シェールガス開発向け環境ライセンス認可はIBAMAが実施

シェールガス開発向け許可は州環境局が実施しているにも関わらず、今後はブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)が一括して環境ライセンス認可を行うと連邦政府は発表している。

米国はシェールガス開発では世界で先行しており、昨年の米国の天然ガス生産はロシアを抜いて世界トップになり、また天然ガス価格の大幅な減少に結びついている。

国家原油庁(ANP)は2013年12月の第12回石油・天然ガス入札を実施、パラナ州では天然ガスの埋蔵が見込まれる16鉱区が落札されたが、落札された鉱区のあるパラナ川近辺のトレド市の市民1,000人が今年7月にシェールガス開発反対のデモ行進を行っている。

シェールガス等が含まれる地下の岩盤に薬品等の液体を圧送して割れ目を作って天然ガスを採取する水力破壊法のフラッキングは、水質や土壌の汚染などの環境破壊につながるとパラナ州の連邦検察庁はリスクを指摘している。

第12回石油・天然ガス入札では12州の240鉱区が入札にかけられ、そのうち72鉱区が落札されたが、天然ガスの埋蔵が見込まれている鉱区ではシェールガスの発見できる可能性があるために、早急な規制の作成が急務となっている。

米国ではシェールガス開発向けボーリングは年間2万件に達しており、カナダではすでに10万カ所でシェールガスが生産されている。(2014年9月5日付けエスタード紙)

CIR 099/14 異業種交流委員会10月講演会(青木 カナ氏)

CIR 099/14

2014年9月05日

会員各位

                             ブラジル日本商工会議所

                             異業種交流委員会

                             委員長 江上知剛

 

異業種交流委員会10月講演会のご案内

 

 

ブラジル日本商工会議所異業種交流委員会の講演会を下記の通り開催致します。

皆さんのご参加をお待ちしています。

– 記 –

 

 

講演者: 青木 カナ氏 

     シンガーソングライター (※後述のプロフィールをご覧ください。)

 

演題 :「見て聴いて楽しむブラジルポピュラー音楽の歴史と現代ブラジルポピュラー音楽」

アフリカからの奴隷が持って来たリズムとの融合で出来たブラジル民族音楽、その後のブラジル音楽史、ショーロ、サンバ、ボサノヴァが出来た経歴を説明と演奏で楽しんで頂きます。演奏には日本とブラジルの若手演奏家も参加します。駐在員の参加もあります。

     

日時 : 2014年10月01 日(水) 19時~21時30分 

 

場所 : ブラジル日本語センター(CBLJ)

     Rua Manoel de Paiva 45  Sao Paulo

     Tel (11)5579‐6513 又は5579‐7337

 

参加費 : 35レアル 

 

食事及び飲み物(ビール、ソフトドリンク)を用意します。

参加費は当日徴収させて頂きます。(領収書も用意します。)

食事他を用意する関係上、参加申し込みされた方で当日欠席された場合は後日、参加費を徴収させて頂きます。

 

お申込み: 9 月26日(金)までにこちらの御申込サイトhttp://camaradojapao.org.br/evento/eventos/palestra-011014よりお申込みください。

  • 会社名、氏名、Eメールをご入力頂くだけの簡単な申込サイトで各種会議所イベントで活用しております。ご協力の程宜しくお願い申上げます。

※ 多数のお申込が予想されますので、1社につき2名様までのお申込とさせて頂きます。

 

 

【青木カナ氏プロフィール】

東京出身。幼少からピアノを学ぶ。音楽を趣味として学生時代にバンド活動をし、その後、歯科専門学校で2年間学ぶ。卒業後、歯科技工士として歯科医院にて2年間勤務。

23歳の時、歌手を目指す。24歳からボサノヴァ、ジャズを歌い、廣木光一ジャズトリオに歌手として特別参加し、北は北海道、南は九州と、日本中で演奏経験を積む。

1995年に単身渡伯。サンパウロ州立トムジョビン自由音楽大学にて4年間、ポピュラー音楽声楽科にて学ぶ。その後、ブラジルを旅しながら作曲活動に励む。ポピュラー音楽の作曲家コンクールに出場し入賞、優勝、喝采賞などを受けながらサンパウロ州、リオ州各地での音楽旅行にてブラジルを見聞。現在4枚目のアルバム発表し、コンボバンドにて活動中。また、ギターや歌を個別で指導、日本人にはブラジル音楽普及活動、ブラジル人には日本の音楽文化普及活動に従事。その傍ら若手アーティストのプロデュース活動も支援中。その日本行き第一弾として、有名人気歌手、ゼッカ・バレイロを日本へ紹介する旅を企画中。彼との共作曲「O Amor Viajou」もブラジル全土のラジオにて現在オンエア中。

