【実業家のアビリオ・ジニス氏が「ブラジルはバーゲンセール中」とコメント】

ブラジル人実業家のアビリオ・ジニス氏が、現在のブラジルの資産について、政治危機のせいで外国人投資家にとっては非常に割安な状況にあると指摘、さらに、1ドル=4レアルというレアル安は行き過ぎだという見方を示した。

実業家でBRFの取締役会議長を務めるアビリオ・ジニス氏が、11月9日、ブラジルは経済危機に見舞われてはおらず、危機的状況にあるのは投資家と実業家、消費者に悪影響を与える政治問題だと指摘した。ニューヨークで開催されたBRFデイに参加する前、現地で記者団とのインタビューに応じた同氏は、「政治問題を乗り越えた暁には、経済状況に関する問題は極めて迅速に解決されるだろう」とコメントした。なお同社は今回のイベントで、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場15周年を祝った。

「誰もが投資を避けているが、それは信頼が不足しているからだ。短期的にどのような事態が発生するかについては不明だが、確実に言えることは、いずれは困難な状況も克服されるということだ。私はそれには全幅の信頼を置いている」とコメント。さらに同氏は現在の状況について、「ブラジルはバーゲンセール中だ」と強調した。「我が国は、外国人投資家にとって極めて安価だ。外国人投資家は、それを利用するべき時だろう。我々は厳しい状況に置かれているが、それは、一時的なものだ」という。

加えてアビリオ氏は、1ドルが4レアル近辺の現在の為替の水準について、「行き過ぎたレアル安だ」という認識を示し、ブラジル経済の現時点のファンダメンタルズからすれば、米国通貨との為替がこの水準に達する妥当性がないと指摘。同氏が適正と考える線は、1ドル=3.50レアル近辺だという。

「誰も彼もが、ブラジルが経済危機に見舞われていると言う。私は経済危機には親近感すらあるのだが、私は人生を通じて危機的状況の中で成長してきたからね。その私の目からすると、現在のブラジルは経済危機には見舞われていない」と、同氏は強調する。アビリオ氏はこの主張の中で、90年代に自身が国家通貨審議会(CMN)のメンバーとしてニューヨークでの交渉に参加した債務危機など、自ら経験してきたブラジル経済の様々な危機的状況について言及した。それを踏まえて、「我が国が現時点で保有する外貨準備高は3,700億ドルだ。つまり、状況は完全に過去の経済危機とは異なるものだ」と話した。

国際化を指向するBRF

BRFのペドロ・ファリア会長は、2015年のBRFデイで、同社が国際化を推進していること、さらにブラジルにおいては短期的な見通しが不確かなことも言及した。同会長にはその上で、状況は改善する前に一層悪化するだろう、と言う。またブラジルが抱える問題について、今回のニューヨークでは、アビリオ氏と同じく実業家と消費者の信頼に悪影響を与えるような政治状況に由来するものだと断言した。

ファリア会長は、現在のような逆風においてさえ、BRFはブラジル国内で成長しており、2015年第3四半期に過去最高益を記録したことを強調。今後もBRFが国際化を推進するとしており、アメリカ国内でもチャンスがあれば買収も有り得るという。

投資家向けのプレゼンテーション中、ファリア会長はブラジル経済が悪化するのかどうかについて質問を受けた。この質問に対して同会長は、1年前の予想を上回る厳しい状況としつつも、同グループはこれまで成長を達成していることを強調した。(2015年11月3日付けエスタード紙)
 

ビデオカンファレンスの積極的活用で意見交換

金融部会の金田 洋見副部会長が2015年11月3日午前に商工会議所を訪問、平田藤義事務局長並びに大角総丙編集担当と今後の積極的なビデオカンファレンス活用による講演会や勉強会の活性化、遠隔地域の会員企業の参加奨励などNTTブラジルの協力を得た最新の通信技術を活用した会議所活動の活性化について意見交換を行った。金融部会では為替、経済情報の積極的な情報発信として今後毎月、日本語若しくはポルトガル語によるビデオカンファレンス会議を予定している。

