CIR 102/14 : 労働問題月例会

CIR-102/2014

2014年9月15日

各位

企業経営委員会

委員長 松永愛一郎

                                                             

月 例 会

 

拝啓

 

時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 

さて、当委員会では9月の月例会を下記の要領で行ないますので、会員各位奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

 

会合はポルトガル語で行われ日本語への通訳は付きませんが、経営に有用な情報交換が出来ますので、出来るだけ経営幹部や担当者に出席させ、後日社内報告させることをお勧めします。

参加ご希望の方は下記サイトページ(http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-trabalhista-reuniao-mensal-180914)より必要事項を記入しへご連絡願います。

 

お申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。申込者には後ほど自動確認メールが届きます。

 

 

敬具

– 記 –

 

日時:2014年 918日(木)、16時 ~18時

 

場所:ブラジル日本商工会議所大会議室  (Av. Paulista, 475 – 13º andar – São Paulo-SP) 

 

情報交換  (16時~16時30分)

 

   討論のテーマについてご提案がありましたら、事前に事務局へメールでお知らせ下さい。( secretaria@camaradojapao.org.br

   会員各位が、人事部と企業運営上の労働問題について情報を交換します。

 

. 講演 (16時30分~17時15分)(討論を含む)

 テーマ

「競業避止義務の影響について」 Pactos de Não-Concorrência no Brasil

. “Com a globalização dos negócios, os pactos de não concorrência tornam-se cada vez mais importantes para sua preservação e desenvolvimento. Diante da ausência de legislação específica no Brasil e considerando a recente decisão proferida pelo Tribunal Superior do Trabalho sobre esse tema tão controverso, todo cuidado é pouco na negociação e formalização do termo de não-concorrência”

講師:

LETICIA RIBEIRO C. DE FIGUEIREDO

. Sócia do Grupo Trabalhista e Imigração do escritório Trench, Rossi e Watanabe Advogados

 

III. 講演 (1715分~18時)(討論を含む)

テーマ

Tema:

「雇用主による労働契約解除の正当事由 - その必須事項 ~ 正当事由にあたる業務不履行行為。正当事由と企業の安定性との関係 」 Justa Causa para Rescisão do Contrato de Trabalho pelo Empregador – Requisitos – Atos Faltosos que Configuram a Justa Causa – Justa Causa x Estabilidade

. “Considerando-se que a fiscalização tem se intensificado em relação a esta matéria e as alterações legais sobre o tema, o objetivo é apresentar os principais aspectos legais, negociais e práticos para o cumprimento da legislação sobre a  PLR – PARTICIPAÇÃO NOS LUCROS OU RESULTADOS”.

講師:

CARLOS ALEXANDRO SCWINZEKEL

. Advogado, Coordenador da Área Trabalhista do escritório Kanamaru Advogados .

 

注:会合はポルトガル語で行われ、日本語への通訳は付きません。

 

 

参加ご希望の方は下記サイトページ(http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-trabalhista-reuniao-mensal-180914)より必要事項を記入しへご連絡願います。

 

お申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。申込者には後ほど自動確認メールが届きます。

 

これまでの月例会の議事録・資料はブラジル日本商工会議所ホームページをご覧ください。: www.camaradojapao.org.br/jp

 

 

 

7月の小売販売はワールドカップによる営業日数減少などで前月比1.1%減少

ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、7月の小売販売はワールドカップによる営業日数減少並びに与信強化によるクレジットの減少並びに一般家庭の負債増加などの影響で前月比1.1%減少している。

7月の小売販売の前月比1.1%減少は、世界金融危機直後の2008年10月に記録した前月比1.3%減少以来のマイナスを記録したが、小売市場関係者の最悪予想の0.6%減少を大幅に上回っている。

全国商業連合(CNC)では今年の小売販売伸び率を3.7%に下方修正、またRosenberg Associados社も2.7%に下方修正しており、今年の小売販売伸び率は2003年以降では最低の伸び率になると予想されている。

過去12カ月間のインフレ指数の広範囲消費者物価指数(IPCA)が7.3%と高止まりしている影響で、低所得者層を中心に7月のスーパーマーケットセクターや食料品セクターの小売販売は大幅に落ち込んでいる。