                              

 

CIR-098/2014 法律委員会月例会

CIR‐098/2014
2014年9月5日
各位
ブラジル日本商工会議所
日 伯 法 律 委 員 会 委員長
村上 廣高

 
月 例 会

拝啓

時下益々ご清栄のこととお慶び申上げます。

さて、当委員会では9月の月例会を下記の要領で行ないますので会員各位奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

会合はポルトガル語で行われ、日本語への通訳は付きませんが、経営に有用な情報交換が出来ますので、出来るだけ担当者を出席させ、後日社内報告させることをお勧めします。

なお参加ご希望の方は下記サイトページ(http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-juridica-reuniao-mensal-110914 )より必要事項を記入しへご連絡願います。

本月例会のお申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。申込者には後ほど自動確認メールが届きます。
敬具

– 記 –

日時: 2014年9月11日(木)16時 ~ 18時

場所: 当所大会議室 (Av. Paulista, 475, 13階)

議題:

1.    ブラジルにおけるジョイントベンチャー -その形態と特徴 (As joint ventures no Brasil: formas e características)
“Uma das maneiras mais comuns de se estabelecer parceria de negócios no Brasil é por meio das chamadas joint ventures. É importante destacar, contudo, que existem formas jurídicas distintas de se implementar essas parcerias, cada uma com suas características, consequências e implicações legais. A palestra se proporá a abordar, ainda que de forma sucinta, cada uma delas.”
講師:
RUY DE MELLO JUNQUEIRA NETO
.   Diretor Jurídico de Carvalho e Natale Advogados, em parceria com a Deloitte Touche Tohmatsu

2.    輸入品転売における工業製品税(IPI)の免除について -そのプロセスと国家課税条項166号の影響(“A não incidência do IPI na revenda de produtos importados: aspectos processuais e reflexos do art. 166 do CTN”  
“Na palestra serão abordados aspectos fundamentais para a recuperação dos montantes indevidamente recolhidos, a título de IPI, na revenda de produtos importados que não sofreram processo de industrialização, tais como a legitimidade e o pedido a serem apresentados em caso de importação indireta, a necessidade de estorno de créditos na entrada de tais produtos e as repercussões do artigo 166 do Código Tributário Nacional na possibilidade de obtenção de decisão judicial favorável”.
講師:
JORGE FACURE
. Gerente do Contencioso Tributário de Gaia, Silva, Gaede & Associados.

3.     間接輸入の規定について(Aspectos pragmáticos das importações indiretas)
“As operações de comércio exterior apresentam significativa relevância para a economia de um país, ao ponto de que sua participação no comércio internacional geralmente estar associada à dimensão do contexto econômico mundial ao qual pertence referida jurisdição. Contudo, tal inferência lógica não é observada no Brasil. Responsável por um dos dez maiores PIB mundial, a participação brasileira no comércio exterior ainda tem muito que crescer. A burocracia, a quantidade de obrigações acessórias exigidas no desembaraço, a “carga tributária” e métodos pouco eficientes de acompanhamento e fiscalização das operações aduaneiras são pontos destacados como relevantes para esse entrave para uma maior participação brasileira no comércio exterior. Nesse contexto houve um grande crescimento da participação de empresas especializadas em participar como intermediária no comércio exterior. Algumas com larga presença mundial, essas empresas – trading companies – possuem avançada estrutura logística, além de profissionais especializados com conhecimento teórico e prático sobre as operações, oferecendo um serviço de considerável valia para empresas interessadas em importar e exportar. Contudo, tais operações possuem algumas peculiaridades que podem apresentar significativos impactos fiscais e operacionais quando não observadas.”
講師:
ANDRÉ APOSTOLOPOULOS
. Gerente-Sênior de Aduana e de Comércio Internacional de PwC Brasil .