左手前から平田事務局長/大角編集担当/金田 金融副部会長

来年のGDP伸び率はマイナス3.0%を下回るか

応用経済研究院(IPEA)の主要銀行エコノミストを対象としたブラジル経済の今後の予測調査によると、今年並びに来年は経済リセッションからの脱却ができず1930年以降では初めて2年連続でGDP伸び率は減少すると調査結果で判明している。

大半のアナリストは今年のGDP伸び率はマイナス3.0%近くまで落ち込むと予想、また最も悲観的な見方をしているアナリストは、2016年のGDP伸び率はマイナス3.0%以上になると予想、2年連続でのGDP伸び率のマイナス幅は、統計を取り始めた1901年以降では最悪の経済リセッションになると予想している。

Bank of America Merrill Lynchでは今年のGDP伸び率をマイナス3.3%、来年はさらに景気悪化でマイナス3.5%を予想、Fibra銀行では2016年のGDP伸び率をマイナス2.6%、BNP Parobas銀行では2016年のGDP伸び率をマイナス2.5%と予想している。

サンタンデール銀行エコノミストのロドルフォ・マルガット氏は、下半期の自動車製造部門の落ち込みが牽引して今年の経済リセッションは更に悪化すると予想、今年のGDP伸び率を前回予想のマイナス2.8%からマイナス3.2%、来年はマイナス1.0%からマイナス2.0%にそれぞれ下方修正している。

ブラデスコ銀行の今年のGDP伸び率はマイナス3.0%、2016年はマイナス1.5%とそれぞれ予想、前記同様にイタウー銀行ではマイナス3.0%、マイナス1.5%、LCA コンスルトリア社はマイナス3.0%、マイナス1.0%、ジェツリオ・ヴァルガス財団のブラジル経済研究所(Ibre/FGV)では、マイナス3.0%、マイナス2.1%をそれぞれ予想している。

今年の下半期の製造業部門は過剰在庫による生産並びに雇用調整、高止まりする政策誘導金利(Selic)に伴う商業銀行の金利高、ドル高の為替、中国経済の停滞、インフレ指数の高止まり、ラヴァ・ジャット作戦関連汚職による政治の停滞や経済政策対応遅延ですでに景気の下方スパイラル(悪循環)に陥っており、2016年もマイナス成長が予測されている。(2015年11月3日付けエスタード紙)

今年9か月間の貿易収支は完成品輸入減少で改善

今年9か月間の貿易収支はドル高の為替による影響で輸入製品減少が輸出製品増加を大幅に上回っているために低調に推移、しかし完成品の輸入減少が貿易収支改善に寄与していると産業開発研究所(Iedi)の調査で判明している。

今年初め9か月間の第一次産品の貿易収支黒字は前年同期比82億5,000万ドル減少、前記同様に完成品の貿易収支赤字は、192億ドル減少したため今年初め9か月間の貿易収支は102億5,000万ドルの黒字を計上している。

昨年初め9か月間の完成品の貿易収支赤字492億ドルであったが、今年初め9か月間の完成品の貿易収支赤字は、前年同期比300億ドル減少して192億ドルの赤字に留まっている。

特に今年初め9か月間の完成品の輸入減少のうち付加価値の高い完成品の輸入が大幅に減少したため貿易収支改善を牽引、ドル高の為替効果による貿易収支改善は今年よりも来年に上昇すると貿易会(AEB)のジョゼ・アウグスト・デ・カストロ(Jose Augusto de Castro)会長は予想している。

また10月初めにコロンビアとの間で貿易・投資促進協定を締結した影響で、2016年の南米地域への自動車輸出はコロンビアを中心に増加するとカストロ会長は予想している。