7月の小売販売は前月比マイナス1.1%、前年同月比マイナス0.9%、今年7カ月間の累計は3.5%増加、過去12カ月間の累計は4.3%増加、前記同様に燃料・潤滑油セクターは0.8%増加、マイナス0.4%、3.4%増加、4.6%増加している。

前記同様にスーパーマーケット・食料品・飲料・嗜好品セクターはマイナス1.3%、マイナス0.1%、3.0%増加、3.2%増加、繊維・衣料・履物セクターはマイナス0.1%、マイナス4.4%、マイナス1.3%、0.9%増加、家具・家電セクターはマイナス4.1%、マイナス9.2%、2.9%増加、3.9%増加している。

前記同様に医薬品・整形外科・香水セクターは0.0%、6.1%増加、9.5%増加、10.4%増加、事務機器・情報機器・通信機器セクターは0.9%増加、マイナス8.5%、マイナス3.8%、2.2%増加、書籍・雑誌・製本セクターは2.1%増加、マイナス12.4%、マイナス6.5%、マイナス3.6%、家庭用品・装身具・日用品セクターはマイナス0.4%、5.9%増加、9.0%増加、9.8%増加している。

前記同様に広範囲小売販売の自動車・オートバイ・自動車部品セクターは0.8%増加、マイナス4.9%、マイナス0.6%、1.1%増加、建設資材セクターは3.8%増加、マイナス3.2%、1.2%増加、3.4増加している。(2014年9月12日付けエスタード紙)

8月の正規雇用は10万1,400人

就労・失業者管理センター(Caged)の調査によると、雇用人数から解雇人数を差引いた8月の労働手帳に登録される正規雇用は10万1,400人に達したが、大統領選挙を前にして意図的に10日以上早く発表された疑いがもたれている。

8月の正規雇用10万1400人は前年同月比20.5%減少しているにも関わらず、7月の新規雇用は僅かに1万1,796人に留まったために、7月としては1999年以降で最低記録をした影響で8月は前月比では大幅な正規雇用となっている。

リクルート市場アナリストの8月の正規雇用は6万人~9万4,500人を予想していたにも関わらず、予想を大幅に上回る10万1,400人を記録、8月のサービス部門の正規雇用は前年同月比20.5%減少の7万1,200人、今年8カ月間の正規雇用総数は75万1,400人となっている。

マヌエル・ジアス労働相は、8月の就労・失業者管理センターによる正規雇用発表の前倒しは大統領選挙とは全く関係がないと否定しており、今年の正規雇用を100万人と予想している。

8月の商業部門の正規雇用は4万600人、建設業部門の正規雇用は2万2,000人、農畜産部門はマイナス9,600人、自動車産業を中心に製造業部門は集団休暇やレイオフを採用したためにマイナス4,100人となっている。(2014年9月12日付けエスタード紙)

 

今年の製造業部門の投資は7.9%減少予想

ジェツリオ・ヴァルガス財団のブラジル経済研究所(Ibre/FGV)では、今年のGDP伸び率を前回予想の0.6%増加から0.2%増加に下方修正、投資は7.9%減少すると予想している。

また今年の住宅投資並びに設備投資、公共投資などの国内総固定資本形成(FBCF)は、世界金融危機直後の2009年のマイナス6.7%を上回ると予想している。

連邦政府はインフレ高騰の影響を受けてデノミネーションを行った1999年のGDP伸び率は僅かに0.3%増加に留まり、また投資は前年比で8.2%と大幅に減少していた。

今年の国内総固定資本形成(FBCF)が7.9%減少すれば投資のGDP比率は17%に留まるとIbre/FGV研究所マクロ経済報告書担当のシルヴィア・マットス氏は予想している。

今年の投資が大幅に減少する要因として、電力料金の値上げ並びにワールドカップによる労働時間や営業日数の減少、クレジットの縮小、一般家庭の実質収入伸び率の低下及び負債の増加、高止まりする銀行金利、アルゼンチン向け輸出の減少、製造業部門の競争力の低下、ペトロブラス石油公社の投資停滞などが挙げられる。(2014年9月12日付けエスタード紙)

 

