州政府の13衛生公社民営化で最大356億レアルの資金調達

インフラ投資への連邦政府の過剰な介入を排して民間によるインフラ投資を促進するための投資パートナーシップ・プログラム(PPI)は、2016年9月にミッシェル・テーメル大統領によって発表された。

当初の投資パートナーシップ・プログラム(PPI)は、鉄道並びに道路輸送、電力エネルギー、上下水道,鉱業部門など35プロジェクトで300億レアルの投資が見込まれていたが、3月7日の連邦政府は、今後5年間の投資総額が450億レアルに達する新投資パートナーシップ・プログラム(PPI)を発表している。

投資パートナーシップ・プログラム(PPI)を擁している17州政府のうち13衛生公社の民営化で、財政問題を抱えている州政府にとって205億6,000万レアル~356億7000万レアルの歳入に結び付く。

昨年6月にリオ州政府は経済リセッションによる歳入減少並びに石油の国際コモディティ価格下落によるロイヤリティ収入の減少などの要因で、州政府公務員への給与支払いや医療・教育・衛生などの公共サービス提供向け財源確保ができなくなったため財政緊急事態宣言を余儀なくされた。

連邦政府と合意しているリオ州財政再建救済策では、ブラジル銀行による50億レアルのリオ州政府向けクレジットに対して、リオ州上下水道会社(Cedae)の民営化プログラムの遂行を義務付けされおり、Cedae民営化で50億9,000万レアル~102億レアルの資金調達が可能と見込まれている。

BTG パクツアル銀行では、バイア州立衛生公社Embasaの民営化で38億レアル~61億レアル、ペルナンブーコ州立衛生公社Compesaの民営化で42億6,000万レアル~66億2,000万レアルの資金調達が可能と予想されている。

基礎衛生情報システム(Snis)の統計では、2015年のブラジル全国の水道設備の平均普及率は83.3%、下水道設備の平均普及率は50.3%となっているが、リオ州では92%、62%と全国平均を上回っている。

しかしパラー州の水道設備の平均普及率は47.0%、 下水道設備の平均普及率は5.0%と全国平均を大幅に下回っており、パラー州衛生公社(Cosanpa)管轄の水道設備の平均普及率は41.0%、下水道設備の平均普及率は、僅かに2.8%に留まっている。

リオ州上下水道会社(Cedae)の民営化で50億9,000万レアル~102億レアルの資金調達が可能であるが、リオ州政府の負債総額は1,072億レアル、前記同様にサンタ・カタリーナ州のCasan公社の民営化では12億9,500万レアル~23億4,500万レアル、州政府の負債総額は102億8,800万レアルに達している。

前記同様にパラー州衛生公社(Cosanpa)の民営化で9億5,000万レアル~16億2,500万レアル、16億6,500万レアル、マラニョン州衛生公社(Caema)は3億1,000万レアル~8億8,500万レアル、52億8,400万レアル、アマゾナス州衛生公社(Cosama)は120億レアル~180億レアル、46億1,900万レアルがそれぞれ見込まれている。(2017年3月10日付けヴァロール紙)

メイレーレス財務相は年金改革しなければ財政破綻は避けられない

昨日、エスタード紙主催の経済フォーラムに出席したエンリケ・メイレーレス財務相は、早急な年金・恩給改革をしなければ連邦政府は財政破綻を余儀なくされると強調して年金・恩給改革に理解を求めた。

また連邦政府が推し進めている年金・恩給改革に替わるBプランは存在しない上に、与党が提示している年金・恩給改革案が国会で承認されなければ財政破綻につながるとメイレーレス財務相は警告している。

エンリケ・メイレーレス財務相は、女性の年金受給資格の最低年齢である65歳を引下げれば、男性の年金受給資格の最低年齢65歳は引上げなければならないと説明、年金・恩給改革は全てのブラジル国民に痛みを伴う改革であり、避けて通れない改革であると理解を求めている。

1991年の社会保障院(INSS)の年金・恩給などの支出はGDP比3.3%であったが、昨年はGDP比8.1%まで上昇して連邦政府の歳出を圧迫、早急な年金・恩給改革が国会で承認されなければ10年後の2026年には、GDP比17.0%まで上昇するとエンリケ・メイレーレス財務相は説明している。(2017年3月10日付けエスタード紙)

