務局長と意見交換などを行った。

左から大崎雄介氏、林マネージャー、平田事務局長(foto: Rubens Ito/ CCIJB)

平成26年度春の叙勲伝達・祝賀式に出席

2014年6月5日、平成26年度春の叙勲伝達・祝賀式がサンパウロ総領事公邸で行われ、会議所から天野一郎副会頭(日系社会委員長)が出席した。 また夜に文協で行なわれた日系団体共催の伝達式には上野秀雄副会頭(総務委員長)が出席。受賞者は以下4名、川村 万里子氏(大志万学院 名誉理事)、菅野 鉄夫 氏、(汎パライーバ地方日系団体連合会 会長)、下本 八郎 (サンパウロ州議会 元議員)、森口 忠義 イナシオ(サンパウロ日伯援護協会 前会長)。

(Fotos: Jiro Mochizuki/Fatos BJ)

サンパウロ総領事公邸での伝達式

文協での伝達式

【新車販売台数が5月に7.2%の落ち込み 業界の悲観的観測が強まる

割引の導入や無利息の自動車ローン、従業員価格での販売、燃料チケットのサービスなど、自動車メーカーの多くがあの手この手で販促キャンペーンを実施してきたが、新車販売市場の速報値を見る限り、消費者の購買意欲に火をつけるには至っていない。乗用車と小型商用車、トラック、バスを含めた2014年5月の新車販売台数は29万3,400台で、31万6,200台を記録した前年同月との比較で7.2%減、営業日が1日少なく29万3,200台だった4月と比較してもほぼ同水準に止まった。

この結果、4月まで前年同期比5%減で推移していた2014年の新車販売台数は、1―5月期に139万9,000台と、前年同期比5.5%減へと下振れした。

乗用車と小型商用車だけに限れば、5月の販売台数は前年同月比7.5%減の27万8,400台に止まり、4月と比較した場合でも0.6%の落ち込みを記録した。営業日1日当たりの販売台数で見ても、5月の新車販売台数は前月比5.3%減、前年同月比7.5%減と落ち込んだ。

乗用車と小型商用車の1―5月期の販売台数も、前年同期比5.1%減の133万4,000台だった。

新車販売の落ち込みを受けて大手自動車メーカーはいずれも、集団休暇やレイ・オフ(一時解雇)の実施、希望退職計画(PDV)の導入など、何らかの生産調整を相次いで発表している。(2014年6月3日エスタード紙)

【2014年に石油収支赤字が減少】

石油と石油派生品の輸出入を計測する石油収支の赤字が、2014年1―5月は76億ドルに止まり、前年同期の110億ドルの赤字を下回った。

この間の石油と石油派生の輸出は前年同期比「9.7%増、輸入は13.2%減を記録した。ただし、実際には2013年1―5月期の石油と石油派生品の輸入には、2012年の創造的会計の結果としてペトロブラスが2012年に輸入した45億ドルが組み入れられている。

前年の輸入実績を先送りして計上しているのはこの期のみで、仮に、適切に輸入実績を輸入額に反映していれば、2014年1―5月期の石油と石油派生品の輸入額は、前年同期を12%上回っていたことになる。

連邦政府の発表では、2014年1―5月期の石油と石油派生品の輸入は166億ドル、前年同期は193億ドルであるが、上記のようにこの期間に計上された2012年の輸入分を除外し輸入実績を反映させた場合、前年1―5月期の輸入額は148億ドルに縮小する。

開発商工省のダニエル・ゴジーニョ貿易局長はこの点に関して、「実績に応じた比較をする場合、2013年の貿易統計のすべてを集計し直す必要がある」と指摘、このため連邦政府としては、政府統計への集計が遅れた輸入オペレーションを除外して比較はしないと応じた。更に同局長は今回の発表に当たり、今後数か月は石油収支が改善していくという見方も示した。ゴジーニョ局長によると、2013年に200億ドルの赤字を計上した石油収支だが、2014年はこの水準を下回る見込み。ただし同局長は、具体的な金額については言及を避けた。(2014年6月3日付けエスタード紙)
 

 

【2014年5月の貿易収支黒字が2002年以降で最低の7億1,200万ドルに止まる】

ブラジルは5月に7億1,200万ドルの貿易収支黒字を計上した。2014年の月間貿易収支黒字としてはこれまでで最高額ながら、5月の貿易収支黒字として見ると、2002年以降で最悪となる。一方で、平均で7,500万ドルの赤字と予想していた市場の予想を上回った。また連邦政府は、今回の発表に合わせて2014年の貿易収支が最終的に黒字に転じるとの見方を示したが、具体的な金額には言及しなかった。

2014年は年明け以降の2か月間は赤字を計上、その後、5月まで3か月連続で月間の貿易収支を黒字に転じている。だが、石油の輸出入の収支を示す石油収支で赤字が縮小しているにもかかわらず、輸出が低調なことで、全体としては黒字が伸び悩んでいる。