ブラジルから帰国したOBとの懇親会に参加

9月12日夕刻、平田事務局長はブラジルから帰国したOBとの懇親会に参加、新宿の曙レストランで旧交を温めた。往年の常任理事や部会長の方々と当時をふり返り、ブラジルでの経営の難しさや会議所活動の活性化、チャレンジについて語り合い、色々な苦労話に花を咲かせた一時であった。

参加者: 大前氏(三井物産)、宮田氏(住友商事)、松田氏(パナソニック)、南氏(コマツ)、工藤氏(三菱商事)、藤江氏(日本郵船)、林氏(メタルワン)、中村氏(高砂香料)、金岡氏(伊藤忠)、多田氏(三菱商事)、前田氏(丸紅)、田中氏(伊藤忠)、藤井氏(東京海上)、長谷部氏(トヨタ)、松本氏(三井物産)、三分一氏(島津製作所)、相川氏(IHI)、辻井氏(パイロットペン)、前田氏(日本アマゾンアルミニウム)、酒井氏(味の素)、平田事務局長

(      )内はブラジル駐在当時の所属企業

右から酒井芳彦ブラジル味の素元社長、会議所の元食品部会長(現日本ブラジル中央協会常務理事、海外職業訓練協会国際アドバイザー)、平田事務局長、林浩氏(元ブラジルメタルワン社長、会議所機械金属副部会長)

商工会議所元副会頭の大前孝雄 現日本ブラジル中央協会会長(三井物産 顧問)

金岡 元副会頭(右から3番目) 

工藤 元会頭(左1番目)、多田 元専任理事(右2番目)

三分一 元貿易部会長(左)、相川 元JBIC首席駐在員(右)

前田 元専任理事(左1番目)

松田 元副会頭(左1番目)、中央「V」サインは長谷部 元副会頭

 

平田事務局長、日商を表敬訪問後に現代ブラジル事典の改訂版編纂打合せ

11日、経産省の国際会議場で行われたブラジル日伯貿易投資促進産業協力合同委員会(略称:日伯貿投委)の終了後、平田事務局長は日本商工会議所の国際部の赤木 剛部長を訪問、経産省の補助金制度による業務支援に対しお礼を述べた。ブラジル日本商工会議所に限ってはインドネシアで各種規制の改善で実績を挙げた前国際課長の天谷氏(機能強化アドバイザー)が派遣され、特別な支援を受けている。面談には各種渡伯手続のため一時帰国中の天谷氏の他、国際部の林 大吾課長および橋爪孝徳副主査が参加、ブラジルの政治経済情勢をはじめ日伯貿投委や天谷氏を中心に取組んでいる機能強化委員会等について意見交換が行われた。

平田事務局長は現代ブラジル事典の改訂版の出版にあたって宿泊先のホテルで小池洋一教授(同事典の編集長で立命館大学教授)、浜口伸明神戸大学経済研究所教授と編纂に関わる具体的な打合せを行なった。

同事典はブラジル日本商工会議所が編者となり1960年代からほぼ10年毎に改訂版が発行されて来ている。ブラジルが従前にも増し注目を集めている中、リオオリンピックの2016年に出版を計画、執筆は浜口教授を中心に法律、政治、社会政策、行政、文化、社会、産業、環境を専門とする9人の教授陣等で構成されている。

1冊に纏め全てが解る事典形式ではこの世の中に現代ブラジル事典が最初であるだけに、次回の出版にあたってはより質の高い未来志向の事典の出版を目指している。

第2回日伯貿易投資促進産業協力合同委員会開かれる

2014年9月11日、第2回日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会が経済産業省国際会議室(東京)で開催され、石黒憲彦経済産業審議官、エロイーザ・メネゼス開発商工省生産開発担当次官の両議長の他、両国政府、経済界から約60名が参加、両国経済関係の一層の拡大に向け活発な議論が行われた。ブラジル日本商工会議所からは、藤井晋介会頭と藤田誠メディカル分科会長がプレゼンターとして出席し、ブラジルのビジネス環境整備に向けた体制整備、医療機器等の販売に係る審査の迅速化をテーマにそれぞれ発表を行った。この他、ブラジル日本商工会議所からは、上野秀雄副会頭、矢部健太郎機能強化委員会副委員長、土屋功メディカル分科会委員、平田藤義事務局長、天谷浩之機能強化委員会アドバイザーが参加した。

(開会挨拶)