 

政策対話委員会が佐藤大使を訪問

政策対話委員会(粟屋委員長)は、3月9日12時より、新体制となって初めて在伯日本国大使館を訪問し、佐藤大使との会合を開催した。

佐藤大使としても政策対話委員会と会合は初めてということもあり、今までのAGIR活動の進捗報告と今後打ち込んでいく本丸提言項目についての説明を行なった。

政策対話委員会として積極的にブラジル政府との対話の機会を増やし、また賢人会議、貿投委、日伯経済合同委員会などの会合でも進捗報告の場があることを説明。政策対話委員会として、大使館との連携体制を強化し、常に協力しながら、当地で日本企業が活躍できる場が増えるようビジネス環境整備についての意見交換会を行なった。

その日の午前中に訪問した財務省国際課との会合の報告も行ない、ブラジル政府も経済不況の中、革命とまではいかなくても、ブラジル側も変革への重要さは感じており、少しずつ改善していることが見えたと伝えた。

また大使との会合では、ブラジルの変革は比較的スローであるため、それまでにもビジネス環境整備で為すべきことが多々あることにも触れられた。

AGIR第5回日伯政策対話を開催

 

実施日:2017年3月9日(木)10時~11時30分

場所:ブラジル財務省 2階 @ブラジリア

参加者:

日本側:日本大使館:星野芳隆公使、小林和昭参事官、伊藤哲郎参事官、ブラジル日本商工会議所:粟屋聡政策対話委員会委員長(双日ブラジル)、芦刈宏司〃副委員長(ブラジル三井物産)、櫻井淳〃副委員長(ブラジル三菱商事)、二宮康史〃副委員長(ジェトロサンパウロ)、柳本安紀〃委員(双日ブラジル)、平田藤義事務局長、吉田章則調査員

ブラジル側:MOF:エリバルド・ゴメス国際局次長(経済金融機関・国際協力担当)、ロナルド・メジナ連邦歳入局次長(税関・国際関係担当)、ジオゴ・コエーリョ大臣官房国際担当補佐官

 

会合概要:

 (星野公使)佐藤大使とエステバン国際局長が会合でカマラの提言書(AGIR)について述べており、また財務省はブラジル経済の核であるため、本日は粟屋政策対話委員長一行にお越し頂き課税と労働に関する提言を発表頂くための会合を設定。

 (粟屋委員長)カマラでは、ブラジルコストを軽減、産業競争力強化し、海外投資を増加させ日伯間のビジネス機会を増やす為に、政策対話委員会を設立、その下に5つのWGを構成。合計48項目の提言項目を取りまとめ、初めはその中から5つの優先項目を選び、ブラジル政府との政策対話活動を行ない成果も出てきている。今後は、課税と労働の本丸項目に関して政策対話をしていきたい。課税分野の提言内容には、ICMS税の抜本的改革、OECDルールに準拠した移転価格税制、税制の簡素化と納税者の保護などがある。また、労働分野では、現在国会に提案されている労働改正案を高く評価。また雇用を確保する為にもパフォーマンスに沿った給料の交渉ができるような改善も必要だと訴えている。

 (平田事務局長)税の種類が50-60種類あると言われており複雑だ。ICMS税は税率が州毎に決められ州間Guerra Fiscal(税金戦争)を生み出しており、課題が大きい。また外資企業の進出を妨げているのは移転価格税制であると考える。というのもOECDガイドラインに準拠していない。2009年-2010年には、法令改正の議論をしたこともあったが国際標準ではないこと、APA(事前承認制度)もできないこと、想定マージン率が高いことなど課題は尽きない。2007年に、当時のマンテガ大臣に提言書を送ったが何の反応も得られなかった。その後、財務省の収税局からの要請もあって日本企業にアンケートをとり実態のマージン率を調査報告、実態のマージンは5%、10%と極めて小さかった。デジカメや光学機器もまだ40%となっており、改善が十分ではない。年末に発表された労働法改正法案について話すと、組合との交渉ができることで、毎年3-4百万件提出されているといわれている労働裁判が減少することを期待している。