5月の貿易収支黒字が低調だった理由について、開発商工省のダニエル・ゴジーニョ貿易局長は、大豆と鉄鉱石、自動車及び自動車部品の輸出が落ち込んだことが輸出全体に影響したという。

5月の月間輸出額は207億5,000万ドルで、営業日1日当たりの輸出を見ると前年同月比4.9%減。輸入も営業日1日当たりで見ると同様に前年同月比4.8%減で、総額200億4,000万ドルを計上した。

ゴジーニョ局長によると、2014年はコモディティーの国際相場が2013年比で値下がりしており、その影響で2014年5月は、鉄鉱石輸出が前年同月比12.1%減、大豆粒の輸出も同6.9%減と落ち込んだ。その上、アルゼンチンの需要後退で、自動車及び自動車部品の輸出も縮小している。(2014年6月3日付けエスタード紙)

 

【中国のGDPが今後5年でアメリカを追い抜く見込み】

米中の経済は大きな相違があるにもかかわらず今後も強い関係を保って推移する見通し。

中国は2019年にアメリカを追い抜き、世界最大の経済国になる見通し。世界銀行と国際通貨基金(IMF)が予想しているもので、この年、購買力平価(PPP)で見た中国の国内総生産(GDP)は22兆4,000億ドルとなり、アメリカのGDPを3,000億ドル上回る。同様の基準を導入してムーディーズが5月に発表した予測では、中国がアメリカを上回るのは更に近く、2014年末としている。

米中の経済競争という側面ばかりに注目すると、地政学問題と同様に、相互依存関係を見落とすことになる。世銀のコンサルタント、オタヴィアーノ・カヌート氏は、中国が経済規模でランキングとトップに立つことそのものは、それほど大きな意味を持たないと指摘する。人口1人当たりのGDPと生活水準、購買力といった指標が、引き続き低水準に止まるためだ。人口1人当たりの所得が漸増しているとは言え、アメリカ国民1人当たりの所得は、2019年時点で中国人の4倍を記録する。カヌート氏は、「中国経済がアメリカ以上に重要な存在にはならないし、市場の魅力としてもアメリカとは比較にならない」と言う。

だが、中国がアメリカにとり重要な位置を占めていることには、疑問の余地はない。潤沢な外貨準備高を持つ中国は、米国債券の最大の保有者になっている。2013年10月までの時点で、中国は1兆3,000億ドルもの米国債を保有するのだ。その結果、アメリカは財政赤字に対して資金が調達でき、ほぼゼロ金利という戦略をとることが可能になっている。米中の二国間貿易は、アメリカ国内の需要が2008年の国際金融危機まで過熱気味だったことを背景に、1980年の50億ドルから2012年の5,360億ドルまで拡大した。

2013年の場合、アメリカは、米中の二国間貿易で3,184億ドルの赤字を計上した。2014年第1四半期には、更に691億ドルの赤字を計上している。ワシントンのコングレショナル・リサーチ・サービスによると、中国経済が輸出から消費へと軸足を移すことでこの赤字も緩和される見込みだ。食品に対する中国の需要は拡大を続け、アメリカは、中国通貨元のレートの調整と、輸入税率の縮小に期待している。

生産コストを引き下げるためにアメリカの企業は、現在、労働集約的な業界を中心に、中国国内で500億ドルから700億ドルの経済生産を継続している。だが、こうした動きは、中国国内の人件費の上昇と、海上輸送運賃の値上がりでブレーキがかかりつつある。むしろ、この数年は逆流現象すら起こっている。生産性向上に向けた中国のアメリカへの設備投資は、2007年に19億ドルだったが、2012年には171億ドルに拡大した。

米中間でクリティカルポイントとされるものの1つが、エネルギー問題である。アメリカはシェールガスとシェールオイルの開発でアメリカが比較的落ち着いた状況にある一方、中国は、成長を後押しするためにエネルギー源の確保に躍起になっている。

中国は2009年以降、世界最大の電力消費国であり、2013年に同国の需要は、アメリカ需要を70%も上回る規模に拡大する見込みだ。エコ・シティーの建設を進めると共に再生可能エネルギーに大きな期待を寄せており、官庁風力発電パークの建設や三峡ダムの建設に投資を進めている。

中国とアメリカは2013年にシェールオイルとシェールガスの探査に関する技術協力に署名している。シェールガスで中国は、1兆1,000億立方フィートと推定される世界最大規模の埋蔵資源を保有しているとされる。この資源が西部の砂漠地帯に位置することで、中国は水を使用せずにこのガスを生産する技術を必要としている。

この点でアメリカの研究が先んじている。ただし中国は、5月第4週、ウクライナ・クリミア問題に関連してアメリカとヨーロッパによる対ロシア制裁を無視し、ロシアから天然ガスを500億ドル調達するという契約を交わしている。(2014年5月31日付けエスタード紙)