石黒審議官:

先日の安倍総理大臣のブラジル訪問に私も同行させていただいた。ルセフ大統領と会談し、両国経済関係の深化と拡大について幅広い意見交換を行い、日伯戦略的グローバルパートナーシップ構築に関する共同声明を発表した。本声明において、貿易と投資の二国間の発展について、日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議、日伯経済合同委員会、および日伯貿易投資促進・産業協力合同委員会が果たす役割の重要性が改めて確認された。これらの会合は、様々な課題について継続的な議論を行い、多くの成果を得てきている。本日の会合においても、両国の今後の発展のための関係構築ができるよう率直な議論を行ってまいりたい。

メネゼス次官:

まず初めに、今回、残念ながら来日できなかったボルジェス大臣から、日本側の皆様にくれぐれもよろしくとの言葉を預かってきた。この会合は、ブラジルにとって非常に重要なものであり、安倍首相の訪伯に続いて開催される今回の会合は、さらに重要な会議であると理解している。戦略的グローバルパートナーシップの関係において非常にプライオリティの高い会議である。両国はすでに多くの関係を保ってきており、商業的なもののみならず、投資や文化的な関係が構築されてきている。今後、さらに強固な関係を作り上げていくために我々はアクターとしてとても重要な役割を担っており、責任は増してきていると理解している。

両国の商業関係は非常に重要で、日本はブラジルの製品を世界で5番目に多く買っており、ブラジルに対して世界9番目の規模での輸出をしている。日本からの主要な輸出品は工業製品である一方、ブラジルからは一次産品が主体であるところに特徴がある。今後、両国の関係をさらに深めていくためには、商業面のみならず互いが投資しあえる関係を作るための協力が重要と考えており、こうした活動がブラジルの生産性と競争力の向上につながればと願っている。

この会合を通じて、我々の関係をさらにレベルの高いものヘとつなげていきたい。率直でオープンな議論によりお互いの課題の解決策を見つけていければと思っている。

両議長の開会挨拶の後、大前孝雄・経団連日本ブラジル経済委員会企画部会長、ジョセ・デ・フレイタス・マスカレーニャス・CNI副会長より、9月9日、10日両日に開催された日伯経済合同委員会の結果報告が行われ、続いて、「日本のブラジルとの協力事項の報告」として、8月の両国首脳会談で調印された下記協力案件についての進捗報告が行われた。

1.石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とVale社とのMOU

    五十嵐 吉昭JOGMEC金属企画部国際業務課長

2.国際協力銀行(JBIC)の最近のブラジル向け取り組み

    細島 孝宏 JBIC鉱物資源部次長

    セルヒオ・フォウジス ブラジル経済社会開発銀行(BNDES)国際部次長

3.日本貿易保険(NEXI)のブラジルにおける取り組み

    十時 憲司 NEXI営業第二部部長

4.ブラジルにおける日本式大腸がん検診普及促進及び内視鏡医育成に向けた協力

    高橋 伸幸 富士フィルム ヘルスケア事業推進室長

5.海洋資源開発促進のための造船協力

    大坪 新一郎 国土交通省海事局船舶産業課長

6.国際協力機構(JICA)の産業分野への協力の現状

    竹内 登志崇 JICA中南米部参事役

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官

7.投資機会及び産業協力(自動車分野)

    竹下 幸治郎 日本貿易振興機構(JETRO)企画部事業推進主幹

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官  

  続いて、「貿易と市場アクセス」のセッションが行われ、この中で、藤井晋介ブラジル日本商工会議所会頭から、“ビジネス環境整備のための体制整備”として、機能強化委員会の活動計画の説明と日本企業による多大な投資実現に向けた日伯官民政策対話スキーム構築に係る提案、藤田誠ブラジル日本商工会議所メディカル分科会長からは、“医療機器等の販売に係る審査の迅速化”として、同分科会のこれまでの活動成果と新たな改善要望項目であるINMETROについてその概要説明が行われた。両者の発言概要とこれに対するブラジル側のコメントは下記のとおり。

(藤井会頭の発言概要)