(エリバルド・ゴメス氏)日本に非常に好意をもっているが、日伯経済関係は控えめのように感じており他国企業はもっとアグレッシブである。18年間の国際局勤務で、初めて日本のカマラミッションが訪問し具体的な提案をしてくれている。また労働法や税制がビジネス環境に与える影響についても認識はしており、政府として解決に向けて努力をしているが、民主主義国家でもあり、国会を通して国民の意見を反映するプロセス等あり時間がかかる。財務省としては、企業の経理業務を軽減する税制の簡素化に力を入れている。財務省として誇りに思っているのはIRPF徴税システム。サイトにデータを入力するだけで税務申告できるシステムは他国にはない。これをいい例に、他の複雑な課税の徴税に関しても簡素化していきたい。ICMS税は州毎に違い、問題解決への進展は遅いであろうが、PIS税については、税収インパクトも小さく他の税より簡潔なこともあり改革が進んでいる。PIS税の改革を筆頭に学び改善をしながら、他税の簡素化を進めていきたい。

(ロナルド・メジナ氏)RFBは、技術面から行政面まで簡素化に向けて努力をしており、IRPFと同じように、SPEDやNF-Eがある。より多くの会計書類・データのデジタル化を進めることで、行政管理の簡素化が進み、また納税者の法的保護が守られ、政府側と納税者側両方の裨益に繋がると考える。その他の税に関しても他政府機関とも協力しながら簡素化を進めている。多数の税制改正案が国会に提案されるが、政治的な混乱もあり、審議から外れることがある。年金改革、労働改革、税制改革が国会で議論となるが、今年中に税制改革までを進展させることは難しいとアナリストは見ている。税の簡素化と納税者の法的保護は我々の役目であり、PIS税やCOFINS税等多くの税の存在、累積課税と非累積課税の混在、クレジット残などは、我々徴税する側にとっても地獄だ。多くの企業が困惑していることも認識しており、納税者も徴税側も互いに不満が溜まっている環境は望ましくない。移転価格税制の課題は我々も認識はしている。ブラジル特有の制度からOECDモデルに移行することはかなりラディカルな変革になる。もうひとつの課題として、RFBとして今まで企業と事前合意をしたことがないということだ。RFBの文化というべきか、事前に交渉をすることは基本的に認められておらずそういう意味でもラディカルな変更は難しい。この会合のように日本側からの要望を聞くのは重要で、その改善策を考え出すのも政府の役目である。先ずは何が問題であるかを協議し、小さな改善だとしても実現性のあるものから考えていきたい。

(平田)移転価格税制の改善は海外投資家の注目を引くことが目的。OECDルールに準拠していれば、日本企業もわかりやすいしブラジルに進出しやすい。ブラジルの制度は特有で非常にわかり難いとの意見がある。日本企業は中国に27000社、タイには2000数百社、マレーシアにも2000社位進出している。それに対しブラジルには700社(在伯大使館情報)である。OECDルールに準拠しているメキシコなどは進出企業が近年急激に増加しており900社を越えてきている。

(エリバルド氏)これは、大使館の方へのメッセージかと思うが、日本企業の進出が少ないのはインフラ投資が要因だと感じている。ブラジル政府のアジェンダにインフラ整備とインフラ投資があり、日本の支援や進出に期待したい。

(粟屋)ブラジル政府はPPI案件を打ち出し改善が見られる。空港案件で為替リスク保護メカニズムを導入している。インフラ事業は長期投資だ。またBNDESの関与も減少していることもあり、海外投資家から資金を調達する必要性がでてきている。その際に問題視されるのが為替リスクだ。日本企業のインフラ事業への進出も大事と理解した。

(ジオゴ・コエーリョ氏)このような対話の場を通して議論することが大切であり今後も継続できるよう望む。新政府になって間もないが、現政府は構造改革に飢えている。世銀総裁との会合でDoing Business Indexのランキングを上げる議論がなされたが、それは今日の提言にあるような改革や制度整備を積み重ねることを意味する。それには政治支援が必要だし国会における調整なども必要になる。財務省としては要望はよく理解しており支援していきたい。

(粟屋)委員会のレベルになるのか、テーマを絞ってワーキンググループまで落としたレベルになるのか、まだわからないが今後も継続して、政策対話を継続していくことにする。