今年初め9か月間の完成品輸出では米国並びにロシア、インド、中国、南アフリカが増加、特に米国向けの完成品輸出は104億ドルを記録、中国向け輸出は14億ドルに留まっている。

今年初め9か月間の完成品輸出は航空機産業を中心に前年同期比1.9%増加したにも関わらず、完成品の貿易収支は188億ドルの赤字を計上している。(2015年11月3日付けヴァロール紙)

 

インタビュー記事【「私は野党勢力が当選しなかったことに安堵している」】エコノミストのエドゥアルド・ジアネッチ氏インタビュー

「私は野党勢力が当選しなかったことに安堵している」

 

エコノミストのエドゥアルド・ジアネッチ氏インタビュー

 

エコノミストのエドゥアルド・ジアネッチ氏は、経済危機の原因を作った人物こそこれを解決すべきだという「正当な裁き」が下されたと受け止めている。

 

エコノミストのエドゥアルド・ジアネッチ氏は、2010年と2014年に大統領選に出馬し3位で敗れたマリーナ・シルバ候補のブレーンの1人として、過去2回の大統領選挙で、経済問題の議論の中心にいた。現在、我が国が取り組んでいる課題の中で、ジアネッチ氏はあらゆる連邦政府が直面することになる問題が2つあると言う。すなわち、会計問題と連立をベースにした大統領制だ。そこで政治情勢に目を向ければ、ジアネッチ氏は、ジウマ・ロウセフ大統領がリーダーシップを発揮できないままに任期を終えると確信している。「ジウマ政権の問題は、選挙期間中にキャンペーンで訴えてきた数々の嘘のメッキが、有権者の手で剥がされたことだ」と同氏は言う。以下は、エスタード紙によるインタビューの要約である。

 

エスタード 経済がいつまで政治的混乱に耐えられるでしょうか?

 

ジアネッチ 我々が現在、経済危機と政治危機の同時に発生しながら、これらが相互に悪影響を与え合う状況に立たされている。経済危機が連邦政府を弱体化して大統領の支持率を低下させているのだが、これは、政治情勢から見ると連邦政府を弱体化して権威を失墜させている。これと並行して、連邦政府に調整能力がなく権威も失われたことで、我が国の破綻回避に最低限必要となる短期的な経済政策の導入を難しくしている。

 

エスタード あなたは、破綻のリスクがあると受け止めているのでしょうか。

 

ジアネッチ 私は差し迫った破綻のリスクがあるとは受け止めていない。ブラジル国外は、不安定な状況にない。我が国は3,700億ドルの外貨準備高があるし、資本の引き揚げにも十分な保険が利く。経常収支においても赤字が減少中だ。差し迫った破綻のリスクはないものの、問題は、景気回復の予兆がどこを見回しても見当たらないことだ。

 

エスタード では、長期的展望が見いだせないことからくる影響とは?

 

ジアネッチ そうした状況下で私たちは、とても不安になり、経済問題の不透明さが高まる。今回の不況は、1994年の金融安定化以降で数えると、5度目のものだ。過去の4回には、次のような共通する特徴があった。すなわち、「短期的な景気後退」だ。2四半期から3四半期で不況を克服し、その後、経済は成長軌道に向かい始めた。5四半期から6四半期が経過すると、経済活動は、景気が曲がり角を迎えた当時の水準を既に上回っていたのだ。今回は、こうした状況とは異なる。我々が置かれているのは、全く別の特性を持ち、恒久的にも思える性格を持った不況なのだ。この不況は2014年第2四半期に、当時の我々がそれと知らない状況で鎌首をもたげ始め、その後は泥沼に向かってと進んでいる。とりわけ深刻なのは、回復の兆候が何ひとつ、見えていないということだ。

 

エスタード 長期的観点も踏まえ、短期的に、連邦政府にはどのような手立てがあるでしょうか?