4.    駐在員の待遇 -税法面における議論点について(Expatriados. Aspectos polêmicos da legislação fiscal)
講師:
ELISABETH LEWANDOWSKI LIBERTUCI
. Consultora de Trench, Rossi e Watanabe Advogados . .

各講演後に参加者間での質疑応答・討論が行なわれます。

参加者リスト作成のため、参加ご希望の方は下記サイトページ(http://camaradojapao.org.br/evento/eventos/comissao-juridica-reuniao-mensal-110914   )より必要事項を記入しへご連絡願います。

お申込は自動申込システムを採用することとなりましたのでご協力の程お願い申上げます。

ブラジル日本商工会議所

 

天野一郎日系社会委員長が平成26年度外務大臣表彰伝達・祝賀式に参加

天野一郎日系社会委員長は、2014年9月4日午後3時から総領事公邸で開催された平成26年度外務大臣表彰伝達・祝賀式に参加した。

平成26年度外務大臣表彰受章者はサンパウロ日伯援護協会の菊池義治会長、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、アルモニア教育文化協会の和田忠義会長。

前列左から平成26年度外務大臣表彰受章者のサンパウロ日伯援護協会の菊池義治会長、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、福嶌教輝 在サンパウロ日本国総領事/アルモニア教育文化協会の和田忠義会長

写真提供 望月二郎氏

HIDA/CNIの共催による「ブラジル産業における労使関係改善」セミナー開催

HIDA/CNIの共催による「ブラジル産業における労使関係改善」と題されたセミナーが、2014年9月4日、5日の2日間にわたって、CNIのサンパウロ事務所にて、述べ約40人が参加して開催された。参加者には、CNIの研究者や人事・労務管理の弁護士、ブラジル大手の建設業、製造業、自動車メーカーなどの人事・労務担当者などが集まり、講義に熱心に耳を傾け、討論会ではそれぞれの意見を述べる白熱したセミナーとなった。

初めに、HIDA産業推進部の田中秀穂部長より、HIDAは日本でのブラジル人の受け入れは行っているが、厚生労働省の事業ではブラジルにおいてセミナーを開催するのは初めてで、厚生労働省やCNIの協力により、このセミナーが実現することに感謝し、参加者一人ひとりが、日本の労務管理・労使関係における問題改善や生産性向上(改善・5S)の取り組みに関する講義を聞いて頂き、その後、講義で学んだことを踏まえて、ブラジルや自社の労使・人事に関するグループ討論を行い、各自アクションプランを考え提出して頂くセミナーになるので、セミナーを通じて両国将来の産業発展に役立てれば幸いであるとして、当セミナーの講師である連帯社会研究交流センターの鈴木不二一講師を紹介した。

鈴木講師は、初めに、日本の人的資源管理・労使関係の特徴を、長期雇用制度、年功序列型賃金および内部昇進制度、そして企業別組合の存在という「3つの柱」で説明した。また、日本の労使関係の国際比較に関する代表的な研究として、1960-70年代の高度成長期に社会学者のRonald Dore教授が行った実証研究を取り上げ、西欧企業(W Type)と日本企業(J Type)に関する、「マーケット志向型」対「組織志向型」という類型的対比を紹介した。Jタイプ企業の主な特徴として、離職率の低さ、集団主義、長期志向型、生産志向型(もの作り・サービス作りが目的)などがあり、また、W企業は、内部労働市場への入職口が低位の職務から上級管理職まで、広く開かれているのに対し、J企業の特徴としては、内部労働市場への入職口は新規学卒入社者が従事する低位の職務に限定される傾向があると指摘した。そして、新規学卒入社者は社内での勤続を重ねる中でさまざまな職務経験を積み、職業能力を高め、より難しく困難な職務、責任と権限のより大きな職位に昇進していくという、日本における内部昇進制のもとでのキャリア形成の特徴を説明した。