Pdf政策対話委員会のAGIR活動概要

開会の挨拶(星野公使)

財務省担当官(左から、ゴメス氏、コエーリョ氏、メジナ氏)

会場の様子

全体写真(fotos: Akinori Yoshida/CCIJB)

 

1月の鉱工業生産は34カ月ぶりに増加に転じた

ブラジル地理統計院(IBGE)の鉱工業部門生産調査(PIM)によると、2017年1月の鉱工業生産は、前年同月比1.4%増加して2014年3月以来34カ月間連続の生産減少から一転して増加に転じている。

しかし2017年1月の鉱工業生産が前年同月比1.4%増加した要因として、2016年1月よりも2日間工場稼働日数が増加、2日間の工場稼働日数を差引けば0.4%増加に留まっている。

2017年1月の鉱工業生産は前年同月比1.4%増加、前月比マイナス0.1%、過去12カ月間ではマイナス5.4%、前記同様に資本財セクターは3.3%増加、マイナス4.1%、マイナス7.9%、中間財セクターは0.8%増加、0.7%増加、マイナス5.5%となっている。

また前記同様に消費財セクターは2.3%増加、0.3%増加、マイナス4.8%、そのうち耐久消費財セクターは3.2%増加、マイナス7.3%、マイナス12.3%、非耐久消費財セクターは2.1%増加、3.1%増加、マイナス3.0%となっている。

2017年1月の鉱工業生産では、製造部門向け投資に相当する資本財セクター並びにクレジット並びに一般家庭の収入に左右される耐久消費財セクターなどの生産が増加に転じているとOrama Investimentos社エコノミストのアレシャンドレ・エスピリット・サント氏は説明している。

しかし2017年1月の鉱工業生産は前月比では僅かに0.1%減少、また過去12カ月間では5.4%と依然として大幅に落ち込んでいるとブラジル地理統計院(IBGE)のアンドレ・マセード コーディネーターは説明している。

2017年1月の鉱工業生産のセクター別比較では、鉱業セクター生産は鉄鉱石並びに原油、石油・天然ガスが牽引して前年同月比12.5%と大幅に増加している。

また前記同様に自動車セクター生産は5.2%増加、情報機器セクターは18.0%増加、紙・パルプセクターは6.9%増加、食品セクターは1.6%微増、金属セクターは4.2%増加、衣類・装飾品セクターは13.3%増加、繊維製品セクターは10.8%増加している。(2017年3月9日付けエスタード紙)

 

資源大手各社は2017年を楽観視

昨年から鉄鉱石を中心に国際コモディティ価格回復並びに積極的な生産コストカット、負債削減に伴って、資源大手各社の収益が改善しており、2017年は中国の経済回復に伴って順調に回復すると予想している。

鉄鉱石生産大手のブラジル資本ヴァーレ社並びにオーストラリア資本リオ・チント社、BHP Billiton社、Fortescue Metals社、英国資本アングロ・アメリカン、スイス資本グレンコア社の昨年の純益総額は70億8,000万ドルの黒字を計上して、2015年の313億ドルの赤字から黒字に転じている。

2016年の資源大手6社の売上は、鉄鉱石の国際コモディティ価格上昇などに伴って前年比2.1%増加の2,766億1,000万ドルを計上、Ebitdaは17%増加の589億1,000万ドルを記録している。

また2016年の資源大手6社の純負債総額は前年比19.2%減少の887億7,000万ドルまで減少、Ebitdaに対する負債比率(ドル換算)は2.2倍から1.5倍に減少している。

2016年の資源大手6社の投資総額は中国の経済停滞などの要因で、世界的な鉱物需要並びにコモディティ価格減少に伴って前年比34.9%減少の213億ドルに留まったが、2017年も昨年並みの220億ドルに留まると予想されている。

中国の経済成長率が順調に推移して鉄鉱石をはじめ旺盛な需要を続けていた2014年の資源大手6社の売上は3,917億6,000万ドル、Ebitdaは843億5,000万ドル、純益総額は183億2,000万ドル、負債総額は1,129億6,000万ドル、Ebitdaに対する負債比率1.3倍であった。

2016年の鉄鉱石のコモディティ価格は前年比81.0%増加、今年の1トン当たりの鉄鉱石価格はすでに10.5%増加の87.19ドルまで上昇、今年3月8日までの平均価格は85ドルで推移している。