 

ジアネッチ 連邦政府は、ブラジルに必要な対処を講じるだけの適正と能力がないことを、繰り返し示している。連邦政府が繰り出す素人丸出しで即興的な財政策に、私は、悪い意味で非常に感銘を受けている。驚くべきことに、財政操作と創造的会計のスタイルを繰り返すばかりなのだ。要するに、何かには取り組んでいるように見えて、その実、何もやっていないのだ。争奪戦ばかりで(支出の)拡大すらできない。だが、木を見て、しかも森も見る必要がある。木を見て森を見ない議論ばかりか、枝葉の問題に取り組んでいることもある。ここで我が国が克服すべき危機的状況は2つあり、それは、誰が政権を取ったとしても変わらないものだ。この2つの危機のいずれも、ジウマ政権で急激に悪化したとはいえ、彼女が政権を担当している間に産声を上げたとも言えないものだ。

 

エスタード その2つの危機とは、何でしょう?

 

ジアネッチ ひとつは、1988年に始まった財政拡張の完全な破綻だ。1988年の総税負担はGDP比24%だった。現在、我々はGDP比36%に相当する税金を負担している。中所得国にとっては普通の水準だろうが、現在の我が国の基準としては、完全に逸脱している。しかもこれは、ブラジルが抱える財政危機の最初のエレメントに過ぎない。我が国はさらに、GDP比8%の財政赤字を抱えている。税負担と財政赤字を足して欲しい。これでGDP比44%に達するのだ。ブラジル人労働者が生み出したあらゆる富が、毎年、その内の44%を公共部門に収めているのだよ。しかも、ブラジルという国家は、国民が最も必要とする基本的なニーズを満たしていない。ブラジルの財政は、根本的なところにバグがある。

 

エスタード こうした財政モデルは消耗しつくしたのでしょうか?

 

ジアネッチ 1988年以来、常に問題を解決しようとして、また新たに同じ手法で解決する。つまり、歳出の財源を確保できないなら納税者から搾り取るということだ。緊急を要する問題は、爆発的に拡大しようとする公債を最小限に抑えるのを担保できるように基礎的財政収支(プライマリーバランス)で黒字を計上する予算を編成することだが、そこにはブラジルが克服すべき構造的な問題がある。つまり、連邦政府にどれほどの規模と役割を求めるのかということだ。私は、財政を決定的に悪化させた原因が1988年に起きたこと、つまり新たな社会契約だったというエコノミストの意見には反対だ。私の判断では、社会契約はダメージを与えた要因のごく一部にすぎない。ここで言う社会契約を私は、農業部門の年金や統一保健システム(SUS)、家族手当(ボルサ・ファミリア)と理解している。これらの法的正当性に口を挟んでいるのではない。我々が述べている財政の深刻さというのは、そういう部分で説明される問題ではない。

 

エスタード ではどのように説明されるものなのでしょう?

 

ジアネッチ 家族手当はGDPの0.5%だ。小銭だよ。社会経済開発銀行(BNDES)の助成(ボルサ)は、家族向けの手当よりも大きい。助成的な融資によって国家が実業家に移転する補助金は、家族手当よりも大きいのだ。だがBNDESは、社会契約とは何の関わりもない。1988年からこの方、1,300もの市が新たに創出されたことも、同じく社会契約と全く関係がない。次から次に、公的機関と市議会を増殖させたことは、生活の質の向上につながっていないのだ。公共部門の社会保障は、極めていびつなものだが、それも社会契約ではない。つまり、新しい社会契約に基づく法的正当性の網の目をすり抜けたこのような出来事が、余りにも多いということなのだ。

 

エスタード では2つめの危機とは?