議題:ブラジルへの更なる投資実現に向けた政策対話スキームの構築

(1)政策対話の目的

中小企業の進出も支援しつつ日本企業による更なる投資拡大や人材交流を図り、最先端の技術やノウハウの移転促進を通じてブラジルが必要とする高いスキルを持った人材を育成すると共に、裾野産業も含めた国際競争力を高め、日伯企業間の新たなビジネス機会を増大させること。

(2)機能強化委員会の設立

上記目的の実現に向けブラジル日本商工会議所では、現状在ブラジル日系企業が積極的な投資活動を控えたり、中小企業がブラジル進出を躊躇する原因となっている投資及び事業環境上の諸問題を取りまとめ、両国経済が共に繁栄し得るための具体的な改善提案書を策定することを目的に本年6月、機能強化委員会を設立。

(3)ワーキンググループの発足 

在ブラジル日系企業の多くが直面している問題を5つの分野(「課税」、「通関」、「労働」、「産業競争力強化/中小企業育成」、「インフラ」)に分け、それぞれに於ける重要問題の取りまとめと、ブラジル政府、経済界に向けた改善提案書「更なる投資実現に向けた行動計画Action plan for Greater Investment Realization・AGIR」の策定を目的に本年8月、機能強化委員会の下に5つのワーキンググループを立ち上げ。 今後約3カ月を掛け、当該5分野におけるAGIRを策定する予定。

(4)実現に向けた推進体制

日本側:経済産業省、日本大使館、日本総領事館、経団連、日本商工会議所と連携したオールジャパン体制により、ブラジル政府、経済界に対する継続的な政策提言活動に取り組む。

ブラジル側:投資や事業環境上の諸問題の改善と両国経済関係の発展に向け、開発商工省、財務省、労働雇用省、運輸省、科学技術省等の連邦関係省庁および州 政府、並びに、CNI、FIESPをはじめとする経済団体の関係部署との分野別ワーキンググループを年内中に組織いただき、2015年1月以降、日伯官民 による二カ月に一度程度の政策対話機会を設けていただきたい。

(ブラジル側のコメント)

エロイーザ・メネゼス次官

ビジネス環境改善の重要性と、この問題に対し明確性、そして率直性をもって取り組まなければならないことを理解している。関係するすべての省庁が本件に取り組むということをここで約束することはできないが、省庁間における努力が行われることは確かである。ビジネス環境上の問題については5つのボトルネックがあるわけだが、これらは日本企業だけの問題ではなく、ブラジル企業にとっての問題でもあり、マスカレーニャス氏が昨日、経団連の会合で指摘している。

ブラジル政府は、これらの問題の改善に向けこれまで努力をしてきているが、この5つのバリアを突き崩し、ブラジルに拠点を置く企業の競争力を高めるためにこの努力を続けていきたいと考えている。とりわけインフラ分野においては、如何に投資を円滑に行ってもらうか、また、労働問題については、これまで労働雇用省の閉鎖的な分野として同省が単体で対応していたが、これを省庁間の問題として捉えることとし、また、CNIと労働雇用省が協定を結び、経済界と共にこの問題の解決にあたれる環境がつくられた。

日本企業が直面している問題はブラジル企業にとっての問題でもあるわけだが、本日ここに出席していない他省庁に係るテーマもあり、また経団連とCNIが今回結んだEPA研究に係る協定ともリンクしていかなければいけないと考えている。

移転価格税制については、ブラジルの財政当局との話し合いを行っているが、まだ発表できる具体的な進展はない。

アビジャオディCNI産業開発担当理事

本件について一つコメントしたい。CNIでは、現在大統領候補となっている方々に対し、今後10年間でブラジルの工業の競争力を如何に上げていくかという内容の文書を提出している。この中には、税制問題、労働問題、マクロ経済問題、治安、教育問題、インフラ整備、官僚主義、技術革新、投融資など、経団連、ブラジル日本商工会議所が挙げている問題も含まれている。

本件について、経団連、ブラジル日本商工会議所と話し合いができればと思うし、この問題の解決に向け一緒に取り組んでいければと思っている。

石黒審議官

ブラジル日本商工会議所の中に本件に取り組むワーキンググループが立ち上がっていることから、今後、各テーマについて関係省庁と議論ができるような対話スキームを作っていただくようメネゼス次官にお願いする。

(藤田分科会長の発言概要)

 