しかし今年末の1トン当たりの鉄鉱石のコモディティ価格は、下半期からの価格減少予想で55ドル~60ドルまで下がると予想、含有量62%の高品質の1トン当たりの鉄鉱石価格は62ドルが予想されている。(2017年3月9日付けヴァロール紙)

 

製造業部門が牽引して電力消費量が増加

今年初めの電力消費量は製造業部門が牽引して増加に転じており、経済リセッションからの回復サイクル入りの兆候が出てきているとブラジル電力取引市場(CCEE)の統計で判明している。

特に圧延鋼板や合金鉄生産部門での電力エネルギー消費が増加、今年1月の製造業部門の電力エネルギー消費は、前年同月比4.4%増加しているとコンサルタント会社Thymos Energia社のリカルド・サヴォイア取締役は説明している。

1月の製造業部門の電力エネルギー消費では、繊維生産セクターが前年同月比20.4%と大幅増加、自動車セクターも15.1%増加、ゴム・プラスティック原料セクターも8.1%増加している。

2017年1月の一般家庭の電力消費量は前年同月比1.20%増加、過去12カ月間では2.1%増加、前記同様に製造業部門は4.4%増加、マイナス1.70%、商業部門は0.30%増加、マイナス2.10%、産業向け長期契約電力消費はマイナス4.20%、マイナス3.4%、自由契約電力消費は25.60%増加、9.70%増加している。

昨年下半期からの豊富な降雨で水力発電所の貯水ダムの水位上昇に伴って、今年の南東部地域並びに中西部地域の電力エネルギー不足リスクはほとんどないと電力セクター監視委員会(CMSE)では予想している。

しかし北東部地域の水力発電所の貯水ダム水位は、旱魃の影響で憂慮される水位まで下がっており、全国エネルギー・システム組織化機構(ONS)では、サン・フランシスコ河水域のトレス・マリアス水力発電所並びにソブラジーニョ水力発電所、イタパリカ水力発電所の放水制限を指導している。(2017年3月9日付けヴァロール紙)

 

事務局便り JD-014/17   「大使館情報」第106号(17年3月号)

                                                          事務局便り JD-014/17
                                                          2017年3月9日

サンパウロ商工会議所会員の皆様へ
 
平素より大変お世話になっております。
 
                 「大使館情報」第106号(17年3月号)を送付いたします。
送付いたします情報は、日本政府の立場を代表したものではなく、公表された情報を中心にとりまとめたものであり、皆様へのご参考として送付させていただくものです。
なお、転写、引用等を希望される場合には、あらかじめ当館にご相談くださるようお願いいたします。
また、今後、更に皆様のお役に立てるよう内容を充実させていきたいと思いますので、ご意見・ご要望等ございましたら、下記連絡先までご連絡いただければ幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。
 
【問い合わせ・連絡先】
*************************************************************
Terutaka Hirose/ 廣瀬 照隆
Embaixada do Japão/ 在ブラジル日本国大使館
Primeiro Secretário/ 一等書記官
Tel +55 61 3442 4200
   +55 61 3442 4215(direto)
Cel +55 61 9 9811 4234
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回章 CIR‐032/17   月 例 会

                                      CIR‐032/2017
                                      2017年3月8日
各位
                                      ブラジル日本商工会議所
                                      日 伯 法 律 委 員 会
                                      委員長 藏掛 忠明
 
                       月 例 会

拝啓

時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。

さて、当委員会では3月の月例会を下記の要領で行ないますので会員各位奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

会合はポルトガル語で行われ、日本語への通訳は付きませんが、経営に有用な情報交換が出来ますので、出来るだけ担当者を出席させ、後日社内報告させることをお勧めします。

なお参加ご希望の方は下記サイトページ(http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-juridica-reuniao-mensal-16-03-2017 )より必要事項を記入しへご連絡願います。

お申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。申込者には後ほど自動確認メールが届きます。 定員65名になり次第お申込み受付が終了となります。
                                                     敬具

                            - 記 –

日時: 2017年3月16日(木)16時 ~ 18時

場所: ブラジル日本商工会議所 大会議室 (Av. Paulista, 475, 13階)