 

ジアネッチ これも同じく、長期的な問題。政治的代表機能の危機だ。連立をベースにした大統領制は、フェルナンド・エンリッケ(カルドーゾ)やルーラのようなリーダーシップという特段の能力の持ち主によって運用されるべきものであって、統率力という才能を持たない人物がその座に就くと崩壊する。ジウマは10の政党に対して39もの閣僚を与える大盤振る舞いだったが、それでも、これと引き換えのはずの支持を受けられなかった。我々はそこに、この統治手法、換言すれば権力と予算の一部を割譲する見返りに連邦政府が支援を得るというやり方が、完全に疲弊しきっているのを見て取る。

 

エスタード 社会契約に関しては、連邦政府は利害を調整しなければなりません。あなたは、企業と大衆が既得権を手放すことを厭わないとお考えでしょうか?

 

ジアネッチ ブラジルのように危機に直面する国は、将来的に誰にとっても恩恵を受けられそうだという可能性のもと、合意に至らざるを得ない。ブラジルは、短期的な損失に対して過剰反応するという問題を抱えている。どこかの時点で今を犠牲にして未来に恩恵を受けることを受け入れずにいられる、そんな進歩や改善のプロセスというものは存在しない。

 

エスタード こうした危機の時限爆弾は、2018年の選挙までに爆発するのか、それとも選挙まで持ちこたえるのか、どうでしょう?

 

ジアネッチ 折に触れ、これは共和制に移行後のブラジルが経験している最悪の危機ではないかと自問することがある。でもブラジルはコーロル政権下の2年間、ハイパーインフレと貯蓄の凍結、弾劾を経験した。今のところ、この種の破局は何も発生していない。そんなわけで、私は以下のように推論している。つまり危機というものは、それがまだ収束しない間はどうなるか想像もつかないために、いずれも最悪の危機だと言える、と。先が見えないことは、人々に多大な不快感と苦しみを与える。より大きな苦しみを与えるのは、出口が全く見えないことだ。なぜならそれは、経済危機と政治危機だけでなく、別の危機、つまりリーダーの不在を意味するからだ。では、弱体化した連邦政府が、この2つの課題を2018年までに組み伏せられるとお考えでしょうか?

 

ジアネッチ 情勢が目まぐるしく変化する状況では、この種の予測は難しい。私は今でも、ジウマ大統領が政権末期までリーダーシップを発揮できずに弱り切ったままというシナリオが、最も可能性の高いものと考えている。だが、この物語には大きな不確定要素がある。群衆の声、ラヴァ・ジャット作戦、民意を問わずに政権の座に就くチャンスをうかがっている政界の合従連衡などだ。

 

エスタード 前回の選挙で、野党候補はいずれも、財政調整が不可欠だと訴えていました。仮に野党が政権を取っていれば、状況は異なっていたでしょうか?

 

ジアネッチ 複雑な状況になっていただろう。正直に言うと、野党勢力が選挙で当選しなかったことに安堵の気持ちを覚えることがあるのは認める。新政権下で発生したのではないとブラジルの大衆に説明するのは、極めて困難な役目だろう。実際に始まっていた危機的状況を人為的に何もないと錯覚させ続け、新政権の発足にぶつけてくるのだから。私は、先の選挙について、原因を作った人物こそこれを解決すべきだという「正当な裁き」があったのだと受け止めている。

 

エスタード しかも、年明け時点から急速に状況が悪化しました。

 

ジアネッチ ルーラ政権下で陶酔感を味わった後の期待感の裏切られ方は、ブラジルの歴史上、類を見ない。その1つは、80年代的なものだ。我が国は当時、10年にわたって危機的状況に見舞われたが、今度はそれ以上に深刻だ。もう1つは逆に成功体験で、ブラジルは、ふさわしい国家モデルを見つけ出したと受け止められたが、突然、それが急速に崩壊したことに気付いた。歯車を逆回転させたようなもので、生活の質を向上させ始めた国民も含め、とても複雑な状況に立たされている。

 

エスタード 歯車が逆回転するターニング・ポイントは、選挙後にやって来たのでしょうか?