議題:医療機器等の販売に係る審査の迅速化

昨年10月のこの委員会で、ANVISAによる医療機器の輸入販売承認審査において、ブラジル国外の工場のGMP査察に2年以上、薬事登録審査に1年以上かかっており、日本で流通している最新の医療機器でも、ANVISAによるGMPの承認が未取得の工場で生産されている医療機器は、ブラジル国民のために使用していただくまでに最低3年以上はかかっている、という課題をとりあげ、以下2点を要望させていただいた。

①ANVISAと我々メディカル分科会との定期会合、もしくは協議機関の設置

②日本という国、日本の医療機器産業の品質、日本の薬事制度を知っていただきい、そのためにANVISA長官を日本に招聘したい

  あれから1年足らずですが、このように、色々な進展がありました。2014年2月には、ANVISAと厚労省及びPMDAとの面談が実現。ANVISA長官とPMDA理事長が面談されました。2014年5月には、シーファー開発商工省次官と松島経済産業省副大臣の会談の中でも、この件がとりあげられました。そして、2014年8月1日、ブラジリアにて、ブラジル保健省と日本厚生労働省との間で「医療・保健分野における協力に関する覚書」に署名がなされ、翌日の8月2日には、サンパウロにて、日伯医療分野規制に関するセミナーが開催され、日本からは安倍首相も出席されました。8月3日と4日には、ANVISAと厚労省及びPMDAとの間で、医療機器等の審査についての協議がなされました。また、8月20日にはブラジリアの日本大使公邸にて、ANVISA長官と私どもメディカル分科会の会合が実現し、メディカル分科会からANVISAに相談ができる体制を作っていただきました。そして先週は、ANVISA長官が日本を訪れ、厚労省や医療機器産業連合会などとの会合及びいくつかの日本企業を訪問されました。

このように、昨年のこの委員会での要望のほとんどが実現したことについて、ブラジル側への前向きな姿勢及び対応に深く感謝を申し上げます。今後の改善の実現に向けての大きな進展であったと思います。

今後についての要望ですが、2つございまして、ひとつは、

1.GMP監査と薬事登録の審査制度の改善に向けた協議の継続をお願い致します。

   ANVISAのウェブサイトにも掲載されておりますGMP査察の申請のペンディングの件数、ブラジル日本商工会議所所属企業の新規登録に要した日数、残念ながら、どちらも、まだ状況はよくなっておりません。これらGMP監査や薬事登録は、人命に関わる重要な手続きであり、ANVISAとしても国民の健康を守る責任があり十分な審査が必要であることは理解しております。是非協議を継続していただき、安全と効率化を両立できるようになることを望んでいます。

もう一つは、新たな問題提起となる、

2. INMETROについてです。

医療機器は、商品によってINMETROの認証を取得しなければ薬事登録申請ができないものがあります。これについて、いくつか事例をあげます。

(例1)ILAC(国際試験所認定協力機構、International Laboratory Accreditation Cooperation)認定の試験機関のテストレポートが必須ですが、日本ではILAC認定の試験機関が少なく、通常は商品開発段階でILACのテスト でなく、CBスキームを使っております。そのためブラジルでの登録のためだけにILACのテストを追加行い、そのために時間と高いコストがかかっておりま す。
(備考)CBスキーム : Certification Body スキーム。CBスキームは、IECEE(IEC電気機器安全規格適合性試験制度)に基づき運営。この制度への加盟国にある認証機関 (NCB(National Certification Body)国内認証機関)またはCB試験所(CBTL(CB Testing Laboratory)CB試験所)に製品の試験を依頼し、CB試験レポートとCB証明書を発行してもらう。  

(例2)INMETROの認証に適用される規格がグローバルに適用されている規格でない場合があり、そのためにブラジル国外で問題なく流通している製品であるにも拘わらず、ブラジルには導入できない場合があります。結果として、この製品を必要としているブラジルの患者さんに使っていただけないという状況になっております。

(例3)これは注射針の個包装です。上がINMETROのロゴマークを表示する前、下がINMETROのロゴを加えた後です。わずか3cmx7cmのスペースに、上のように、元々ANVISA要求の輸入者の名前、住所や薬事責任者の名前を表示しております。これだけでもグローバルスタンダードからはずれておりますが、これに加え、下のように、このINMETROのロゴマークを追加することで、苦心してレイアウトを修正し、何が記載されているか更に見えないような状況となっています。これでは表示の意味がないばかりか、ブラジル固有の表示のためコストが高くなっています。コストが上がることはブラジルにとってよいことではないと考えます。