OECDによる雇用保護の世界ランキングをみると、日本は中間に位置し、アメリカ、イギリスよりは保護されているが、ポルトガル、イタリアに比べると低位にある。日本の労働組合組織は、組合員の90%以上が企業別組合であるところに特徴がある。現在では、日本の労働組合組織率は長期低落傾向にある。企業と労働組合の間の集団的労使紛争は過去30年の間に顕著な減少傾向をたどり、いまではストライキフリー国などと呼ばれることもある。ただし、集団的労使紛争にかわって、企業と個人の間の個別労使紛争は近年急速に増加しており、労使紛争が消滅したわけではない。このため、厚生労働省の労働相談窓口等における解雇や賃金をめぐる個別相談が急増している。ここ20年の日本の経済成長低下により、倒産やリストラなど企業が不安定になり、早期定年退職、非正規雇用の増加、また入職口の減少などの問題にも直面している。しかし、一般的に、企業も個人も長期雇用慣行を高く支持していることは変わらない。現在の日本は、長期雇用慣行の長所を活かし、新しい経済社会環境に適応した労使関係のニューモデルを模索している状況にあるということができるとも説明された。

次に、鈴木講師は、日本の労使関係と生産性についての説明を行った。日本の生産性向上の取り組みは、戦後になって欧米から学んだものである。その基本的精神は1943年のフィラデルフィア宣言に表明されている人間中心主義にある。そのことは、1955年に政府・使用者・労働組合の三者の協力による「日本生産性本部(JPC)」が設立された際に確認された生産性3原則(「雇用確保」「労使協議」「公正配分」)にもっともよく表現されている。1959年には、労働組合も生産性向上に取り組むための組織を設立し、独自の活動を展開することとなった。戦後日本の生産性向上は、労働組合を通じて労働者自身も参加する形で展開され、その過程で労使間の相互信頼関係が醸成されていった。労働者の参加と労使間の信頼関係は、戦後日本の生産性改善に貢献した重要な要因のひとつである。

日本の労働組合の現状については、2013年時点の労働組合組織率は17.7%と非常に低いレベルにある。企業規模や産業ごとのばらつきも大きく、1000人以上の大企業では44.9%が組員に組織されているが、100人以下の小企業では1%にしかすぎない。また、官公部門や金融産業での組織率は高いが、卸・小売やサービス業では低いなど、産業によっても組織率は大きく異なっている。日本の労働組合員数は全体では1000万人近くに及んでいるが、企業別組合を主体としているために組合数は25000強ときわめて多く、1組合の平均組合員数は387人にしかすぎない。きわめて零細な規模の労働組合が広く分散されている状況にある。近年急増中の非正規従業員の多くは未組織であり、労働組合の組織化活動の重要な課題となっている。他方、企業別組合は、正規従業員であれば、ブルーカラーもホワイトカラーの区別なく組合員に組織している。ホワイトカラーや高度技術者も、管理職に昇進するまでは、一般従業員と一緒になって組合活動に参加していることは、複雑な経営課題や技術問題についての企業との協議・交渉を進める上で、しばしば大きな力を発揮することもあると説明された。

参加者からは、生産性向上の取り組みの中での教育システムの役割や労働組合の組織作りの政治との繋がりなどについて質問が寄せられた。鈴木講師は、高度成長期には産業発展に対応して技術系人材の供給を増やすために理工系の大学の定員を増やすなど、国の政策としても技術者育成に力を入れていたことを紹介した。また、日本では労働組合への参加は強制ではなく、労働者個人の自由意志によること、また労働組合と政治との関係については、日本の労働組合は労働者の利害を守るための政治活動を行なうことはあるけれども、政党との間に明確な一線を引いていると説明した。

企業と従業員の間では、当然ながら利害関係が異なる。労使紛争の火種は、いたるところに存在しているといってよい。しかしながら、労使コミュニケーションを通して、労使が相互信頼関係を構築することは可能であり、そうした基盤の上に立ってお互いに話し合い、納得できる解決策を考えていくことが、労使の共存共栄につながる。日本では、企業と組合がお互いに向かい合って座る(よそよそしい対立関係)のでもなく、同じテーブルに座る(労使の利害一致・融合)のでもなく、お互いの傍らに席をとって、立場の違いを認めながら生産的対話を進めようと努力しているところに特徴があると述べた。参加者同士の討論の中では、ブラジルでの労働組合は、企業と対立関係が強く、労使間の対話の機会も殆どないこと、労働組合への登録は義務であるけれども、一般従業員の発言・参加は希で、また組合リーダーの個人主義や強い政治との関係なども多く見られる、などの問題点が指摘された。日本の労働組合・企業・従業員の間の信頼関係、労働組合と企業への帰属意識には、賛同する意見が多かった。鈴木講師は、日本でも妥協点を見つけたり労使問題を解決したりするのはそんな簡単なものでもないと説明し、この様な国際的な意見交換の場で討論をしていくことが大変重要であると語った。