 

ジアネッチ 選挙運動のまっただ中という時点で状況は既に最悪だったが、ジョアン・サンターナのような悪魔が人の仮面をかぶったような悪辣な天才の助けを得て、連邦政府は完全雇用や所得の増大といった幻想を生み出し、貧民層の支持を得たのだ。極めて欺瞞に満ちた選挙キャンペーンを彼らは展開した。そしてジウマ政権が抱える問題のいくつかは、選挙期間中にキャンペーンで訴えてきた数々の嘘のメッキが、有権者の手で剥がされたことなのだよ。

 

エスタード あなたは、支持層が連邦政府を支える力になるとお考えでしょうか?

 

ジアネッチ 私は、労働者党(PT)にとって理想的なのは、ジウマ大統領が辞職することだと感じている。もちろん、ルーラのためにもね。そうすれば、彼らは野党に下って自分たちが種を蒔いた大混乱を収拾するという責任から逃れ、引き継いだ次の政権が困難に直面するのを桟敷席から気楽に眺めることができる。

 

エスタード では、その新政権というものはどういうものになるでしょうか?

 

ジアネッチ イタマール政権のように、財政問題と政治改革に対してより包括的に取り組むような良い意味での驚きのある、2018年までの一時的な政権になるだろう。

 

エスタード リーダーシップという点で、テーメル副大統領をどう見ますか?

 

ジアネッチ 憲法が命じることを履行しなければならない。憲法では、大統領が辞任すれば副大統領がその任につくと規定されている。それが法律だ。

 

株式会社東芝一行が訪問

株式会社東芝 社会インフラシステム社電力流通システム事業部海外営業担当の山口怜主務並びに同海外システム技術担当の岡田裕之氏、Toshiba America do Sul Ltda社コーペレーションプランニング担当の佐々木幸雄マネージャー、同ニュービジネス担当の秋田真マネージャーが2015年10月30日に商工会議所を訪問、応対した平田藤義事務局長並びに天谷浩之アドバイザーとブラジルの経済動向や電力エネルギー市場など多岐にわたって意見交換を行った。

左手前から平田藤義事務局長/天谷浩之アドバイザー/Toshiba America do Sul Ltda社コーペレーションプランニング担当の佐々木幸雄マネージャー/同ニュービジネス担当の秋田真マネージャー/株式会社東芝 社会インフラシステム社電力流通システム事業部海外営業担当の山口怜主務/同海外システム技術担当の岡田裕之氏

社会福祉法人「こどもの園」へのコンピューターなどを譲渡

ブラジル日本商工会議所は2015年10月30日午後に社会福祉法人「こどもの園」(頃末アンドレ理事長)へのコンピューターやモニター、プリンター、デジタルカメラなどの譲渡式を開催、内山元雄財務委員長から社会福祉法人「こどもの園」の頃末アンドレ理事長に目録一式が譲渡された。 

Pdf社会福祉法人「こどもの園」への目録一式

左から社会福祉法人「こどもの園」の頃末アンドレ理事長/内山元雄財務委員長/平田藤義事務局長

左から目録一式を手渡す内山元雄財務委員長/受け取る頃末アンドレ理事長

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

2015年第3四半期の業務・会計監査を実施

2015年第3四半期の業務・会計監査が2015年10月30日正午から午後1時30分まで監事会からカロリーナ サカマ監事会議長 (PwC)、二宮 正人監事 (二宮正人法律事務所)、横路 史生監事(大和証券))、財務委員会から内山 元雄委員長(丸紅ブラジル)、金子 潤二副委員長(ブラジル三菱東京UFJ銀行)、大渕 彰規副委員長(丸紅ブラジル)が参加して開催された。