議題:
1.    『移転価格税制について -再販売価格基準法 - 訓令243/02号の合法性について』“Preços de transferência – Método PRL 60 – Panorama da jurisprudência administrativa e judicial sobre a legalidade da IN 243/02”.
. Na apresentação, será abordada a controvérsia jurídica sobre a legalidade da IN 243/02, no que diz respeito à aplicação do método PRL 60. Tema extremamente sensível para diversas sociedades japonesas, que sofreram autuações milionárias exigindo ajustes de TP em decorrência da aplicação da metodologia da IN 243/02 (sob os cuidados do escritório, estão os casos de Honda, Nissan, Yamaha, TS Tech, dentre outras). Serão confrontados os argumentos do fisco e dos contribuintes, pela legalidade e ilegalidade do normativo. Será apresentada  a evolução da jurisprudência do CARF, da CSRF e das decisões judiciais sobre o tema, apontando as perspectivas para o futuro.
Expositor:
FELIPE CERRUTTI BALSIMELLI
. Associado-Sênior da Área Tributária de Pinheiro Neto Advogados
    
2.    『税金清算プログラム – 一般規定と論点について』“PRT – Regras gerais e alguns temas controvertidos”
. O Programa de Regularização Tributária (PRT) está em vigor e foi objeto de regulamentação pela Receita Federal do Brasil e pela Procuradoria da Fazenda Nacional. O PRT traz alguns benefícios, embora a expectativa dos contribuintes fosse no sentido de benefícios mais generosos. Por outro lado, existem algumas lacunas, aspectos controvertidos e cuidados a serem observados pelos contribuintes que estejam avaliando a adesão, elementos estes merecedores de atenção e debate.
Expositor:
JÚLIO ASSIS
. Sócio da Prática Tributária de KPMG

3. 『インフラ事業コンセッションと民営化について』 “Tendências em concessões e privatizações”.
. A palestra abordará os movimentos mais recentes em termos de privatizações e concessões no Brasil. Serão abordados: a Medida Provisória 752 que se encontra nesse momento em debate no Congresso Nacional e pode decidir o destino das concessões recentes nos setores rodoviário e ferroviário; novas regras de financiamento do BNDES; privatizações no Estado de São Paulo, que podem sinalizar modelo para as privatizações federais; e concessões e privatizações em curso no âmbito do PPI, em especial nos setores de saneamento e aeroportos.
Expositor:
BRUNO ALVES DUARTE
. Associado-Sênior de Trench, Rossi, Watanabe Advogados
 
4. 『PIS/COFINSのクレジットについて -直近の動きと今後』 “Créditos de PIS e Cofins – Evolução recente da jurisprudência administrativa e judicial e perspectivas futuras”
.  Serão tratados um panorama da jurisprudência bastante recente sobre importantes créditos de PIS e Cofins, tais como aqueles relativos a frete entre estabelecimentos.
Expositores:
CELSO COSTA e CAMILA GALVÃO
. Sócio e CEO, e Sócia do escritório Machado Meyer (Machado Meyer Sendacz e Opice Advogados)

各講演後に参加者間での質疑応答・討論が行なわれます。

参加者リスト作成のため、参加ご希望の方は下記サイトページ( http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-juridica-reuniao-mensal-16-03-2017 )より必要事項を記入しへご連絡願います。

お申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。

ブラジル日本商工会議所

 

過去2年間のGDP伸び率はマイナス7.2%で未曽有のリセッションを記録

2016年のGDP伸び率はマイナス3.6%、2015年のGDP伸び率はマイナス3.8%、過去2年間のGDP伸び率は、マイナス7.2%となってブラジル地理統計院(IBGE)が統計を取り始めた1948年以降では最悪の経済リセッションを記録、2016年末の国内総生産総額は、2010年第3四半期のレベルまで低下している。

今回の経済リセッションが始まった2014年第2四半期~2016年末までのGDP伸び率は、マイナス9.0%を記録した一方でこの間の人口は0.9%増加したために、一人当たりのGDP伸び率はマイナス11.0%に達している。

2014年末~2016年末間の雇用は、261万3,000人減少して失業者総数は1,234万2,000人に達して、失業者拡大による80億3,800万レアルのサラリー相当が消費市場から噴霧している。