次に、CNIのAretha Amorim Cury Correaさんが、2012年に日本に行き、HIDAの2週間の研修の経験とそれに基づく現在の活動について語った。発表では、まず、CNIは産業連合で、27の連盟と1300の組合から成り立ち、60万の産業を代表しており、1696箇所で年間220万もの登録会員を持つSESI(産業の社会サービス-基礎教育と健康サービス)、797箇所で230万もの登録会員を持つSENAI(産業訓練サービス)、そして、103箇所で34000企業が参加しているIEL(企業訓練)からなり、ブラジルの産業を代表している機関であると説明した。その中で、産業界の労働関係の討論のみならず、労働に関する政治や法律に関する討論や分析、また提案書を作成し国会に提出する活動も行う役割であると述べた。ブラジル産業にとって様々な障害があり、法律の煩雑さ、税制問題、専門家の質、技術革新、労働法、労働コスト、官僚制度、そして労働関連などが競争力強化へのチャレンジとなり、この問題を克服する助けをする為に、日々努力しているなどと説明した。日本での研修にて学んだことをCNIでの日々の仕事の中で実践する為、周知-参加-導引-意識改革の順に仕事の分析を行い、また、5SをCNI組織内での活動では、時間の限られた中でも、少しずつ意識改革を行い、職場環境や仕事への意識改革が出来ている実態経験も語った。最後に、日本では、現場を訪れたことに感銘を受け、今は、新しい従業員を産業の現場に連れて行き、現場体験をさせる重要性を訴えていると説明した。

Arethaさんの経験談の後で、鈴木講師は、日本の従業員の参加と現場での活動について、改善と5Sの概念を説明した。日本企業の特徴として、情報の共有の仕方として、上からのコミュニケーションのみでなく、下からそして草の根の意見を吸い上げる対話の仕組みもあることを説明、企業の90%がコミュニケーションは大切だとし、現在の社内のコミュニケーションの評価として、従業員からも半分以上が良い評価をしていると述べた。小規模集団と改善の役目は、小さな問題を継続的に改善していくことが重要である。超一流の技術者の生産計画でも必ず予想できない問題は起こりうるのであり、小さな問題と小さな改善でも毎日全員が考え実践することの積み重ねが、大きな改善につながっていく。それは、従業員自らの意識改革にもつながり、現場での生産性の向上につながっているとした。ムダをなくす、整理整頓、標準化(反復性があり誰でもできる)の3つの改善概念の中でも、整理整頓や5Sがどの様に生産性に繋がるかという議論もあるが、効率的な職場は、きちんと整理整頓をしている事実はあると語った。小規模で参加型のこの活動は、従業員の帰属意識向上効果にもつながっていることも述べた。

最後にケーススタディとしては、帝国ホテルの組合の事例を検討した。東日本大震災で観光客も減少する中、帝国ホテルの労使は、非正規従業員を正規従業員に移行させるという組合要求について合意に達した。それは、帝国ホテルのサービスの質を支えているのは、個々の従業員の能力とモラルの高さであり、それこそが生産性の基礎であるという認識を労使が共有した故の合意であった。結果として、この決断と合意形成は、その後の帝国ホテルの売上や利益の増加につながっていった。このケースをもとに、今まで学んできたことを含めグループ討論を行った。日本とブラジルでは、労働組合のあり方が全く違っており、日本と同じことはできない。けれども、小さなことでもできることはあると、それぞれが討論した。

企業側としては、労働組合との関係づくりも大切にしながら、従業員との直接のコミュニケーションや意見交換も大切とし、下から拾い上げる草の根の意見具申活動や、従業員間での委員会の設立や、従業員との直接対話の機会を設けるなどして、新しい形での労使関係を作ることも考えられるなどの意見も出た。政治とのパイプの強い労働組合リーダーは、法律に守られ収入も確保され、企業との交渉も強引でストライキなども頻繁に起こすなど、の問題点も指摘された。