初めに平田 藤義事務局長から会計事務所が作成し提出した貸借対照表、損益それに事務局が準備して常任理事会によって承認された月別会計種目別収支 明細書、実績対比表、会費滞納現況表並びに2015年第3四半期の各委員会や部会の予算と実績について説明、それに対する監事側からの質問など相互間で活 発な討議が行なわれて審議された結果、監事会は「2015年の第3四半期の会議所の業務の遂行と会計処理は適正であったこと」を承認した。

監事会は慣例に従い各四半期を締めた後3ヶ月おきに開催され、事務局からは平田 藤義事務局長、エレーナ ウエダ会計担当が参加した。

左から財務委員会の内山 元雄委員長(丸紅ブラジル)/カロリーナ サカマ監事会議長 (PwC)

 

Fotos: Rubens Ito / CCIJB

今年9か月間の財政プライマリー収支は209億レアルの赤字

今年初め9か月間の財政プライマリー収支は、209億レアルの赤字を計上して統計を取り始めた1997年以降では最大の赤字を計上、しかし地方政府(州・市)の財政プライマリー収支は黒字を計上している。

今年初め9か月間の地方政府(州・市)の財政プライマリー収支は84億レアルの黒字を計上、連邦政府は今週中に国会に今年の補正予算として489億レアルの赤字計上報告をすると予想されている。

9月の財政プライマリー収支は73億レアルの赤字を計上して金融関係者の予想を10億レアル上回っており、9月の対内公的債務残高はGDP比66.0%と前月の65.5%からさらに上昇、対内公的債務残高が上昇に転じた2013年12月のGDP比は53.3%であった。

今年9か月間の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入総額は、経済リセッションによる企業収益の悪化並びに失業率の増加による社会保障院(INSS)の赤字拡大などの要因で、前年同期比4.7%と大幅に減少している。

今年9か月間の国庫庁の歳出比較では、歳出カットができない公務員給与・年金・恩給、失業保険などの社会恩恵関連、保健・教育に対する最低支出などの義務支出総額は前年同期比1.8%減少の1728億レアルとなっている。

前期同様に今年9か月間の労働者支援基金(FAT)関連支出は18.4%減少の361億レアル、経済成長加速プログラム(PAC)関連支出は41%減少の310億レアル、社会保障院(INSS)への従業員給与額20.0%の納付率免税に対応する売上の数%課税による支出は36.1%増加の197億レアルとなっている。

また貧困家庭向けの生活扶助制度「ボルサ・ファミリア」などの補助金は180.2%増加の215億レアル、勤続期間保障基金(FGTS)関連の粉飾会計疑惑の支出は65.2%増加の45億レアルとなっている。(2015年10月30日付けエスタード紙)

 

第3四半期のブラデスコ銀行の純益は前年同期比6.3%増加

民間銀行第2位のブラデスコ銀行の第3四半期の純益は、商業銀行でも最も高い金利や並び手数料が牽引して前年同期比6.3%増加の41億レアルを記録、第3四半期の銀行口座・クレジットカードなどのサービス収支は13.1%増加の64億レアルとなっている。

9月の90日以上の延滞率は、ブラジル国内の経済停滞によるクレジットカードの負債返済が滞り始めたために3.8%と6月の3.7%から上昇に転じているおり、また過去12か月間の延滞率は0.2%増加している。

ブラデスコ銀行の第3四半期のリスクの可能性があるPDDと呼ばれる不良貸付残高は287億レアル、不良債権対応経費は前四半期比8.5%増加の38億5,200万レアル、前年第3四半期比では15.1%増加している。

今年9月のクレジット残高は前年同期比6.8%増加の4744億8,800万レアル、法人向けクレジットは前年同期比7.5%増加、個人向けクレジットは5.2%増加している。

ブラデスコ銀行では今年のクレジット部門の伸び率を前年比5.0%~9.0%増加を予想、また今年の人件費やオペレーションコストは前年比5.0%~7.0%増加を予想、第3四半期の人件費やオペレーションコストは前年同期比11.2%増加の79億レアルに達している。(2015年10月30日付けエスタード紙)