これらの問題について、一方的に改善して欲しいと主張だけをするつもりはありません。まずは、相談をできる体制を作っていただくことから始めていただければと思います。この要望の根底にあるのは、「ブラジルに貢献したい、ブラジル国民の健康に貢献したい」という日本の医療関連企業の気持ちであることをご理解ください。つまり、日本企業の高度で高品質な医療機器を少しでも早くブラジル国民のために使えるようにしたいということです。是非、ブラジル国民の健康に貢献するため、ポジティブにこの提案をとらえていただきたいと思います。

(ブラジル側のコメント)

エロイーザ・メネゼス次官

ANVISA,INMETROは、ブラジルのみならず海外でも非常に知名度のある組織で、担当官は国際的基準に向けて大変大きなチャレンジに取り組んでおり、その中でブラジル国民の安全性を守る業務にあたっている。そうした中では自然の流れとして登録にどうしても時間が掛かってしまう。一方で、製品を早く市場に出さなくてはいけないということも理解できる。登録審査を迅速に行わなければならない医薬品リストも作られており、日本製品に対するプライオリティを含め、ANVISA,INMETROとの持続的な対話が必要であり、日本企業にどのような要望があるのかといった情報も必要になるであろう。本件に対する日本企業の関心を当局に伝えたいと思う。

 この他、「貿易と市場アクセス」のセッションでは、各機関からの下記プレゼンテーションをもとに、両国の貿易、投資拡大に向けた活発な議論が交われた後、閉会となった。

1.輸出加工区における投資機会

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官

2.ビジネス環境整備のための体制整備

    藤井晋介 ブラジル日本商工会議所会頭

3.ビジネス環境整備についての要望

    横尾賢一郎 経団連国際協力本部本部長

4.医療機器等の販売に係る審査の迅速化

    藤田誠 ブラジル日本商工会議所メディカル分科会会長

5.知財分野における協力状況の報告

    五十棲毅 特許庁国際協力課地域協力室長

6.アルミ産業政策

    中富道隆 日本アマゾンアルミニウム㈱社長

7.工業製品税

    小野寺修 経済産業省通商政策局通商機構部国際経済紛争対策室参事官

8.サンタカタリーナ産豚肉の輸出

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官

9.牛肉の輸出再開

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官

10.太陽光発電に係る投資機会

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官

11.船舶産業のサプライチェーン

    エロイーザ・メネゼス 生産開発担当次官

12.スマートコミュニティ小委員会の結果報告

    貴田仁郎 経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部政策課国際室長

(閉会)

・アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ在京伯大使

・大前孝雄 経団連日本ブラジル経済委員会企画部会長

・カルロス・エドゥアルド・アビジャオディ ブラジル工業連盟産業開発担当理事

・高瀬寧 外務省中南米局長

・エロイーザ・メネゼス 開発商工省生産開発担当次官

・石黒憲彦 経済産業審議官

 

7月の製造業部門の雇用は前年同月比3.6%減少

ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、7月の製造業部門の雇用は前年同月比3.6%減少、前年同月比では34カ月連続で減少して2004年4月以来で最も低い雇用水準となっており、また前月比0.7%減少している。

特に7月のサンパウロ州の製造業部門の雇用は、前年同月比5.1%と大幅に減少して2001年から統計を取り始めて最も低い水準となっており、サンパウロ州の製造業部門の雇用は、2013年11月から全国で最大の雇用減少を継続している。

2013年10月から製造業部門の生産は減少を続けており、7月の製造業部門の雇用水準は、前年同月比で調査対象の14地域ですべて減少に転じており、世界金融危機の2008年~2009年よりも悪化した状況となっているとブラジル地理統計院製造業部門コーディネーターのロドリゴ・ロボ氏は説明している。

また今後の国内経済の回復の見通しが立っていないために、企業経営者の景況感が大幅に悪化している影響で、早めの雇用削減に着手しているとOpus Gestão de Recursos社のチーフエコノミストのジョゼ・マルシオ・カマルゴ氏は説明している。