組合組織寄りの現在の法律の改革自体も必要であるとの意見も飛び交った。労働法も多く煩雑で、改革も簡単ではないこともあり、今できる小さなことから初めていく、それが人事・労務の基本的精神の改善で生産性向上に向かっていくことも討論しあった。文化がかけ離れているが、日本の共同体の精神や仕事に関する価値観も理解し、ブラジルの異文化国家、国土の広さ、適用性の高さを考慮し、友好的な労使関係、生産性向上と共に、お互いに協力して、産業の発展に繋がるような活動を継続できることを話し合った。

PdfApresentação_CNI_JAPAN 2012 portugues.pdf

PdfT_1.IR and HRM in Japan.pdf

PdfT_2.IR and Productivity.pdf

PdfT_3.Employee Involvement.pdf

PdfT_Case study Imperial hotel .pdf

浜松のJose Antonio Piras 総領事と奇遇の再会

3日夜、2協会の役員等と会合の後、4日に浜松ブラジル総領事館を訪問した平田事務局長、数秒間の沈黙の後、ピラス総領事と奇遇の再会、肩を抱きしめ歓びを分かち合った。

2010年11月26日、第4回日伯貿投委が東京で開催された時「マルチ商用ビザの合意は日本政府如何に掛かっている」と勇気ある発言したのが当のピラス氏。

その後「(   ) は本能寺にあり」、と緊急案件として取り組んで来た経緯がある。2011年6月メルコスル首脳会議を終えたついでに30日来聖した松本外務大臣に「ブラジルと韓国、ブラジル周辺7カ国、EU諸国等がビザフリー、また中国に至っては日本に先立ち商用マルチビザが既に発効済みであるのに100年以上の信頼関係にある日本が何故後塵を拝しているのかと6月30日、同大臣に強く直訴。その後、同年11月28日、ブラジルと日本の間でMOU が交され2012年、1月1日から3年有効期限の商用マルチビザが発効した。

もしピラス氏の発言が無く、その言葉に触発されて無かったらきっと発効が遅れていたに違いない。その数秒間の沈黙の一瞬であった。当時、ブラジルに戻る機内でもピラスとは一緒であったため縁の繋がりをお互い確認し合った。

翌日のブラジル経済セミナーで又逢おうと浜松総領事館を後に、磐田信用金庫を訪問、直近のブラジルの政治経済情勢について役員等と懇談した後、静岡市に赴き後藤康雄静岡商工会議所会頭を表敬訪問、色々な意見交換を行ない、無事4日の日程を終了した。

Piras 総領事と平田事務局長

浜松ブラジル総領事館訪問の模様

磐田信用金庫訪問にて記念撮影。高木昭三会長(右下)、髙栁裕久理事長(左下)、平田事務局長(中央)

8月のペトロブラスの石油・天然ガス生産は記録更新

8月のペトロブラス石油公社単独での1日当たりの石油・天然ガス生産は210万バレルで記録を更新、パートナー企業との共同での石油生産は10万バレルを記録している。

昨年のペトロブラスの石油・天然ガス生産は、プラットフォームのメインテナンス並びに油田の原油生産エフィシエンシーの低下による影響で、前年比2.5%減少していた経緯があった。

ペトロブラスのグラッサ・フォスター総裁は、今年の石油・天然ガスの生産は前年比7.5%増加の目標達成を強調、7月の1日当たりの石油・天然ガスの生産は前月比2.0%増加、前年同月比8.6%増加していた。

ペトロブラスは岩塩層下(プレソルト)原油開発のサピニョーラ鉱区のスール油田並びにセピア鉱区のノルデステ・デ・ツピー油田、イタプ鉱区のフロリン油田の原油埋蔵量は12億1,400万バレルと非常に優れた軽質油であると国家原油庁(ANP)に報告している。

リオ州沖合に位置するセピア鉱区のノルデステ・デ・ツピー油田は2018年からの操業が予定されており、イタプ鉱区のフロリン油田は2020年からの操業が予定されている。