2016年の一般家庭の消費はマイナス4.2%、2015年はマイナス3.9%を記録、全国商業財・サービス・観光・商業連合(CNC)の調査によると、過去2年間で労働手帳に記載される正規労働者を雇用していた21万600店舗の小売店が閉鎖を余儀なくされている。

ショッピング・テナント協会(ALshop)では、ショッピングセンターにテナントを構えていた12万1,600店舗の小売店が閉鎖を余儀なくされており、2015年並びに2016年のサービス部門のGDP伸び率はマイナス2.7%を記録している。

また2016年の鉱工業部門のGDP伸び率はマイナス3.8%、2015年のGDP伸び率はマイナス6.3%を記録しているが、2014年のGDP伸び率はマイナス1.5%とすでに経済リセッションは発生していた。

経済リセッションが発生する前の2013年の新車生産は370万台を記録、しかし2016年の新車生産は2013年比42%減少の220万台に留まって、ブラジルの自動車産業界は、壊滅的な打撃を蒙っていると全国自動車工業会(Anfavea)のアントニオ・メガレ会長は説明している。

ジェツリオ・ヴァルガス財団ブラジル経済研究所(Ibre/FGV)によると、ブラジル経済が回復サイクル入りするのは2018年末になると予想、経済成長サイクルの頂点に達するのは、2021年にずれ込むとIbre/FGVエコノミストのルイス・オゾリオ氏は予想している。

ロシアとの間でクリミア半島帰属問題を抱えて経済危機にあるウクライナの昨年のGDP伸び率は2.0%増加、緊縮財政並びに構造改革を余儀なくされているギリシアでも0.3%増加したにも関わらず、昨年のブラジルのGDP伸び率はマイナス3.6%と2年連続で停滞している。

2016年のブラジルのGDP伸び率は前年比マイナス3.6%、2016年第4四半期のGDP伸び率は前四半期比マイナス0.9%、前記同様に農畜産部門はマイナス6.6%、1.0%増加、鉱工業部門はマイナス3.8%、マイナス0.7%、サービス部門はマイナス2.7%、マイナス0.8%、一般家庭消費はマイナス4.2%、マイナス0.6%、公共支出はマイナス0.6%、0.1%増加、宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)はマイナス10.2%、マイナス1.6%、輸出は1.9%、マイナス1.8%、輸入はマイナス10.3%、3.2%増加となっている。

米国格付け会社Austin Rating社による39か国対象の2016年度 GDP伸び率調査によると、ブラジルは唯一経済破綻の危機が高まっているベネズエラに次いで38位にランク付けされて経済リセッションから抜け出していない。

ブラジルの経済リセッションは、ラヴァ・ジャット作戦汚職問題などの国内の政治経済が要因となっており、経済リセッションからの脱出には、早急な財政再建や年金・恩給改革や労働法改正、税制改革などの着手が避けられないとAustin Rating社チーフエコノミストのアレックス・アゴスティーニ氏は指摘している。

ブラジルの主要貿易相手国である中国の2016年のGDP伸び率は6.7%、米国は1.6%それぞれ増加、しかし昨年のブラジルのGDP伸び率は、世界貿易の停滞に関係なく、国内需要の停滞や内政が要因となってマイナス3.6%に留まっているとブラジル貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ会長は指摘している。

ブラジル経済は、今年第1四半期から第2四半期にかけて回復サイクル入りするが、今年のGDP伸び率はゼロに近い伸び率に留まるとゴールドマン・サックス銀行ラテンアメリカ地域担当のアルベルト・ラモス取締役は説明している。

第1四半期のGDP伸び率を0.3%と予想、今年のGDP伸び率は穀物生産が記録更新予想の農畜産部門並びに鉱工業部門が牽引するにも関わらず、僅か0.7%増加に留まるとサンタンデール銀行エコノミストのロドルフォ・マルガット氏は予想している。

今年1月の自動車生産並びに車両通行量増加で製造業部門は回復傾向を示しており、第1四半期のGDP伸び率0.3%増加、今年のGDP伸び率を0.4%増加とジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)エコノミストのジューリオ・メレブ氏は予想している。(2017年3月8日付けエスタード紙/ヴァロール紙)