製造業部門の生産は2四半期連続で減少してテクニカルリセッションに入っているにも関わらず、2008年~2009年の時ほどのリセッションには陥っていないが、製造業部門の競争力は益々低下してきているとカマルゴ氏は説明している。

7月の製造業部門で特に自動車を含む輸送機器セクターの生産は、前年同期比6.6%と大幅に減少してテクニカルリセッション入りを牽引したが、金属セクター並びに機械・装置セクター、食品・飲料セクター、繊維セクターも大幅に落ち込んでいる。

また7月は自動車セクターを中心に集団休暇並びにレイオフが増加した影響で労働時間は前年同月比4.2%減少、前月比0.3%減少、今年は3.1%減少、前記同様に実質賃金は3.4%減少、2.9%減少、0.6%減少している。(2014年9月11日付けエスタード紙)

 

ブラジルのIT企業は米国で新規株式公開を準備

ブラジルのIT企業は、米国のニューヨーク株式市場やナスダックでの資金調達がサンパウロ証券取引所よりも容易であると判断して新規株式公開(IPO)を準備している。

ニューヨーク株式市場にはブラジル企業32社が株式を上場しているにも関わらず、IT企業は含まれておらず、また最後にニューヨーク株式市場に上場したのは2012年11月のBrasilAgro社となっている。

今年7月のアルゼンチン資本のIT企業であるGlobant社は、ニューヨーク株式市場で新規株式公開して5,900万ドルの資金調達に成功している影響で、ラテンアメリカのIT企業も米国でのIPOを検討している。

プライベート・エクイティのGeneral Atlantic 社並びにTiger Global Management社が資本参加しているDecolar.com社は、ナスダックもしくはサンパウロ証券取引所でのIPOを検討しており、ナスダックにはブラジル企業のGarneroグループのみが上場している。

W7Venture Capital社並びに Atomico社が3,000万レアルの出資をしているベビー用品並びに妊婦向け製品を取り扱っているBebe Store社は、今年7月にコンペチタ-のBaby.comを買収してIPOを検討している。

インドのJabong社並びにロシアの Lamoda社、中近東のNamshi社、東南アジア並びにオーストラリアで事業を展開するZalora社の4社で構成されるGlobal Fashion グループ並びにブラジルの婦人装飾品を取り扱うeコマースのDafiti社はIPOを検討している。

中国電子商取引大手のアリババ・グループ・ホールディング(阿里巴巴集団)はニューヨークを皮切りに機関投資家向け新規株式公開の説明会を開始しており、市場関係者は243億ドルの資金調達の可能性があると予想している。

Casino Groupの発表によると、Casinoとその子会社のCBD、Via Varejo、Exitoの各取締役会はCnova Group設立の主要条項を承認、国際的にeコマース(電子商取引)を展開していく新オランダ法人のCnova社は普通株のIPO計画について米証券取引委員会(SEC)に有価証券届出書を提出している。(2014年9月11日付けエスタード紙)

7月のGDP伸び率は前月比1.88%増加

ジェツリオ・ヴァルガス財団のブラジル経済研究所(Ibre/FGV)の調査によると、7月のGDP伸び率は前月比1.88%増加、しかし6月のGDP伸び率は前月比1.46%と大幅に減少していた影響で1.88%と大幅な増加になっている。

7月の工業部門並びにサービス部門の生産は継続して落ち込んでいるにも関わらず、農畜産部門並びに鉱業部門は大幅に増加しており、5月~7月の四半期のGDP伸び率は前四半期比で0.94%減少している。

第2四半期のGDP伸び率は0.6%減少、第1四半期のGDP伸び率は0.2%減少して2四半期連続でGDP伸び率は減少しているために、テクニカルリセッション入りしている。

5月~7月の四半期の農畜産部門のGDP伸び率は前四半期比0.6%増加、前年同期比2.5%増加,前記同様に工業部門は1.7%減少、2.6%減少している。

前記同様に5月~7月の四半期の工業部門は3.6%増加、8.5%増加、建設部門は4.2%減少、7.6%減少、電力エネルギー・ガス、上下水道、清掃部門は2.2%減少、0.3%増加、サービス部門は0.5%減少、0.4%減少している。(2014年9月11日付けエスタード紙)