サンパウロ州沖合に位置するサピニョーラ鉱区のスール油田の操業開始は発表されていないが、2019年までには操業開始すると予想されている。(2014年9月4日付けエスタード紙)

 

中銀は政策誘導金利を全会一致で11.0%に据え置く

昨日、中銀の通貨政策委員会(Copom)では、政策誘導金利(Selic)を国内景気が減速しているにも関わらず、インフレ指数が連邦政府の許容上限値6.5%近くで推移しているために全会一致で11.0%に据え置き、Copom委員会で は3回連続で11.0%に据え置いている。

次回の通貨政策委員会は、大統領選の第二次決戦投票終了後の10月28日並びに29日に開催されるために、Selic金利の引上げの可能性も否定できない。

しかしFranklin Templeton社のエコノミストのカルロス・タデウ・デ・フレイタス・フィーリョ氏は、2015年初めまでSelic金利は11.0%で推移すると予想している。

インフレ分を差引いたブラジルの実質年利は4.48%と世界で最高金利を継続しており、2位は中国の3.41%、インドは2.27%、ロシアは1.98%とBRICS諸国4カ国が高金利の継続を余儀なくされている。

BRICS諸国4カ国に続いて5位はハンガリーの1.79%、コロンビアは1.55%、インドネシアは1.22%、ポーランドは1.08%、台湾は1.07%、10位はギリシャの0.55%となっている。

インフレ分を差引かない名目年利ではヴェネズエラが16.56%でトップ、アルゼンチンは15.61%、ブラジルは11.0%で3位、トルコは8.25%、インド並びにロシアは8.0%、インドネシアは7.5%、中国は6.0%、南アフリカは5.75%、コロンビアは4.5%となっている。(2014年9月4日付けエスタード紙)

 

8月のドル流出は30億ドル

8月中旬まではドルの流入がドル流出を上回っていたが、8月下旬からレアル通貨に対するドルの為替が減少しはじめた影響で、外資系企業は一斉に利益・配当金の送金を開始したためにドルの流出が流入を30億ドル上回った。

8月の最終週のレアル通貨に対するドルの為替は、R$2.280からR$2.242と1.67%下落した影響で、輸入業者は一斉にドルを送金したこともドル流出に拍車をかけて8月の最終週は43億ドルの流出を記録した。

今年8カ月間のドル流入から流出の差額は7億ドルの赤字を計上しているが、昨年同期は22億3,800万ドルの黒字を計上、今年2月は19億ドル、5月は8億ドル、7月は18億ドルとそれぞれ赤字を計上している。

昨日、国庫庁は外債Global2025発行で10億ドルの資金を調達したが、45億5,000万ドルの買い注文があったために、年利は3.88%と2013年に同じ国債発行時の年利4.3%から大幅に減少している。(2014年9月4日付けエスタード紙)

 

日本ブラジル法律文化協会と日伯経済文化協会と面談

2014年9月3日、平田藤義事務局長は日本への到着後、同日宿泊先のホテルで2協会の面談に臨んだ。

日本ブラジルの法曹界のそうそうたるメンバー間で立ち上がったばかりの日本ブラジル法律文化協会の本林徹理事長、事務局の水谷弁護士(松田綜合法律事務所)、同事務所の白井潤一弁護士、また慶應義塾大学の前田美千代准教授、日伯経済文化協会の栗田政彦代表理事(日本ブラジル法律文化協会理事)と同ホテルで今後、日伯の法律を学術のみならず日本進出企業の経営面を支えていく視点から、同協会と会議所間の協力関係について具体的な内容を討議し会合を行なった。

日本ブラジル法律文化協会は、日本とブラジルにおける法学研究者の学術交流および企業統治・コンプライアンス関連の実務家間の交流、在日ブラジル人ないし在ブラジルの日系および日本人が抱える相互の法律・社会問題についての理解と課題解決促進にむけての活動を通じて、なお一層の法律・文化の交流を図ることを目的に設立され、会議所事務局便りでも会員企業へ広くその活動内容を告知している。「新たな・おしゃれでインテリなブラジル」の視点から新たな日伯交流推進を目指す日伯経済文化協会(ANBEC)の活動ともその方向性が合致し、同協会(ANBEC)の代表理事である栗田氏も創立事業に参画している。